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《3月11日(土)》

 飲み。空いてる飲み屋を探すのに疲れた。やっぱ土曜は混んでるね〜。なんで土曜だからって飲みに行くんだい。私らもそんな人達。
 こんだけ疲れたらやっぱり酒飲みたくなるね。自家中毒。

 過日、「ケイゾク/映画」をみてきましたよ。

 しかしTVシリーズとかわらず、ネタはわかりやすすぎるし、変なところにやたらと凝ってるし、登場人物は濃いし、とケイゾクワールドですな。
 ラストの展開はどうなんかとも思いますけど、ケイゾクに決着をつけるという意味では成功したと思いますよ。うん。

 ま、TVシリーズが好きならみといて損はない映画ですね。ってそんな人は当然見に行くね。TVみたことない人は行かないほうがいいでしょう。映画館でとなりに座ってたおっちゃんはTVをみてなかったらしく、「全然わからん」と上映中ずっとぼやいてましたわ。

 でも、やっぱり中谷美紀はええね〜。

《3月12日(日)》

 へこむ。

 まあ、いろいろありますわな。

《3月13日(月)》

 バジャドリーの試合を見る。

 ずいぶん城はフィットしてきた感じですねえ。前で勝負するかたちも結構増えてきて、やっぱりスペインでやってるってことでの自信を感じますねえ。このままいけるとこまでいってくれい。
 明後日の中国戦では進化した城を見せて欲しいですな。

 とゆーわけで、最近読んだ本の感想。

我孫子武丸『屍蝋の街』(双葉社)

◇あらすじ◇
 凶悪な殺人犯「ドク」との死闘を繰り広げた警官・溝口に訪れたシンバとの束の間の平和。しかし、その平和は「ドク」が再び目を覚ましたことにより破られようとしていた。
 それと時を同じくして暴徒に襲われる2人。溝口達が逃亡を図るがその行動は何者かにより監視されていた………


 久しぶりに読む我孫子武丸。

 まあ、そこそこおもしろいんですわ。サイバー空間な話なんだけど、わかりやすいしね。
 そんなわけでさくさく読める。このさくさく感は我孫子らしいんだけど、やっぱちょっと物足りないわねえ。

 実際、あまり小説を頻繁に発表しない人なんだから、もうちと読み応えが欲しいところ。でも、それを求めるのは筋違いなんですかね。つうか、それなら他の作家よんどけっていわれんのかな。

《3月14日(火)》

 「ケイゾク/雑誌」購入。

 しかし、映画のパンフよりよっぽどこっちの方が情報多いじゃないっすか。パンフはほとんどなんにも書いてなかったからなあ。パンフじゃなくてこれを映画館に置いておいてくれたらいいのにね。

 とゆーわけで、最近読んだ本の感想。

ウィリアム・L・デアンドリア『ホッグ連続殺人』(ハヤカワ文庫)

◇あらすじ◇
 彼は町中の人を皆殺しにする気だ――――ブリザードが吹き荒れるニューヨーク州の地方都市スパータを恐怖で凍らせた犯人は、HOGと名のった。
 車の事故に見せかけて若い女性を殺したり、階段を落ちたように見せかけ老人を殺す。ある時は鋭利なつららで、またはヤクの射ち過ぎに見せて……そして警察の捜査をあざ笑うかのように届くHOGの挑戦状。
 困惑する当局は世界有数の頭脳といわれる犯罪研究家に事件の調査を依頼した。名探偵ニッコロウ・ベイネデイッティ教授登場!

 1979年度アメリカ探偵作家クラブ最優秀ペイパーバック賞受賞の本格傑作!

(カバーより)

原題:THE HOG MURDERS


 現代本格の傑作という評判をあちこちで聞く作品。たしかに丁寧に書かれていますねえ。きっちり本格のツボをおさえてます。

 でもでも、丁寧に書かれすぎてるぶん、あっさり犯人つうか仕掛けがわかっちゃうんですよねえ。

 とはいえ、ラスト1行はお見事。これでマイナス点は帳消し。

《3月15日(水)》

 サッカー日本代表対中国代表を観戦しに、神戸ユニバーまで行ってきましたよ。

 結果はご存じの通り、0−0のスコアレスドロー。
 やっぱりトルシエ解任派はここぞとばかりに責めるんでしょうか。

 ていうかさあ、大体この中国戦がトルシエの進退をかける一戦、とかっていうのは反トルシエ派のマスコミが作り上げたもんでもあるんだけどねえ。
 トルシエっていう人は日本のマスコミには嫌われてるからねえ。というよりも、日本のマスコミがサッカーを知らなさすぎるんだよな。だから話がかみ合わない。
 マスコミ受けが悪い人間はあっさり悪役にされちゃうからね。中田だってそう。

 有名人も大変ですねえ。

 ちなみにわたしは、この試合をみて「トルシエはダメ」と判断する要素は特になかったと思います、はい。

《3月16日(木)》

 昨日書いたほどトルシエたたきはなさそうで。中田はじめ選手達が「勝てなかったが、いいゲームだった」(主旨)とコメントしたせいか?

