象のタクシーに乗る

ジャイプール→デリー旅行記 25日

アンベール城まず、ジャイプールにおいて、一つ目の観光地であるアンベール城へ。途中、川向こうから岩山にそびえるその城の壮大な光景に感動。ハンガリーに行った人なら、なんかドナウ川の対岸から見た王宮の風景になんとなく似ている感じと言ったら分かるだろうか。そして、その城に加えて、周りの山々には万里の長城のような城壁が連なっている。ということで、私はこの情景を「インドにおけるハンガリーの万里の長城」と命名してみた。この巨大な城は全てが赤土色で派手さはないものの、丘の風景とマッチして美しい。車を降りて、城のある岩山の上には、象にのって上がることになる。タイ以来、二度目の象だ。象も毎日坂を上らされて大変だ。城内も立派だったが、この城は遠目からみるのが、いい。

風の宮殿次に正面はでかくて、窓がたくさんあるが、横からみると薄いので有名な風の宮殿をみる。これは、外出できない宮廷の女性たちが、街の様子や祭りを眺めるために造られた建物とのこと。次に、天文台シティパレスに行く。シティパレスは今もマハラジャが住む個人の持ち物とのこと。ガイドによると、マハラジャが住む建物に2枚の旗が立っているが、それはマハラジャが今、建物の中にいるという証拠とのこと。人気のある政治家とのことであるが、実際の暮らしぶりってどんなもんなのだろう。夕食のカレーが30種類くらいあるのかしらん。

ホテルに戻って、昼食後、ジャイプールは宝石が安いということで、宝石店に連れて行かれる。インドで産出されるルビーやサファイアが安いそうだ。勿論、私は興味全くなし。興味がないながらも退屈しのぎでみてみると、日本人の趣味とは異なる、「どうだ、貧民よ!これが寺尾明で有名なルビーの指輪だ!」って感じのごてごてして、およそ洗練されたとか、シンプル・イズ・ベストという観点からかけ離れたデザインであった。野村 沙知代が持ってそう。しかし、K嬢、苦心してシンプルな指輪を2個買っていた。

そして車は、デリーへ。260kmぶっちぎり。デリーに到着し、紅茶屋に行き、紅茶とコリアンダーの粉を購入し、私は物欲的にはこれで満足。それではこれで食事に行くぞーと、車に乗ろうとしたら、前の車が、バックしようと思っていたのに、前進してしまい、停まっている我がスーパーぶっ飛ばし車に「ゴン!」と追突。いつかは事故すると思っていたが、結果は100%相手の過失による事故だった。軽いへこみですんだが、いやー、無事で良かった良かった。

最後の夕食は旅行のパンフレットに「中」となっていたため、「なんで、インドで中華料理なのか。あなたはインド人ガイドとして、日本人にインド料理を満喫してほしくはないのか。」と訴えると、初日の昼食と同じインド料理屋へ。満足。但し、後で、英語で「私は旅行スケージュールと異なり、インド料理を希望しました」という趣旨のガイドの書いた文書にサインさせられた。会社に報告する必要があるので、気にしないでくれとのこと。昼食で食べたときとほぼ同じメニューだったが、美味しかったので、不満なし。ありがとうガイドさん。それで、帰国のため空港に向かったのだが、空港での免税店は本当にしけていた。皆さん、注意しておくように。以上。

(写真:アンベール城と風の宮殿)

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