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《7月1日(土)》

 えらいことですわ、M:I-2。

 いやね、今日先行オールナイトなもんでみにいったんですよ、ミッションインポシブル2をね。

 ところが、ぬぬわぁんと、トラブル発生。ラスト30分ほどのクライマックス、これからばりばりアクション全開だぜー、ドカーン爆破だー、つうところで音が切れちゃったんです。

 最初はそういう演出かと思い静かだった劇場内でしたが、あまりにも長い無音状態。そしてついに無音のままでセリフの字幕が出るに及んで、騒然となった映画館でございました。

 アクション映画の肝といえるクライマックスで延々と続く無音。画面ではトムがかなり激しくかっちょええアクションを繰り広げてるのに無音。間抜けじゃー。それを観てる俺らも間抜けじゃー。

 そしてブラックアウト。しばらくしてまた始まってもまた無音。うあー、どんどん話が進んでいく。止めてくれー、なにやってんだー、金返せー、とまじで怒号が飛び交う劇場内。ちなみに満席。

 そんな時にトムのセリフ(字幕だけど)、「声が聞こえない!」。映画としては無線機が壊れたという場面だったわけですけど、あまりにもジャストなタイミングのセリフになごむ観客。

 なわけねー。なごまねーよ。いや、ちょっとは笑っちまったけど。

 で、何回も同じシーンを見せられた後に、ようやく復帰。トラブった所からはだいぶ戻ったところからだったんだけどね。まあ、ビデオみたいに簡単に巻き戻しとか出来ないのはわかってるけど。でもいつまた止まるかとひやひやしながらの観賞となってしまいましたよ。

 約30分押し。

 オールナイトとはいえ終電は余裕の終演予定時間だったのに、結局ギリギリになってしまった。あぶなかった。でも中には終電なくなった人もいるだろーねー。

 退場時に無料券もらったけど、どうしよーかなー。もっかいM:I-2観にいくか、別の観るか。

 しかし、アクションはかっこええ映画だっただけにこんなことになって残念じゃ。この夏の映画では一番の期待作ではあったんだがなー。悲しいよ、おじさんは。

 さて、映画の感想としては、案外バカ映画なのね、と。ジョン・ウーらしいばりばり様式美なアクションは相変わらずかっこいいんだけど、これまでのジョン・ウー作品と比べて、ドラマ部分とアクションとのからみが弱いですかね。「泣ける」アクションが少なかったですわね。でもやっぱかっちょええけどさ。

 でもこう感じるのも、トラブルせいでのめり込めなかったからということもあるかなー。やっぱり残念じゃ。そういやこないだの「エニイ・ギブン・サンデー」の時もトラブってたなあ。なんか運が悪いな、オレ。

《7月2日(日)》

 イヤ暑い。暑すぎて寝てても起きるね。

 さて

 昨日、今日とWOWOWは無料放送。それに併せて「サザンオールスターズ2DAYS」という特集をやっておりました。WOWOWのCMでサザンの新曲が使われてるし、夏の茅ヶ崎ライブを中継するし、ってゆうあたりの関連なんでござんしょ。

 で、その特集の内容なんですが、2日間にわたって約1時間おきに5〜10分程度のインタビューやらなんやらの番組を放送するという、ファン泣かせの編成。約20回ほどの放送なんだけども、それぞれ内容が違うわけで、エアチェック必須。でも同じ内容のもあったりするのでまた事態は複雑に。

