《4月20日(月)》
突然、軸がぶれた。
肌触りからわかる。世界との違和感。
ずれ。
何だ、この感じは。
現実感の喪失。
涙。
《4月21日(火)》
コンビニで缶コーラをストローで飲んでるおばちゃんと遭遇。負けたよ・・・。
映画「ジャッキー・ブラウン」のCMを最近見るようになった。全体的にそれなりの出来のCMなのだが、あのシーンを出すのはどぅかなあ? あの「オチ」は知らないほうが楽しめるのになぁ。
今日読んだ本。
- 森博嗣『夏のレプリカ』
- シリーズ7作目。しばらく積ん読だったのだが、ようやく読めたよ。これで『今はもうない』にとりかかれるなぁ。
前作『幻惑の死と使途』は奇数章のみ、今作は偶数章のみということで時系列は形成されてるのだけど、それでの大きな仕掛けは特にない。しかし、私はこの構成を大いに評価するのである。そしてこの作品を森作品のべストにおしたい。
たしかに作中で登場人物自らが何度も語っているように地味な事件ではあるし、森に囲まれた館に閉じこめられている盲目の美形の詩人なんて歯が浮いちゃうし、トリック自体もすれっからしミステリ好きには大した衝撃もない。
ではなぜ、ベストにおすのか? そして、この構成を評価するのか?
前作と交互に話が進行すると言うことは、事件も同時に進行するということ。しかし探偵は1人(つうか2人だけど)。
ようするにぶっちゃけた話、今作には萌絵の登場シーンが少ないということ。萌絵が嫌いな私としてはそれだけで評価が上がるのだ(笑。
まあ、最近は萌絵もバカになって(読者のレベルに近づいたということか(^^;))それほどうっとうしくはないけど。
それはともかく、考えて見りゃこういうシリーズの中のこういう設定だからこそ威力を増すトリックなのかもしれぬ。そういう意味ではよく考えられてるのかな。
じっさい、冒頭を再読する楽しみなんて久しぶりだし。これぞ、ミステリの醍醐味だなあ。
しかし、ラストの東京駅(?)での出来事は必要だったのかなぁ? 私的にはなかったほうが良かったなぁ。
なんかよくわからん感想だな。まあ、酒の勢いということで、ひとつ。
《4月22日(水)》
ふわぁ、眠い。春眠暁を覚えず。これは言い訳。
ふわぁ、暑い。冬は遠くなりにけり。
久しぶりに結構大きな地震が来てビックリ。京都じゃそれほどだったんだけど、最近はあんまなかったからなあ。あの時の嫌あな感じがよみがえるもんだ。
今日は珍しく立て続けに懐かしい友人たちから電話が入る。うーん、こういうこともあるもんなんやね。
サザンオールスターズの旧譜アルバムが再発された。2回にわけての発売である。このジャケットが最近はやりのLP仕様(?)とかいう代物。
これまでのCDのサイズより一回り大きいので収納に困りそうだなあ。しかも、CDを大きくしたというよりLPを小さくしたといった印象なので、なんかちゃちく感じてしまったりする。
こういうのって一般的に受けはどうなのかなあ?
しかし、サザンの再発アルバム、買ったものかどうか悩むなあ。初回版のみ(?)のライナーノーツが気になるんだな、これが。っても金ないし・・・・
最近、読書日記と化してきている湯零し草庵だが、今日は板東眞砂子の『死国』を読み始める。この人はなぜか今まで縁がなくこれが初めてとなる。
まだ60ページほどしか読んでないのだが、今のところの感じではハートウォーミングな幽霊譚といった印象だが(汗)、これからどのようにホラーしていくのか楽しみではある。
《4月23日(木)》
今日は一日歩き通し。疲れたぇ。足が棒になるとはよく言ったもんだ。
友達と焼肉を食う。その後我が家に来て飲み会。
のはずだったんだが、その連れはうちにきて延々と部屋に置いてるマンガを読み続ける。何しに来たのさぁ、君は?
