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《9月11日(月)》

 ちょいとオドロキのニュースをひとつ。

名探偵シャーロック・ホームズを生み出した英国の作家コナン・ドイル(1859〜1930年)の代表作の一つ「バスカーヴィル家の犬」(1902年)は盗作であり、ドイルがこの原作者を毒殺した疑いがあるとの調査結果がこのほど、公表された。英国のドイル研究家、ロジャー・ギャリック・スティール氏が11年間にわたり、ドイルの著作、書簡、遺書などを調べたもので、「バスカーヴィル家の家」との表題でストランド・マガジン社から出版された。
[時事通信社 2000年 9月10日 12:10 ]

 なぜこの時期になってこんな報道があるのかよーわかりませんが、どうなんでしょうねえ。その殺害されたとする友人に対する謝辞が単行本に載せられてるとかいう話もあったり。そんなこんなで、どうもうさんくさいんだけどねー。

 つっても、ドイル自身もうさんくさい人みたいだからねー。うさんくさいつうか、だまされやすいってか。霊降会開いてたりしてたみたいだし。

 その友人の夫人と共謀して殺したという線もあるみたいだけど、乗せられやすい人だったのならうなずけてしまうところがあるのがいやん。

 バスカヴィル家の犬つう名作だけに、今後の展開から目が離せないや。

 とゆーわけで、最近読んだ本の感想。

都筑道夫『朱漆の壁に血がしたたる』(角川文庫)

◇あらすじ◇
 「片岡直次郎、あんたを逮捕する。緋美子殺害の容疑でだ」 塩から声をあげて、巡査が叫んだ。―――能登の旧家の、内部をまっ赤な朱漆で塗った土蔵の内で、美女が殺害。蔵にいたのは、調べものをしていた直次郎と、案内役の殺された旧家の娘だけで、内から鍵がかけられ、完全な密室を構成していた。

 幽霊専門の探偵事務所でコンビを組む、直次郎の大ピンチに、ものぐさ太郎の末裔を自称する桁はずれのなまけもの物部太郎は、いやいや謎の解明にのり出した。だが、つづいて、またまた人が殺された! シリーズ第3弾。

(カバーより抜粋)


 名探偵たる物部太郎がなまけものだという設定が、シリーズ中でも特に打ち出されてるわけで、終盤まで太郎が事件に関わらないってのに説得力を持たせてますね。難事件をすぐに解決できるのが名探偵なわけだから。

 まあ、これは3作目だから出来たということもあるでしょうねえ。一作目からこれだと、ちと説得力が低い感じ。

 密室ネタだったりはまあたいしたことないですけど、イメージがいいですね。まっ赤な漆で塗られた土蔵。どろどろした話なんだけど、からっとしてるのが都筑道夫らしい。

 泡坂妻夫が解説書いてるんだけど、そういったところは都筑道夫と共通するところがあるなあ。印象としては江戸っ子。

《9月12日(火)》

 えらい雨でした。

 名古屋の方はたいへんみたいだすなあ。

 さて

 開会式はまだなものの、五輪サッカーは明日からですね。メンバーだけで考えると、本命・イタリア、対抗・ブラジルってかんじかねえ。まあ、チャンピオンリーグやらプレミアリーグなんかのほうが興味深いとはいえ、五輪でも面白い試合を見せて欲しいもんだ。

《9月13日(水)》

 む、よく考えてみると、中村一義とaikoって同い年なのね。

 さて

 五輪サッカー開幕。イタリア−オーストラリアをテレビ観戦。

 優勝候補筆頭のイタリアに、地元オーストラリアがどう挑むか。んでも、ピッチの状態が悪くて、足を取られる選手続出。そんなわけで、いまいち思い切ったプレーが見られなかった(特にイタリア)んで、あまりおもろなかったす。

 でも、やっぱりオーストラリアにくらべると、イタリアの技術の高さははっきりしてましたね。なんかオーストラリアはほとんど身体で止めてたような。地元開催でなければ、もっとファールとられてただろうなあ。

 とゆーわけで、最近読んだ本の感想。

トマス・ハリス『羊たちの沈黙』(新潮文庫)

