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No.165 中国山東省2003−21.都会、[シ畄]博で迷う

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■10月22日

●臨[シ畄]から[シ畄]博へ

 *臨*[シ畄](リンズ/りんし)での日程は終了した。これから烟台(ィエン
タイ/えんたい)へ帰ることになる。今回の中国滞在のぼくの基地は烟台だか
らだ。
 臨[シ畄]から烟台へいく方法はよくわからない。しかし、中国の一般的な移
動方法から出した結論は、臨[シ畄]区のある[シ畄]博市(ズポウ シ/しはく
し)の中心部へいく。烟台はそこそこ大きい都市なので、必ず烟台行きのバス
があるはずだから、それに乗る。
 鉄道は、本数が少なく、一度青*島付近まで南下してから烟台に向かうので時
間がかかる。だから、バスだ。
 臨[シ畄]からは20路(アーシー ルゥ)のバスが[シ畄]博市の中心、*張店区
(チャンティェン チュ)まで行っているのは確認済み。友人とメルトモさん
はこれで張店区まで向かった。ぼくも同じルートだ。
 友人たちを見送ったときと同じように駅前にはすでに20路のバスが待ってい
た。乗り込むとすぐに出発。3元(約40円)。
 予想通り30分ほどで[シ畄]博駅前に到着した。さすが、[シ畄]博市は大きい。

*臨: *[シ畄]: *島: *張:

●都会、[シ畄]博で迷う

 そこで、烟台まで行くバスが発着する長距離バスターミナルを探さなければ
ならない。
 駅前には、待機中の長距離バスが何台もあるが、乗り場もチケット売り場も
無い。一体どこでチケットを買い、どこで乗るのだろうか。
 しかたがない。地図を買った。しかし、地図上のどこにあるのかよくわから
ない。
 これは困った。と思っていると、駅前の大きなホテルに、「[シ畄]博市游遊
咨*詢服*務中心(ズポゥシ リュゥヨゥ ジシュン フーウー チョンシン)」
という文字が見えてきた。ここに行けばわかるだろう。
 きれいな事務所に身なりの整った男女がいた。とにかく中国語で話しかける
と、「日本人ですか?」と日本語でいわれた。
 ここで日本語のわかる人に出会えてうれしいと思ったが、その男性の知って
いる日本語はそれだけのようだった。
 しかたなく、英語で話し始める。結果、ぼくが買った地図は古いか、詳しく
ない地図で、そこでくれた地図には、歩いて5分ほどのところに長距離バスタ
ーミナルはあった。
 しかし、その男性は中国人らしからぬ、英語でバカ丁寧に説明してくれた。
この程度なら、中国語でも理解できるし、そこまで説明しなくても十分理解で
きるのだが。いや、地図を見るよりも、説明を聞くほうがややこしい。
 とまあ、いともあっさりと疑問が解け、長距離バスターミナルへ向かった。

*詢: *務:

●高速を行く

 実は、午前中、[シ畄]博市の中国陶瓷*館(チョングォ タオツ グァン)へ
行こうと思っていたのだが、どうやら地図外にあるようだった。となると、往
復だけでも1時間以上、場合によっては2時間かかるかもしれない。
 そうなると、烟台につくのは夜。できれば避けたい。夜になると、ホテルは
強気になるような気がする。ということで、今回は博物館はあきらめた。
 となると、烟台につくのはちょっと早くなるが、さっそく帰ろう。最も早い
時間のバスのチケットを買った。70元(約940円)。
 バスは基本的には青島に行ったときと同じような大型バスだが、制服を着た
乗務員が車内食を配っていた青島行きに対して、普段着の父娘とのような男女
という、臨[シ畄]などの市内バスと同じような雰囲気だった。
 車内食がないのは残念だが、荷物も下のラゲッジスペースに入れてくれるし、
座席ものんびりなのでいいだろう。なにしろ、70元も払っているのだから。
 バスは市街へ出て高速を走る。そのまま臨[シ畄]を通過した。何回も見た臨
[シ畄]三中(リンズ サンチョン)もみえたし、古*車博物館(グゥチャー ポ
ーウーグァン)の展示室の上も通った。
 車窓の景色はあまり変わらない。ただ、ビニールハウスが多い[シ畄]市から
離れると、収穫が終わった畑や麦畑、そしてときおりリンゴ畑が見えるだけだ。
 何時間も退屈なので、車内ではVCDが上映される。カラオケのように歌詞が出
るミュージッククリップと、アクション映画という取り合わせだ。
 意外にも、日本映画など足元にも及ばないかっこいいカメラワークとアクシ
ョンの映画が多い。いつも、日本の実写映画はもう終わった。望みはアニメだ
だけだと思い知らされるのだ。

*館: *車:

『文字鏡研究会』今昔文字鏡

●つづく●
                       Copyright(C), Taki 2003
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