仕方がないんで、私はTVモード。
で、見てた「ダウンタウンDX」に岸部四郎が出ていて驚き。やたらと出てくる「この番組は3月26日に収録されました」ってテロップが笑える。
じっさい色眼鏡で見ているからかもしれないが、このおっさんの動きはあやしい。落ち着きがなかったり、上の空だったりするように見えるのだ。もうこの頃はせっぱ詰まってたんだろうなあ。
トーク部分が「出演者の中で金を借りるとしたら誰に借りる?」といったお題だったのは、先見の妙がありますなあ:ー)。
で、結局クイズの優勝者も岸部四郎だったり(笑。
友人がマンガを読み終えて帰宅。ホントに何しに来たんだ、君は。私はその日の疲れが出て爆睡。おかげで読書は出来ず。
《4月24日(金)》
むしむしして暑いよなー。だるー。
本日買ったCD。
- 「Gling-Glo」
- アーティスト名はBjork Gudmundsdottir&trio Gudmundar Ingolfssonar。といってもよくわからないかもしれないが、Bjorkがトリオのジャズバンド(Bjorkの親父さんも参加)と共に作ったジャズアルバム。時代的にはシュガーキューブス以後、「debut」以前ということになるのかな? 限定発売だったのが、最近再発されたそうで。
全編アイスランド語らしく、さっぱり何歌ってるかわかりません(^^;。ジャズはあんまり良くわからんけど、結構気に入ったぞ。でも、やっぱ歌うまいわー、この姉さん。バックがジャズバンドでも、やっぱBjorkなんだなあ。
かなり強力におすすめ。でも、なかなか売ってないってのが問題か(^^;。
続いて、今日読んだ本。
- 坂東眞砂子『死国』
-
なるほど、確かに日本的伝奇話ですな。評判になったのも頷けます。私が読んだのは角川文庫版ですけど、この装丁はかなり良。ちなみに終盤はgoldyのmotherを聴きながらだったんだけど、なかなかシンクロしていて怖さ倍増(^^;。このCDこれからホラー小説を読むときのアイテムとして最適かも(笑。
それはともかく、結局「人間の感情」が怖いんだって事なんですね。この小説も死者がよみがえるってのが怖いんではなくて、その感情が、死によって断ち切られたその“想い”が、畏しいと感じられました。ある意味ではそれは、断ち切られたが故に、ピュアなものではあるのだけど。そして悲しいものではあるのだけど。
実際、最も怖かったのは生者であるはずの看護婦の智子だったりするわけで。彼女の場合もその想いはピュアといえるものだったから。
生きるってことは身の回りの雑多なものを引き受けるって事で、つまりピュアではいられないって事。それゆえあまりにも純真なものを見たときに、畏れという感情が芽生えるんですね。それは自分の「生」を否定されるような気持ちになるからか。
その他にもいろいろと考えさせられる題材の多い小説です。
と、日記をここまで書いて、ふと横を見ると散らかった部屋の床の上に数日前の新聞が。その一面の記事は「四国霊場巡り・遂にヘリで」。
ぐ、偶然だよなぁ・・・・・・・これって・・・・。
《4月25日(土)》
最近家の前を通る車で(おそらく同じ車だと思うが)ELT、Every little thing(新しいアルバムなのかな)がよくかけられている。これがまたバカみたいに音量がでかい。うちの前はちょうど信号になっていて良く車が止まるので、うるさいことこのうえない。おかげで、ELTが嫌いになりました(笑。って、もともと別に好きでも嫌いでもないんだけども。
しかし、なんでまたあんな大きな音で運転するんだろうねー。聴かせたいのか? よく夜中に出没するめちゃめちゃでかいスピーカーを積んだ車(なんだっけ、名前忘れちった)も意味不明。しかも低音でかすぎ。聴かせたいんなら、もっと知る人ぞ知る名曲ってのをかけてくれぇ。
しかし、ゴン中山はどうしたのだろう。キレまくってる。代表候補のFWの中では頭一つ抜けてるなー。フランス行きは確定か。
しかし、中山ってのは運を持ってるんだろうなあ。彼が代表復帰後の試合ではこの間のダイナイスティ杯以外では全部点を取ってるし。ダイナスティ杯でも疑惑のノーゴールもあったなあ。
考えて見りゃ、最終予選の初めではTVで解説をやってたんだもんな。どこの国に自分が解説していた予選に途中から出て救世主となっちゃう選手がいるんだ。いや、いるかもしれないけど。無茶なはなしやで。
やっぱ、日本と他国との力の差は確かにあるから、こういう運を持った選手がいないとねえ。願わくばフランスまでに息切れしないでいて欲しいもんだ。
ところで、現在サクラ2の2周目をやっているのだが、なんか1周目と微妙に内容が違うような気がするなあ。これってやっぱり違うのかな? それとも気のせい?
