《12月1日(水)》
12月になりましたか。ずいぶん寒くなってきましたね。紅葉もずいぶん散っていよいよ冬将軍。
さて
本日は映画サービスデーということで、『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』を見てまいりましたよ。
前々から気になってたんですけど、なかなか見に行く機会が無くて。もうすぐ公開終了ということもあってとりあえず重い腰を上げてみました。
タイトルはもちろんあのボブ・ディランの同名曲からとったものです。しかし、あまりにも有名な曲のせいでついつい忘れがちになるんですけど、この曲って死を目前にした男の歌なんですよねぇ。
で、この映画も死を控えた男達が主人公で。
病院から余命幾ばくもないと宣告されたマーチンとルディ。同室になった彼らは、偶然見つけたテキーラで親交を深める。そんななか、これまで一度も海を見たことがないというルディにマーチンが言う。
「天国じゃ、みんなが海の話をするんだぜ」
そして二人は自動車を盗みだし、海へと向かい始める。しかし、その車にはマフィアの百万ドルが積んでいて………
ってな話デス。
もう、こういうあらすじを聞いただけでさ、泣けて来るってもんでしょ。卑怯な気もしますけど。
そういったわけで、男2人のロードムービーですわ。シリアスにもってける話なんですけど基本的にはコメディタッチなんですな。もうベタベタなギャグをかましてくれます。ドイツではこういうギャグがいけてるんでしょうか?(^^;
結構荒い映画なんですけど、監督及び出演者のやる気が伝わってきていいですねぇ。『ラン・ローラ・ラン』とかもそうでしたけど、ドイツはこういう勢いのあるエンターテイメントを撮れるんですね。
??な展開があったり、めちゃタランティーノの影響受けてるなーとかありますけど、ラストシーンの美しさは一見の価値有りでしょう。主演の役者もかっこいいし。なんだそりゃ。ミーハー
《12月2日(木)》
流行語大賞が決定したそうで。「雑草魂」「リベンジ」「ブッチホン」ですか。
ふーん。
ところで、世の中にはこんな素晴らしい人もいるんですね。ファミコン世代的には英雄でございますね。
《12月3日(金)》
雑誌「ナンバー」を購入。
中村俊輔の記事が出色ですね。
雑誌「rockin'on」を購入。
ホームページが出来たんですね。
《12月4日(土)》
Jリーグ・チャンピオンシップ第1戦。
途中から見たんですけど、さすがになかなかの試合でしたね。
しかし、磐田はここぞという時は気合いは入りますね。やっぱアジアチャンピオンは伊達じゃない。
さて
今日は部屋の片付けをしてみました。で、掃除しながらWOWOWでやってた「フック」をみてたんですけど、こりゃひどい映画ですな。今さらですが。
いやぁ、ひどいひどい。「オトナになったピーターパン」というアイデアはいいのに、ひどい映画になってますね。いやはや
とゆーことで、最近読んだ本の感想。
- ロバート・R・マキャモン『少年時代(上下)』(文藝春秋)
- ◇あらすじ◇
1962年、アメリカ南部の町・ゼファー。
この町に住む少年・コーリーは様々な人達と出会い、不思議な体験をする。
106歳になる黒い女王、ワイアットアープを救った拳銃使い、川に住む怪獣、真っ黒な車の幽霊、畏敬からの侵略者、完璧なる腕を持つ少年、逃げだした恐竜―――
魔法が詰まった少年時代。
ひさしぶりに終わって欲しくない作品に出会えました。
全体で31の章からなる小説なんですけど、そのそれぞれの章がひとつの短編といった感じで描かれていきます。
それらをつなぐ縦糸として「殺人事件」があるんですけど、それはもはやどうでもいいっす。だいたいその事件の「真相」はいまいちだし(^^;。
それぞれの章の「不思議」な感じが、「ああ子供のころはこういう風に世界が見えてたなぁ」と思わずにいられないんですね。
アメリカが舞台なんですけど、日本人である私にも非常に郷愁を誘われるんですね。うんうん、そうなんだよねぇ、と。
この小説は一気に通して読むんじゃなくて、思い出したときにぱらぱらと各章を読むってスタイルがいいのかもしれません。
というものの、じっくりと上下巻通して世界を描いているだけあって、最後の章の涙腺破壊力はかなりポイントが高いです。
電車の中で読んでたんですけど、不覚にも涙が。あくびをしてるフリをしてごまかしたですとも(^^;。
「あー、自分も歳とったなー」と思う人ならこれは泣けるはず。ただ、女性はどうかわかりませんが。
借りて読んだ本なんですけど、これはちょっと手元に置いときたいですな。というわけで、購入予定に入れておきませふ。
《12月5日(日)》
モーニング娘。ひとり脱退ですか。石黒さんだそうで。
てゆうか、誰それ?