◇あらすじ◇
 若い女性を殺してはその皮膚を剥ぎとる連続殺人犯"バッファロゥ・ビル"。FBIは懸命に犯人を追うが、捜査は完全に手詰まりになっていた。事態を打開すべく新たに任命されたのが女性訓練生スターリング。彼女は、九人の患者を殺害して収監されている元精神病医レクター博士の示唆をもとに、見えざる殺人犯の影に迫るが……。

 不気味な猟奇殺人事件を描く出色のハード・サスペンス。

(カバーより)

原題:THE SILENCE OF THE LAMBS


 そろそろ『ハンニバル』を読まなきゃ時流に乗り遅れるぜ、つうわけでまずは前作にあたる本書を復習。でも、小説を読むのは初めて(のはず)。映画はもちろんみたんだけどね。

 もはや現代の古典といっていいんでしょうねえ。このジャンルのなかではやっぱり完成度が高い。

 ただ、こうやって小説を読んでみると、想像以上にエンタテインメントしてるのよね。きっちり終盤は盛り上げてるし。名前が一人歩きして、すんごい重厚な作品ていうイメージが先行してたよ。

 しかし、前半の探偵小説の変奏といった感じのところは面白かったけど、それを後半まで持続して欲しかった。バッファロウ・ビルの影が薄いのも、ストーリーの山場と読み手の感情がいまいちかみ合わないのに繋がってるのかな。

 あと、比喩的な会話やら描写が結構多いのには閉口。会話はともかく、そういう描写が続くのはきついなあ。日本人だからわかりにくいのか、訳が悪いのか、オレの頭が悪いのか。

《9月14日(木)》

 本日の五輪サッカー中継を見たならば誰もが思うだろうが、船越(アナ)うざい。

 今回は各局で分担して中継するそうで、今日はNHK-BSでも船越が実況やってんだよなあ。最悪。うるせえ。喜びも半減。

 とりあえず負けんで良かったよ。本山投入すれば得点するってのはもう完全にパターンとなってるなあ。

 柳沢は相変わらずボールのないところ、ゴールから離れたところではめちゃええ動きするよなー。なんとも矛盾したFWだが、それが必要なのも事実。ここぞというシーンでミスが目立つもんだから、叩かれるんだろうけど。今回も叩かれるんだろうなー。

 でもやっぱ本番は厳しいね。見てる方もしびれるわ。だからこそ面白いのだ。

 ところで、次にあたるスロバキアだけど、審判と見間違えそうなユニだなあ。

《9月15日(金)》

 オリンピック開会式。開会式なんてホントどうでもいいんだけど、ついついだらだらとみてしまうのよ。ところで、今回の聖火点灯の演出って、えらいサイバーでしたねえ。

 それまでのショーの演出が割と土っぽい印象だったので、ずいぶん落差が大きいな。やりすぎな気もするけど、実際やっちゃうあたりがすごい。

 さて

 Mステをみる。なんかaikoって顔変わったんじゃねえか?

 すっかし、新曲はやっぱいまいちだなあ。あの微妙なテンションがわたしにゃあわないんかねえ。ボーカルとバンジョーとホーンの組み合わせがどうものっぺりした感じで、気持ちよくないんだよなあ。

 なんつうんでしょ、現代っぽくないつうか。古い。80年代の邦楽(メジャーどころ)って印象だす。CDで聴くとまた違うのかもしれんが。

 むー、読み返してみると、ずいぶん批判してる感じだな。でもでもカップリングのサヨナラがどうしたこうしたって曲は、結構かっちょええのよね。と、aikoファン読者(おそらく1名)に向けてフォローをいれておこう。

《9月16日(土)》

 TRICKのDVDほしー。今クールでは一番おもろいドラマやったな。メインストーリーはたいしたことなかったが。

 ところで五輪中継ってついついだらだらみてしまうなー。体操なんて普段絶対見ないのにね。

 今日の話題といえば、やっぱ田村亮子の金ですかね。綺麗に一本で決めたのは良かったですねえ。野村も決勝はちとくずれてたけど、二回戦、だったかな、の一本はすごかったなあ。やっぱり柔道は軽量級がおもしろい。

 しかし、最近は総合格闘技を見ることが多いんで、亀になってからのブレイクがすんごく早く感じてしまったことよ。

 でも、それよりも一番びびったのは、男子サッカーでクウェートがチェコに勝っちゃったこと。いやあ、サッカーはわからんなあ。グループCは混戦模様。

《9月17日(日)》

 今日も今日とて五輪観戦。

 昼間は野球・日本−アメリカ。やっぱ松坂は強敵が相手だと燃えるタイプなんだろうねえ。前半の投手戦は見事。サヨナラ負けは残念。野球は決勝進出できるのが4チームだとか。

