マイルチャンピオンシップ

(1999年11月21日 京都競馬場 芝1,600m)

 

(ごくごくかんたんなレースの説明)

 グレード制導入元年の1984年に新設された、秋のマイル王決定戦。第1回の優勝馬は「元祖スプリンター」のニホンピロウイナー(騎手:河内洋)。続く第2回も連覇したニホンピロウイナーは、3年連続JRA最優秀スプリンターを獲得している。
 「マイルチャンピオン」の名の通り、歴代優勝馬には、ニッポーテイオー、オグリキャップ、ダイタクヘリオス、シンコウラブリイ、ノースフライト、トロットサンダーなど、時代時代を代表するマイラーが名を連ねている。また、このレースはGTの中では特に「カタい、荒れないレース」として知られ、1番人気馬が連を外したのはわずかに2回という、類を見ないほど高い連対率を誇っている。が、そのわずか2回のうちの1回である95年では、4番人気トロットサンダーの2着に16番人気のメイショウテゾロが突っ込んできて、なんと104,390円という10万馬券となった。
 昨年は、「フランスGT馬」となったタイキシャトルが、単勝支持率58.3%の圧倒的1番人気に応えて堂々の連覇。ニホンピロウイナー、ダイタクヘリオスに次いで史上3頭目の連覇を達成した。
 マイル戦だけに、1,600mの実績馬が圧倒的に強いのが特徴。その点では、マイルのGTを制しているエアジハード、キョウエイマーチ、連対実績のあるビッグサンデーなどにとっては心強いところ。また、牝馬の優勝が、タカラスチール(86年)、パッシングショット(90年)、シンコウラブリイ(93年)、ノースフライト(94年)の4回と比較的多いことも特徴。2着も含めれば、計8回の連対を果たしている。

(過去10年間の勝ち馬)

年度 優 勝 馬 性別・
年齢
重量 騎 手 人気 タイム 馬場
状態
1989 オグリキャップ 牡5 57 南井克巳 1.34.6
1990 パッシングショット 牝6 55 楠孝志 10 1.33.6
1991 ダイタクヘリオス 牡5 57 岸滋彦 1.34.8
1992 ダイタクヘリオス 牡6 57 岸滋彦 R1.33.3
1993 シンコウラブリイ 牝5 55 岡部幸雄 1.35.7 不良
1994 ノースフライト 牝5 55 角田晃一 R1.33.0
1995 トロットサンダー 牡7 57 横山典弘 1.33.7
1996 ジェニュイン 牡5 57 岡部幸雄 1.33.8
1997 タイキシャトル 牡4 55 横山典弘 1.33.3
1998 タイキシャトル 牡5 57 岡部幸雄 1.33.3

  ★タイムの「R」はレコード

    

(Ryuの予想)

   ◎ 6.エアジハード
   ○ 10.キョウエイマーチ
   ▲ 15.ブラックホーク
   △ 9.キングヘイロー
   △ 5.エイシンルバーン
   △ 7.ザカリヤ
   △ 1.ビッグサンデー

 この距離ならエアジハードはカタそうですな。春のマイル王だし。前走天皇賞・秋で「このウマは、僕が思っていてたよりは強い」ということを思い知らされましたし、ましてや距離短縮がマイナスに働くはずはありません。唯一の不安材料とすれば「次の香港遠征が最大目標で、ここは前哨戦のつもり」と見られなくもない、って点なんですけど、まあ、そこは秋2戦目だし、疲れもないでしょう。◎はこのウマに打ちます。
 続いて、単騎逃げが期待できそうなキョウエイマーチ。いい加減毎度毎度「…これが最後のチャンスかも」って言うのにも疲れてきたけど、でも、今回はいいよ。逆に、今回ダメなら、6歳という年齢を考えてみても「これまで」なんでしょうな。昨年のマウントアラタのように無謀にせりかけてくるウマもないでしょうし、もしかしたら…粘ってくれるかもしれません。でも、いくら好きでも単勝までは買えんので馬券は複勝。
 次は、順当にブラックホーク。一時はキョウエイマーチと入れ替えて○にしようかとも思ったくらいだけど、実績的にどんなもんかと思って。ただ、相手なりにそこそこ走るだけの実力はあるみたいなのと、テン乗り武豊がそろそろやってくれるかもしれなさそうな気配なのは不気味なところです。でも、さすがに4倍そこそこの6−15は買えんよ。
 後は、キングヘイロー。やっぱり、このウマも本質的にはマイルがいいと思うので。勝つまでは至らなくても、2着なら十分ありそうです。不気味な4歳勢エイシンルバーンにザカリヤ、けっこうしぶとい昨年の2着馬ビッグサンデーまで押さえておきます。

