《6月12日(金)》
「秘密のPUFFY」というビデオが送られてきた。
関西ではとあるPHSのCMにPUFFYが起用されている。で、そのCMでは彼女たちのセリフの音声は消されていてBGM(民生の「手紙」とゆう曲)が流れているのだが、このビデオにはその音声入りが収録されているわけ。
しかし、あんな事をしゃべっていたとは・・・・・。
まー、いわゆる販促のビデオなんだけど、なかなかこういう作りは面白いね。千人単位の人にプレゼントしたみたいだし。うーん、太っ腹。
《6月13日(土)》
うーん、雨じゃあ。
フットサルをしに万博公園まで行ったのだが、雨のため現地であえなく中止の決定。残念。
で、しかたないんで、公園内の国立国際美術館にいく。今日は無料入館日だそうで、ちょっとラッキー。ここはいわゆる現代美術が展示されているのだが、うーん、よくわからん。
ちょうど、椎原保とかゆう芸術家のレクチャーっつうか、お話会があったので参加してみる。こんな天気なのに20人くらいの人が集まってた。何か俺だけ浮いてるなー(だって、思いっきりジャージ姿だったし、美術のことなんか全然知らんし)とか思いながら話を聞く。
この人は空間芸術とでもいうのか、よく専門用語はわからんが、場としての空間を使ったものなのである。詳しく知りたい人はここを見てみよう。
まあ、なかなか面白い話だったし、いろいろと思うところもあったんだが、結局現代美術に対するよくある「こんなんやったら、俺にも出来るやん」という考えは覆されるまでには至らなかったのでした。
で、その後ぶらぶらと館内を歩く。まー、よくわからんなりになんとなくイマジネーションが刺激される作品はあるわけで、そういうのは自分にとって「いい作品」なのかな。
とくにレゴブロックでつくられたオブジェは結構感動したり。でも、何に感動してるのかはよくわからないんだけどね。
たまにはこういうアカデミックなのもいいもんだ。
その後、友人と回転寿司に行く。めちゃめちゃ雨で怖かったぜ。
《6月14日(日)》
うーむ、くやしいぞ。負けてくやしくない試合なんてあるわけなし。
しかし、選手が入場してきたときはなんかうれしいというか感慨深いというか、不思議な気分じゃったのぅ。そっかー、W杯出場か・・・・。
日本の選手はよくやった。大変よくやった。それだけに彼我の力の差がはっきりとでてしまって悲しいなあ。今んとこあれが日本の限界なんだろうなあ。
《6月15日(月)》
サッカーを見ながらようやく読み終えた本。
- マックス・マーロウ『大洪水』(創元ノヴェルズ)
- ◇あらすじ◇ 緑の秘境アマゾン。その奥地で、恐鳥モアの巨大な卵が発見された。現地に駆けつけた各国の古生物学者たちが熾烈な先陣争いを繰り広げるなか、おりからの集中豪雨が激しさを増し、ついに大河は氾濫。調査隊が滞在する村は陸の孤島と化し、救助のヘリも来ないまま、脱出をめぐって住民たちの緊張は限界に達しようとしていた。しかもこの極限状況下に、残忍な連続殺人事件までが発生する・・・・・
(文庫カバーより)
原題:WHERE THE RIVER RISES
ようやく読み終えた。随分時間がかかったなあ。
この作者は初めてである。なんとなく本屋で手に取ったのだが、それなりに面白かったね。
ただ、このモアってやつの卵がどれほどすごい物なのかってのがいまいち伝わらないんで、学者達の必死さがよくわからんてのはあったな。
それに殺人事件もおこるのだけど、それはあくまでもおまけ。あっさり犯人はわかっちまいますし、あかされる動機も何だかなーって感じ。ミステリー部分を期待して読むと外れです。
ころころと数行単位で視点が変わるので読みにくいことこの上なし。まー、そのうち慣れたけど。それにこういう書き方はミステリーには向いてないと思うんだけどねー。
とはいえ、終盤の緊迫感はなかなか。ハリウッドの大作映画を読んだ気分でした。
《6月16日(火)》
連日の観戦疲れで、爆睡。すっかり生活のリズムが狂ってるよなー。
本日買ったCD。
- PEARL「4 INFINITY」
- 新生PEARLの2枚目のアルバム。随分とバンドとしてのまとまり、広がりが出てきたように思う。前作も良かったのだが、どうしても「田村直美+バックバンド」という印象は拭えなかったし。あるいは、J-POPSのチューンアップバージョンという感じか?