 野球は日本・アメリカ・キューバ・韓国・オーストラリアが五強とか言われてるそうで、この国々が4つの椅子を争うんですな。まだまだ挽回できるとはいえ、緒戦に勝って勢いをつけたかったところ。

 んで、夜はサッカー男子。日本-スロバキア。見事に勝ったんだが、決勝トーナメント進出を考えるとやっぱブラジルが負けたのはきつい。

 つまりどうゆうことかといいますと、日本が決勝トーナメントに進出する条件は、

「南アメリカが次の試合で負けるか引き分ければ日本は決勝進出。南アが勝った場合、日本がブラジルに勝つか引き分けで決勝トーナメント進出」

 つうことなんですね。得失点差の関係で。よーく考えると、これ以外の可能性も多分なくはないんだけど、それはほぼないことといっていいので除外。もし間違ってたら誰か教えてちょ。

 南アと次の試合で対戦するスロバキアにも数字の上では決勝トーナメント進出の可能性がある(日本がブラジルに勝って、スロバキアが南アに大勝する)んだけど、はっきりいってつらいかなあ。南アが勝ちそうだなあ。

 となると、やっぱ日本はブラジルに負けられん。あ〜今日の試合でもう1、2点取っておけば楽だったのになあ。

 これをブラジル側からみてみると、

「日本に負ければ絶望的、引き分ければ南アの結果次第、勝てば決定」

 つうわけなんで、勝ちに来るんだよね。ガチンコのブラジルとの対戦かあ。まさかこうなるとはなあ。絶対ブラジル戦は消化試合になると思ったんだがなあ。

 んでもって中田&森岡抜きでしょ。いやあ、たまらんなあ。ついでにいうと、前回大会では日本はブラジルからの勝利を含む2勝をあげたんだけど、結局得失点差で予選突破ならず。うわあ、今回となんだかかぶるなあ。歴史は繰り返すのか。それとも乗り越えられるのか。

 しかし、こういう展開こそリーグ戦の醍醐味だなあ。おもしろいなあ。しびれるなあ。

 ところで、中村の交代が不可解だと非難が多いようだけど、それほど不可解かねぇ。結局アレは本山を前線に入れて、中盤前目を中田にするか中村にするかって選択なんでしょ?

 それにもっと大きいのが、次を考えて温存ってことでしょ。中田は次出られないんだし、ここで中村が怪我したりカードもらっちゃたりしたら、目も当てられん。トルシエの真意は他にあるのかもしらんが。

 ベストの選択だったかどうかは意見がわかれるとは思うし、結果も良い方には出なかった感じだけど、「トルシエ采配は全く不可解だ」って言い切る方が、ボクには不可解だ。

 さて

 試合後にチャンネルを変えてやっていたプロ野球。うーんオリンピックをみてると、なんとも緊張感が無いなあ。巨人ファンには悪いが、みててぬるいよ。

《9月18日(月)》

 ごんごん好記録が出ている水泳だけど、その記録のうち、新型水着が果たした役割はどれくらいなんでしょうねえ。

 今日は涼しかったなあ。夜、犬の散歩に半袖短パンで行ったら寒かっただわ。季節は進むなあ。日も短いし。

 HEY^3をみた。すぐTVに消費されるんじゃねえかと思ってたエレカシ宮本さんだが、まだまだ懐が深いねえ。

 しかし、なんで「悲しみの果て」唄うんだと思ったら、ベスト盤がでるのね。しらんかったわ。

《9月19日(火)》

 ソフトボールのユニっていいねえ。ねえ?

 さんまのまんまにエレカシがでてました。

 共産党もようやく柔らかくなってきましたね。

 以上。

《9月20日(水)》

 うわあ。。。。えぐい。吉田のヒジは完全に逆に曲がってましたねえ。やっぱり受け身は重要なのだなあ。

 日本・サッカー男子は決勝トーナメント進出。まあ、ブラジルが前節できっちり勝っていてくれたらここまでドキドキすることはなかったんだがね。でも、やっぱ消化試合じゃなくてよかったよ。面白かった。うむ。


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