《4月1日(木)》
4月ですね。
エイプリルフールだとか。朝日にも冗談記事が載ってましたね。「閣僚に外国人登用」とかなんとか。
く、くだらねー。所詮こんなものか………。出来ないことはやらんで良いのに………。
とゆーことで、最近読んだ本の感想。
- 浜尾四郎『殺人鬼』(早川ポケミス)
- ◇あらすじ◇
実業家令嬢の私立探偵藤枝訪問に始まる五つの事件の解決に、2人の名探偵が鎬をけずる推理闘争は圧巻である。
堂々たる構想美を誇り、彼のいわゆる探偵小説プロパアの公式を踏んで、理路整然たる推理を推し進める筆法は戦前の長編に類を見ない収穫といわなければならない。
忌まわしい家系の秘密に由来する悲劇が全編を圧しながら陳腐な人情描写でプロットを糊塗せず、あくまで謎と推理とその解決の本道をそれなかったのは、戦前長編の白眉として賞賛されてよい。
(カバーより)
上のあらすじにもあるように、古い古い作品なのです。昭和7年の作だそうで。
そんなわけでさすがに古い内容ではあるんだけど、それほど古くささを感じないのは当時の風俗をあまり描いていないっていうのもあるんだろうけど、やっぱそれは「本格」つうジャンルによる所も大きいんでしょうなぁ。
作者はかなりヴァン・ダインに傾倒しているようで、作中にもやたらと「グリーン家」の話題が出てくるんだな。悪意はないんだろうけどネタ割ってるし(^^;。そんなわけで、ヴァン・ダインを読んでから読むべきなんでしょうかね、この作品は。
で、たしかに内容もヴァン・ダインに挑戦つうかんじ。犯罪者の心理の推理なんて、ちょっと笑っちまったもんね。
トリックは「これは!」ってのはないんだけど、それは現代の我々が読むからで、当時としてはなかなか進んだものだったんかねえ? そればっかりは何ともいえないけど。
ま、なんにせよ「本格」に殉じた作品ではあるわけで、昨今のひねったものとは違ってとにかく「本格」だから楽しめました。
いろんな意味で。
《4月2日(金)》
写真あげときました<私信。
スキャナ入荷しました。これからすきゃんしまくるよ。なにかと。しないけど。
《4月3日(土)》
まったく、だからなんだってんだ。
しかし、野球長すぎ。1時間押しはないやろ〜。
とゆーことで、今日読んだ本の感想。
- 笹沢左保『人喰い』(徳間文庫)
- ◇あらすじ◇
花城佐紀子の姉・由記子が、遺書を残し恋人の本田昭一と失踪した。昭一は由記子の勤める会社の社長の息子で、折しも経営側と組合側の激烈な労働争議が続いていたため、二人の恋は許されぬものだった。
二日後、山梨の昇仙峡で昭一の死体が発見された。警察の調べでは単独自殺か他殺ということだった。姉はどこへ消えたのか? 佐紀子は、姉の同僚でもある恋人の豊島と真相を追う。
日本推理作家協会賞受賞作。
(文庫カバーより)
笹沢左保ってもしかしてこれがはじめてかも。名前はよく知ってるけど読んだことはない、そういう作家もまだまだいるんだよねー。
で、結構評判が良かったりする「人喰い」を読んでみまちた。
はたしてこれが問答無用の「名作」かどうかはともかく。
なかなかにテンポがよく、40年近く前の作品とはとても思えず。時代を感じるのは、作中の貨幣価値くらいなもので。
そんなわけで、さくっと読めたけど、いまいちひっかかるものが特になかったのも事実。真犯人も途中で全然わかっちまうしなぁ。
なまじテンポがいいぶん、読み終わった後「え? もう終わり?」みたいな気分になってしまうんだな。