 うちはWOWOWはCATVでみてるもんで、さらにビデオ予約がややこしい。最初の1、2回はミスって録画できんかったし〜。

 つうわけで1日中(2日?)サザン漬けって感じなもんで、新曲「HOTEL PACIFIC」もすっかり覚えてしまいました。曲のバカっぽさを増幅させるPVもよき出来。

 でもさー、こうゆう番組観てると、茅ヶ崎ライブ行きたくなってしまいますわ。行けないのにさ。あ、まだわからんけど。

 面白い番組ではあったんだけど、やっぱり細切れじゃなく、1時間だとかそれくらいにまとめておいて欲しいですぞ。

《7月3日(月)》

 HEY^3をみて思った。ワタシもめっきりオヤジ化。モーニング娘の新メンバーがみわけられない。SHOCK!!  てゆうほどショックでもないけど。

 さて

 EURO2000。決勝。いやはや。ロスタイムに入った頃に「これでフランスが同点にしたら、まさにロスタイムでの得点の多かったこの大会を象徴する試合になるよなあ。でも、んなこたぁないか」とか思ってたら、ほんまに入るんだもん。サッカーの神様はドラマ好きですなあ。

 イタリアには悲劇がよく似合う。面白くないサッカーだけど凄いサッカーは見せてくれたチームでしたね。特に準決。

 しかしこれでEURO2000もおわっちまいましたね。この一ヶ月楽しかったにゃ。よく考えたら結局3試合程度をのぞいて、ほぼ全部観た感じですか。明日から寂しい夜ですわ。

《7月4日(火)》

 えらい雷雨だったのお。とか思ってたら、東京の方はもっとひどかったみたいやねえ。電車も止まったみたいで。ご苦労さまなことです。

 しかし、こっちでも結構降ったけど、そこまですごいとは全然思いませんでしたな。地域による格差が一番大きいのが、こういう気象関連のニュースなんでしょうね。三宅島とかのもそうだし。

 そういえば、雪印の問題ってローカルニュースなんですかね。大阪にいると思いっきり事件の中心なもんで話題ですけど、他の地域ではそうでもないのかしらん。どうなんざんしょ?

 とゆーわけで、最近読んだ本の感想。

氷川透『真っ暗な夜明け』(講談社ノベルス)

◇あらすじ◇
 推理小説家志望の氷川透は久々にバンド仲間と再会した。が、散会後に外で別れたはずのリーダーが地下鉄の駅構内で撲殺された。現場/人の出入りなしの閉鎖空間。容疑者/メンバー全員。新展開/仲間の自殺!? 非常の論理が唸りをあげ華麗な捻り技が立て続けに炸裂する。

 島田荘司氏も瞠目するメフィスト賞受賞作!

(カバーより)


 第15回メフィスト賞受賞作。

 「非常の論理」つうのがなんなのかよくわかりませんけど、とにかく論理論理で攻める小説。「事件」部分以外はほとんどが推理にあてられてます。しかも電話での会話が多いもんで、畢竟論理部分が肥大化。というか、そのために電話での会話を多くしたんでしょうけど。

 ここまでこだわった本格は久しぶりではあるわけで、それは楽しめたです。特に凶器についての考察のところなんかは、面白かったぞ。

 でも、その論理を優先するが故に、サプライズが少ないのが残念。ホントに美しい小説は論理自体にサプライズが含まれてるもので。ま、そんな小説は少ないけど。この作家なら書けるかもという期待は持てましたよ。

 解説つうか推薦文を島田荘司が書いてるんだけど、これがまたなんというか、面白い。読んで笑ってあげましょう。

《7月5日(水)》

 本日のジャケ買い。L+R「fad」\500。

 オーストラリア(多分)のバンドのシングル。シドニーでレコーディングしてるみたいだから、きっとオーストラリアの人達に違いない。割といいかも。素直なポップってか。ジャケットはこんなの

 さて

 一部で話題騒然(?)な、GO!GO!7188のライブ@心斎橋クラブクアトロにいってきましたよ。

 数日前に行くことを決めた割には、ネット経由でチケットを手配したせいか、やたらと整理番号が若かったりする。いいんでしょうか? ま、いいか。

 そんなわけで余裕で最前列〜、にも行けたんだけど、某所でのカキコ書き込みによると、東京でのライブではダイブ&モッシュの嵐とかいう話。今日はちょっとそれは勘弁願いたい、つうわけで後方の椅子席へ移動。軟弱者と呼んでくれい。

