エリザベス女王杯

(2002年11月10日 京都競馬場 芝2,200m)

 

(ごくごくかんたんなレースの説明)

 「牡馬の菊花賞に相当する4歳牝馬(旧表記馬齢。以下、注があるまでは全て旧馬齢表記)限定のレースを秋に」という意図で1970年に京都競馬場、芝2,400mで新設された「ビクトリアカップ」が前身。その後、1975年のエリザベス2世来日を記念して、翌76年から開催地、距離、条件はそのままに「エリザベス女王杯」として新たに第1回のレースが開催された。第1回の優勝馬はディアマンテ(騎手:松田幸春)。
 春の「桜花賞」「オークス」と合わせて「牝馬3冠レース」と呼ばれていて、もともとは外国産馬の出走が認められていなかったクラシックレース春2冠に対して初めから外国産馬の出走も認められていたのが特徴。その3冠全てを制した牝馬は86年のメジロラモーヌ(騎手:河内洋)ただ1頭。翌87年に3冠目を賭けたマックスビューティ、93年のベガは、いずれも2着、3着に終わり、牝馬3冠を逃している。
 1996年、エリザベス女王杯は古馬牝馬にも開放され、文字通り「女王決定戦」として、距離も2,200mに変更されて新たなスタートを切ることになった。牝馬3冠レース最終戦としての色彩は、新設された秋華賞に委ねられることになった。その年に古馬として初めてレースを制したのは、前年あえてエリザベス女王杯(4歳限定の最後の年)ではなく菊花賞にチャレンジしたオークス馬ダンスパートナー(騎手:四位洋文)。ダンスパートナーは翌97年も1番人気に推され、史上初の「エリザベス女王杯連覇」に期待がかかったが、エリモシックの2着に敗れた。そのダンスパートナーが果たせなかった「エリザベス女王杯連覇」は、98年・99年にメジロドーベル(騎手:吉田豊)が達成している。
 4歳限定時代はとにかく「荒れる」ことも少なくなく、89年は20頭立て20番人気のサンドピアリスが1着に入り、単勝43,060円と大荒れ。杉本清アナウンサーの「サンドピアリスに間違いない!」というフレーズは語り草となった。また、92年も、17番人気タケノベルベットが1着となり、馬連70,470円という超高配当となった。一方、古馬に開放されてからは、6年連続で1番人気・2番人気馬のいずれかが連対を果たしている。また、ダンスパートナー、メジロドーベルなどのオークス馬が5歳時に勝利を収めるなど、5歳馬が勝利を飾るケースが多かった。
 一方、4歳馬は、それまでは秋華賞から中2週というローテーションが過酷だったためか、96年〜99年の4年間で連対実績はわずかに1例(1999年2着のフサイチエアデール)だった。しかし、2000年の番組改正で秋華賞が1週前に繰り上がり、中3週のローテーションとなったため、ローテーションの過酷さによる不利は若干解消された。あとは、古馬との力関係のみとなるのだが…。2000年はオークス馬シルクプリマドンナの5着が最高。続く昨年「レヴェルが高い」と言われていた3歳(現在の馬齢表記。これ以降は全て現在の馬齢表記)牝馬3強、テイエムオーシャン、レディパステル、ローズバドに期待がかかったが、ローズバドが最後の直線で猛然と追い込んだものの、ハナ差2着。3歳ながら1番人気に支持されたテイエムオーシャンは5着に敗れた。勝ったのは5歳馬トゥザヴィクトリー。ドバイワールドカップで大健闘の2着に入って株を上げたものの、それ以来となるローテーションが嫌われて4番人気となったが、これまでの先行策を捨てて最後の追い込みに賭けた武豊の作戦がまんまとハマり悲願のGT戴冠となった。武豊はこの勝利で牝馬GT5戦を完全制覇。現役ではもちろんただ1人である(他には、松永幹夫が阪神ジュベナイルフィリーズを除く4戦を制している)。

(過去10年間の勝ち馬)

年度 優 勝 馬 性別・
年齢
重量 騎 手 人気 タイム 馬場
状態
1992 タケノベルベット 牝4 55 藤田伸二 17 2.27.1
1993 ホクトベガ 牝4 55 加藤和宏 2.24.9
1994 ヒシアマゾン 牝4 55 中舘英二 2.24.3
1995 サクラキャンドル 牝4 55 小島太 10 2.27.2
1996 ダンスパートナー 牝5 56 四位洋文 2.14.3
1997 エリモシック 牝5 56 的場均 2.12.5
1998 メジロドーベル 牝5 56 吉田豊 2.12.8
1999 メジロドーベル 牝6 56 吉田豊 2.13.5
2000 ファレノプシス 牝6 56 松永幹夫 2.12.8
2001 トゥザヴィクトリー 牝5 56 武豊 2.11.2

   ★2000年までの馬齢表記は旧表記(数え年)を使用。
   ★1995年まで4歳(現・3歳)限定、芝2,400m。

    

(Ryuの予想)

