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《8月21日(土)》

 昨日夜中にさぁ、ゴジラ見てたからか、今朝の地震を寝ぼけ眼にゴジラの地響きと思った私です。すぐに起きたけどね。
 久しぶりに結構大きな地震でびびりましたぜ。

 世界陸上がはじまってますけど、TBSが盛り上げようとすればするほど「筋肉番付」の特番にしか見えないのがいい感じですな。

 そういえば、最初は何で出てるんだと思っていた織田裕二ですけど、「オレはホントに陸上好きなんだぜ」アピールの空回り加減のギリギリさが楽しめるようになりました。
 そんな私は、この夏、大人の階段を一歩登った気がします。

 でもプロ野球ニュースの長嶋一茂は未だに認められません。

《8月22日(日)》

 近所のチケットぴあに引き替えにいく。ベータ・バンドです。

 そう、ベータ・バンドが来日するんです。ベータ・バンドとは何者か? それをこの目で確認できるわけです。これは行っとけでしょう。

 さて、ビデオで「CUBE」をみました。
 昨年だったっけ、ミニシアター系だけど結構話題になったっすよね。

 謎の「CUBE」に閉じこめられた男女。果たして彼ら彼女らは脱出できるのか?
 という、まぁ、言ってしまえばこれだけのストーリーなんですけど、それを逆手にとって、観客をぐいぐい引き込む映画ですな。

 観るまえは、もっと法則性を重視したゲーム的な世界なのかなと思ってたんだけど、それよりも人間に焦点があたってましたね。
 幾何学的な世界の中に散らばる人間というものの存在が、万華鏡のように反射して、「美しい」映画でありました。

《8月23日(月)》

 久しぶりにHEY!!HEY!!HEY!!をみる。

 しかし、いつも忘れそうになるんだけども、ジャミロクワイってバンド名なんだよなー。JKひとりのユニットとついつい思ってしまう。

 さて、今回注目していたのは、センチメンタルバス。現在流れてるポカリのCM曲やってる人達ですな。
 やはりというか、男の方は曲調から想像される通りにやばい人だったねぇ。マニアですな。いかにも過ぎる気もするけども。
 いやしかし、次の一手が非常に楽しみになりました。

 とゆーことで、最近読んだ本の感想。

ロバート・ゴダード『闇に浮かぶ絵(上下)』(文春文庫)

◇あらすじ◇
 19世紀のロンドン。ひとりの男が11年の時を経て戻ってきた。男の名はジェイムズ・ダヴェノール。自殺する旨の手紙を残して消息を絶った准男爵家の跡継ぎだった。
 元婚約者の出現に心乱れる人妻、憎悪に燃えるその夫。頑として彼を認めようとしない母と弟。それぞれの思いがやがてダヴェノール家の忌まわしき歴史の扉を開ける。
(上巻カバー裏より)


 果たしてこの男はジェイムズなのか? というそれだけの話でこれだけ引っ張れるのは、さすがゴダードと言わなくてはならないでしょうな。

 重層な展開をみせるこの物語の中を、作者の計算通りに振り回される読者、これこそ読書の醍醐味。

 褒めてばっかりでもアレなんで少し気になったところを言うと、ラストがいまいち好きではない。これは個人の趣味の範疇なのかなぁ。
 あと、どうもコンスタンスの余りにもの心変わりが解せんよね。つうか、ちょっちむかつくっつうの(笑。

 でも、面白かったっす。

《8月24日(火)》

 今日の行動。
 映画「エントラップメント」→「ダリの世界」展→木村祐一show「写術」

 「エントラップメント」の感想

 こういう甘々ハリウッド系アクション映画は、やはりなにか飛び道具がないとやっぱ陳腐なものになりますね。今回で言えば、キャサリン・ゼタ=ジョーンズのお色気が飛び道具なのかも知れないけど、それはちょっとねぇ(^^;。
 この前「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」のような優れた犯罪映画を見てるから、こういう甘々な脚本じゃどうにもこうにもだるすぎますな。前半は眠気が………。
 ラストにかけてのどんでん返しも、制作者としては「どうだっ」ってなもんなんだろうけど、あれをやってしまったら映画全体が「わや」になってしまうような気が………。

 続いて、「ダリの世界」展

 ダリっつうと、わけわからん絵と奇行癖な変人つうイメージ強いわけですけど、こう現物の絵を前にすると、やはりぐっとくるものがありますねぇ。
 卓越した描写力と比類無き想像力の幸せな結合。世の中へたうまだけじゃ不毛なのだよ。

