大白法

平成9年11月1日号(第2部)


第二部の主な記事

<表・裏面>
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追いつめられた被告創価学会

「クロウ事件」の概要

・「クロウ事件」における創価学会の謀議の数々
創価学会が御法主上人猊下の失脚を狙って、アメリカ在住の創価学会員ヒロエ・クロウを
起用して告発した「クロウ事件」は、当初、クロウ夫人の「私は見た!破廉恥僧日顕とい
う男の正体を」などという証言を載せ、『創価新報』を使って大々的に報道した。これに
対して宗門が反論すると、今度はクロウ夫人が「嘘つきと言われた」とロサンゼルス裁判
所に提訴してきた。しかし裁判所はクロウ夫人の訴えに対し、「真実の提訴人は創価学会」
であると、その本質を見破り、それらの訴えをすべて却下。これによって、アメリカでの
裁判は事実上幕を閉じ、宗門側の全面勝訴で近々確定する。

・宗門、原告として創価学会を提訴
さらに宗門は、創価学会によるこれら前代未聞の大捏造事件を徹底的に糾弾すべく、今度
は宗門側が原告となって、池田大作並びに創価学会を名誉毀損で東京地方裁判所に提訴し
た。自らがデッチ上げた訴訟によって被告にされてしまった池田大作並びに創価学会は、
慌てて次なる謀議をめぐらし、アメリカ連邦政府内記録に「決定的証拠発見」と大々的に
発表した。しかし、これもその証拠が出せず、さらにはアメリカ司法省情報局のハッフ部
長に「そのような記録は、過去にも現在も何もない」とまで断言されてしまった。創価学
会にとっては、まさに息が詰まる状況の中、今度はクロウ夫人に対する宗門側からの反対
尋問が行われることになった。宗門としては、この最終反対尋問によってクロウの偽証が
明らかになっていくものと確信していた。ところが最終反対尋問を目前にひかえたところ
で“突如として”ヒロエ・クロウが急死してしまったのである。この突然死は、真実を明
らかにしていく上においてまことに残念なことであった。そして、次に創価学会は、当時
現場に立ち合ったとする元警察官のスプリンクルなる人物を登場させてきた。しかし、こ
の鳴り物入りで登場してきた元警察官も、尋問が進むにつれて創価学会から大金で雇われ
ている(月4000US$)ことが判明、さらには尋問の際にクロウ夫人の数々の証言を
悉く否定してしまうという、創価学会にとっては最悪の結果を招いてしまったのである。
このように、池田大作並びに創価学会は、自らがデッチ上げた「クロウ事件」によって、
今や絶体絶命の窮地に追い込まれている。そして今回、裁判も大詰めを迎えたところで、
裁判長より原告代表者である御法主上人猊下に対して出廷の要請がなされた次第である。
このたびの御法主上人猊下の御出廷によって真実が証言され、池田並びに創価学会の欺瞞
に満ちた体質が、必ずや白日のもとに曝されるであろう。

・動揺広がる会内の実状
創価学会は、自らがデッチ上げた「クロウ事件」の被告となって絶体絶命の窮地に立たさ
れ、さらにこのたび宗門より出された「創価学会員の信徒資格喪失」の決定によって多く
の学会員が動揺し、会内は騒然たる状況となっている。その自らの心中をさらけ出すがご
とくに、創価学会の機関誌である『創価新報』には「日顕が断末魔の悪あがき」「日顕の
出廷決定で宗内大慌て」などと大きな見出しを書き立て、果ては号外まで出す始末、にも
かかわらずその内容たるやいつもと同じくり返し。さらに『聖教新聞』では、その非常事
態ぶりは一層明らかで、十月当初より会長の秋谷をはじめとする幹部たちを登場させては、
連日精一杯の強がり座談会を開いている。こちらも内容はと言えば、さも宗門が追い詰め
られているかのごとくに装っているが、現在の裁判の状況から、この強がりがいつまで続
けられるか、けだし見ものである。このように、今や、創価学会の内部には確実に大きな
動揺が広がっており、末端の会員たちも大本営発表に疑惑を持ちつつある。