といったような日記が今日は多数見られるんでしょうねぇ。
ボクは知ってますよ、ぇぇ。タンポポの計算高い方でも天然の方でも無いヒトでしょ?
いやはや
今日は古本市場にいってきましたよ。
「今回はいまいちいいのがないな〜」とか思ってると、発見しました。『ウサギ料理は殺しの味』を。
うはうはっす。いや、読んだことはあるんですけど、それは図書館で借りたんでね。
いやぁ、ラッキーっす。
あとは森博嗣をいくつか購入したり。
《12月6日(月)》
う〜ん、首がイタヒ………。
昨日のK−1はひさしぶりに面白かったわね。
最近はどうも、マンネリ感を感じでましたから。まぁ、ホーストが優勝だから特に目新しくはないんですけどね(^^;。
とゆーことで、最近読んだ本の感想。
- ヘレン・マクロイ『ひとりで歩く女』(創元推理文庫)
- ◇あらすじ◇
西インド諸島を発つ日、わたしは滞在していた屋敷で、存在しない庭師から手紙の代筆を頼まれた。さらに、白昼夢が現実を浸食したように、ニューヨークへ帰る船上で生起する蜃気楼めいた出来事の数々。曰くありげな乗客たち、思いがけず出現した十万ドルの札束………。
“誰かがわたしを殺そうとしています”―――タイプライターで打たれた一編の長い手記から始まる物語は、奇妙な謎と戦慄とを孕んで、一寸先も見えない闇路をひた走る。
縦横無尽に張りめぐらされた伏線が感嘆を誘い、贅肉を削ぎ落とした文体が強烈な恐怖を産む、超絶のサスペンス!
(文庫カバーより)
ほほう、評判は聞いてましたけど、なかなかに楽しめましたわ。
章ごとに「ひき」があるもんだから、ついついページをめくってしまうんですよね。まるで往年の少年ジャンプだわ。ちと、やりすぎな気もして笑えますけど。
ジャンプみたいと書きましたけど、当然ストーリーは行き当たりばったりではなく、きっちり「騙す」ことを考えて作られてるようですけど。
主人公の女性のキャラがいまいちつかみにくいのがちょっと引っかかりましたね。というか、場面場面で妙に印象が違うんですね。
《12月7日(火)》
本日のニュースより
クラブの飲み会でいっき飲みを強要され急性アルコール中毒になり、おう吐物を喉に詰まらせて死亡した学生の両親が、上級生やOBらを告訴。
はー、いっき飲みっすか。
いっき飲みが身体に悪いかどうかはともかくとして(って悪いのは確かか)、あたしゃこんなことするヤツらの神経がわからんよ。
酒がもったいないじゃん。やっぱ味わって飲まないと………ということもあるんだけど、それよりもなによりも、いっき飲みという「芸」がめちゃめちゃさむいからむかつくんですわ。
もう、盛り下がる盛り下がる。あんなつまらん芸を騒いでやるバカは死んで欲しいね。
酒飲んで騒ぐのは全然オッケーなんだけど、いっき飲みだけはやめてくれぇ〜。あんな事しないと盛り上がれないなんて、人としてダメですよ。
よーするに何が言いたいかというと、「いっき」はサンソフトのでもう十分。アトランティスの謎でもいいけど。つまんねー。
《12月8日(水)》
今日は映画を見に行ってきましたよ。『バッファロー’66』『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』でっす。
二本も見てきたっす。はしごっす。とゆうても同じ映画館なんやけど。二本立てつうか、「二本見れば2000円。でも、一本だけなら普通の値段よ」みたいな感じなんで、こりゃ二本みとかな、と。