しかし、今作ではその印象も随分とかわった。特にバラード系の曲を聴くとそれがよくわかる。圧倒的に説得力が増してると感じる。たとえていうなら、リットーミュージック的バンドからロッキングオン的になったというか。余計わからんかな(笑。
しかし、再びこのメンツをそろえるのは大変だったでしょうなぁ。
7分を越える大曲「火の鳥」がベストトラックか。
《6月17日(水)》
勝った。
自分の部屋にいるとふと視線を感じた。窓の方を見やると、ベランダにハトがとまっていた。
にらみあう1人と1羽。やがてハトは飛び去っていった。
勝った←バカ。
今日は古本屋に行った。10冊程度購入したのだが、何といっても収穫はサザンがらみの絶版本。たいして珍しい本ではないのだが、やっぱ100円で買えちゃったてのはお得でしょう。
こういう「わかってない古本屋」って一律に値段つけてるから、激安で買えちゃうことがあるのがいいよねぇ。
《6月18日(木)》
大阪に行く。暑いなぁ。
洗濯物がたまってきた。そろそろ洗濯せねばな。
今日読んだ本。
- 宮部みゆき『淋しい狩人』(新潮文庫)
- ◇あらすじ◇ 東京下町、荒川土手下にある小さな共同ビルの一階に店を構える田辺書店。店主のイワさんと孫の稔で切り盛りするごくありふれた古書店だ。
しかし、この本屋を舞台に様々な事件が繰り広げられる。平凡なOLが電車の網棚から手にした本に挟まれていた名刺。父親の遺品の中から出てきた数百冊の同じ本。本をきっかけに起こる謎をイワさんと稔が解いていく。ブッキッシュな連作短編集。(文庫カバーより)
今年は宮部みゆき強化年間にあたるということで(っていうほどたいしたもんじゃない)友人にすすめられた一冊。
タイトルからはよくわからんかったが、古本屋を舞台にした作品集だったんだね。まぁ「舞台にした」ってのはちょっち違うかもしれんが。
最初に収録されている「六月は名ばかりの月」を読んだ段階での感想は、なんか無理があるなぁ、というもの。これには「歯と爪」が出てくるのだが、何か無理矢理っぽいし(笑。どうもストーリーとかみ合ってないんだよね。
ということでこれから先どうなるのかちと心配だったのだが、その後の作品はそれほど強引でもなくなかなか楽しめました。
特に「歪んだ鏡」が秀逸。これはある意味、読書感想文なのかもしれないけど(^^;。
《6月19日(金)》
雨ですなー。やれやれ、だ。
近所の店でジャンボいなり寿司を買ってくる。うあー、ジャンボだ。ていうかでかすぎ。
今日読んだ本。
- 山田風太郎『太陽黒点』(廣済堂文庫)
- ◇あらすじ◇
死刑執行・一年前
死刑執行・十一ヶ月
死刑執行・十ヶ月前
死刑執行・九ヶ月前
死刑執行・八ヶ月前
死刑執行・七ヶ月前
死刑執行・六ヶ月前
死刑執行・五ヶ月前
死刑執行・四ヶ月前
死刑執行・三ヶ月前
死刑執行・二ヶ月前
死刑執行・一ヶ月前 ───── 一日前
死刑執行当日
誰カガ罰セラレネバナラヌ、誰カガ罰セラレネバナラヌ、誰カガ罰セラレネバナラヌ、誰カガ罰セラレネバナラヌ、誰カガ罰セラレネバナラヌ、誰カガ罰セラレネバナラヌ、誰カガ罰セラレネバナラヌ、誰カガ罰セラレネバナラヌ、誰カガ罰セラレネバ・・・・・誰カガ・・・・・・
ちなみにこれはあらすじではありません(笑。目次と本文の一部抜粋す。
いやー、ようやく復刊なった太陽黒点。名前だけが一人歩きしてる感もありましたが、噂に違わぬ傑作。今まで絶版だったのが不思議なくらいですね。
「ぼくのミステリな読書日記」で一人囃子さんも書いてはったけど、たしかに帯&あらすじにネタばれしてるってのはちょっと前代未聞かも(笑。
しかし、こんなにうまくいくんかい、というつっこみを寄せ付けないほどパワーのある作品である。動機に感嘆し(まぁ、山田風太郎らしいっちゃらしいんだけど)、読み終えた後にかなり張られている伏線(全部に気づいてないかもしれんが)に驚かせられる。
うー、すごい。
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