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《8月1日(火)》

 PLの花火大会。世界最大級ということですよ。ホントかどうかはしらんが。まあ、日本で一番でかいのは確かなんでしょう。

 さすがに富田林まではいけないのね。電車にしろ車にしろバカ混みやから。なわけで、秘密の穴場まで行って見たワタシ。とはいっても、そこもずいぶんと人が多くなってきたこの頃。

 ニュースによると夕方の落雷により「ナイアガラ」に点火しちゃったそうで。全然明るいときに。そんなこともあるんですねえ。残念ですねえ。

 とゆーわけで、今日読んだ本の感想。

有栖川有栖|篠田真由美|二階堂黎人|法月綸太郎 『「Y」の悲劇』(講談社文庫)

◇あらすじ◇
 建築探偵・桜井京介の篠田真由美、国名シリーズの有栖川有栖、名探偵・二階堂蘭子の二階堂黎人、そして名探偵・法月綸太郎の法月綸太郎。今をときめく気鋭4人がミステリの傑作『Yの悲劇』に捧げる華麗なる競演。エラリー・クイーンでミステリの虜になったあなたへの贈り物。
(カバーより)


 『Yの悲劇』のオマージュという割には、それぞれの作品からあまり『Yの悲劇』自体へのこだわりが感じられず残念。「Y」つうダイイングメッセージだけのつながりてのは、看板に偽りありではないかい?

有栖川有栖「あるYの悲劇」
 手堅くまとまった作品。ダイイングメッセージは読めちゃうけどねえ。まあ、短編なんでこれくらいわかりやすい方がいいのかも。

篠田真由美「ダイイングメッセージ《Y》」
 これがいちばん『Yの悲劇』のオマージュらしい仕上がりですな。小道具とかもそれっぽいし。

二階堂黎人「「Y」の悲劇―――「Y」がふえる」
 作者ひとりがはしゃいでる印象。これは蘭子シリーズでも感じることだけど、この人って妙に空回りなのよね。密室バカトリック自体は好きだけど。

法月綸太郎「イコールYの悲劇」
 ミステリとしての出来では、このアンソロジー中白眉。ボールペンに関する論理は素晴らしい。はやく長編が読みたいですわ。

《8月2日(水)》

 プッチモニの新曲はいかがなもんなんでしょうか。ワタシのまわりではおしなべて評価が低いんですが。

 とはいえやっとつんくらしい曲がでてきたことではありますなあ。太陽とシスコムーン改めなんちゃらボンバーはもうどうでもいいんですかねい? かわいそーに。

 たんぽぽの差別化を意識しすぎ?

《8月3日(木)》

 久方ぶりの「BS音盤夜話」。ベンチャーズですか。出演者達がみんなギター抱えてしゃべってるってのも、ある意味異様な風景だす。

 「合い言葉は勇気」。どうも話がドライブしないねー。山寺宏一の登場でちといい感じにはなってきたが。やはりこういう第三者を置かないことには、みてて息苦しいですわ。コメディを期待しとるわけやし。

 そんなわけで次回から期待。ってそればっかしやね、この番組。

《8月4日(金)》

 やっとこ歌舞伎町見終わり。

 古いビデオを整理していると、「ごっつええ感じ」なんかが入ってて、ついつい見たり。子づれ狼はおもしろいなー。好きなのですよ。

 あと古いCMなんてのも非常に興味深いね。別のビデオやけど、桃の天然水とか。しみじみ。まだこないだなんやけどねー。

 とゆーわけで、最近読んだ本の感想。

ウィル・ハリス『殺人詩篇』(ハヤカワ文庫)

◇あらすじ◇
 アパートのガレージに転がった死体のかたわらには、一冊の古ぼけた書物―――それは時価30万ドルといわれる稀覯本《ベイ版詩篇》だった。門外不出のはずの書物がなぜそんな場所に? 単純な強盗殺人を主張する警察をしり目に、被害者の親友であった書誌学者のクリフは素人探偵となって調べはじめる。徐々に明らかにされる数々の疑惑。謎を追うクリフにも死の危険がつきまとう。ついに姿を現した事件の全貌とは?

 植民地時代の貴重な活字印刷本をめぐってスピィーディに展開する推理とサスペンス!

