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《10月21日(土)》

 昨日のこと。

 「音楽寅さん」面白かった。ちゃくちゃくと(て20分番組だから進行がはやいのは当たり前なんだが)曲が出来ていくのを見るのはおもろい。

 昨日のこと。

 サッカー。カタール戦。全然ダメね控え組。やる気無いのかね。明神と西澤が入るだけで見違えるなあ。

 今日のこと。

 札幌、J1昇格決定。J2ではちと別格やったねえ。全然J1でも通じるでしょう。エメルソンが移籍しないように祈るよ。J1でみてみたい。

《10月22日(日)》

 PUFFY@チキンジョージのチケット取りにチャレンジング。無事ゲット。でも、まだ新しいアルバム買ってないのだよ私わ。

 桑田は敗戦処理だすか。しみじみ。

《10月23日(月)》

 ミスチルのアルバム「Q」を聴く。あいかわらずごつごつしたアルバムだなあ。70'S。前作より好きかも。

 とゆーわけで、最近読んだ本の感想。

福井晴敏『亡国のイージス』(講談社)

◇あらすじ◇
 「現在、本艦の全ミサイルの照準は東京首都圏内に設定されている。その弾頭は通常に非ず」

 北朝鮮のミサイル発射をきっかけに、計画されたミサイル防衛構想。その一翼を担うため新イージス艦に改装された《いそかぜ》は、訓練航海へ出発する。しかし、そこには祖国から見放された北朝鮮の工作員が乗り込んでいた……。


 あー、おもちろかった。

 かなり分厚いんだけど、全然厚さを感じさせなかったなー。

 …といってしまうのは誠実ではなく、しつこく人物紹介と自衛艦内の描写が続く前半は実際かなりつらかったっす。専門用語のオンパレードなもんで、わたしゃちんぷんかんぷん。とはいえ、それがリアリティを感じさせるため(って戦艦なんか乗ったことないんでホントにリアルかどうかはわからないんだけど)、ある意味荒唐無稽ともいえる後半をしっかりと支えていると言えるわけで。

 で、物語が動く後半に至ると一気にギアアップ。ハリウッド映画も真っ青。大きな国際情勢の枠組みを、人間関係に収斂させてしまうあたりなど、この人はエンタテインメントを心得ています。

 ただ、事件のきっかけとなった「論文」がどうも今ひとつなのが欠点。そういうもんだと割り切って読んでしまえばいいんだけど、その論文で幾多の人間が振り回されるほどの出来でもないんだよなあ。

《10月24日(火)》

 東京国際映画祭のため来日の予定だったBjorkですけども、キャンセルになったらしいねえ。楽しみにしてた人も多いみたいだけにざんねんなところはやくライブをやりに、来日して欲しいもんです。

 イラク戦。

 やはり、森島、名波はすごい。明神もいいだす。ってわざわざコメントするまでもないが。

 今回は割とTVカメラの位置が高い目だったんで、全景が見渡せたんで見てて楽しかったですねぇ。DFラインの上下動(の一部)や、FWの動きだし(の一部)がTVでも確認できたから。

《10月25日(水)》

 靴で殴るたあ、無茶しますな。

 結局、黒ゴマ1000粒分ってどれくらいなんですか?

 あー、ケイゾクの再放送だー。

《10月26日(木)》

 もんじゃ焼きは何度見てもゲロにみえてしかたがない。

さて

 なんでこんだけマスコミに注目されてんのに、ああいう行動しかできないんでしょうねえ。長野県。特に企業局長。

 そんなにヤなんだったらやめりゃあいいのに。失笑。所詮長野だからねえ、と言われてまうよん。って、言われてるけど。

 とゆーわけで、最近読んだ本の感想。

フレッド・カサック『殺人交叉点』(創元推理文庫)

◇あらすじ◇
 ボブを殺したのがヴィオレットであることに誰も疑いなど抱きませんでした。ボブをあれほど大事に思っていたルユール夫人でさえそうでした。しかし真犯人は、この私だったのです。

 大学生の男女六人のグループとそれを見守るルユール夫人。そこで十年前に起こった二重殺人の真相が、時効寸前に明らかに……。

 ブラックで奇妙な味わいの「連鎖反応」を併録。

(カバーより)

原題:NOCTURNE POUR ASSASSIN / CARAMBOLAGES


 とにかく、何も考えずにごんごん読んでいったんで、ラストにはびっからこかされましたよ。じっくり読んでいればまた感想も違うんだろうけど。ひさしぶりに、サプライズの醍醐味を味わったのですよ。

 やっぱりミステリは頭を空っぽにして素直に読むのが一番だなあ。

 といっても、メイントリック一本の小説でありながら、展開もまたおもしろいんだなあ。やっぱりフランスミステリだねえ。ひねりがあるね。恐喝のやりかたとかさ。

 それよりもなによりも、1章のラスト1行の仕掛けが素晴らしいっす。あれで一気に引き込まれました。

 併録の「連鎖反応」もいいねえ。人によっては「何これ?」って感じかもしらんが、わたしゃ好きよ。ある意味こっちのがフランスっぽい。と思う。

《10月27日(金)》

 ドリカムとミーシャのデュエットシングルが来年1月にでるそうですね〜。やっぱサウンドの主導権はドリカムなんでしょうか。普通のポップソングを歌うミーシャをみてみたいや。

 ドリカムのアメリカ進出はどうなったんでしょうねえ。というか、ソニックの音楽をまたやって欲しいもんですな。今のドリカムじゃあセガもギャラが払えないだろうけど。

さて

 アジアカップ。中国戦。

 いやー、試合開始当初は「いくら真剣勝負つっても、W杯予選の緊張感にくらべりゃたいしたことねえよな」とか思ってましたけど、さすがにあの展開では、ハラハラドキドキ。夜中だけど、思わず叫ぶ私。

