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《7月11日(火)》

 暑い……。

 ところで「ひとつだけ」のC/W曲は恩ちゃん曲なんですか?

 そろそろ本格的にビデオテープ&本の置き場所が無くなってきた今日この頃。どーしたもんか。

 とゆーわけで、最近読んだ本の感想。

彩胡ジュン『白銀荘の殺人鬼』(カッパノベルス)

◇あらすじ◇
 スキーシーズンも盛りのペンション村。その中心からはずれた位置にある白銀荘……。スキー客で賑わうこのペンションに、血腥い殺人鬼の匂いを纏った客が紛れ込んだ。多重人格に悩む彼女は、ある目的を果たすため、連続殺人をもくろんでいた! おりしも、豪雪により白銀荘は外界と遮断され密室状態に! 殺戮への胎動に身を委ね始めた彼女だが……。さらなる悪夢が、白銀荘を覆っていた! 今、血の惨劇の幕が開く!!

 謎が謎を呼ぶサイコ・ミステリー異色作、著名作家二人による超合作として、カッパ・ノベルスに登場!

(カバーより)


 つうわけで、この彩胡ジュンって誰なんだと話題騒然なこの作品。そればかりが気になっていまいち物語に集中できなかったり。でも、「彩胡ジュン」って筆名はセンス悪いと思うぞよ。

 さて、サイコな殺人鬼が主人公、しかも一人称というわけで、とある作品をどうしても思い出してしまうのはしかたないところか。というか、その作品に影響された設定だったりするのかな。

 なかなかこの類型的というか、手垢のついた状況設定(雪の山荘)に多重人格な主人公をつっこむことで、案外面白く読めたり。トリック自体はかなりどうでもいい感じだが。

 そんなわけで、主人公のキャラもあって楽しめながら読めたんだけど、結末はちとぐだぐだか。もっとうまくしめてくれると断然印象も良くなったのになー。

《7月12日(水)》

 『レッド・バイオリン』(ビデオ)をみる。前々から見よう見ようとは思ってたんだけどね~。やっとこみましたですわ。

 簡単に内容を紹介しますと、伝説の「レッド・バイオリン」の400年にもわたる数奇な運命と、それにまつわる人々の愛憎劇を、オムニバスっぽい感じで描いた映画なわけです。

 こいつぁ、面白かったですわ。なんで劇場公開時にみなかったんだろ。

 ただ、この映画はいろんな時代・土地を舞台としてるんですけど、現代のエピソードはどうもいまいち。なわけで後味がちと悪ぅござんした。

《7月13日(木)》

 今クール唯一みているドラマ「合い言葉は勇気」。ようやっとストーリーが動き始めたかんじかね。

 安心してみられるけれども、テンポがちとわりぃ~な。とはいえ、いよいよ来週から面白くなりそう。なれ。

 とゆーわけで、最近読んだ本の感想。

天藤真『鈍い球音』(創元推理文庫)

◇あらすじ◇
 団体客で賑わう東京タワーの展望台から、一人の男が忽然と姿を消した。マスコットの口髭とベレー帽だけを残して……。しかも、その男は日本シリーズを目前に控えたプロ野球チームの監督だった! やむなく代理監督を立てて戦いに臨んだ東京ヒーローズが善戦を続けるさなか、今度は代理監督が丹前だけを残して、宿舎から消失してしまう……?!

 手に汗握る野球ミステリの傑作!

(カバーより)


 「古びてない」と解説(倉知淳)では書かれてるけど、やっぱり古さは感じるよな。でもまあ、本筋自体は現在でも十分。

 髭を残しての人間消失というエキセントリックな設定ながらも、地に足がついてる感じはやぱり天藤真の芸風ですね。

 プロ野球の日本シリーズに併せて事件が進んでいくため、おのずと盛り上がるんですね。シリーズの行方と事件の行方がきっちり絡まってるわけで。

 ミステリーとしてだけでなく、スポーツ物としてもよくできてますね。というか、野球のところのが盛り上がる。

《7月14日(金)》

 ラリホーラリホーラリルレロん。ん?