(カバーより)

原題:THE BAY PSALM BOOK MURDER


 詩篇をめぐるサスペンスとはいうものの、詩篇じたいは題材ですかね。それほど深くもつっこまれず。まあ、昨今の饒舌なミステリに慣れちゃってるかもしらんが。

 さらっとしたサスペンス。アクション。なんというか、B級ハリウッド映画をみてるかのような。

 こういうさくさく読めるのもたまにはいいか。

《8月5日(土)》

 いや〜、TRICKは面白いな〜。っと。

 さて

 DVDプレイヤーが欲しい〜。と突然思い立って一路日本橋へ。

 ま、ホントはそれほど衝動買いってわけでもなく、今月「ナビィの恋」のDVDがでるからってのが一番の理由なんですが。

 全然普及機でOKなもんで、キホンのマランツDV4000を購入。いやあ、無いかと思ってたけど、探せばあるもんだすな。というわけでDV4000を購入したい方は日本橋へ行ってみましょう。¥22800なり。うむ、安め。

 あ、ちなみに解説しておくと、DV4000が一部で人気なのは、リージョンフリーに簡単に出来ちゃう(んでもってメーカーが日本だし保証が受けやすい)からってわけで。ちなみに製造は終了してる模様。

 で、なぜかブレードランナーをみてたりするのです。シックスセンスのもうひとつのエンディング見たい。

 日本橋は暑かった。

《8月6日(日)》

 やっとこサザンのチケットが到着。予定より発送が遅れてるそうで、ハラハラさせられますわん。

 さて

 映画「あの子を探して」を見てきましたよ。いや〜、いい映画でしたわ。

 簡単にあらすじ紹介。というか公式サイトを見たほがはやい。

 出てくる子供達は、みんな素人だということだけど、これがいい表情するんだよなあ。

 ほろりほろりと涙が。見終わって幸せな気分に。

 この夏、一押しの映画ですぞ。

《8月7日(月)》

 暑い。暑い。

 昨日Viewsicでやってた、奥田民生のシークレットライブをビデオで鑑賞。

 いやいや、やっぱりいいねえ、民生は。結構ストロングなロックなのにするっと聴けちゃうのは、センスのなせる技か。

 そういやサマソニの公式bbsがえらいもめてますねえ。主催者側にも結構落ち度があったようで。やっぱああゆう立地条件でフェスすんのんって難しいんかねえ。

《8月8日(火)》

 先日NHK-BSでやってた映画『冒険王』をみる。ジェットリーことリー・リンチェイの、レイダースまんまぱくり映画です。

 時は太平洋戦争(?)のさなか。リンチェイ演じるところの冒険王と日本軍が、伝説の経典を巡って争奪戦を繰り広げるっつうおはなし。

 まー、なんというかバカ映画ね、これ。特に日本人が見たら笑えるんだわ。冒険王が仲間を助けに日本軍の研究所に突入するシーンでは、わらわらと忍者が出てくるんですな。

 で、そいつらを倒したと思えば、煙の中から現れる次なる敵が力士なのね。まわしにまげのスモウレスラー。あんこ型。つっぱりのみで攻撃してくんだな、これが。そりゃ格闘家としての力士の潜在能力には定評があるんだけど、こりゃダメだ。

 登場時はシリアスだったキャラがどんどんギャグに走るのも香港映画らしく、へなへなだわ。<一応、ほめてます。

 そうそう冒険王の助手役として、金城武がでてましたよ。かなりボケボケな役で、日本のドラマでの彼のイメージとはずいぶん違いますわね。カンフーも披露してたけど、本人がやってんのかな? まだそんな売れてへんころやろうから、吹き替えはしてないかなー?

《8月9日(水)》

 いやー、おもしろいねー、gnutella。monitorをみてるだけでおもしろい。時たま、かなりおバカなキーワードが出てきて笑える。

《8月10日(木)》

 高校野球はじまってたんだすなー。今日はずいぶん遅くまでやってましたね。

 やっぱ高校を卒業しちゃうと高校野球ってみなくなるなー。高校サッカーも。インターハイも。青年の主張も。

 とゆーわけで、最近読んだ本の感想。

都筑道夫『最長不倒距離』(光文社文庫)

◇あらすじ◇
 スキー宿をかねた温泉宿からの「幽霊をまた出してくれ」との珍妙な依頼に、物部太郎が相棒・片岡直次郎と赴くと……。
 野天風呂で女性が裸のまま殺される騒ぎのなか、殺されたはずの女性からの電話!? 密室での新たな殺人事件、不可解なダイイングメッセージ……。

 『七十五羽の烏』に続き、太郎・直次郎の名コンビが活躍する、謎と論理のエンタテインメント。

(カバーより)


 物部太郎シリーズの第二弾。待望の復刊。第三作目の『朱漆の壁に血がしたたる』もさくっと復刊して欲しいところ。って、角川文庫版持ってるんだった。復刊される前に読まなきゃな。

 冒頭に作中のいくつかのシーンを抜粋して書いてるんですけど、これがそれぞれに趣があって、つかみはオッケー。

 自身で「謎と論理のエンタテインメント」というだけあって、非常にすがすがしい本格であります。こういう作品が70年代ですでにあるんだから日本も捨てたもんじゃないねえ。現在の新本格の偉大なる先達。

 ただ、終盤の犯人が解明されるあたりが少々まだるっこしかったなあ。サプライズが足りないというか。太郎の推理に「はあ、そうですか」とこちらはうなずいてるのみのような。ぐっと引っ張られるものはなかったな。

 次作の『朱漆の……』がシリーズ中で一番評判はいいみたいだから期待。


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