・学会員は今こそ脱会の時
創価学会員に対しては、先般、日蓮正宗宗務院より「創価学会員のみなさんへ」と題する
通達が出されており、今月末までに脱会を決意できずに、そのまま創価学会に籍を残せば、
確実に戒壇の大御本尊様との縁が切れ、第六天の魔王たる池田大作と共に無間の大城へ堕
ちることは必定である。受け難き人身を受け、値い難き仏法に値いながら、今ここでたっ
た一つの決断が出来ずにみすみす成仏の道を閉ざしてしまうのはあまりにも愚かなことで
ある。大聖人様は『主君耳入此法門免与同罪事』に、「心は日蓮に同意なれども身は別な
れば、与同罪のがれがたき」と仰せである。大聖人様の仏法を信仰する者であれば、この
御金言を心肝に染め、日蓮正宗の純真なる信徒として今日まで積み上げてきた功徳を無に
することのなきよう、今この機会に謗法与同の垢をすべて洗い流し、御法主上人猊下の御
指南のもと、正法流布のために未来に向かって共々に不惜身命の精神で御奉公を申し上げ
ていこうではないか。かつてのように、純粋なる信心をもって大御本尊様のもとで共に信
行に励むことができるよう念願するものである。

検証クロウ事件 〜スプリンクル証言編〜

    検証!!
    クロウ事件[第1弾]
       ―「スプリンクル証言」編――

      あなたはその日の夜のことについて
      取り調べをしましたか?        (宗門側弁護団)

       いいえ、ありません!        (スプリンクル証人)


 そもそも、日蓮正宗に対して創価学会が仕掛けた「クロウ事件」はクロウ夫人が「見た」ある
  いは「警察官に聞いた」話という形を取っていた。ところがクロウ夫人亡きあと、学会側が出
  してきた次なる証人(元警察官のロナルド・C・スプリンクル氏)がクロウ夫人の作り話を否
  定してしまったばかりでなく、はからずも毎月四千ドルもの金で学会側に雇われていた事実を
  法廷で白状したのである。以下、その法廷(平成八年十月三十日)での宗門側反対尋問に答え
  た内容を掲載する。(『』は、ヒロエ・クロウの証言内容)

宗門側弁護団 「あなたたちは、そのアジア人女性(クロウ)に『アジア人男性が、
        売春宿から飛び出してきて、それを追いかけるように売春婦二人が
        叫び出てきた』と話しましたか。」
スプリンクル 「いいえ。」

弁護団    「『アジア人男性が、手に持っていたカメラを振り回し、その女達を
        追い払っていた』と話しましたか。」
スプリンクル 「いいえ。」

弁護団    「『東洋人男性がお金を見せ、一人の女性にヌード写真を撮らせてく
        れと、身ぶり手ぶりでやって頼んだ』と話しましたか。」
スプリンクル 「いいえ。」

弁護団    「『アジア人男性の身代わりに、(クロウが)後で、警察署に出頭す
        るということを条件に、アジア人男性をホテルに帰すことを許可す
        る』と言いましたか。」
スプリンクル 「今言われた条件で彼を解放した、ということはありません。」

弁護団    「『アジア人女性にその場で書類を差し出し、サイン』をさせました
        か。」
スプリンクル 「いいえ。」

弁護団    「『その日、午前三時頃、アジア人女性(クロウ)をシアトル警察署
        で事情聴取』しましたか。」
スプリンクル 「いいえ。」

弁護団    「『アジア人女性(クロウ)に三通の書類にサインさせましたか。」
スプリンクル 「いいえ。」

弁護団    「『当夜の出来事を詳しく記載した書類を作ってアジア人女性(クロ
        ウ)にサイン』させたことはありますか。」
スプリンクル 「いいえ。」

弁護団    「街頭の女性(売春婦)たちを、その日、警察で事情聴取したか、あ
        るいはその日の夜のことについて、取り調べをしたことはあります
        か。」
スプリンクル 「いいえ、ありません。」

この後、スプリンクル氏には、学会側弁護士・ランバーグ氏から付き四千ドルもの報酬が与えら
れている、という事実まで露呈する。学会が総力を挙げて作り上げた「シアトル事件」なるもの
は、完全に崩壊してしまったのである。