 とか思ってたんですけど、そうでもないみたいですね>マスコミ各社。どうやら私の目に触れなかっただけらしい。ま、目に触れないなら触れないで精神衛生上よろしいんですけど。

《3月17日(金)》

 唐辛子入りのスパゲティを食って、辛い〜。どっと汗。

 明日から東京旅行なんですよ、ワタシ。そんなわけでしばらく日記はお休み。

 最近読んだ本の感想。

ケン・フォレット『ペーパー・マネー』(新潮文庫)

◇あらすじ◇
 午前六時ロンドンの長く熱い一日が始まった―――。

 甘美な情事の余韻を楽しむ閣僚を襲う突然の恐喝劇。油田採掘権の落札をめぐって画策される企業買収。そして廃業に回される古紙幣を狙った現金強奪。夕刊紙<イブニング・ポスト>の編集スタッフが綿密な取材をつづけるなか、それぞれの事件は意外な方向へ………。

 鬼才フォレットが『針の眼』の直前に著した幻の快作、ついに邦訳成る。

(カバーより)

原題:PAPER MONEY


 ケン・フォレット初期の作。別名義での作品だそうで。

 フォレットらしさは随所に見られるんですけど、最近の作品にくらべると書き込みがやや甘いかな。短い話の割には登場人物が多く、それぞれの物語が絡み合っていくというスタイルなんだけど、はっきり人物像が浮かんでこないんだね、特に序盤は。

 話の全体像が見え始めてくる中盤以降はぐいぐい読ませていきますね。ここらへんのスピーディーな展開は後のフォレットを感じさせます。
 ただ、どかんと大団円に繋がらないのが意外と言えば意外か。こういった展開なら大きなクライマックスがあるのかなと思ってたんだけど。

 でも、こういった苦い結末もいいもんですな。ファンの欲目?

《3月18日(土)》

 東京1日目。

 新宿の某店で飲んだんですけど、やたら食ってやたら飲んでやたら酔っぱらったのに、めちゃ安かったんですな。2000円以下。
 要するに、店員のミスだったんだけど。飲み代が全く抜けてたんすね。らっきいー。

 その晩は上野泊。
 上野って何か好きなんですよね。小汚くていまいち垢抜けない感じが、大阪に似てるんすね。天王寺なかんじ。全然でかいけど。

《3月19日(日)》

 東京2日目。

 以前ちらと書いてましたけど、今日ははとバスに乗りましたぜ。
 「皇居前−NHKスタジオパーク−東京タワー」というベタベタなコースを選んでみましたよ。

 しかし、まあ休日ということもあるんでしょうが、はとバスって人気あるんですねー。えらい混み具合でしたわ。満席。
 やっぱり年配の方が多いんですがね。まあ、そりゃ若い人は行かないか。行くにしてもこんなコースには行かないすね。

 さて、皇居前では恒例の記念写真ですよ。二重橋の前でひな壇に乗って。でも、こんときはめちゃ風が強くてさー、出来上がった写真を見るとみんな横分け。
 その後なんかあやしげな建物の中に連れていかれて、昼食。弁当が各自に割り当てられるわけ。またこれがしょぼいんだ。そりゃ別に期待してなかったけどさ。

 そんでもって、一路NHKへ。途中車中から東京の名所の案内してくれるた。でも、さっぱり地理感覚がわからんな。
 スタジオパークは改装後ということで、まー綺麗でした。でも、普通の観光客もよーさんいて、体験できる施設はほとんど行列。でさー、ここには1時間しかいられないからほとんど何も見れず。いそがしー。

 この忙しさは次の東京タワーでもそう。特別展望台(一番上のとこね)は30分待ちとかで、「特別展望台には行かないで下さい」と最初に注意が。
 たしかにひととおり見回るだけで、1時間なんてあっちゅうま。

 最後に東京駅にて解散と相成りました。

 やっぱりはとバスは忙しいですわ。時間に追いまくられてる現代人にはぴったり。でも、せっかくだからもうちと余裕をもって観光したいね〜。

《3月20日(月)》

 東京3日目。

 楽器屋巡り。楽器屋つっても普通の店では当然無く、コントラバス屋。いわゆる工房的なところなんですね。
 ひさし振りに生ベースの音を聴いたわけですけど、やっぱり気持ちいいね。試奏したりしてたんですけど、やはり値段でずいぶん音が違いますね。高い奴はそれなりの音がしますわ。
 「人気者でいこう」の格付けチェックで出たらすぐわかりますね。ってもあんまり高い奴(=古い楽器)だと、音が枯れてて地味なんでかえってわからないかもしれないねえ。趣味の問題になる。私はあまり好きではない。
 あと、中国製の楽器が結構いい音してたのが意外でした。

 いろいろとうんちくを聞きつつ、東京の陽は暮れていくのでした。

 ところが、この晩にえらいことが起こったんですわ。飲み過ぎました。吐きました。久しぶりに。きもちわるーい。


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