(Ryuの買い目)

   (複勝)
    10.キョウエイマーチ  3,000円
   (馬連)
    6−10 1,000円
    10−15 1,000円
    6−9 500円
    9−10 500円
    9−15 500円
    5−6 500円
    5−10 500円
    10−15 500円
    6−7 500円
    7−10 500円
    7−15 500円
    1−6 500円
    1−10 500円
    1−15 500円

   (合計) 11,000円

(レース結果)

   天候:晴 馬場状態:良 

順位 枠番 馬番 馬名 性別・
年齢
重量 騎手 人気 タイム・
着差
エアジハード 牡5 57 蛯名正義 1.32.8
キングヘイロー 牡5 57 福永祐一 1 1/2
15 ブラックホーク 牡6 57 武豊
アドマイヤカイザー 牡4 55 横山典弘 1 1/4
10 キョウエイマーチ 牝6 55 秋山真一郎 クビ
16 ニッポーアトラス 牡6 57 M.ロバーツ 11
11 チェックメイト 牡5 57 藤田伸二 12 1 1/4
エイシンガイモン 牡7 57 芹沢純一 アタマ
14 ブリリアントロード 牡5 57 山田和広 13 1/2
10 ダイワテキサス 牡7 57 四位洋文 10 クビ
11 エイシンルバーン 牡4 55 熊沢重文 1 1/2
12 ザカリヤ 牡4 55 柴田善臣 クビ
13 12 ミッドナイトベット 牡6 57 河内洋 14 1 1/2
14 18 スギノキューティー 牝5 55 石橋守 18 1/2
15 13 スピードスター 牡7 57 上村洋行 17 2 1/2
16 17 エイシンキャメロン 牡4 55 安藤勝己 15 3/4
17 ドラゴンライト 牡6 57 松永幹夫 16 1 1/4
18 ビッグサンデー 牡6 57 武幸四郎 3 1/2

  

   (単勝)6.220円
   (複勝)6.110円 9.230円 15.130円
   (枠連)3−5 520円
   (馬連)6−9 1,110円

 いや、やっぱりマイルなら強かった、エアジハード。安田記念でグラスワンダーに土をつけたのは伊達じゃなかったって感じです。時計も優秀なら、追い出してからの上がりの脚も文句なし。さらに、馬場の内が荒れていたのを見越して外に持ち出した鞍上蛯名騎手の好騎乗も光りました。これで堂々と香港に乗り込めることでしょう。しかし…香港かあ。また行きたいなあ…。あ、僕の話は関係なかったですね。失礼しました。
 キングヘイローはよく頑張ったと思います。秋から冬にかけて好調なウマみたいですし、なによりマイル前後が1番適距離なのではないでしょうか。スペシャルウィーク、セイウンスカイと並んで「3強」と呼ばれていたもののこれまで前記2頭に遅れを取っていたような印象でしたが、なんとか追いついてもらいたいものです。久々コンビの福永騎手もうまく乗っていたと思います。
 ブラックホークは、エアジハードを負かしに行っての競馬で結果3着ですから、やはり力はあるのでしょう。ただ、これから「GT」となると…どうなんでしょうね。もう少し見守ってみたいと思います。
 キョウエイマーチ、4コーナーまではほぼ計算通りのレースができた…はずなのですが、最後は5着。逃げ切ることができませんでした。状態面はよかったものの最後まで粘り切れなかったのは、やはり6歳という年齢からくるものなのでしょうか。だとしたら、これで「お疲れさま」ということにしてあげた方がいいのではと個人的には思います。かつてのライヴァルだったメジロドーベルも引退したことだし。あとは、子供に夢を託したいと思います。「今までありがとう」と言ってやりたいです(とかいってもう1戦出てきたらやっぱり買っちゃうんだろうなあ…)。
 馬券的には半返し。0じゃないだけまだよかったけど、結婚式のお祝い返しじゃないんだから。しかし、続くなあ、ぬかるみ…。

(最終収支決算)

   (支出)−11,000円 + (収入)+5,550円 = (合計)−5,450円

   <今秋の合計> −22,050円(1勝4敗)

 

  

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