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《10月11日(水)》

 安倍なつみの新しい呼び名は、でかっちですか? それはそれでありか。

さて

 すごい試合やったねぃ。畑山−坂本。

 テレビ的には坂本が勝った方が盛り上がるんだろうけど、やっぱ畑山つえーや。坂本がああいうタイプだったもんで、うまいことかみ合った感じね。よい試合やったわ。

 んが、あの実況はダメダメね。船越を彷彿とさせるよ。2Rくらいで「名試合!」の連発。お前なんかが盛り上げんでも、良い試合は良い試合なんだよ。やれやれ。

《10月12日(木)》

 ロンブーの金髪の方の標準語、ウザい。

 高橋尚子、国民栄誉賞。田村亮子にはやらんのね。とくするからだ。

 イチロー大リーグへ。入札に巨人は参加しないのだろうか?

 Bjorkの映画を見るのを楽しみに暮らし続けて幾年。明後日からは何を楽しみに生きればいいのか……。

《10月13日(金)》

 1回目を見た段階ではどうなることかと思ったけど、面白くなりそうだ>「音楽寅さん」。あ、桑田佳祐がでてるTV番組ね。

 今日なんか「ヨイトマケの唄」唄っちゃてるもんなあ。サザンが好きじゃなくても、音楽好きなら要チェックかもですぞ。

さて

 昨日の日記にちらりと予告したとおり、今日はビョークの映画を見てきましたよ。つっても、例のミュージカル映画「ダンサー・イン・ザ・ダーク」ではなくて(あれは正月公開だとか)、ドキュメンタリー「Bjork」をみてきたわけよ。

 アルバム「Homogenic」のレコーディング風景を中心に、インタビューやら故郷アイスランドの風景なんかが織り込まれていくとゆう内容。

 東京の方ではだいぶ前に上映されてたんだけど、ようやく大阪でも現在開催中の「第5回アート・ドキュメンタリー映画祭in大阪」参加作品として上映の運びとなったわけです。

 レコーディング風景はもちろん、11歳当時の映像やら、シュガーキューブ以前の映像やらと、レア映像満載で感涙。でも、考えてみりゃ、ふつーにしゃべってる姿自体もなかなかみれるもんではないんだよなあ。

 内からあとからあとからわき上がってくる感じは、エレカシの宮本浩次に通じるところがありますなあ。目が似てる。

《10月14日(土)》

 ひさしぶりにクラシックな気分。ドビュッシーとかあそこらへんをつっこんで聴く。冷たい情感がしみるぅ。

 てなこといいながら、ぶらっと入ったレコ屋で、ここんとこ探していたKESTRELを発見。ふつーにあったんで、びっくり。

 期待通りかっちょええ。ああ、ぷろぐれっしぶ。ん〜、ぽっぷ。

さて

 アジアカップ初戦。サウジ戦。

 個人的にはアジアカップは五輪よりもよっぽど注目の大会なのです。やはりアジアの中で現在の日本がどのポジションにあるのか。何が通用して何が通用しないのか。これを見極めたいだすなぁ。

 どうしてもサッカーだとヨーロッパにすぐ目を向けてしまうんだけど、自分の足下を見つめないとね。世界は広い。まあサッカーに限ったことではないんだが。

 しかし、久しぶりに見るサウジだけど、こんな弱かったっけ?

《10月15日(日)》

 田中康夫当選。

 どーするどーなるペログリ日記。

 結論:どーでもいいや。あ、やっぱちょっと見たい。PG。

《10月16日(月)》

 アンダーワールドのDVD「EVERYTHING,EVERYTHING」購入。

 いやあ、いいねえ、これ。

 ライブビデオなわけですが、通常のライブ映像と別に、ライブ時にステージ上のスクリーンに映されていた映像が収録されているのですよ。で、DVDなだけあって、その映像とライブ映像とをリアルタイムに切り替えられるんですね。

 その映像を真っ暗な部屋で流すと、こりゃもうトリップてな感じでグーなの。なの。環境ビデオ。

 まっ赤な鬼が駆けてゆく〜。

《10月17日(火)》

 ジャングルTV。なぜかエンディング曲がビョーク。

 ビデオで「鮫肌男と桃尻女」。あ、そういや、これって浅野忠信主演だったんだ。この人ってかっこいいねぇ。五条霊戦記の義経役もあれはあれでよかったけど、こっちみたいなのが似合うなー。笑顔。

さて

 ウズベク戦。……。五輪一次予選みたいだ。

 ん〜、アジアのレベルが心配だ。ますます他大陸に取り残されるんじゃねえか? しかし、日本は今がピークなんじゃないかと逆に心配になる好調さ。特に名波と森島が今の調子で2002年を迎えてくれといいんだけどなぁ……。

 とゆーわけで、最近読んだ本の感想。

ドロシー・L・セイヤーズ『ナイン・テイラーズ』(創元推理文庫)

◇あらすじ◇
 冬将軍の去った東アングリアの小村に、弔いの鐘が響き渡った。九点鐘―――病がちな赤屋敷の当主が逝ったのだ。故人の希望は亡妻と同じ墓に葬られること、だがいざ掘り返してみると、奇怪なことに土中からもう一体、見知らぬ死骸が発見される。死因は不明。
 遺憾な事態のさなかにあって、教会を守る老牧師の脳裏に甦ったのは、去る年の瀬、偶然から交歓を持った貴族探偵ピーター卿の姿だった……!