 まあ、これくらいの緊迫感がないとサッカーはつまらんね。これまでの試合がだらだらしすぎだったんだが。

 中国はさすがにボラが監督だけあって、日本をよく研究してましたねえ。寄せが早い早い。これからはどのチームも中国のやり方を基本にやってくんだろうなあ。日本の更なるレベルアップを望む。

《10月28日(土)》

 しかし、日テレ、130分延長なんてムチャしすぎ。130分って何分なん?て感じやね(aiko風)。

 某VIBEで「うわー、これめちゃツボだわ」とゆう曲があったんだけど、案の定、曲名等はチェックできず。うーん、あれは誰だったんだろう。クリップの最後にも、クレジットして欲しいものだわん。

 とゆーわけで、最近読んだ本の感想。

アントニイ・バークリー『地下室の殺人』(国書刊行会)

◇あらすじ◇
 新居に越してきた新婚早々のデイン夫妻が地下室の床から掘り出したのは、若い女性の死体だった。被害者の身元も分からず、捜査の糸口さえつかめぬ事件に、スコットランド・ヤードは全力をあげて調査を開始した。

 モーズビー主席警部による<被害者探し>前段から、名探偵シェリンガム登場の後半に至って、事件は鮮やかな展開をみせる。探偵小説の可能性を追求しつづけるバークリーが、様々な技巧を駆使してプロットの実験を試みた傑作ミステリ。

(カバーより)

原題:MURDER IN THE BASEMENT


 序盤のまるで警察小説のような被害者探し、手記の挿入、名探偵による解決。と、プロットで読ませます。ここらは見事。

 そのたびに目先が変わるんで、興味が持続するんだけど。

 プロットが捻っているわりには、解決部分はあっさり。まあ、そこに主眼がないんだろうけど、肩すかしで逆にビックリ。

 ラスト1行はなかなか面白いですが。

《10月29日(日)》

 今日は桑田佳祐@AAAのチケ発売日。とりあえず、ねらってた日のチケは取れたんだけど、結構な激戦だったようで。

 これまでサザン本体にくらべると、AAAのチケはそれほど厳しくなかったんだけどねえ。やはりTSUNAMI効果がここにもって感じか。年越しはどうなるんだろー。

さて

 PUFFYの新アルバム「SPIKE」をようやく聴く。12月のライブもいくしねえ。聴いとかないと。

 今回のアルバム収録曲は主に三つのサウンドプロダクションにわかれてるようで。民生関連、スパゴー関連、Andy STURMER(元ジェリーフィッシュ)と。

 特にこのAndy作の曲がいい感じなんですわ。3曲収録されてるんですけどもどれもすばらしいポップス。やっぱ腐ってもAndyですなぁ。つうか、彼自身のプロジェクトはないんかね?

 こうやっていろいろな人が関わってる楽曲が並ぶと、奥田民生が一番PUFFYという存在に自覚的だというのがよくわかります。意欲的な曲が多いというか。一番PUFFYの可能性をひらいてますね。まあ、民生がPUFFYを作ったようなもんだから当たり前なんだけど。まあ、そうしてもらわないとこまるんだけど。

 スパゴー絡みのは「いかにもPUFFY」といった曲が多いですねえ。こういうのもないと、これまでのファンへの訴求力が下がるんでしょうが。

 総じて、なかなかかっこええアルバムではないでしょうか?

《10月30日(月)》

 GO!GO!7188の新シングル「こいのうた」をやっとこ入手しましたよ。

 前2作のイロモノ路線から一転、直球バラード。サザンパターンですな。「いとしのエリー」になれるか? ライブではかなり受けが良い曲ですが。 

 こういう曲を聴くと良い意味でやっぱ若いバンドだなー、と思うわけですが、カップリングに「ひょっこりひょうたん島」のカバーを収録してるあたり、おっさん対応もばっちり。憎いねこの。

さて

 アジアカップ。いやあ、日本が優勝。ヨカッタヨカッタ。決勝の内容的にはかなり(特に後半)攻められてたんで手放しでは褒められないんだけど、優勝という結果はすばらしい。ホント数年前はここまで日本代表がやるとは思わなかったよなあ。

 ずっと見続けてるからわかりにくいけど、他のアジア諸国なんかからみれば、日本はかなり急速にレベルアップしたように思われてるんでしょうねえ。

《10月31日(火)》

 サニーデイサービスの「LOVEALBUM」を今さら聴く。お、結構良いじゃん。

 いやー、神取はこえーね@ガチンコ女子プロ学院。いくらヤラセとはいえ、あの迫力はマジもんだわ。

 とゆーわけで、最近読んだ本の感想。

貴志祐介『青の炎』(角川書店)

◇あらすじ◇
 高校生・櫛森秀一とその家族の平穏な生活は、突然現れた「あいつ」の存在により終止符を告げられた。家を我が物顔に歩き、母と妹を脅えさせる「あいつ」。秀一は愛する家族を守るため、殺害計画を立て始める。


 ホラー作家というイメージの強い(強かった)貴志祐介ですが、これはいわゆる倒叙物。秀一殺人の計画をたて、それを実行していく様を丹念に丹念に描いていきます。そして、その過程で起こる、様々な感情の揺れも。

 いやあ、切ない小説。後半などは、やりすぎだと思うような切なさ満開。これは青春小説だなあ。

 とはいえ、主人公がかなりスーパーマン的なのが引っかかる面も。まあ、そうでなきゃ、こんな殺害計画はたてられないんだろうけど。

 果たして、殺しても良い人間はいるのか。人を殺すということはどういうことなのか。この小説を読んでもその答えは載ってないけれども、そういったことは考えねばならないんでしょう。こんな時代だからこそ。


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