 NHK-BSでやってたユーロビジョン・ソング・コンテストつうのは面白かったですわよ。これは「1956年から始まり、セリーヌ・ディオンやABBAなどを輩出した世界最大の歌のコンテスト」だそうです。

 ヨーロッパ各国の代表が国の威信をかけて(?)歌で対決するコンテストだとか。なわけで、各国それぞれのポップス観の違いというか、民族音楽でないところでのそれぞれのポップスてのは非常に興味深かったですね。

 かくいうワタシもこの番組は途中からみてたんで、いまいちつかめないところも多々あったり。再放送して欲しいのぉ~。

 とゆーわけで、最近読んだ本の感想。

上遠野浩平『殺竜事件』(講談社ノベルス)

◇あらすじ◇
 竜。それは善悪を超越したもの。勇者を十万、軍を千万集めても倒せぬ無敵の存在。その力を頼りに戦乱の講和を目論んだ矢先に、不死身のはずの竜は完全閉鎖状況で刺殺される――
 「事態が不条理だからこそ、解決は論理的なのさ」
 戦地調停士EDは謎に挑むため仲間と混迷の世界に旅立つが――

 ミステリーの"謎解き"とファンタジーの"異世界"がひとつの物語に融合する。さあ読者諸君、仮面の男と冒険の旅に出かけよう!

(カバーより)


 ブギーポップシリーズの上遠野浩平が講談社ノベルスに登場つうわけで話題の一冊。「そこの書庫」をみてもらえればわかるように、ワタシはほとんどブギーポップシリーズ読んでないんだけどね。

 かなりまっとうなファンタジーでちと驚かされる。まっとうと言っても、ライトノベルのそれなんだけど。重厚ではない。

 講談社ノベルスつうことで「密室殺人」が描かれてるわけだけど、これはやっぱり主題じゃないよなあ。マクガフィンとまではいわないけど、あくまで脇。

 といってもミステリ者としては殺竜事件自体が気になるのは仕方がないことで。ファンタジーの象徴ともいえる「竜」というものをうまく利用したトリックは、なるほどとは思いましたぞ。この竜を人間とかえたら成立しないもんね。

 しかしながら読後の印象がさほど強くないのは、このあまりにまっとうなファンタジーな設定のせいかなあ。

《7月15日(土)》

 イエモンのボーカルの人、なんだかプライマルのボビーみたいやね~と思うのはオレだけ? ……だけ?

 さて

 映画『グラディエーター』をみた。

 先日のM:I-2の上映ミスでもらったタダ券を利用。

 話には聞いてたけど、観客の年齢層高いね~。特に50代以上のおっちゃん率が高い高い。やっぱり『ベン・ハー』再びってところなんでしょうか。

 さて映画だけども、CM等でみるよりよっぽどおもろかったですぞ。CMでおいしいとこ全部見せちゃうのもダメだけど(例:マトリックス)、見せないってのもいかんよな。だいぶ客逃してんじゃないかねえ。まあ、そこらへんは難しい案配ですな。

 幸福>裏切り>絶望>復讐>勝利、という、まんま少年マンガな王道ストーリーなんだけど、やっぱ燃えるね。特にこれだけのビジュアルを持ってこられたら説得力もいや増すってもんで。ラッセル・クロウも渋い。

 しかしパンフをぱらぱらと見ていて思ったけど、この人、写真写り悪いような。どの写真見てもなんだかかっこわるいのよね。そんな写真ばっか選ばれてるのかも。スクリーンじゃかっこいいのに。映画俳優としてはいいことなのかもしらんが。

