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《11月21日(火)》

 何気なくラジオから流れてきた曲を聴いて「お、結構いいじゃん」と思ったら、のちにそれが広末涼子の曲だと知ったときのやりきれなさが、君にはわかるか?

 最近話題のAJICOの「波動」つう曲を聴いたけど、かなりUA色濃いのねえ。て語れるほどブランキーは聴いてないんだけどさ。でも、かっこいい曲だす。

《11月22日(水)》

 ミックスがやっかいなんだよなー。時間がかかるんだよなー。

《11月23日(木)》

 今日は結婚式に行ってきましたよ。

 いつぞやの日記に手持ちのCDを聞き返してるとか書きましたけど、今日の結婚式のBGMの選曲の協力をお願いされてたため聞き返してたんですね。

 まあ、実際その場では誰もBGMなんか聴いてないんですけどね。オレ以外はね。でも、自己満足。

 ところで帰宅後Nステでやってた、キムタクの件はビックリ。それに思いっきり隠れて話題の少ない、本上まなみの交際宣言に、よりビックリ。

《11月24日(金)》

 先行予約しておいたGO!GO!7188のチケが届く。それと同時に今回のツアー(つっても東京と大阪だけだが)のお知らせDMが届く。

 やっぱりチケット売れてないのね〜。そりゃいきなり渋公はつらいでしょ。

 これじゃ先行予約した意味があんましないだすなあ。割と整理番号がよかったんで、ま、いいか。

 とゆーわけで、最近読んだ本の感想。

マイクル・バタワース『アルバート公売ります』(ハヤカワ文庫)

◇あらすじ◇
 七番目の妻とロンドン観光に来ているテキサスの億万長者から五百万ドルだましとる――――刑務所帰りの根っからの詐欺師とお人好しの観光ガイドがたくらんだ計画は、なんとも人を食ったものだった。

 こともあろうに、由緒ある偉大なアルバート公の記念碑を競売にかけ、記念碑にぞっこんのテキサス男にそれを競り落とさせようというのだ。綿密な計画の末、ついに競売会が催されたのだが、はたしてアルバート公は五百万ドルで売られてしまうのか?

 詐欺師二人組の破天荒な作戦とその思いもかけぬ顛末をユーモラスなタッチで描く痛快コン・ゲーム小説。

(カバーより)

原題:THE FIVE MILLION DOLLAR PRINCE


 こういった種の小説のお手本というか、それはいいすぎか、いかにもオーソドックスな「おもいもかけぬ顛末」をとる小説でしたねえ。

 まあ、お約束は嫌いじゃない。読んでる間は面白かったし。

 詐欺がわりとあっさり成功してしまうのと、死体が出てくるのがちょっとマイナス。

《11月25日(土)》

 ACOの「ハートを燃やして」のPVってかっこいいねえ。曲もかっちょええけど、久しぶりに感心したPVだ。かるーくBjork入ってる気もするが。

 PVつながり。

 OASIS「GASPANIC」PVをやっとこフルでみました。

 そうか、これが噂のかっちょ悪い日本語なんですね。

 このPVはライブ映像なんですけど、スクリーンにでかでかと「今のあ」「インターネット」などといった意味不明、脈絡不明な日本語が映し出されるんですよ。

 「今のあ」なんていうまったくわけのわからん言葉以上に、「インターネット」の大写しはとってもかっこわるい。みてるこっちが気恥ずかしい。日本人スタッフはいなかったんだろうか?

《11月26日(日)》

 今日はFM局主催のライブイベントに行ってきましたよ。なんせ無料招待だし。考えてみりゃ、夏の茅ヶ崎以来のライブということになるな。ああ、久しぶり。

 前回の同イベントではGO!GO!7188との「出会い」があったわけですが、今回はどうでありましょうか?

