シェムリアップ旅行記 9月27日
今日から2日間。アンコールワットなどを巡る遺跡ツアーである。ここシェムリアップは、アンコールワットだけではなく、様々な遺跡があるらしく、効率的に回るため、ツアーをチャーターしてもらった。まずは、朝5時半に起きて、アンコールワット・サンセットツアーである。ガイドはJHCのイーさんである。イーさんは22歳で、2年間日本語を習って、ガイドになって半年のカンボジア人である。日本語は完璧すぎて、やたらと正しい敬語を使って、腰の低いガイドさんである。
朝焼けのアンコールワットは逆光となって、建物の影が幻想的である。この巨大な建造物が人々から忘れ去られていたなんて想像できない。明るくなってくると、前の池に上下反対になったアンコールワットが写し出されてくる。
一度、ホテルに戻って、朝ごはんを食べることとする。ホテル代に朝食が付いているが、H嬢がイーさんに美味しいところはあるかと聞くと、これから朝食を食べに行くところということなので、そこに連れて行ってもらう。とはいっても、ホテルの向かいの屋台である。ごはんの上に豚を焼いたものを載せた豚どんぶりであるが、これがかなり美味しい。絶品である。炭火焼きだし、豚も多分そこら辺でのびのびと昨日ぐらいまで生きていたはずなので、美味しいはずである。
休憩の後、また、昼からツアーとなる。ツアーの行程をメモっていないので、正確ではないが、写真を追って検証してみると、まず、バイヨンを訪れたようである。至る所に大きな菩薩さんが微笑んでいる。イーさんのガイドによるとジャヤヴァルマン7世が創建したとのこと。シェムリアップの遺跡の主要なのは、この人がつくっているそうだ。一つのものを作っていると、飽きてまた別のところに作り始める。ホントに困った人である。バプーオンを訪れたが、現在修復中でクレーンが突き出ている。次はピミアナカスに行く。小さなピラミッドみたいなものである。その次は象のテラス・ライ王のテラスを訪れて、再度、朝に訪れたアンコールワットに行く。今回は中に入って、素晴らしい回廊のレリーフを観る。歴史で勉強した「マハーバーラタ」や「ラーマーヤナ」などの物語が彫刻されている。夕陽に照らされた全体の姿は神秘的で素晴らしかった。最後に山というか丘の上にある遺跡であるプノン・パケンを訪れる。建物的には大したことはないが、そこから眺めるアンコールの地域全体を見渡すことができる。そこから観ると、この地は遺跡以外は森であることが分かる。
夜は、カンボジアの芸能が観られる観光客用のレストランで食事をする。アンコールビールはさっぱりしていて、美味しい。
(写真:アンコールワットとバイヨン寺院のお顔と豚どんぶり)
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