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《8月21日(月)》

 ロッキングオン・ジャパンを読む。

 そうかそうか、中村一義の新アルバムがもうすぐ発売なんですね。楽しみだなー。

 それにしても、毎度の事とはいえ、すげー褒めかたされてるよな。さすがに煽りすぎだと思うが、それに見合うだけの傑作であることを願おう。

《8月22日(火)》

 いやあ、「ガチンコ」はおもしろいなー。20世紀は映像の世紀といわれるけれど、その最後を飾るにふさわしい番組だす。

 まさしく爛熟。10年前ならたいしてつまらんドキュメンタリーだけども、電波少年やらウリナリやらを通過してきた我々がみればあら不思議、これが楽しめちゃうんだな。

 とゆーわけで、最近読んだ本の感想。

泡坂妻夫『からくり東海道』(光文社文庫)

◇あらすじ◇
 天保十年正月。尾張藩江戸下屋敷で余興を演じた角兵衛獅子のみつと文吉は、屋敷の庭に"宿場町"が造られているのを見た。
 十年後、文吉は、小田原宿でたかと名を改めたみつと再会。美少年を引きつれ、悪事を働くたかと手を組む文吉。三人は、箱根山中に眠るという大久保長安の埋蔵金を狙うが……。

 奇抜な発想、幾重にも仕掛けを絡ませた痛快時代ミステリー。

(カバーより)


 変な小説だなー、というのは最初の感触。

 埋蔵金を探すお話というわけで、お約束の場面がおおいんだけど、展開はどんどんこちらの予想とずれた方へずれた方へ行くわけよ。

 お約束な展開と思わせて、というかそういうフリを散々やっておいて、予想外のところにすっと持ってかれるんだなあ。それが不愉快ではなく、自然に感じさせられるところはさすがに泡坂妻夫。

 もちろん、ただ外そうとしてるだけなわけでなく、きちんと伏線(みえみえなのもあるけども)が終盤で生きて来るんだから、やっぱ不思議。

 ラストもなんとも不思議な味わい。読み始めの時、思い描いていた絵とはほんと違うよなあ。

 面白かった。

《8月23日(水)》

 aikoの新シングル「ボーイフレンド」が9月に発売。

 ぼちぼちとオンエア解禁の時期のようで、彼女自身のANNでもかけてた風。

 といいつつ、「ボーイフレンド」は、わたしゃまだ聴いてないんですけどね。曲名は忘れたけど、カップリングの方は聴きました。

 なかなかかっちょええじゃん。aikoらしくないといえばらしくない感じですけども、結構気に入ったよ。はい。

《8月24日(木)》

 アンディ・フグ急死。急性前骨髄性白血病だそうだ。

 医師の診断によりを受けたのが15日。10日持たなかった。あまりにもの、急な事態。

 さすがにこれはショックだ。

 選手としては明らかに晩年で(だからこそ強かった)、もう引退も近いとは思っていたが(実際、故国スイスでは引退を表明)、こういった形で幕引きになるとは。

 合掌。

《8月25日(金)》

 「ナビィの恋」DVD購入。これのためにプレーヤー買ったようなもんなのですよ。で、問題はいつみるかだなー。

 梅田にて「中古レコード・CDセール」開催というわけで、行ってきましたよ。んが、今回はアナログの比率が高いんで、よっぽど欲しい物でない限りアナログは避けてる私には、いまいちだったなー。

《8月26日(土)》

 今日の「やさしい夜遊び」は(桑田佳祐がやってるラジオ番組)ビートルズ特集。ビートルズを語ってる彼はやっぱり楽しそう。

 さて

 映画「シャンハイ・ヌーン」をみる。

 香港映画(とゆーかジャッキー映画)とハリウッド映画がうまいこと合わさったなー、という感想。これまでのハリウッドでのジャッキー映画はどうもいまいちだったけど、これは楽しめたなあ。

 といっても悪い面もあるわけで。たとえば、ストーリーがむちゃだったり、アクションがカット割りすぎだったりとかね。

 特に脚本に難があるような。ジャッキーは皇帝の近衛兵という役柄なんだけど、皇帝の命令に縛られてるのは奴隷と同じだ、みたいな話になっていくのよ。で、皇帝の命令よりも自由だ万歳、つう展開でねえ。なんか単純明快というか。西部劇だから、それでいいのか。

 あとはいまいちうまいこと伏線が張られてない。行き当たりばったり。ここらは香港映画らしいけどさ。

 スケールのでかさはハリウッド映画だなあ、と感じたことよ。

 とゆうわけで、面白いとことダメなとこが混在する複雑な映画でありました。

《8月27日(日)》

 ゆれる

 ひさしぶりに曲を作って、ちまちまと打ち込み。

 うがー、イライラ。いかん、もうちょっと効率的なやりかたを考えねば……。

《8月28日(月)》

 SMAPの新曲を聴く。

 曲自体はいかにもアイドル的なコンテンポラリーつう感じでかまわんのだが、歌詞がどうにもこうにも。

 きくところによると、今回作詞は脚本家の野島伸司がやってるらしいんだけど、これはどうなんでしょ。手垢にまみれた言葉の羅列。

 もちろん平易な言葉を使うのは結構なことなんだけど、そこに独自の視点が欲しいわな。まして「野島伸司」つう看板背負ってるんだから。

《8月29日(火)》

 いやー、面白いなあ、ロードスDC。世間はドラクエ一色のようですが。

 昨今珍しい真っ当なARPG。この思わずやりこみたくなるバランスが秀逸だなあ。

 中古で買ったんだけど、この出来なら新品で買った方が良かったな。

 とゆーわけで、最近読んだ本の感想。

キャロリン・コーカー『ミケランジェロのだまし絵』(文春文庫)

◇あらすじ◇
 美術史上空前の発見、ミケランジェロの幻の油絵「ダヴィデの肖像」が盗まれた。盗難――発見――消失――再発見……、そのたびに人が殺され絵の真贋が逆転する。その絵の鑑定を進める女性美術史家アンドレアはわけがわからなかった。「一体<ダヴィデ像>は何枚あるの?」

 古都フィレンツェを舞台に名画が主役を務めるパズル小説の傑作。

(カバーより)

原題:THE OTHER DAVID


 さくっと読めちゃったな。

 ミケランジェロの油絵つうもの凄い題材なんだけど、話が軽い軽い。それを巡ってがんがん人が死ぬんだけど、やっぱお手軽だなあ。そうゆう小説だからいいんだけど。衒学趣味に走られても困るしね。

 そもそもこのアンドレアがえらい事件に巻き込まれてるのに、彼女自身も周囲からもいまいち危機感が感じられないんだなあ。犯人側も含めて、すごい小さいところで争ってるってのも理由だろうけど。

 もうちとスケールが出かけりゃなあとも思うが、実際の美術界もこうゆう閉鎖的な世界なのかもしれないだすな。

 最後のオチというか、「ダヴィデの肖像」の秘密はなかなか面白かったが。

《8月30日(水)》

 SILVAの良さがオレにはわからんぞ。わからんぞ。

 雨が降るのはよいことだが、夜は蒸し暑くて寝れんぞばい。

《8月31日(木)》

 ビョーク主演映画のサントラ「SelmaSongs」購入。あいかわらずジャケットはかっこいいねえ。これもmecompanyなのね。まだ聴いてないんだけど。

 GO!GO!7188の2ndシングル「ジェットにんぢん」購入。あいかわらずジャケットは怖いねえ。まだ聴いてないんだけど、ライブでおなじみの曲ですな。おバカ。


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