秋華賞

(2002年10月13日 京都競馬場 芝2,000m)

 

(ごくごくかんたんなレースの説明)

 それまでの牝馬3冠目「エリザベス女王杯」が古馬にも開放されたのに伴い、1996年に新設された、牝馬3冠戦の最終レース。第1回優勝馬はファビラスラフイン(騎手:松永幹夫)。
 前身のエリザベス女王杯が距離2,400mで行われていたのに対して、秋華賞は距離2,000mに設定され、1,600mの桜花賞、2,400mのオークスを受けての牝馬3冠第3戦としてのバランスはよくなってきている。97年に距離の壁からオークス11着に沈んだ桜花賞馬キョウエイマーチが2着に粘ったのもその典型例。ただ、京都競馬場の芝内回り2,000mコースは3〜4コーナーが小回りになっている難コースとして知られ、その点での不満の声が関係者などからあがることもある。
 エリザベス女王杯時代から荒れるレースとして定評があり、第1回は単勝1.7倍のダントツの本命馬エアグルーヴがレース中の骨折により10着に敗れたこともあっていきなりの万馬券スタート。97年こそ人気を2分した「メジロドーベル−キョウエイマーチ」の1−2とカタい決着となったものの、98年はファレノプシスの2着に14番人気ナリタルナパークが入り、10,460円と2年ぶりの馬連万馬券。99年は、12番人気のブゼンキャンドル(騎手:安田康彦)−10番人気のクロックワークの決着で、馬連94,630円の大万馬券(これは、GTレースとしては、92年阪神3歳牝馬ステークス(馬連120,740円)、2001年安田記念(馬連120,600円)、96年マイルチャンピオンシップ(馬連104,390円)に次ぐ高配当記録第4位である)。2000年もまた、10番人気のティコティコタック(騎手:武幸四郎)が重賞初挑戦で栄冠をしとめ、2着に7番人気のヤマカツスズランが逃げ粘ったこともあって、馬連は30,010円となんと3年連続の万馬券。「荒れる秋華賞」はもはや定説となりつつあった。
 しかし、昨年。「3強」と呼ばれたテイエムオーシャン、ローズバド、レディパステルが1−2−3フィニッシュ。馬連660円は97年の360円に次ぐ低配当となった。勝ったテイエムオーシャンは阪神3歳牝馬ステークス(当時)、桜花賞に次ぐGT3勝目。鞍上本田優もテイエムオーシャンとのコンビで2001年GT2勝目となった。さて今年は、再び万馬券の舞台となるのか、それとも…。

(過去10年間の勝ち馬)

年度 優 勝 馬 性別・
年齢
重量 騎 手 人気 タイム 馬場
状態
1992 タケノベルベット 牝4 55 藤田伸二 17 2.27.1
1993 ホクトベガ 牝4 55 加藤和宏 2.24.9
1994 ヒシアマゾン 牝4 55 中舘英二 2.24.3
1995 サクラキャンドル 牝4 55 小島太 10 2.27.2
1996 ファビラスラフイン 牝4 55 松永幹夫 1.58.1
1997 メジロドーベル 牝4 55 吉田豊 2.00.1
1998 ファレノプシス 牝4 55 武豊 2.02.4
1999 ブゼンキャンドル 牝4 55 安田康彦 12 1.59.3
2000 ティコティコタック 牝4 55 武幸四郎 10 1.59.9
2001 テイエムオーシャン 牝3 55 本田優 1.58.5

   ★2000年までの馬齢表記は旧表記(数え年)を使用。
   ★1995年まではエリザベス女王杯の結果を参考に掲載。距離は2,400m。 

 

(Ryuの予想)

   ◎ 12.ファインモーション
   ○ 8.チャペルコンサート
   ▲ 15.シャイニンルビー
   △ 10.ユウキャラット
   △ 17.トシザダンサー
   △ 4.シアリアスバイオ
   △ 5.マイネミモーゼ
   △ 9.カネトシディザイア
   △ 11.オースミコスモ