 つうかさあ、ダイブってどうも胡散臭く感じるんだよね。ダイバーってダイブするためだけにライブに来てるって感じでさあ、なんかいやなのよ。アレと一緒ですわ。ジミヘンがギターに火つけちゃうってやつ。えらいとこに話が飛びますけど、表現手段が自己目的化すると何でも胡散臭くなりますね。まあ、ワタシがたまたまそんな人ばっか目にしてきたのかもしれないけど。

 結果からいうと、今日はほとんどダイブはなかったんですけどね。確認できたのは3人だけかな。前方の人間の密度がそれほどでもなかったせいかねえ? クアトロって前後が狭いから(すぐにテーブルがある)、ダイブしても一瞬で前まで行っちゃうという理由もあるのかもしれず。

 客層はやっぱ若い人が多いですね。ラウド好きそうな人からマニアっぽい人まで色々いましたが。ワタシはやっぱりマニアっぽい方に入るんでしょうか。でしょうね。

 演奏は結構ヘヴィーで安定していてよし。フロントの二人が女の子ってのはやっぱおいしいですね。いやビジュアルがいいとゆう意味ではなく、ハーモニーやら掛け合いやらがいい感じですわ。

 しかしベタベタなメロで若い子らが飛び跳ねてるのをみると、なんだか不思議ですねえ。しかし、時折放たれるあまりにも強烈な歌謡フックに、わたしゃ時折笑いをこらえ切れませんでしたぜ。いい意味で。ツボつかれまくり。

 やっぱりこれからは歌謡曲がくるでしょ。モーニング娘の次の曲はきっと歌謡曲に違いない!

 バラードになると、ちとぎこちないかなあ。でも、結構良い曲なのよね〜。歌謡色は一気に薄れたけど。なぜか中村一義なんかを思い出すワタシ。ちょっとぐっときましたよー。泣きのギターが間奏なんかにあったら泣いてたかもねえ。うんうん。

 というわけで、椅子席なもんで冷静にみていたとはいえ、楽しいライブでしたぞ。若い子はどう思いながら彼女たちの音楽を聴いてるのか知らないけど、おやじならツボを押されまくりのはずだ!! いつ出るか知らないがアルバムに期待だ!!

 以上、べた褒めレポートでした。やっぱりチケット代が\1550(ドリンク付)だったら評価も甘くなっちゃうよね。って、結局金の問題かよ。

《7月6日(木)》

 映画「サイダーハウスルール」をみた。

 これはいい映画だった。アカデミーで2冠とったのもよくわかる。たしかにマイケル・ケインの演技はよかったねえ。それ以外の役者、特に孤児院の子供たちの演技も奮ってたね。なんでもあの子供たちは現地で集められた素人らしいけど、すばらしいです。

 押しつけられるルールに反対するのは簡単だけど、内なるルールを守る覚悟があってそれを行っているのか。やりたいようにやる、というわけではなく、それぞれが守るべきルール。

 うむ、いい映画でした。M:Iー2があんなことなってもうたけど、お口直しには最適でしたわ。

《7月7日(金)》

 フジロックに行きたいな〜、とか言ってましたが、ヤメ。RIJFSに行きたいな〜、とか言ってましたが、ヤメ。エゾロックに行きたいな〜、とは言ってません。遠い。

 というのはなぜかといいますと、サザンの茅ヶ崎ライブにいくことになったんですね、この夏は。さすがにそう何回も遠征は出来ませんて。

 ライブのチケは外れたと以前書いたような気がしますけど、今回入手する運びとなったのは、その前日に行われるゲネプロの分。まあ普通のライブじゃないんで、演出効果とかはいまいち期待できないんだけど。その分チケ代が安いからいいのさ。なんと半額! 平日半額。