まぁ、こういう無駄の少ない作品もたまにはいいかにゃ。
《4月4日(日)》
だから、野球中継延長しすぎやん。毎年のことやけどさぁ。CSに移行するのはまだ先なんだろうなぁ。
今日はフットサルやった。結構暑かった。そして熱かった。
つうか、久しぶりなんだよね、運動するの。10m程走っただけで、息切れ。病人か? まぁ、楽しかったさ。突然知らんチームから試合申し込まれたりもしたさ。いっぱいいっぱいさ。
不本意。
その後は肉食う。食った。お腹いっぱいいっぱいさ。
とゆーことで、今日読んだ本の感想。今回は珍しくミステリじゃないよん。ノンフィクションだよん。
- 一志治夫『たったひとりのワールドカップ 三浦知良、1700日の闘い』(幻冬舎文庫)
- ◇あらすじ◇
1998年6月、日本は悲願のワールドカップ出場を果たした。だが、そのスタジアムに三浦知良の姿はなかった。
ドーハの悲劇から1700日。セリエA移籍、Jリーグ得点王、ワールドカップ最終予選突破、そして突然の代表落ち。この激動の日々を、その時々のカズの言葉を中心に、彼にとってのサッカーとはを初めて明らかにしたノンフィクション作品。
(文庫カバーより)
1700日とあるが、やはりこの本の「キモ」はフランス・W杯でのカズの日本代表落ちにまつわる所なんでしょう。
ところで、一応インタビューという形になってるんだけど、ほとんどカズの独白といった形なんですな。まぁ、それは良い点悪い点それぞれあるんだろうけど。
渋谷陽一系に慣れた身にとっては、ちょっと物足りないな(笑。
まぁ、再構成されてるところも大きいんだろうけど。
そう、作者の言葉がほとんど出てこないんだな。そんなわけで、それぞれのカズの言葉の背景がいまいち伝わりにくいってのがあるかなぁ。
それと出た時期が早かったてのもあってか、なんつうか、いまいちまとまりきってない気がするねぇ、新しい出来事に関しては。
本の性格上、あくまでカズ側にたった本なんで、これだけでは完結しないだろうから、物足りなく思ったあなたには、増岡みどりを。
《4月5日(月)》
お通夜。
《4月6日(火)》
立ち止まる。頬つねる。考える。
「此処は一体?」
振り向くとすぐそこに川がある
これがどうやら三途の川
コントのような白い着物と三角頭巾
思い返すと君にサヨナラ言ってなかった気がするね
聞こえるわけないけど
バイビー^2 これまで バイビー^2 ありがと
僕のために泣いてくれる人はいるかな?
聞いてるわけないけど
バイビー^2 これにて バイビー^2 さよなら
年に一度くらいは、ふと思い出してね
そう、ここはもうあの世
ジョンにも会ったよ
極楽地獄
〜「バイビー(仮)」〜
そんなわけで、昨日から引き続きお葬式なのです。
誰の葬式かというとですなー。一応親戚は親戚なんだけど、めちゃ遠い親戚でさー、間に「義理の」って関係も入るわけで。一度くらいは顔を合わせたことがあるらしいけど<伝聞。
「遠くの親戚より近くの他人」という言葉があるけんども、この場合は「遠くの他人」?(おぃ。
そうゆうこともあって、非常に冷静に“外から”葬式というものを見れたんだけど、これはなかなかに面白いものですな。
伊丹監督の「お葬式」つう映画もあったけど、たしかに一種のシチュエーション喜劇ですな。装置として。
喪主さんはじめ、当事者は大変だろうけどねぇ。
うちの祖父祖母は早くに死んじゃってしまって、葬式ゆうもんは小学生の頃にばたばたとあったという記憶しかないもんで、こう大人になってからは初めてかな?
