安田記念

(2000年6月4日 東京競馬場 芝1,600m)

 

(ごくごくかんたんなレースの説明)

 春のマイル王決定戦「安田記念」。東京優駿(日本ダービー)の創設に寄与するなど日本競馬の発展に尽力した日本中央競馬会初代理事長の安田伊左衛門の功績を称え、1951年に「安田賞」として第1回が開催された。このときの勝ち馬はイツセイ(騎手:保田隆芳)。その後、58に安田が死去した後、「安田記念」と改称され、今日に至っている。
 当初は4歳以上のハンデ戦として、ダービーと同開催の最終日に実施されていたが、1984年のグレード制導入にともないGTに格付けされ、新設された秋のマイルチャンピオンシップに対して、春のマイラー系古馬のNo.1を決するレースとなった。
 93年には国際競走に指定され、外国馬の出走も可能となった。翌94年には、早くもUAEのハートレイク(騎手:武豊)が「外国馬初V」を飾っている。96年から開催時期が以前と同じダービーと同開催の最終日に戻され、4歳馬の出走も再び認められるようになった。2000年の番組改変で、オークス、ダービーとともに1週前の開催へとシフトされ、3回東京の第6日に開催されるようになった。ステップレースとして使われることが1番多い京王杯スプリングカップからは中2週となった。そこら辺がどう影響が出るか…といったところ。
 かつては、92年の馬連導入以降3年連続で万馬券決着となった「荒れるレース」だったが、95年以降は1番人気馬は5年連続連対中。しかし、昨年は、単勝支持率59.6%と圧倒的1番人気となったグラスワンダーがハナ差で2着に敗れる波乱となった。殊勲の星をあげたのは、エアジハード(騎手:蛯名正義)。秋シーズンでも、天皇賞・秋3着を経てマイルチャンピオンシップを制覇、最優秀短距離馬と最優秀父内国産馬の2冠に輝いた。しかし、香港遠征中に屈腱炎を発症して引退、種牡馬入りしたのは、記憶に新しいところ。

(過去10年間の勝ち馬)

年度 優 勝 馬 性別・
年齢
重量 騎 手 人気 タイム 馬場
状態
1990 オグリキャップ 牡6 57 武豊 R1.32.4
1991 ダイイチルビー 牝5 55 河内洋 1.33.8
1992 ヤマニンゼファー 牡5 57 田中勝春 11 1.33.8
1993 ヤマニンゼファー 牡6 57 柴田善臣 1.33.5
1994 ノースフライト 牝5 55 角田晃一 1.33.2
1995 ハートレイク(UAE) 牡5 57 武豊 1.33.2
1996 トロットサンダー 牡8 58 横山典弘 1.33.1
1997 タイキブリザード 牡7 58 岡部幸雄 1.33.8
1998 タイキシャトル 牡5 58 岡部幸雄 1.37.5 不良
1999 エアジハード 牡5 58 蛯名正義 1.33.3

  ★タイムの「R」はレコード

    

(Ryuの予想)

   ◎ 13.ウメノファイバー
   ○ 8.ブラックホーク
   ▲ 6.スティンガー
   △ 16.イーグルカフェ
   △ 3.フサイチエアデール

 スティンガーが「磐石の1番人気」だとはとても思えない。前走京王杯スプリングカップでの勝利が、彼女自身の強さなのか、武豊の腕によるものなのか、イマイチ断じ切れないでいるのだ。さりとて、昨年の天皇賞・秋で男馬に伍して4着に飛び込んだ実力は素直に評価するので、サックリ切るにもしのびない。というわけで、1番中途半端な▲という評価に留めました。うーん、弱すぎるぞRyu。
 で、◎なんだけど、今回は思い切ってウメノファイバーから。状態は上向き、しまい切れる脚もあり、まして府中は得意コースとあれば、勝利を収めても何の不思議はないでしょう。清水の舞台からジャンプするつもりで彼女に◎を打ってみました。鞍上にも期待。頼むぞ後藤騎手。
 ○はブラックホーク。マイルという距離に若干不安がある分だけウメノファイバーより評価を下げました。安田記念って、1,800〜2,000mでも良績残しているウマじゃないとキツいと思うんだよね。でも、実力は素直に買うので、この位置に。
 イーグルカフェ、いかにGT馬といっても、勝つのは正直キツいと思います。でも、4kgの斤量差をもらっていれば、2着や3着までなら充分可能性はあると思います。ヒモ候補ですな。
 伏兵にはフサイチエアデールを指名。前走の大敗は度外視してもいいでしょう。状態は上向きとのことなので、波乱の片棒を担いでくれるかもしれません。いかに牝馬限定戦とはいえ、GT2着2回の経験は伊達ではないはずです。