 やっぱり、結局金の問題なのね。

《7月8日(土)》

 スマン、キムタクじゃま。そりゃ民生の「海へと」ちゃんと聴きたいつーの。

 来週の「夜もヒッパレ」に桑田佳祐が出るとかいうはなしが。サザンとして出るのかな? よくわからんけど、うーん、ものすごーい不安なんですけど。

《7月9日(日)》

 痛い。親指(足)から血。

 27時間テレビ。深夜枠は面白かった。中居のキチガイ発言は良かった。さんまの倉木発言も、変な空気が流れて良かった。

 ところで、よく聴いたら差異が目立ってくるのは当たり前。よく聴いても差異がわからないのを完コピという。とゆうか無理。

 とゆーわけで、今日読んだ本の感想。

ニコラス・ブレイク『野獣死すべし』(ハヤカワ文庫)

◇あらすじ◇
 推理小説家のフィリクス・レインは、最愛の息子マーティンを自動車のひき逃げ事故で失った。警察の必死の捜査にもかかわらず、その車の行方は知れず、半年がむなしく過ぎた。このうえは、なんとしても独力で犯人を探しださなくてはならない。フィリクスは見えざる犯人に復讐を誓った!

 優れた心理描写と殺人の鋭い内面研究によって屈指の名作と評される、英国の桂冠詩人C・D・ルイスがブレイク名義で発表した本格傑作。

(カバーより)

原題:THE BEAST MUST DIE


 「歴史的名作」と評される作品って、現在読むと案外つまんないものが多かったりするんですけど、これはさすがに面白かったですな。

 前半はフィリクスによるひき逃げ犯殺害計画を記した日記なんですけど、これがなかなかに緊迫感があり読み応えがありますねえ。なんか某作品を思い出したり。ま、『野獣死すべし』の方が先なんですけどね。

 中盤からいわゆる名探偵が出てきて捜査を開始するんですけど、ここが現在からみたらテンポが悪いですかね。でもいかにも黄金期な雰囲気であるわけで、非常に心地よい空気。懐かしい。童心を思い起こさせてくれますね。

 物語の処理の仕方が、さすが詩人というか、いいですねえ。まさしく詩的。心に残るラストといっていいでしょ。

 そんなわけで「歴史的名作」の看板に偽り無し。本格好きなら読んどけ。って読んでる人は多いだろうけど。

《7月10日(月)》

 最近よくTVでみかけるな〜、と思ってたら知らぬ間に発売になってたんですね、JUDY AND MARYの新曲「ひとつだけ」。

 なんといいますか、イきそうでイかせてくれない曲ですね。

 さて

 Viewsicにてサザンプロモ特集がありました。以下つらつらとみながら感想。

 ニッポンのヒールはいったい何を流すのかと思いきや、「歌う日本シリーズ」のライブビデオからですか。これまた懐かしいところから持って来ましたねえ。

 このツアーは確か1992年でしたか。8年前。メンバー若いっす。でもニッポンのヒールなら、ホタルカルフォルニアバージョンの方が好きだ。

 平和の琉歌は久々に聴くだす。なつかし。あの夏をおもいだすわね。

 なんだかんだいって10年以上ファンやってると、いろんな曲に思い出が重なりマスねー。こうゆう湿気を含んだ聴き方が出来るのは、ワタシの場合サザンだけなんだよね。

 完全に思い出の中な曲・歌手は多いけんども、さすがに現役でってのはなかなかない。まあ、それも善し悪しやけど、せっかく日本に生きてるんだし、そういうバンドがひとつぐらいあってもいいよね。

 太陽は罪な奴のプロモって実はフルでみたことなったのだ。ありがたい。なんてマジカルミステリツアー。

 BLUEHEAVEN。部屋の床に海(プール?)があるってとこ、いつみてもゲームのトゥーム・レイダー(ス)を思い出してしまうことよ。

 あと、マンピーはやっぱコントんとこはカットされてたね。観たかったですわ。

 以上。


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