 出演はzoophilia、BOaT、SHEENA & THE ROKKETS。

 まず、zoophilia。何とも若いなあ。ドラマチックな演奏は好印象なんだけども、メロディがいまいち弱いか。というか、轟音ギターで聞き取れん。でもなんだか尾崎系。MCもちとダメ。会場に広がる、とまどいと失笑。ただ逆にある意味、「カワイー」と女性ファンが増える可能性もありか。

 続いて、BOaT。これはよかったなあ。なんともつかみ所がないバンドでしたが。やたらとインストが多いし。他人には理解されないかもしれんけど、個人的にはなぜかスタックリッジとかを聴いたときの感触に通じるものがあるなあ、と。もっともっとギターサウンドなんだけど。これはCDを聴いて確かめる必要がアリだ。

 最後のシナロケは、さすがの存在感。自然と身体もノりはじめ。やっぱりベテランさんはちがいますね。ロックンロールの楽しさと、ある種のいかがわしさを体現してるバンドだらあ。

 ああ、耳鳴りが鳴りやまないですぞ。

《11月27日(月)》

 長谷川都はなかなかいい感じ。(ドリカム+aiko)/4といった風情で。

さて

 塚原史『人間はなぜ非人間的になれるのか』(中公新書)読了。

 近代社会における「自由な個人」という発明が、その社会の発展により群衆へ。人間から非人間へ。これをダダイズムであるとかシュールレアリズムといった、芸術の視点から解読するって発想自体は面白いんだけど。

 うまいこと着地できなかった印象があるなあ。発想の面白さが全てだったかな。

 あと、妙に気取った文章がちと鼻についた。

 ついでにもう一冊、感想を。

歌野晶午『生存者、一名』(祥伝社文庫)

◇あらすじ◇
 鹿児島の遙か沖の孤島、屍島に六人の男女が降り立った。彼らは都内で爆弾テロを行った四人の実行犯と二人の幹部だった。翌日、幹部の一人が船とともに姿を消し、残りの五人は文字通り絶海の孤島に閉じこめられた!

 組織に対する疑心と、食料をめぐる仲間同士の暗鬼。やがて、一人また一人と殺されていく……。犯人は誰か? そして、最後に生き残る者は?

(カバーより)


 冒頭で夢野久作の『瓶詰地獄』を思い出したり。

 例の祥伝社の400円文庫の一冊。

 よくまとまってましたね。誰が生き残るのか、犯人は誰なのか、そしてその目的は、と読者をきちんと引っ張ってくれるし。ゲーム性が要求される本格にはこういった長さの方が、ある種合ってるのかも知れませんね。

 とはいえ、逆にこの長さだったからか、段取り臭く見えてしまったのはマイナス。はい、ここは推理合戦、次は新たな犠牲者で、という風に。こうすりゃ本格でしょ、的な。

 まあ、そこまで求めるのは酷か。400円だし。値段分は楽しめたし。

《11月28日(火)》

 スタローンが、ジャッキーチェンに「ランボー4」出演を要請しているとか。マジかよ。

 トヨタカップ。久しぶりに南米が勝ちましたねえ。レアルはいまいちコンディション悪いように見えたけどどうなんすかね。リーガの試合を普段から追っかけてるわけでないんで、よくわからん面もありますけども。

 相変わらず、さんまはうるさい。

 とゆーわけで、最近読んだ本の感想。

西澤保彦『なつこ、孤島に囚われ。』(祥伝社文庫)

◇あらすじ◇
 異端の百合族作家・森奈津子は、見知らぬ女に拉致され、離れ小島に軟禁された。だが、意外にも上機嫌だった。紺碧の海は美しく毛蟹は食べ放題で、まさしくパラダイス。彼女はこの島を<ユリ島>、向かい側に見える島を<アニキ島>と名付け、誘拐を満喫していた。一週間後、アニキ島で死体が発見された! 妄想癖の強い奈津子は“とんでもない推理”を打ち立てるが……。
(カバーより)