 …まあ、ファインモーションはどう考えても鉄板みたいですね。間違いがあったとしてもせいぜい2着。70%を超える単勝支持率もむべなるかなです。逆らいません。さほどオッズが変わらないので、「万が一」を睨んで馬単ではなくて馬連でいきます。
 で、○はチャペルコンサート。オークス2着からのぶっつけというローテーションに多少の不安はあるものの、調教は絶好でした。ノーリーズンと併せ馬をして凌駕する勢いだったとのことですし。
 シャイニンルビー、モノはいいと思うんですよ。「そろそろ」って気もしなくはないですね。
 ユウキャラットは「単騎逃げ→逃げ粘り」がありそうな感じです。
 あとは「ファインモーションのヒモ」として、トシザダンサー、シアリアスバイオ、マイネミモーゼ、カネトシディザイア、そしてオースミコスモあたりまで手広く流して、念のため、本当に念のため、ファインモーションが3着になったときに備えて、チャペルコンサート、シャイニンルビー、ユウキャラットの馬連ボックスを100円ずつだけ押さえておきます。サクラヴィクトリアねえ…。確かに古馬に混じってのクイーンステークス3着は評価しますけど、展開的にどうかという点と、馬券的に妙味が全くない点で見送りとします。

(Ryuの買い目)

   (馬連)
    8−12 2,000円
    12−15 1,500円
    10−12 1,000円
    12−17 1,000円
    4−12 1,000円
    5−12 500円
    9−12 500円
    11−12 500円
    8−15 100円
    8−10 100円
    10−15 100円

   (合計) 8,300円

(レース結果)

   天候:晴 馬場状態:良 

順位 枠番 馬番 馬名 性別・
年齢
重量 騎手 人気 タイム・
着差
12 ファインモーション 牝3 55 武豊 1.58.1
18 サクラヴィクトリア 牝3 55 蛯名正義 3 1/2
シアリアスバイオ 牝3 55 安藤勝己 クビ
カネトシディザイア 牝3 55 河内洋 11
17 トシザダンサー 牝3 55 福永祐一 1/2
10 ユウキャラット 牝3 55 四位洋文 ハナ
11 オースミコスモ 牝3 55 常石勝義 クビ
チャペルコンサート 牝3 55 熊沢重文 1/2
メジロベネット 牝3 55 幸英明 16 1 3/4
10 マイネミモーゼ 牝3 55 柴田善臣 12 クビ
11 16 ブルーリッジリバー 牝3 55 武幸四郎 1 1/4
12 14 コスモプロフィール 牝3 55 佐藤哲三 13 クビ
13 タムロチェリー 牝3 55 和田竜二 10
14 ニシノハナグルマ 牝3 55 村田一誠 15
15 シュテルンプレスト 牝3 55 飯田祐史 17 1/2
16 13 オースミバーディー 牝3 55 坂井千明 18 3/4
17 ヘルスウォール 牝3 55 秋山真一郎 14 1 1/4
18 15 シャイニンルビー 牝3 55 岡部幸雄 大差

   (単勝)12.110円
   (複勝)12.100円 18.200円 4.330円
   (枠連)6−8 270円
   (馬連)12−18 470円
   (ワイド)12−18 240円 4−12 560円 4−18 1,480円
   (馬単)12−18 500円
   (3連複)4−12−18 2,260円

 いや強かった、ファインモーション。突き放しての3馬身半。完勝です。歴史的な名牝の誕生を期待せずにはいられません。次走は、囁かれていたジャパンカップではなく、エリザベス女王杯になるとのこと。脚元に多少不安があるみたいなので、大事に大事に使っていってもらいたいと思います。
 サクラヴィクトリア、最後の脚、切れましたねえ。「強いのが1頭いた」って感じで気の毒でしたが、そのうち大きいところも狙える器なのかもしれません。
 チャペルコンサート、最後の直線でユタカにピシャリとドアを閉められてしまったのが影響したのか、8着に沈みました。それもこれも、最終追い切りでチャペルコンサートと併せ馬を行ったノーリーズンに乗っていたユタカがチャペルコンサートの好調子を肌で感じたからかもしれません。「武豊オフィシャルホームページ」にも、ノーリーズンの追い切りに触れた箇所の末尾に「余計なことですが、チャペルコンサートは本当に具合がよさそうだなと、うらやましくなりました」と書いてありましたし。だとしたら…ユタカ、恐るべし。
 シャイニンルビー、ファンファーレと大喚声でイレ込んだ挙句に外枠発走になったのが影響したのでしょうか。岡部さん、怒ってましたねえ…。もういい加減、JRAも何か手を打たなきゃダメだと思いますよ。あのバカどもたちについて。
 馬券。嗚呼。1着−3着、1着−4着、1着−5着、1着−6着、1着−7着、1着−8着、全部持っていたのに…。お先真っ暗け。

(最終収支決算)

   (支出)−8,300円 + (収入)0円 = (合計)−8,300円

   <今秋の合計> −6,780円(1勝1敗)

 

  

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