<再現! 創価学会への再折伏の現場>   大白法「号外」で―――とまどう学会組織の末端

        お寺で御塔婆や法事を頼めなくなるのは困る 創子 (仮名=創価学会婦人部員)最近、日蓮正宗のハガキと「大白法」って言う 新聞が届いたんだけど、あんた達が送っているんじゃないの。 講一 (仮名=法華講員)そのハガキや大白法は、お寺から送られているんですよ。 価代子(仮名=創価学会婦人部員)両方とも「信徒資格がなくなる」って書いてある けど、どういうことなの。 講一 判りやすく言えば、規則が変わって、日蓮正宗信徒が他の宗教団体に所属し たら、日蓮正宗信徒の資格を失いますよ、ってことなんです。ただ、十一月 三十日まで待ちますから早くお寺にきなさいということになっています。 創子 破門しておいて、今度は信徒資格がっていうのがよく判らないんだけどね。 講一 破門は信徒団体としての資格がなくなったということで、今度は学会員一人 ひとりの信徒資格がなくなるということです。ひとことで言えば、総本山や 、お寺にお詣りできなくなるということですね。 価代子 それじゃ、お葬式とか御塔婆願いもできなくなっちゃうの。 講一 もちろんそうなります。聖教新聞などでは、葬儀や法事に御僧侶は不要だと か、御塔婆はいらないなんて言っていますけど、そんなことは平成三年に突 然、言い始めたことでしょう。御塔婆の功徳や大切さも大聖人様が御書で仰 せられています。 創子 ええ、昔は聖教新聞にもそう書いてあったわ。 価代子 でもね、困るのよね。この問題が起きたころは、上の方の人達がうまくいっ ていないんだって言われてたでしょ。今になって御僧侶はいらないとか、御 塔婆もいらないって言われたってねぇ。あれよあれよっていううちに「宗門 は邪宗だ」とか言うようになって。私だって、何か変だなとは感じてたけど 、御開扉を受けたいと思えば、できたんですものね。 講一 法要や御塔婆を頼めなくなるだけじゃないんです。信徒の資格を失うってい うことは、「成仏の道を失う」ということなんですよ。 創子 判るような、判らないようなって感じね。 価代子 ここのところ何年もお山やお寺さんの悪口ばっかりでしょう。ほとほと嫌に なってはいたんだけどね。あと話題と言えば「池田先生が外国から勲章を貰 いました」とかね。 創子 あら、先生のことは日本よりも、外国のほうが認めているのよ。 講一 そうでしょうか。最近の「産経新聞」にこういう記事が載っていたのをご存 じですか。『斜断機』というコラムに「”世界史上まれな”勲章の王様」と いう題で、勲章が会員の寄付金によるものであり、池田自身の学歴を有り難 がる劣等感、名誉欲の現れだとはっきり書かれていますよ。 創子 あら、本当に。こんなの初めて見たわ。 講一 学会に都合の悪いことは聖教新聞には載りません。 価代子 新聞も会合も、信心の向上の為のはずなのに御本尊様の功徳の体験は、何か 無理があって変な感じでしょう。幹部の方達はお山や猊下の悪口とかお寺さ んの悪口ばかり。 創子 最後は池田先生の活躍されているお話を聞いて、「学会は大丈夫なんだ」と ほっとしていたのよ。さっきの記事を見るまでは考えたこともないけど、ちょっ ぴりびっくりだわ 価代子 私は、戸田会長のころと変わっちゃったのがさみしいと前から思ってたのよ。 創子 戸田先生のことは直接知らないけど、入信した頃の、毎日が楽しくて楽しく て活動に走り回ってたあの時代にまた戻ると信じてたのよ。だけど、破門の 次に信徒資格喪失じゃあ、学会が元のように戻るわけないわよね。 講一 最近では、ある会館の階段に、日顕上人猊下の似顔絵がびっしり貼ってあっ たそうですよ。
以前、北海道でもそういうことがありました。それを踏まな いと上がれないそうです。 価代子 その話は、私、聞いたことあるわ。 創子 私は、自宅を会場に提供していた人のお子さんが急死した話を聞いてる。 価代子 実は、幹部の方が最近よく亡くなるのよね。何か恐いくらい。 講一 亡くなった人のことを言うのは良くないと思いますが、これは明らかにで すよ。創価学会で今やっていることといえば、「ニセ本尊」の作成販売、総 本山や猊下に対する誹謗の数々。この先頭に立っている人達に何も起こらな いはずがないでしょう。            だけど、学会と波風立てるのは恐い 価代子 もう、学会には功徳はなくて、罰ばかりというわけね。これ以上組織の中に いても仕方がないのは判ってきたけど。でもね、あなたも知ってるかと思う けど、学会を抜けるっていうのは大変な事よ。 