 こちらも例の祥伝社の400円文庫の一冊。

 「無人島」をテーマにしとるわけですが、この作品での「無人島」の扱いはなかなか捻っていて面白いですね。

 とはいえ、ミステリ部分はどうにもこうにも。錯綜する妄想推理は、らしいんですけど、あまり押し出しが強くないんで印象が薄いなあ。

 とゆうもの、キャラクターがあまりにも濃いせいもあるんだけど。この主人公のキャラはいいよなあ。おもろい。内輪受け臭いけど。

 ミステリ部分にあまり期待をしなけりゃ、充分おもろ。

《11月29日(水)》

 PCのモニターがイカれかけ。ヤバイデス。更新が止まったら、そういうことだと思って下さい。

さて

 先日発売されたaikoのライブDVD「Love Like Pop」を鑑賞。

 同ツアーの大阪公演には参加いたしまして、そん時にライブの感想などは書き殴ったんで、今回はDVD自体に関するファーストインプレをつらつらと。好きな歌手だけに、キビシめの視線で。当然、比較対象はUnderworldの「EVERYTHING,EVERYTHING」だっ! だって、それしか音楽DVDもってないからね……。

 まず全体的な感想は、良くも悪くも普通のライブビデオだったな、と。カメラワークとかね。まあ、実際のライブがシンプルなものだったからなあ。本編の映像をもうちと長く入れて欲しい気はしますぞ。

 音。これはaikoのCDにも共通することなんですが、僕の気持ちいいポイントよりボーカルがちと大きいのよね。特にこういったライブ映像でこのバランスじゃあ、ライブ感が2割減なんだなあ。ソロの歌い手さんの作品だと、こうなるのは仕方ないんだろうか?

 ただ、そのぶん弾き語り等、バックがシンプルな時は引き立つんだけど。「ナキ・ムシ」や「カブトムシ」はよかったすね。でも、バンドスタイルの曲だったら、もうちとバンドのダイナミズムを感じたいわけですよ。

 って、5.1chで聴いてないんで、そっちで聴いたらもしかすると素晴らしいのかもしれず。

 あと、映像と音声の同期が微妙に取れてないところがあるように感じたのは気のせいかなあ。どうも微妙に気持ち悪い感じがしたんだなあ。うちの環境のせいかなあ。

 と、不満ばっかり書いてみましたけど、それもこれも「このビデオは素晴らしい。すばらしすぎ」と事前に散々聞かされたため、期待値がえらい上がっていたのが原因。つうわけで、これからはあんまり褒めすぎないで下さい(わ>某aikoファンの人。

 ま、とりあえずファンならマスト。彼女に興味がある人も、買って損はない出来なのではないでしょうか。あ、ジャケットが安っぽいのは猛省をうながしたい<まだイヤゴトをいう人。

《11月30日(木)》

 明日は横浜にて桑田佳祐@AAAのライブを観てきます。なわけで、更新はできません。あしからず。

 でも風邪気味。ぎみ。

 とゆーわけで、最近読んだ本の感想。

岡嶋二人『眠れぬ夜の殺人』(講談社文庫)

◇あらすじ◇
 ちょっとしたイザコザに巻き込まれ、逃げようとして相手の身体に触れたとたん、その人は倒れ、打ち所が悪く……。

 大都会・東京ならではの、そんな殺人事件が連続発生。だが逮捕されなかった加害者には、死者からの脅迫状が届く! 動き出したのは、警視庁刑事部のマル秘部外組織。はたして犯人は見つかるか!?

(カバーより)


 はてさて、まさしくこれはハングマン。おもしれ。

 冒頭の謎は、解説にもあるとおり(ちなみに貫井徳郎。この解説はいいね〜)たいしたもんではないんだけど、そのあとの展開のさせかたの巧さはさすがに岡嶋二人。

 わりと、ややこしい話ではあるはずなんだけど、それをさらっと的確にテンポよくみせるなんて、こいつぁ職人芸だねえ。

 こういった展開を見せるストーリーなんだけど、なにげに伏線をちゃんと張ってたりするあたりがにくい。


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