 どこまでも平らな洪水の地を舞台に、堅牢無比な物語と謎解きの妙が渾然となった本書は、セイヤーズの最大傑作であり、1930年代英国が産んだ最高の探偵小説と謳われる不朽の名作である。

(カバーより)

原題:THE NINE TAILORS


 「貴族探偵」つうとなんだか清涼院のJDCみたいだな〜。

 幻の傑作とはまさしくこの小説のためにあるような言葉で、なかなか読めなかったんですよね。ところが今やこの二種類の版で読めるんだから、いい時代になったもんですね。

 タイトルのナイン・テイラーズとは九点鐘の意。そんなわけで作中で鳴鐘術の専門用語ががんがん出てくるんですけど、これがさっぱりわからない。巻末に鳴鐘術用語小辞典を付しているんだけど、鳴鐘術自体がいまいち具体的に想起できないんだなあ。

 鳴らす鐘の順番を厳密に考えてるみたいなんだけど、音楽的ではないとかで。やっぱよくわかんないや。

 探偵小説としては、非常にこってりとした、堂々たるまさしくバロック建築のような、どっしりした小説です。あまりにもじっくり話が進むんで退屈になりそうではあるんだけど、探偵ピーター卿自身と教区長がコメディリリーフだったりで、飽きはしない。

 メイントリックはいわゆるトリック本とかによく載ってるそうなんだけど、私は記憶にないなー。考えてみりゃ、その方が幸せなんだけど。まあ、トリック勝負の小説でもないしね。

《10月18日(水)》

 なんでaikoは泣いてたんですか?

 決勝トーナメントの相手はイラクかあ。いきなりイランとやることになるかとドキドキしたけど。ま、こっからが本番だな。あ、カタール戦もあるけど。

 高橋尚子、眼鏡ベストドレッサー賞受賞。思いっきりサングラス投げ捨ててたっちゅうねん。

《10月19日(木)》

 だましだまし。たまにはね。

 レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのザックが脱退とか。いやん、びっくり。これは実質解散か。

 「本上まなみ的京都」という数分間のTV番組が先週からやっとるんですが(関西のみ?)、これって「極私的京都」を再編集したもののようなんだけど、元番組をみてないと意味不明の番組な気が。ほとんど趣旨説明もないし。てか、この時間じゃムリか。

 「極私的京都&大阪」がもうじきビデオ発売されるって事で、その宣伝も兼ねてるんでしょうね。

《10月20日(金)》

 マウスの調子がダメくさ。微妙にひっかかるのよね。この微妙さがくせもので、買い換えのために電気店へ行くめんどくささを凌駕するほどのものでなし。ただ、小さなストレスがどんどん溜まっていくだけなのであります。。。

 ブラジル代表監督にレオンが就任とか。いったいどんなサッカーをするのだろうか。

 とゆーわけで、最近読んだ本の感想。

京極夏彦『文庫版 狂骨の夢』(講談社文庫)

◇あらすじ◇
 夫を四度殺した女、朱美。極度の強迫観念に脅える元精神科医、降旗。神を信じ得ぬ牧師、白丘。夢と現実の縺れに悩む三人の前に怪事件が続発する。海に漂う金色の髑髏、山中での集団自決。遊民・伊佐間、文士・関口、刑事・木場らも見守るなか、京極堂は憑物を落とせるのか?

 著者会心のシリーズ第三弾。

(カバーより)


 ノベルスの方でもちろん読んではいるんだけど、なんといっても文庫化に当たっての400枚もの加筆。こりゃ読まないかんでしょ。結果からいや、どこが増えたのかなんてわからなかったんだけど。ノベルス版読んだのはずいぶん前だからねい。

 というわけで再読なんだけど、細かいところは忘れてるから、もちろん全然楽しめた。それに細部を忘れてるとはいえ、事件の大枠は覚えてるから全体の構図もすっきり見渡せるし。京極は二度目も(が)面白い。

 ただ、京極堂シリーズのなかではこの作品が私としては一番好きじゃないんだよなあ。というのは、ミステリとしての仕掛けがあまりにも露骨。枠組みが見えすぎてるところがちと鼻白むところなのよ。物語としてのカタルシスはあるんだけど、サプライズにとぼしいのよね。それは再読しても変わらず。

 まあ、それでも凡百の作家にくらべりゃ、断然おもしろいんだけど。


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