 木村祐一show「写術」

 木村祐一つったらどれくらいの人が知ってるのかなあ。構成作家を主にやってるんだけども、たまにダウンタウンがらみでTVに出たりもしてます。いわゆる「キム」っす。もともと2丁目出身の芸人さんなんだけどね。
 で、そのひとのライヴだったわけなんですけど、タイトルの「写術」とは何か? 本人いわく「普通じゃないものを写真に撮り、それを独自の弁論でおもしろくする」ということだそうです。
 なんだかよくわからんけど、VOWみたいなもんと思えば近いかな。芸人だけあってVOWよりも写真自体の面白さというより、それへの突っ込みや振りで笑わせる要素が強いですけど。
 で、2時間半ほどだったんだけど、いやー、面白かったっす。ラストの方では「普通の写真」も見せるんだけど、こっちがついつい深読みしてしまってなぜかおかしくなってくるわけで。写術にはまってる?
 やっぱ、お笑いは生がいいねえ。お笑いに限らず。

《8月25日(水)》

 えー、明日から3日間旅行に行ってきます。そんなわけで、日記はしばらくお休み。メール等もその間読めませんのであしからず。

 しっかし、旅行の準備ぜんぜんしてないんだよなー。めんどくさー。これがなきゃ、旅行って楽しいのにのー。
 とかいってないでさっさとせい>自分。

 今、WOWOWでフジロック’99の放送をやってるんだけど、いやーやっぱ楽しそうだねー。今回は、自然のど真ん中だしね。
 前回の人工的な会場もそれはそれで良かったけど、自然の中でロック聴ながらだらだらするのって気持ちよさそうだよなぁ。前の方で暴れるのもいいけど、後ろの方でだらだらするんが野外フェスの一番の楽しみなんだよねぇ、やっぱ。行った人はうらやましいっす。

 しかし、苗場は遠すぎるよな………。来年は関西とまでは言わないまでも、せめて東京より西にしてほしいなー。チケット代のみならず交通費がシャレにならんからなぁ。一番はやっぱ、富士でやることなんだけどねー。

《8月26日(木)》

 出発日。行き先は蓼科なんです。長野っすよ。

 朝っぱらから車でゴー。その前に、WOWOWのフジロックのビデオ予約をしとかないとね。

 道も混んでなく、すいすいっす。気持ちいいっすね。
 名古屋市内を通り抜け、中央道にはいり、諏訪SAへ。ってめちゃ省略してますが。

 ここのSAには温泉がありました。最近のSAは色々ありますねぇ。入らなかったけど。
 で、ここは景色も良いんです。眼下に広がる諏訪湖を眺めながら食事。そばっすよそば。本場っすから。

 高速を降りた後は、諏訪大社上社本宮&下社へ。昨年あったけど御柱の祭りで有名なですね。つうか全国にある諏訪社の総本山すから、神社好きの私としては(^^;行っとけですよ。

 下社の方が町に近いせいかにぎやかで、なんか祭りらしく赤ん坊連れの親御さんが多くきてました。でも、おいらはさびれた雰囲気の上社の方が情緒があって好きだなー。

 この日はもう時間があんまりないんで、宿へ向かいます。温泉入って、飯食って、酒飲んで、酔っぱらって、轟沈。

《8月27日(金)》

 いつも思うことですけど、水道の水が冷たいと「旅行してるなぁ」と思いますね。
 そういやこないだの高校野球で「大阪の水はまずくて飲めん」とミネラルウォーター持参の高校が増えているっつう話を聞いたけども、こんな水を飲んでたら、そりゃ大阪のは飲めんわな。

 飯食ったあと、蓼科湖、白樺湖経由で美ヶ原へ向かいます。

 うーん、いい景色や。霧が峰。名前の通り霧が結構。そういや、天気予報では雨とかいってたけど、外れてるなー。この天気予報の外れ具合は旅行中ずっと続いたのでした。まぁ、雨っちゅう予報が外れたからよかったんだけどね。

 いよいよ美ヶ原。
 しっかし、これが寒いんだ。さすがは高原。わたしゃ半袖だったんだけど、凍えたね、マジで。
 まさしく避暑。でもちょっと寒すぎるわ。

 ぷらぷら散策した後に、帰路に。
 全然他の車とすれ違わない山道を下り下って宿まで。
 その前に夕食。そば。しかし、このそばの食い方は関西人のオレにはよくわからんかったね。

《8月28日(土)》

 今日で旅行も最終日。

 チェックアウト後に、英国庭園とかいうところへ。紅茶を飲む。

 白樺湖へ。影絵美術館に行く。なかなかに綺麗でしたわ。

 んでもって帰ります。
 そうそう、途中で名古屋で夕食をとったんだけど、この量がめちゃ多いんだ。連れは残しまくり。俺はなんとか食ったけどもや。名古屋ってどこでもそうなのだろうか?

