□□□□▲旅のフィールド〈メモ〉▼モバイル▲□□□□□□□□□□□□□ No.153 中国山東省2003―09.烟台に到着 ◇◇◇◇▼旅のフィールド〈メモ〉▲モバイル▼◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ ―――――//―――――――――――――――――――――――//――――― ■10月15日 ●烟台に到着 早朝、日の出より早く車内は騒がしくなった。終点の烟台駅に着くのが6時 26分だからだ。 66人の定員の1車両に二つしかない水道の蛇口とトイレには人が殺到する。 それをみこして、ぼくはもっと早くに済ませておいた。 そして、6時半を過ぎた頃に到着。ほぼ定刻。普通、大きな駅では出口はホ ームの下をくぐっていくのだが、この駅は終点にあるので出口はホームの端だ。 そのまま外へ出ると、人だかりがあるが、少ない。ぼくに声をかけてくる人 もほとんどいない。いつもは、乗客を待っている人や客引きのタクシーやらホ テルの斡旋やらで大変なのだが、ここは大丈夫。それだけ、のんびりした街な のだろうか。 ここで待ち合わせをしていた友達とも合流し、いったん友達の部屋へ。その まま泊まることができればいいのだが、中国では許可された施設にしか外国人 は泊まることができない。見つかれば、公安がやってくる。 ときおり、留学生や旅行者などが民家に泊まったという話を聞くが、それは いけないことなのだ。 今回の旅は長期が予想される。この地で暮らす友達に迷惑をかけるわけには いかない。だから、宿泊はホテルだ。 ●烟台の町 駅前から市の中心部は、大きなビルが立ち並ぶ中国の都市ではよくある風景 だ。大きなスーパーや百貨店もあるが、世界的なファーストフードチェーンは、 今のところケンタッキーフライドチキン「肯徳基(ケンドォチィ)」しか見当 たらない。 それでも、必要なものはそろうし、スーパーではかなりの食材がそろう。都 会だ。 烟台には海岸がある。駅前から大学まで行く17路のバスがちょうどこの海岸 線を走る。岩場や砂浜があり、いろいろな景観が楽しめる。 そして不思議なことは、波の立たない海岸が多いことだ。どうしてだかはわ からない。沖に海苔の養殖ブイのようなものが大量に浮かんでいる。それのた めだろうか。ともかく、波の無いおかげで、穏やかな海はとても美しい。 ●リゾート? 烟台大学は市街から少し離れている。2階建てのバスで30分ほどの距離だ。 途中、海水浴もできる海岸地帯を走っていくが、このあたりにはよく手入れさ れた芝生で覆われた広い土地や、見るからにきれいで高そうなマンションなど が建ち並んでいる。海が目の前にあるリゾート地だろうか。 たしかにバスで走りながら延々と続く海岸は、ほとんどが砂浜で波も海とは 思えないほど穏やかだ。 確かに、ほこりっぽ街に比べて、ここまでくるとリゾートのように思える。 緯度は高いが、海に面しているの暖かいのだろうか。 ●烟台大学 烟台大学は、市街から少し離れている。海沿いを行く17路のバスで30分前後、 丘の上にある総合大学だ。 中国の大学の例に漏れず、とても広く、職員の社宅や学生の寮などもあるた め、ここがひとつの町のようになっている。 それだけ巨大な大学なので、門の前にはいろいろな店が並んでいる。食べ物 屋から日用品店、スーパーまで。それから、インターネットカフェである「*網 *[口巴](ワンバ)」がある。日本人留学生もいるのだろう、日本語入力ができ るコンピュータのある網[口巴]もあるという。 大学があるといっても、そこには学生以外の人も住んでいるので、大学から 離れると、中国でよく見かける露店が並んでいる。 *網: *[口巴]: ●ホテルは? 大学には、外来者を宿泊させる招待所があり、学生などに知り合いがいた場 合は泊まれることがあると聞くが、烟台大学は学校の宿泊施設のキャパを超え るだけの学生を受け入れているようで、空いているところはないという。それ どころか、学校付近の招待所までも学生があふれているという。 大学は市街から離れているために、周囲にホテルはない。ただ、招待所だけ はかなりある。 といっても、中国では外国人が宿泊できる施設が限られ、招待所は一般的に は外国人が泊まれないところなのだ。ただし、地方の村などでホテルがないよ うな場合は泊まれることもある。 というのは古い話なのかもしれない。つい最近、北京では外国人に対する宿 泊施設の制限を解除したと聞いた。そして、どうやら烟台も同じらしいのだ。 首都の北京だけでなく、地方都市の烟台でもということは、中国のかなりの 都市が宿泊規制を解除したのかもしれない。そうなると、安い招待所にも泊ま ることができるようになるのだ。ただ、まだ泊まったことがないので実際はど うなのかわからないが。 「地球の歩き方」などでは、あまり安いホテルはないが、探せばそれなりに ある。それでも、1人1泊が80元が今のところの限界だが。 しかし、「地球の歩き方」も以前は自由旅行者向けのガイドだったが、最近 は一般の旅行者向けの傾向が強いようで、安宿の掲載率が下がってきていると 聞くが、本当にそうなのかもしれないと感じる。 ◇中国煙台(日本語) ◇高参網(中国語簡体字GB2312) ホテル検索ができます。ただし、中国語。 『文字鏡研究会』 ●つづく● Copyright(C), Taki 2003 □□□□▲旅のフィールド〈メモ〉▼□□□□□□□□□□□□□□□□□□ |