   ◎ 12.ファインモーション
   ○ 5.ダイヤモンドビコー
   ▲ 1.レディパステル
   △ 6.ローズバド
   △ 11.チャペルコンサート

 いきなりですがファインモーション。調教中に放馬したらしいですね。「順調さを欠いた」と見ることもできるでしょう。事実、前日までは僕はダイヤモンドビコーのほうを◎にするつもりでした。
 しかし、しかし…です。参考レースを見るたびに、グウも出ない。何せ、前走の秋華賞、武豊1度も追ってないんだぞ。持ったまま。それであの完勝劇でしょ。こりゃ役者が違うんじゃないかなあ、と思わずにはいられません。今回は古馬牝馬の層ももう1つ手薄ですし、あえてもう1戦だけ◎打ってみたいと思います。これで完勝したら「歴史的名牝」の誕生さね。
 ○はダイヤモンドビコー。いや、牝馬同士ならいけるでしょ。状態もよさげだし、鞍上はペリエ大先生。ファインモーションを逆転できるの1番手と見て間違いありません。
 ▲、迷ったんですが、レディパステルにしました。いや、このウマは調教よかった。力強かった。ひと頃のスランプがウソみたいですね。この状態なら2着は充分圏内。もしかしたら「オークス馬復活」も…夢ではないはずです。
 続いてローズバド。いや、前記3頭がよすぎるために相対的に4番手評価で△となったんですけど…期待は持てると思いますよ。2着なら(笑)。どうしても注文つく脚質だけに全幅の信頼は置きづらいんですけどね。まあ、今回は相性最悪のノリじゃなくてごっちんが鞍上なので、その分も期待です。
 最後にチャペルコンサート。さすがに今回は厳しいとは思うんですけど…「忘れた頃の2着」を期待して押さえます。状態は変わらずよさげですし。いや、別にオークスの「2匹目のドジョウ」を狙っているわけでは…。そのオークスを制したスマイルトゥモローは消します。いかにクラシック馬といっても、そのとき以来でいきなり古馬相手のGTとあっては厳しすぎでしょう。トーワトレジャーも気になるけど…前走は斤量恵まれたような気もするしなあ。2000年の秋華賞では▲に抜擢して3着に入ってくれたウマだけに(馬券は1着ティコティコタック無印で完敗)愛着はあるんですけど。

(Ryuの買い目)

   (馬単)
    12−5 1,000円
    5−12 1,000円
    12−1 1,000円
    1−12 1,000円
    5−1 1,000円
    1−5 1,000円
    12−6 1,000円
    5−6 1,000円
    1−6 500円
    12−11 400円
    5−11 400円
    1−11 400円
    6−11 300円

   (合計) 10,000円

(レース結果)

   天候:晴 馬場状態:良 

順位 枠番 馬番 馬名 性別・
年齢
重量 騎手 人気 タイム・
着差
12 ファインモーション 牝3 54 武豊 2.13.2
ダイヤモンドビコー 牝4 56 O.ペリエ 2 1/2
レディパステル 牝4 56 蛯名正義 1 1/2
13 トーワトレジャ 牝5 56 田中勝春 3/4
ユウキャラット 牝3 54 池添謙一 1 1/2
スマイルトゥモロー 牝3 54 吉田豊
11 チャペルコンサート 牝3 54 熊沢重文 クビ
ローズバド 牝4 56 後藤浩輝 1/2
シルクプリマドンナ 牝5 56 藤田伸二 10 ハナ
10 ジェミードレス 牝5 56 菊沢隆徳 アタマ
11 ビルアンドクー 牝4 56 武英智 12 1/2
12 10 タムロチェリー 牝3 54 和田竜二 11 10
13 ブルーエンプレス 牝6 56 武幸四郎 13

  

   (単勝)12.120円
   (複勝)12.100円 5.140円 1.150円
   (枠連)4−8 350円
   (馬連)5−12 360円
   (ワイド)5−12 190円 1−12 220円 1−5 430円
   (馬単)12−5 410円
   (3連複)1−5−12 650円

 スタート直後にやや行きたがるそぶりを見せたときには「おや?」と思ったんですけど…それを除けばパーフェクト。ファインモーション、遂に「古馬の壁」まで越えてしまいました。もはや牝馬同士では敵はなさげです。状態さえよければ、ぜひ年末の有馬記念に出てきてもらいたいものです。
 ダイヤモンドビコー、いや、精一杯のレースだったと思います。今回はメチャクチャ強いのがたまたま1頭前にいただけ。今年いっぱいで繁殖入りとのこと。GTを取れなかったのは無念でしょうが、実力のほどは充分見せつけてくれました。あとは子供に夢を託しましょう。
 レディパステルはやっぱり状態よかったんですね。最後の脚はお見事でした。あそこでもうひと伸びしてくれれば…いやいや、それは言うまい。スローの展開に泣いた形ですが、こちらも実力を発揮してくれたと言っていいでしょう。
 「スローの展開に泣いた」といえば…ローズバド。いや、この展開、このウマにはかわいそうでした。最後の脚を活かすには「最後方待機」しかないけど、このままじゃ前には届かない…。鞍上ごっちんにはさぞフラストレーションのたまるレースだったことでしょう。今回はハードラックの一言でした。
 さて馬券。なんで◎○▲の決着で−5,900円なんだよ! 自分の馬券下手ぶりに怒り心頭。嗚呼、来週こそは…。

(最終収支決算)

   (支出)−10,000円 + (収入)+4,100円 = (合計)−5,900円

   <今秋の合計> −25,880円(1勝4敗)

 

  

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