総決起の息吹全国に
1月3日、総本山客殿で行われた法華講30万総登山完遂決起大会をもって、宗史に輝く「宗旨建立750年」の幕を明けた。この大佳節における我等法華講の責務は、奉安堂建設御供養と、法華講30万総登山の達成。先には、奉安堂御供養が昨年、驚くほどの結果となり、奉安堂建設を含む全慶祝事業を悠々と完成できることが明らかになったと、御法主日顕上人猊下の御発願の御意に適うことができた。
この奉安堂について御法主上人猊下は、正法広布をめざして進むための重大なる堂宇であると仰せられ、さらに、「閻浮総与の本門戒壇の大御本尊御安置にふさわしき御威光発揚のための堂宇建立は、宗旨建立750年を迎える時節において、未来に対する大いなる法礎建立の意義を持ち、そして僧俗一致自行化他の広布大前進を表示する」(大白法589号)と、奉安堂の建立が法礎建立・広布大前進を示すとの、甚深の御指南を賜った。
いよいよこれからは、全国が一丸となって総決起し、残る御命題30万総登山達成に目標をしぼった活動となる。初登山会・講頭御目通りの砌、御法主上人猊下は、「4月から始まる30万総登山を控えて、それぞれの講中がこの30万総登山を完遂できるように、1月から3月までの間、最後の御精進を切にお願いする次第であります」(同)と仰せられている。
そこに1月、2月は、各地で支部を挙げての決起大会が活発に開催され、総決起の息吹が全国に満ちていく。そして、3月までを最終的な準備完了する大事な期間ととらえ、平成6年の大命題以来、8年にわたる各支部の精進を、この30万総登山に結実させるため、1日1日を一層大切にしていかなければならない。柳沢委員長は、この度の奉安堂建設御供養の因縁により、750年来の御先師方、法華講の先達が、強力なる援軍となって加勢してくださり、30万総登山は必ず成就すると話している。
大命題実現を目前にした今、魔が必ず興盛してくることも忘れてはならない。初登山会・完遂決起大会に参集する登山者を阻んだ豪雪は、本番を無事故で迎えるための教訓と深く受けとめるべきである。また、些細な原因で物事が進まなかったり、時と労力を無駄に費やす行き違い、病気に信行を阻まれる等も、法界のあらゆる動きが我等の一念と一如であると見るならば、己心の魔の所為である。いよいよ近づく30万総登山実現への道程は、この已心の魔との闘いと肝に銘じ、軟弱な信心を打ち破り、自行化他の信行に精進していこう。
30万総登山期間中に記念展示会
仮称「宗史建立750年記念特別展―日蓮大聖人と富士の清流」
1月10日午前10時半より、宗務院中会議室において、第2回展示委員会が開催された。これには慶祝記念大法要奉修委員会主任委員である教学部長・大村日統御尊能化、同副主任委員である教学部副部長・水島公正御尊師、大石寺理事・小川只道御尊師をはじめとする御僧侶12名、信徒2名が出席された。
当委員会は、宗旨建立750年慶祝記念事業の一環として、総本山において展示会を開催するため発足された。展示会は、法華講30万総登山の期間中、大講堂内において開催される予定。
テーマを「(仮称)宗旨建立750年記念特別展―日蓮大聖人と富士の清流」とし、宗旨建立の意義と、総本山大石寺を根本とした正法厳護の歴史を、30万総登山参詣者の視覚に訴え、意義ある慶祝登山に参詣できた喜びを一層ふくらませることになるであろう。今後、当会委員によって、さらに審議検討が重ねられ、よりよい展示会をめざすことになる。