坊さんのお経も結構聞き取れるようになったし。
《4月7日(水)》
なんか最近変な天気だのぉ。キツネの嫁入りもあったしさー。ひょうっぽいしさー。
しかしあれですな、改めてみると桜ってそこら中に植えられてるんですな。車とか電車の窓から眺めてるとやたらと目に付くんだな。
花の咲かない頃はただの“木”だから気づきにくいんだよねぇ。
しかし、あれだけ多くの桜。その数だけ死体が埋まってるのか………(ぶるぶる。
さて、この間東京行った時(27日)に購入したCDの感想なんかをぼちぼちと。
- L←→R「Let me Roll it!」
-
L←→Rはなかなかに良い評判を聞いてたんだけど、聴く機会ずっと無かったんですな。で、今回中古盤屋で見かけたのをこれ幸いと聴いてみまちた。
いやぁ、いいじゃないっすか、これ。今回買った中では一番のヒットかも。
しかしリアルタイムじゃなく、今聴くことになってかえって良かったかもしれんなあ。最近は、ほら、ビートルズだとかXTCだとかに少々首を突っ込みはじめてるからさー。より楽しめるよね。
- BADFINGER「SHINE ON」
-
いや、いい曲は多いんだけどね、たしかに。
いまいち焦点の定まらないアルバムという印象。なんかベストアルバム的と言えばわかっていただけますでしょうかね?
とかいってるけど、ホントにベストアルバムだったりする? 編集盤? なんかよくわからんインナースリーブなのです。それっぽい事書いてるんだよなぁ………。
個人的趣味でいうと、彼らの「ロックンロール」な曲はあまり好きじゃないかもかも。
- Monk&Canatella「Care In The Community」
-
今回のジャケ買いのうち最も私的に強烈なジャケットだったのがこの作品。
ちなみにこんなジャケットっす。
そんなわけで、何の知識もないもんで、もしかしたらアーティスト名とアルバムタイトルが逆かも(^^;。
で、あんなジャケットなのに(だからこそ?)音の方はテクノでした。ダブでした。ダブでした? ヒップホップ?
ある意味、期待通りなのだ(^^。結構イけてるんだ。うれしいぞ。
ちょっち調べてみるとそれなりに有名なユニットだそうで、「ブリストルのギャラガー兄弟」とか言われてるらしいぞ。ホントかよ。
他に買ったものの感想はまた後ほど。
《4月8日(木)》
ふふふ。
ニコニコ
げっとなのである。
ブライアン・ウィルソン大阪公演チケットげっとなのである。
ふふふのふ。
いやぁ、西洋音楽をたしなむ者ならば、これは行かなきゃならんでしょ。今年はフジロックよりブライアン・ウィルソンだぜっ! 恐怖の大王だぜっ!
日本ツアー初日だってのが気に掛かるけど、無事に来日してくれることを祈るばかり………。
《4月9日(金)》
しかし、川本真琴の新曲は何だかよくわからんなぁ。どう思うよ?
久方ぶりに、いー感じのメロが浮かんだのである。なんかどっかで聞いたことあるような気がしなくもなし。ま、いっか。
でもつなぎがいまいちなんだな。しばらくおいとくかぁ。
清涼院流水の『カーニバル』を購入。相変わらず厚いのー。ぱっと見は『コズミック』なんかに比べると薄いっぽいけど、ページ数ではこっちの方が多いそうで。紙が薄いものになってるんだってね。キイハナ。
これで、今後の京極作品も無事に出版されることでせふ(^^;。
しかし、店頭でつらつらと眺めるに、ますます『重厚長大』ミステリが増えてきたんじゃねえか? 久しぶりの吉村達也も厚いし、○○○○篠田秀幸も何か出してるし。
数年前の島田荘司をはじめとする『重厚長大』ブームはハードカバーだったけどさー。今はノベルスなんだね。いくら京極がヒットしたからって安直すぎないか?>各出版社。
とかいいつつ清涼院買ってるようじゃ説得力無いな、をれ(^^;。
それにしても高いなー。1700円かよ。ノベルスの域を越えてるよ。
で、ちょっと読んでみたけど、これって上巻なんだね。なんだよ、それ。藤木稟商法かよー(^^;。
まあ、どうせつまんなくても買うけどさー。置き場所に困るんだよなー、あんまり分厚いと<結局それが一番。
《4月10日(土)》
影響されやすいよなぁ、オレってさー。だめだなー。
天気がえらい悪かったねぇ、今日は。
風はふくは、雨は降るは、雷鳴るは。おかげでサッカーに行けなかったぢゃないか。誰が責任取ってくれるんだ。誰もとらないけど。とれないけど。
どうもうまくいかんのだな、曲。でも、歌詞はいい感じなんだな。ホンネ トゥルル
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