《8月29日(日)》

 旅行に出てると、なかなか普段の生活のペースに戻りませんな。特に日記。

 辰吉の試合を見た。

 ………もう本当に引退なんだろうねぇ。あまりにも力が違いすぎた。さみしいっすね。彼の試合は衝撃的だったからなぁ。
 彼の後に、辰吉風なパフォーマンスをするボクサーがぞろぞろとあらわれたってのも、彼の登場の衝撃を物語ってますねー。

《8月30日(月)》

 まっきー逮捕さる。

 まぁ、クスリやってようとやってまいと、彼の音楽に興味はないんでどうでもいいんだけど、彼の夜の生活も暴かれるのか気になるところ(おぃ。

 とゆーことで、最近読んだ本の感想。

鯨統一郎『隕石誘拐 宮沢賢治の迷宮(カッパノベルス)

◇あらすじ◇
 宮沢賢治の名作『銀河鉄道の夜』には、幻の第五次稿が現存していた。しかも、その原稿には賢治が発見したダイヤモンドの隠し場所が記されていた………。
 妻と子供が誘拐された! 童話作家修行中の中瀬研二は残された手がかりをもとに、誘拐犯の思惑を探る。妻・稔美は、宮沢賢治研究家だった父親からダイヤモンドの在処を知らされていたようだ。誘拐犯たちに先回りして家族を救出するため、研二は賢治童話を読みはじめる。深淵で謎めいた作品世界の、奥底に隠された暗号とは!?
 デビュー作『邪馬台国はどこですか?』で話題をさらった新鋭・鯨統一郎、渾身の書き下ろし第一長編!
(カバー裏より)


 デビュー作の『邪馬台国はどこですか?』は結構好きだったんけどなぁ。

 しっかし、この作品はとにかくつまらんです(^^;。登場人物が、展開がしょっぱなからとにかく「なんじゃこりゃ」なもんで、いつ読むのを止めようかと思ったんだけど、「宮沢賢治の暗号」にのみ期待して最後まで読んだものの、結局腰砕け。つうか、そのまま下降曲線をたどっていくわけで。
 いやぁ、ここまで「期待はずれ」な作品も最近珍しいかも。

 まぁ、「宮沢賢治の暗号」つう本ネタもアレなんだけど、それをとりまく舞台装置が全てぐだぐだなんですな。
 いかにも「通俗的」つうかさあ。やたらとレイプされるし、主人公の造形は意味不明だし、忍者やら又三郎もギャグじゃなしに登場するし。やれやれ。

 レインボー・ダイヤモンド自体の描写もほとんどないもんで、それがどんなものなのかわからん。つまりは、なぜこれをみんなが争って得ようかという根拠が薄いしさ。
 それに、その暗号を解く作業も長編にも関わらず、紆余曲折がないしさー。あっさり見つけちゃうんだもんな。もっと引っ張れよー。

 主人公の名前が「けんじ」なのもなんも意味ないしね。

 やれやれ。この人はやっぱ短編向きじゃないのかな。

《8月31日(火)》

 こないだ行ってきた所なんだけど、この日曜からまた旅に出ます。正確にいうと、土曜の夜に出発なんだけども。

 行き先は群馬っす。3月にも行ったんだけど、その時とメンツも一緒っす。変わり映えしないっす。なんでなんだ。

 で、帰りに横浜でサッカーを見て帰ろうと思ってるわけ。9/8の日本−イラン。今日そのチケットを取りに行ってきました。横浜国際は初めて行くんだなぁ。楽しみっす。旅行自体よりも楽しみ(笑。
 でも、ホントはその前日の国立でやる五輪予選壮行試合の方が見たいんだけどねぇ。でも、これは日程があわずに無理なんで、泣く泣く諦めます。

 旅行自体は夜行バスで行く予定なんすけど、夜行も久しぶりやねー。
 思い返してみると、フランスW杯の最終予選を見に東京まで行ったとき以来かも。やっぱサッカーが絡んでるのね。


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