現在の湯零し草庵をみる?
昔の湯零し草庵を見る?
音楽取調掛亭に戻る

《7月11日(日)》

 MD用のマイクを購入。

 ところで、フリートウッド・マックってグループ名だったんですね………。

《7月12日(月)》

 とゆーことで、今日読んだ本の感想。

霧舎巧『ドッペルゲンガー宮 《あかずの扉》研究会 流氷館へ(講談社ノベルス)

◇あらすじ◇
 ゴシック様式の尖塔が天空を貫き屹立する、流氷館。
 いわくつきのこの館を学生サークル《あかずの扉》研究会のメンバー6人が訪れたとき、満天驚異の現象と共に悲劇は発動した!

 ………20世紀最後の新本格派、霧舎巧が島田荘司氏の推薦を受けて放つミステリフェロモン100%のデビュー作。
 第12回メフィスト賞受賞。

(カバー裏より)


 メフィスト賞受賞で、島田荘司推薦の上に筆名まで命名されちゃうという、なんだか笑っちゃうプロフィールの作品なんですけど。

 あらすじにもあるようにまさしく「新本格」。今や死語。

 過去の様々な「新本格」作品を混ぜ合わせて、その上澄みだけをすくって出来上がったような作品ですなぁ。
 ただし、その過去の作品群は、ここではすくい取られなかった沈殿物の「濃さ」で名作たり得たわけで、それがない本作はどうも印象が薄い薄い。

 一番の問題は、ワトソン役の設定のミスでしょうかねぇ。ワトソン役は読者のレベルより少し下にするのがいいとかいう説もあるみたいですけど、この作品のワトソン役はちょっと上をいってるというか。
 「真相をわかった上で(つまり作者の立場に立った上で)、助手役をこなしている」といった印象。

 要するに、作者の独りよがりな感じなんすよ。こっちが疑問に思っているところを、名探偵に質問してくれないんだ。
 そのせいで、特に終盤の展開が、わかりにくくなってるんですねぇ。

《7月13日(火)》

 ひさしぶりにいまいちな天気でしたね。

《7月14日(水)》

 最近よくやってるラルクのCM。藤原組長の出てるやつね。
 いいかげんにしてほしいものだ。あれで「ロックな」メンバーは納得してるんでしょうかねぇ。

《7月15日(木)》

 見ての通り、最近日記に書くことがねぇんだな。なら書くな、とはまったくです。まったくまったく。

 でも、今日も特に書くこともないんですね。そんな日々。

 そんなわけでちょっち前に一部で流行ってた、性格判断の結果でも書いてみましょう。ちょっと長いけど。
 ちなみにそのサイトは
こちらですけど。

 周囲の雑音をあまり気にせず、ときに時間を忘れたように何かを空想しているような傾向が見られます。内面的な世界の中で自己表現をすることで、喜びを感じているようです。
 そして、自らが進んで行動することは少ないものの、情報の収集のためのアンテナは用意しています。物事の把握のしかたは客観的であり、結果と経過の両方を大切にしています。
 自分自身についても深く内省していて、客体化した態度をとろうとします。そのためか、人から見ると本音がわかりづらいという印象があり、多少、冷たい感じを受けることがありまが、実のところ、思いやりや自分の感情を抑える良さがあり、非常に豊かな内面性をそなえています。
 また、明確な見通しがつくまで動かない慎重なところもあります。
 しかし、その慎重性は、自分の理想があるのに無理のないところで妥協してしまうこともあり、善し悪しというところです。大きな失敗をしないことは取り柄といえますが、あれこれと考える前に、もう少し大胆に思いきったことを試してみるのも、良い結果が生まれるひとつのきっかけになるかも知れません。

 ホントかよ。

 なんちゅうか、設問の回答を、そのまままとめただけのような気もするけど(笑。さて、当たっているのでしょうか。

 空想好き………

《7月16日(金)》

 本日は祇園祭の宵山に行ってきたんすよ。日記のネタにもなるかなと思って(嘘。

 去年の7月17日の日記にも書いてますけど、祇園祭ってほとんど見たことがねぇんだな。つうか、去年のが初で。

 宵山に行くんは初めてだけど、いやはや、つまんねー。日記のネタにもならんよ。ネタにしてるけど。
 日本3大祭りとかって言われてるけど、ほんまかね。誰が決めたんだ?
 そりゃたしかに、小学生でさえ酒臭いような地元の祭りに慣れてるってのもあるかもしんないけどさー。あまりにも「日常的」すぎるんだよねぇ。
 普通に車通ってるし、ビルは高いし。

 現代にも通用するような、現実を凌駕する「力」はもはや失われたか。

《7月17日(土)》

 とゆーことで、今日読んだ本の感想。

上遠野浩平『ブギーポップは笑わない』(電撃文庫)

◇あらすじ◇
 君には夢があるかい? 残念ながら、ぼくにはそんなものはない。

 でもこの物語に出てくる少年少女達は、みんなそれなりに願いを持って、それが叶えられずウジウジしたり、あるいは完全に開き直って目標に突き進んだり、まだ自分の望みというのがなんなのかわからなかったり、叶うはずのない願いと知っていたり、その姿勢の無意識の前向きさで知らずに他人に勇気を与えたりしている。

 これはバラバラな話だ。かなり不気味で、少し悲しい話だ。
 ―――え? ぼくかい? 僕の名は“ブギーポップ”―――。

 第4回ゲーム小説大賞<大賞>受賞。上遠野浩平が書き下ろす、一つの奇怪な事件と、五つの奇妙な物語。

(文庫カバーより)


