わびさびの味−シェムリアップ満喫

シェムリアップ旅行記 9月28日

タ・ブローム朝食は、イーさん推薦の昨日の朝に食べたところにする。今回はお粥を注文した。まあまあである。

2日目のツアーに出発し、タ・プロームに行く。この場所は遺跡が木に浸食されているので有名である。遺跡自体もほとんど修復されておらず、成長の速い木が絡みついている。建物自体が自然に同化してしまっている。自然の恐ろしさというか素晴らしさを感じてしまう。次の世代へこの遺跡を残すためには、修復する必要があるけど、脳天気な観光客としては、このままの状態が美しいと思ってしまう。

シェムリアップの街に戻り、おみやげ品を買う。マイ・土産は、イーさんに選んでもらった、カンボジア歌謡曲オムニバスCDである。3ドルであった。これには、イーさんの好きな「黄金の声」を持つ歌手の歌が数曲入っている。この人もまた、ポルポト時代に殺されたそうだ。(家に帰って聴いてみると曲自体は演歌ポップスって感じである。カンボジア語のイントネーションが心地よい。)

次にタ・ケウニャック・アポンに行く。後者は中央の池にたまった水が小さい池に流れていく構造になっているのだが、(行ったときは、水は張ってなかった。)流れ口が東西南北で、それぞれ象や、人間などの動物の口から水が流れてくる形になっており、人間に至っては口をぽーと開けており、間抜けで楽しい。母親が子供の頃の私に「口を開けたままやと、アホに見える」と言っていたのを思い出してしまう。

ガイドのイーさん最後にプレ・ループに行く。ピラミッド型の寺院になっており、階段を登って頂上までいく。そこで座って、夕陽が落ちていくのを眺める。ただただ、美しい。ガイドのイーさんがカンボジアはまだ政情不安定で心配であると言っていた。ここから眺める風景は平和そのものあるが、なかなかうまくいかないものだ。

帰りのバスでイーさんが「いい日旅立ち」と6人全員が知らなかった日本の曲を歌ってくれた。かなり上手である。ホントにいい人である。優しくて賢くて、サイコーである。(もしアンコールに行く機会があったら、できるかどうか分からないが、指名してみてはどうでしょう。JHCアンコールツアーのイー・オルさんです。東京営業所の電話は(03)3402-2545です。)

さよなら、カンボジア

シェムリアップ→バンコク 9月29日

朝は相も変わらず、イーさん推薦のところで食べる。プライベートでイーさんが朝食を食べていた。メニューは一昨日に戻って、豚丼にする。飛び交うハエは鬱陶しいが、とにかく旨い。その後、カンボジアを去り、バンコクで半日を過ごすことになるが、日記もつけておらず、特筆することもない。一応、金ぴかの大きい仏像を観たが、やっぱり日本人の感覚では、アンコールのわびさびの方が好きである。崩れた物に哀愁を感じて、そちらの方に魂があると感じてしまう。無神論者の私でも、拝んでしまいそうだった。 ということで、無事終了。

(写真:タ・プロームとガイドのイーさん)

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