 ただラストがねー。それまで割とじっくりと描いていたストーリーが、一気に駆け足になっちゃうんだな。ちょっと置いて行かれた。説得力が50%減。

 もったいない。んでも、映画館で観るにたる、観るべき作品。

《7月16日(日)》

 暑い、だるい、眠い、と。

 撃沈。がっくし。

 珍しく、屋台を引いてるラーメン屋に遭遇。や、地元ではほとんど見かけたことがないのよね。あまりもベタなマンガのような屋台って。

 まー、それくらいしか起こらなかった日曜なのでした。

《7月17日(月)》

 B'zの新曲のPVってレイジアゲインストマッシーンのパクにインスパイアされたものなんですかねー。警備員(警官?)の映像のインサートの仕方とかさー。

 でも結構好きだったりよ、今度の曲。相変わらず、エアロとかあそこらへんを想起させますけど。

 今までじっくり聴く機会の無かったジム・クロウチを聴く。いやー、これいいじゃん。いや、今さらワタシなんかが言うのも僭越なんですが。現在の私的ヘビーローテーション。

 とゆーわけで、最近読んだ本の感想。

ジェームズ・アンダースン『殺意の団欒』(文春文庫)

◇あらすじ◇
 シルヴィアが夫を殺そうと決心したのは、ある水曜日のことだった。ところで彼女は知らなかったが、夫のエドガーは火曜日、すでに妻を殺す決意を固めていたのだった。

 ―――イギリスの田舎町からさらに林に分け入ったところに建つ<樅の木荘>。その売却問題から夫と妻の永遠のテーマが燃え上がった。

(カバーより)

原題:ASSAULT AND MATRIMANY


 夫と妻がそれと知らずに互いに相手を殺そうとする、という設定だけでもう面白いよね。かなりブラックですけど。

 それぞれ表面上はお互いのことを愛しているふりをしつつ、内心では相手を罵倒している。そのギャップが笑っちゃいますわん。

 殺人にまで至る動機(樅の木荘の売却理由)もかなり奇抜なんだけど、ここであまりにリアルな設定をされると、話が重くなっちゃうんでしょうね。

 全体のプロットにも引き込まれるんですけど、ラストがまたいいですねえ。この幕の引き方はまさしくお洒落(?)。

 とまあ面白かった小説なんですけど、残念ながら絶版らしいですね~。

《7月18日(火)》

 つうことで、19日発売のサザンの新曲「HOTEL PACIFIC」をフライング購入してきましたですぞ。

 ファンである以上、当然ながらアナログ盤も購入。CD、レコード共に観賞用、保存用の各2枚買うべきかと悩みはしましたが、さすがにそいつぁお天道様が許さねえ。

 今回のカップリングはどうなんでしょう。全体的に手抜き感が漂うような。これは確信犯なのか?!

 一緒に中村一義の新シングル「1,2,3」も買ってきましたよ。

 奥田民生の「イージューライダー」を聴いたときのような感覚。<かなりの褒め言葉。

《7月19日(水)》

 2000円札ですか。世の中の話題的には。

 私的にはいらないなー。ところで「~的」という言葉が広まった一因には、TMRの「ダイスケ的にもオールオッケー」の影響があるのでしょうか?

 んなことより、今財布をみてみると、やたらと1000円札ばっか入ってますよ。やっぱり2000円札がほしいです。

《7月20日(木)》

 海の日。

 花火大会があった。昨年の今日の日記にもこの事書いてますな。

 しかしまあ、花火というものもよござんす。ええ。

 ところで結局古田は五輪出場しないみたいなんですけど、野球ファンの人って五輪にゃあまり興味ないのかな?

 ま、サッカーファンのわたしとしても五輪はあまり興味ないんだけど、それとはまた違いますわね。W杯があるからね。まあ、Jを優先すべきというサッカーファンも多いでしょうけど。

 もちろん、いろいろとややこしい問題をはらんではいるわけですけど、部外者からみたら単純に古田を五輪でみたいけどねー。部外者だからか。


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