ステレオイメージ博覧会

2010年6月27日 雨及び曇り

ロケみつ朝、O氏とM嬢はとってもタフなので、 日本産業館に行くべく、豪雨の中、タクシーに乗って旅立っていった。私とK嬢は、以前にも行ったことがあるおしゃれスポットである 新天地へ。まず、シルク小物のお店"ANNABEL LEE"に行く。狭いがおしゃれなので、日本人観光客ばかりが店に入ってくるというか、こんな値段では、上海っ子は、外国製品でもないのに、買う気は起こらないだろう。客で一杯になってきたのと、ショッピングにそれほど興味が湧かない私は一人店を出て、周りの風景の写真を撮っていると、関西ローカル放送「 ロケみつ」一行が、歩きながらの撮影を行っていた。雨の中、着ぐるみをして、ご苦労さんなことであった。

腹ごなしに、なぜか台湾の有名店「 ティンタイフォン」へ。京都にも支店があるので、わざわざ行く必要がないが、もしや安いのかなと思い、店へ。値段は普通の小籠包10個が58元と、暴動が起こるぐらいの値段設定!この価格で上海っ子は黙っているのか。とはいえ、旨かったのは事実。ノーマルのは勿論、鶏肉、カニの小籠包も滅茶苦茶美味しかった。食べ終わる12時前には、客は一杯になっていた。意外に万博会場では見かけない西洋人の率が高かった。彼らはこんなところに隠れていました。その方が懸命だ。

赤ちゃん新天地から南に15分ほど歩くと、そのまま昨日に行った13号線に乗れるゲートにたどり着いた。人数が昨日ほど多くなかったこともあり、正面のゲートは閉まっており、脇のゲートで対応していた。すぐに入場し、地下鉄で2つ目の駅で降りて、ヨーロッパの館がある場所に向かう。O氏チームは現在、スペイン館に優先的に入るためにスペイン3都市のブースのスタンプをもらっているとのこと。私らの分まで頑張ってゲットしているとのこと。実にありがたい。暇なので、 モナコ館へ。10分ほどで入れたが、モナコの歴史を5分ほどの映像で紹介しているもので、良かった。その次に エストニア館に行ったが、豚のオブジェが置いてあるだけで、実に下らなかった。あんなの博覧会じゃないと思う。疲労もあり、ベルギービールを飲みながら待っているうちに合流し、 スペイン館へ。多少並んだが、3都市スタンプのお陰でスムーズに入場。スペインのイメージ映像と大きな赤ちゃんが動いていた。これで満足。

行列これで万博も終わりと思っていると、O氏、次は スイス館と言って、スイス館の行列に並ぶ。4時間と書いている。ヤツは原子力エネルギーで動いているのか。私は気を失いそうになったが、日本産業館でも4時間と書いてあって結局は2時間だったので、ここでも2時間で行けるはずとのこと。私、2時間でもとっても苦痛なんですけど。で、この2時間。想像以上にとってもタフだった。中国人の本領を世界に発信するべく、列に割り込む、わめく、喧嘩する、キュウリのヘタ等の生ゴミを捨てるという中国人のステレオイメージどおりの博覧会。その中でも、一番苦痛だったのが、臭い。カオスと化した行列のため、風もなく、湿気地獄の中、生ゴミの臭いが鼻をへし折ってきた。しかも腹が立ったのが、扇風機が設置されているのに、動かしていないこと、この行列の状態で動かさないなら、いつ動かすねん!この状態が2時間。死にそうだった。日本人を含め外国人をほとんど見ることがない万国博覧会であるが、このような状態では、外国人に中国人のマイナスイメージを植え付ける博覧会になってしまう。外国人は入場禁止にした方が、現状では国のためにはいいはず。で、スイス館はスキーのリフトで館内を動けるのが売りであるが、楽しかった。しかし、10万やるからもう一度2時間行列しろと言われても絶対しない!30万円なら喜んでやりますが....。

夕食は チェコ館のレストランへ。私達以外に客なし。チェコビールと料理3品。ミンチカツに至っては、150元から90元にディスカウントするとのこと。そりゃ〜、この値段ではあかんわ。味は悪くなかったので、金に糸目を付けないなら、ここは穴場かも。万博会場を出て、外灘へ。靄がかかっているが、ライトアップが美しい。ちなみに11時30分に消灯されたので、それまでに行った方がいいみたいです。

で、翌日、午後2時頃まで、上海市内を巡ったが、この2日間の記憶に圧倒され、記憶が飛んでいる。昼食が美味しかったことぐらいで、他は大したことはなかったんだろう。もっと言えば、上海の記憶はほとんど2時間の行列だけになってしまっている。恐るべし中国、恐るべし上海万博!

(写真:ロケみつ、赤ちゃん、恐ろしい行列)

上海万博旅行記終わり】
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