(Ryuの買い目)

   (馬連)
    8−13 1,000円
    6−13 1,000円
    6−8 1,000円
    13−16 1,000円
    8−16 1,000円
    6−16 1,000円
   (ワイド)
    8−13 500円
    6−13 500円
    6−8 500円
    13−16 500円
    8−16 500円
    6−16 500円
    3−13 500円
    3−8 500円
    3−6 500円
    3−16 500円

   (合計) 11,000円

(レース結果)

   天候:晴 馬場状態:良 

順位 枠番 馬番 馬名 性別・
年齢
重量 騎手 人気 タイム・
着差
12 フェアリーキングプローン(香港) セン6 58 R.フラッド 10 1.33.9
10 ディクタット(UAE) 牡6 58 D.オドノヒュー 1 1/4
キングヘイロー 牡6 58 福永祐一 クビ
スティンガー 牝5 56 田中勝春 3/4
15 トロットスター 牡5 58 横山賀一 18 クビ
17 エイシンルバーン 牡5 58 秋山真一郎 13 1 1/2
フサイチエアデール 牝5 56 和田竜二 1/2
アドマイヤカイザー 牡5 58 武豊 クビ
ブラックホーク 牡7 58 横山典弘 アタマ
10 シンボリインディ 牡5 58 蛯名正義 ハナ
11 11 オースミジェット 牡7 58 四位洋文 17 3/4
12 13 ウメノファイバー 牝5 56 後藤浩輝 ハナ
13 16 イーグルカフェ 牡4 54 岡部幸雄 クビ
14 14 レッドチリペッパー 牝5 56 藤田伸二 11 1/2
15 18 マイネルマックス 牡7 58 勝浦正樹 12 1/2
16 ロサード 牡5 58 高橋亮 15 1/2
17 ダイワカーリアン 牡8 58 北村宏司 14 1 3/4
18 エイシンルーデンス 牝5 56 野元昭嘉 16

  

   (単勝)12.3,990円
   (複勝)12.830円 10.320円 9.370円
   (枠連)5−6 6,850円
   (馬連)10−12 14,700円
   (ワイド)10−12 3,780円 9−12 4,270円 9−10 1,790円

 また香港馬にやられた。確かに、見くびりすぎだったのかもしれない。結果論だけど。あの最後の伸びを見れば。でも…事前には来るとは思えなかったよ。去年のジャパンカップで2着になったインディジェナスもそうだったけど、香港馬って、レース体系的にどうしても短いところばかり使ってから日本に遠征してくるので今まで軽視されがちなんだよね。でも、今後は注意が必要かもしれません。しかし…なあ。
 で、カク外1−2の片棒を担いだディクタット。いや、こちらのほうは叩き2戦目でもしかしたら良化もあるかとは思ってたし、やられるならばこちらかなとは思ってました。デットーリが不慮の事故で乗れなくなったのはちょっと残念だったけど、それ以上に勝った馬がよかったってことなのでしょう。
 日本馬最先着のキングヘイロー。やっぱり、左回り、府中とあって、軽視は禁物でした。でも、このウマって典型的なムラ馬だからなあ…。いつ来て、いつ来ないやら、さっぱり予想がつかんのですよ。実力は認めるけど。
 スティンガー、やっぱり、典型的な「キケンな1番人気馬」でした。4着に入ったまでの力は認めますが。ブラックホークは結論から言って「マイルは長い」ってことなのでしょう。ウメノファイバーは…いったいどうしちゃったのって感じ。まあ、牝馬同士ならまだまだ実力上位だと思うので、エリザベス女王杯での復活に期待しましょう。最後に、シンガリ人気にもかかわらず掲示板を確保(5着)したトロットスターには今後もちょっとだけ注目していきたいと思います。力つけてきているかもしれないので。
 さて、馬券勝負ですが…もはや宝塚では1点勝負しか道は残されていないような雰囲気です。背水の陣。

(最終収支決算)

   (支出)−11,000円 + (収入)0円= (合計)−11,000円

   <今春の合計> −33,240円(4勝5敗)

 

 

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「宝塚記念」に続く

 

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