ま、早い話が、まんまと映画館の戦略にはまってるわけですね。
まずは『バッファロー’66』の感想。
監督・脚本・主演・音楽のヴィンセント・ギャロが撮りたいように撮ったといった感じすか。非常に自主映画チックなんですね。
ぎりぎりのところで自己満足だけの映画になってないのは、俳優陣の魅力というのもありますけど、全編に流れるユーモアの感覚のためでしょうか。それが「おとぎ話」を観客が受け入れることが出来たのですかね。
両親との絡みのシーンだとか、ところどころ面白い撮り方をしてる映画ですけど、退屈すれすれのゆるい映画でもあります。好きな人は好きなんでしょうね。
ボクは、全体を通じて感じられる「おバカ」加減が結構気に入ったかも。
『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』は本年2度目の鑑賞。
二度見てもやはり終盤のどたばたは面白いっす。
再見すると、映画の前半でわかり易すぎるほど伏線を張ってるのがよくわかりますね。それがぱたぱたとドミノ倒しのように倒れていく終盤はやっぱカタルシスだよなぁ。ミステリ好きにはこたえられませんぜ。
しかし、夜ということもあるけど、『ロック………』の時は我々ふくめて6人しか客がいなかったっすよ。面白い映画なんだけどなぁ………。
《12月9日(木)》
皆さん、最高ですかーーーー!!!
今日は特に書くこともありませんわ。
とゆーことで、最近読んだ本の感想。
- 都筑道夫『七十五羽の烏』(光文社文庫)
- ◇あらすじ◇
旧家に起こった殺人事件は、千年も前に怨みを残して死んだ姫君の祟り!? 登場するのはまったくやる気のない探偵、ものぐさ、いや物部太郎―――。
作者は文中で(見出しも含めて)、ひとつも嘘をつきません。そして事件解決の手がかりは、すべて読者の前に明示されます。
鬼才が精巧に練り上げ、フェアプレーの精神で読者へ挑戦する本格推理ファン必読の傑作!
(文庫カバーより)
うむ、こりゃあまさしく「本格」ですな。
大袈裟なトリックはないけど、「疑似」論理が非常に端正ですね。島田荘司ばりの大トリックが無くても本格はおもろいもんです。
つうか、大がかりなトリックってたいがい無理があるから苦手。
でも、個人的には『星降り山荘の殺人』の前に読んどきたかった作品ではあります。どうしても印象が被ってしまって。こっちの方がオリジナルなんだけどねぇ。
《12月10日(金)》
イーオンで始めなキャメロン
しかし、仕事選べよ、キャメロン・ディアス。ファンとしては悲しいぞぇ。
ところで
ビョークの新曲(?)がmp3で公開されてたんですね。知らなかったっす。誰か教えてくれてもいいのにー。
で、さらっと聴いた感想ですが、ホモジェニック路線をさらに突き進んでいってますね。うーん、あんびえんと。
より自然になったというか。誤解を恐れずにいうと、BGMですね。人生の。
ビョークといえば、東京の方ではドキュメンタリー映画が公開されてたとか。ホモジェニックのレコーディング風景が中心らしいけど。
うーむ、見たい、見たいぞー。大阪ではやるのかしらん。やってくれー。
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