 電撃文庫だし、ゲーム小説大賞だし、表紙の絵はあれだし、しかもそのうえ「変身ヒーロー」ものだし(笑。普通ならそう手に取ることはないものですな。

 でも、ゲーム小説大賞の入賞者ってなかなかに面白い小説を書きますわな。って他には高畑京一郎Sうぃか知らないんだけど(^^;。

 妙に登場人物が「怪物」との遭遇だったり専門的な知識だったりに、抵抗がなかったりするのがちとアレですが、これがなかなかに。

 ジュブナイルだから軽いんだけど、その軽さが不思議な浮遊感を伴ってくるんですわな。
 こういう視点変更して物語を語っていくってのは、ありがちと言えばありがちなんだけど、この作品の場合は長編としてのネタよりそれぞれの短編のネタに重心をおいていて、それがなかなかに成功していると思われます。

 いや、ホント、学園に巣くう敵との決着の話が一番つまらなかったもん(おぃ。

《7月18日(日)》

 27時間テレビのせいでさー、寝不足だよ。
 やっぱ、深夜は見とけでしょう(嘘。

 しっかし、スタッフもやる前からわかってたんだろうけど、寒いよなぁ。

 生でバラエティなんかできないんでしょうな、今は。それにしても、カメラワークとか悪過ぎだよなぁ。技術的な事は知らないけどさ、もうちょっとなんとかならないものなんかね。ならないんでしょうな。

 最後のドミノにいたっては、北海道の車ドミノの失敗があったから良かったようなものの、アレが成功してたらものすごい気まずいものになってんだろうなぁ。
 「笑える失敗」ということで突っ込めたからね、車は。でも他の細々とした失敗は、ただの「やらせ」だもんな(^^;。

 でも、生放送でハプニングが起こった時のタレントの反応は見てるとおもろいね。極楽の山本はやっぱり 「汚い」し、キムタクはいつでもキムタクだったし。

《7月19日(月)》

 ビバ! JEUGIA!!(DRAGON ASH風)

 今日は京都にて友人達と飲み会。でも、寝不足なのよ僕。

 まぁ、久しぶりに会う人がほとんどだったりするわけなんだけど、普通に会話するのが不思議。まぁ、堅苦しい挨拶なんか嫌いなんだけどね、オレ。

 さて、冒頭のJEUGIAってのは、この日記にも何回か出てきたと思うけど、京都ローカル(?)のレコード屋チェーン。結構でかいのよ。本店はタワレコとかともタメはるぐらいなんだから。

 そのレコ屋でですな、ちと探してたCDを見つけたわけで。侮れませんな>JEUGIA。
 バイトしてた人からはヤな話も聞いたりしたけど、それはこの際目をつむりましょう(^^;。つうか、どこの店でもそうなんだろうけど。

 で、買ったCD。それはね、アイドル・レース、あとトゥモロウも。まだほとんど聴いてないんだけど。

 最近いろいろとCD買ってるんで、ぼちぼち聴いていきましょう。

《7月20日(火)》

 今日は近所で花火大会。結構でかい大会なのれす。うーん、夏ですなー。梅雨ってまだあけてないんだっけ?

 しかし、花火と火花って全然違うようで、似てますな。

 とゆーことで、今日読んだ本の感想。

二階堂黎人『奇跡島の不思議』(角川書店)

◇あらすじ◇
 かつて怖ろしい殺人事件が起こった島――奇跡島。

 如月美術大学の芸術研究サークル《ミューズ》の面々が、島に眠る美術品の調査のため、この孤島に渡ることになった。
 彼らがそこで見たのは、想像を絶するほどの素晴らしい美術品の数々だった。酔いしれる学生達。

 惨劇の幕が開こうとしているのも知らずに………。

 二階堂黎人が挑む、「論理的」な本格推理小説。


 こないだ読んだ『ドッペルゲンガー宮』とめっちゃ印象がかぶるんですけど。まぁ、こっちの方が全然刊行は先ですが。
 道具立てがものすごい「本格」なんですな。大学サークル、外界との連絡を絶たれた島、連続殺人、見立て、密室、etc.
 それはそれでいいんですけど。なんだかんだ言って好きだし。

 やっぱり二階堂黎人というか、登場人物はかなり類型的というか、ギャグだなぁ。1986年が舞台だけど、当時の大学生ってみんなあんなのだったのか(笑。
 まぁ、「ゲーム」としての本格推理だからいいけどね。

 あとは文章があいかわらず変ですな。大仰すぎ。
 終盤の探偵が推理を披露しているところでさぁ、聴いてる人達が驚いたって表現が「その全身を、氷河のような冷たい戦慄がいっきに貫いた」「これ以上の驚愕が、いったいどこにあると言うのだろう!」「宇宙誕生の秘密の解明に匹敵する超絶的な暴露だった」「今まさに、世紀の一瞬が訪れようとしている」とかだぜ。
 清涼院流水じゃあるまいし。しかも、その推理も清涼院ほど驚く(つまり無茶苦茶な)ものじゃないし(^^;。
 やっぱ、ギャグ? 僕は電車の中で読んでたんだけど、つい笑ってしまったんですけど(^^;。

 で、その探偵の推理もなんか俺的にはいまいち。僕が読みたい「論理的」な推理小説とはちょっと違ったみたいで。


<<<前       次>>>