《4月26日(日)》
この頃は、修学旅行生が多いなあ。
今日は久しぶりにアメリカ村に行く。2年ぶりくらいかもしれないなぁ。京都にいるとなかなか出て行かなくなるもんだ。
しかし、相変わらず汚い街だ。あんだけ出てるゴミがなけりゃもっといいところなのになぁ。若者よ、たこ焼き食うのもいいけど、ゴミ箱に捨てろっちゅうの。
レコード屋巡りなんてしてみたのだが、最初に行ったHMVでインストアライブをやっていた。夜総会バンドとかいうらしい。初めて聴くな。女性ボーカル(中国人?でも日本語)結構うまいね。トランペットの人もなかなかだ。
その後何軒か回った後、タワーレコードにゆく。と、そこでもインストアライブがなんと再び夜総会バンド。なんか、俺ってコアなファンみたいやな。タワレコの時に初めてわかったのだが、ギターが爆風スランプのファンキー末吉だったということ。ギターも弾くのね。まぁ、同じ曲だったし、最後まで聴かずに帰る。
本日買ったCD。
- DORIS「Did you give the world some love today Baby」
- オリジナルは1970年の発売(?)。帯にあるビョークの70年版とかいう、わかったようなわからんような惹句にひかれて購入。
解説によるとクラブシーンでは大ブレイク中らしいが私は全然しらんかったぞ。それはともかくこの解説を読んでもどんなアーティストだったのかさっぱりわからん。謎。
で、聴いてみるとこれはなかなかかっこいい。曲によってはまああれだけど、なるほど確かに現代のクラブシーンでも流行りそうだ。70年代のビョークというのもうなずけないことはない。っつうかビョークのほうが後なんだけどぉ。
ま、簡単にいや、キャロルキング+ジャニスジョップリン+ビョークといった感じ(なんだそりゃ)。
《4月27日(月)》
やぁ、昨日書いたDORIS結構いいかも。はまりそう・・・。でも、これ一枚しかレコード出してないみたいなんだよなぁ。
今日読んだ本。
- セバスチアン・ジャプリゾ『新車の中の女』
- ◇あらすじ◇ そりゃ、だまって車借りたのは悪いことだけどさぁ。なんで私がこんな目に遭うのよぉ。いったい、私が何をしたっていうの。どこに行ってもつきまとう影。それは私?!
ジャプリゾっつう作家はかなりテクニカルなトリックを書く作家なんだが、そのトリックよりもその不思議な雰囲気に僕は惹かれるねぇ。まぁトリックがかなり大がかりなだけに、それをわざとぼやかして書くためにこうなるのかもしれんが。
この作品でもそれは同じで、半分くらいまで読まないと何が起こっているのかさえよくわからないという状況。ストーリーとは、一見、不必要に思える主人公の心理描写が突然挟まったりするので、さらによくわからなくなっているという。
動機はいまいち弱いような気もするけど、この作品は犯人の心情を描くことよりも主人公のそれに重点を置いているだろうからそれでいいんだろう。そういう点ではトリック小説というよりも心理小説といえるかも。まぁジャプリゾの作品は多かれ少なかれ「自分探し」ってのがあるからねぇ。
スパっとしたラストもかっこいいねえ。さすがおフランス(いみふめ。
《4月28日(火)》
明日から連休だぁ。
ということで部屋の大掃除をすることにする。
が、終わんねー(現在深夜1時)。しかもネットに繋げたりしてるし(笑。そりゃ、終わんないっちゅうの。
基本的に物が多すぎるんだよな。部屋の収容能力を余裕でオーバーしてるんだな。そりゃ片づかないわけだ。
やっぱ、日本はまだまだ消費文化なんだな。いらんもんまでいっぱいあるもんな。で、捨てれるかといったら捨てるわけでもなく。物質文明だな。精神が廃れていくな。そりゃ心が荒廃するわ。ナイフも持っちゃうっての。やっぱ、政治が悪いんだろうな。しらんけど。そういうことにしときゃ、楽じゃん。まったく、何とかしてくれ橋龍・・・・
は! いかんいかん、現時逃避していた。片づけなきゃぁ。
連休中に終われるかなあ・・・。
《4月29日(水)》
しかし、ほんま中山はどうしたんだ、おい。でも最近大味な試合が多いのが気になるぞえ>Jリーグ
昼までかかって何とか無理矢理片づけを終わらせる。本棚の大移動とかをしたりしたのだが、ここ数年分のほこりが積もっていて、うーん、まるで胞子。腐海だぁ、不快だぁ。
寿司を食べに行く。しかし、なんであじがきれてるんだぁ。もう、それだけがくやしぅてくやしぅて。やっぱ魚は臭い系がいいよなー。
プロバイダを乗り換えるという噂。
《4月30日(木)》
ここひと月程探し続けているものがある。「マルちゃんあぶらそば」である。某奥田民生氏大推薦のこのあぶらそばなのだが全然売っていない。
いろんなコンビニだとかスーパーだとかを回ったりしてるのだが、見つからない。カップ入りのあぶらそばはたまぁに見かけるのだが、民生氏曰く「あぶらそばは袋入り!」とのことなのだ。うがー、食いてぇ!!
(関西近辺での)あぶらそば情報を求む!!
さて、部屋を片づけるとなかなか快適に過ごせるもんだ。でも、この状況もいつまで続くのやら・・・。あとは、CDの置き場所をどうするかだなぁ。<それが一番の問題
今日中に出さなければならない論文があり、徹夜。先送りにしてたつけがここに来てきたぜ。いつもぎりぎりにならないとやる気が起きないんだよなあ。これも人間の性か<自己正当化。
出来はともかく(優先事項やっちゅうの)、間に合ってよかったぜ。
久しぶりに古本屋に行く。ここはチェーンの古本屋で珍しい物はあんまないけど、文庫の数が結構多いので買いそびれていた物をままゲットすることが出来たりするのだ。
とりあえず、20冊ほど買ってきたのだが・・・・また部屋が狭くなったようだ。
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