講一 脱会した方を徹底して攻めろという話は、私達も聞いています。本当に、ご 当人が可哀想ですね。私のお寺で実際にあったことですけれど、無理矢理学 会に連れ戻されてしまった婦人がいて、その息子さんが後日お寺に来て、 「あの学会員の話は、事実と違うんです。どう考えてもおかしい」といって 、自分から脱会しました。 価代子 若い人や男の人はいいわよ。私みたいな歳になると、なかなか、昨日まで一 緒だった人達と別れて一人で脱会するっていうのは、大変なのよ。 創子 私の家と価代子さんの家と二軒で脱会したって、やっぱり心細くて恐いわよ ね。 講一 それならば、勇気を出して、どなたかもう一人お友達にお話して、三軒で脱 会されたらどうですか。 価代子 それだったら大丈夫かしらねえ。 講一 もし何かおかしなことがあれば、すぐに警察に届けていいんですよ。最近、 お寺の入り口や植え込みに猫の死がいが置いてあったりしたそうです。脱会 した元幹部の方のマンションには、ドアにペンキをかけられています。その 他、車を壊されたり、尾行されたり。まだ犯人が学会員だと決めつけられま せんけどね。 創子 たしかに今の男子部だったら、それくらいのこと、しかねないわね。 価代子 信心している人のすることかしら。 講一 私達もお寺に参詣していますし、何かあったら飛んでいきますよ。        「クロウ事件」裁判の経過真実を知り脱会を決意 創子 あなたの言うことはよく判ったけど、今、猊下って裁判になってるでしょ。 講一 「クロウ事件」のことですね。 価代子 そうそう、アメリカで売春婦とトラブルを起こしたっていうあれね。今度、 猊下が裁判所で尋問を受けることになったって聖教新聞に書いてあったわよ。 講一 「クロウ事件」裁判については、大白法の号外で五つのポイントについて判 りやすく書かれていますから、これを見ながらお話しましょう。一番目は、 亡くなったクロウさんが「私は見た!!破廉恥僧・・・」と言い始めて創価 新報や聖教新聞に大報道が開始されたんです。 創子 覚えているわ。猊下が売春婦から追いかけられながら建物から出てきたとこ ろを、警察官が助けたのよね。 講一 皆さんそう思っていますよね。ですけど、このポイントの五番目にあります が、その警察官が裁判に出てきて、尋問の中でクロウさんの話を全部否定し てしまったんですよ。 価代子 どういうことですか。 講一 平成四年にクロウさんが大々的に発表した内容、クロウさん自身も東京の裁 判所で証言していますが、これらをすべて、この元警察官が「そんなことは なかった」と言い切ったんです。 創子 そんな、大変なことじゃない。そういうことは聖教新聞には載ってなかった わ 講一 ですから、さっきも言いましたように、聖教新聞には自分たちに都合の悪い ことは載らないんです。 創子 ここに「ロサンゼルス裁判所、クロウの訴えをすべて却下」ってあるけど。 講一 きっと勘違いしていらっしゃると思いますが、アメリカでの裁判はクロウさ んが提訴しましたね。しかし、これは全部、裁判所に却下されました。そし て東京で裁判になっているのは、御宗門が創価学会を提訴したものなんです。 価代子 えっ!じゃぁ、猊下が裁判所に出るのは、被告として尋問されるんじゃない んですか。 講一 違います。裁判所に訴え出た、原告代表者として御出廷になられるんですよ。 創子 それだけ聞けば、もういいわ。今まで組織の中で言われてきたことが、全く 事実と違ったのがよく判ったわ。 価代子 三番目の「アメリカ連邦政府内記録・・・」というのは。聖教で見た記憶が あるんですけど。 講一 はい、これはですね。平成七年の埼玉総会で「アメリカ連邦政府の記録」に シアトルでの事件が記載されていたと、秋谷会長が言っているのです。とこ ろが、その記録について、アメリカ司法省情報局に問い合わせたら、「その ような記録は、過去にも現在も何もない」と返答されているんです。 創子 そんな・・・。今やってる裁判は、学会が訴えられているんでしょ。しかも クロウさんの言ってたことは、その元警察官に全部嘘だったと裁判所で言わ れて、秋谷会長の話したこともアメリカの政府に「そんなものはない」と言 われちゃったってこと? 講一 その通りです。 創子 学会って、もうこのままだと何か大変なことになりそう。なんだか恐くなっ てきたわ。 価代子 よく判りました。脱会しますよ、私。創子さんは? 創子 うちも家族揃って脱会するわ。


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