□□□□▲旅のフィールド〈メモ〉▼モバイル▲□□□□□□□□□□□□□ No.166 中国山東省2003−22.烟台02 烟台のまち ◇◇◇◇▼旅のフィールド〈メモ〉▲モバイル▼◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ ―――――//―――――――――――――――――――――――//――――― ●ホテル 烟台(ィエンタイ)は都市なのでホテルはいくつもある。駅前をうろうろす れば、いくつも見つけることができる。とはいえ、地球の歩き方を見てわかる ように、安ホテルは少なそうだ。 しかし、今はちょうどシーズンオフ。探せは、100元(約1300円))以下もあ る。ホテルの前に掲げている値段だけ見ても、駅前に2つもあった。 いくつかのホテルに泊まってみたが、烟台や青島、済南(チーナン)のホテ ルの特徴のひとつは、鍵にある。 中国のホテル、特に安ホテルは部屋の鍵は各階の服務員が管理するパターン が多い。都市の場合や、豪華なホテルの場合は日本と同じように個人が管理し、 出かけるときもフロントに預けなくてもかまわないが。 数も少なくて値段もばらばらだが、ぼくが泊まった都市のホテルは、一様に 鍵は客が管理するシステムだった。それから、鍵自体はうすい小判のような形 をしていて、ノブのスリットに差し込むと、ノブが回るようになっている。そ れを差し込まなければ、ノブは空回りするだけなのでドアは開かない。 しかし、その金属の板には何の工夫もされているようには見えない。別の部 屋に差し込んだらどうなるのだろうか。試していないのでわからない。 また、ときおり果物のサービスがあるホテルがある。 ●烟台滞在 烟台に来て最初に泊まったのは、駅の前から伸びている海港路を少し行った わき道にある潮陽大酒店。 これは、中国人の友人に地元旅行会社を通してとってもらったので、ツイン 1泊90元(約1200円)だった。 室内はまあまあきれいだが、バスは日本のビジネスホテルよりも「きたない」 。ぼくは気になる程度ではなかったが、日本のビジネスホテルにしかとまった ことがないようならば、驚くかもしれない。 とはいえ、もとは200元(約2700円)近くするホテルのようで、電話も市内は 無料。わかっていたらもっとインターネットをしたのだが。10月にはシーズン オフに入るので、このようにホテルが安くなる。 次は、独自で安ホテルを探してみたら、駅前の港城賓館がダブルベッドで80 元(約1100円)だった。値切ろうとしたのですが、120元(約1600円)を80元に しているの一点張りで無理。 連泊すると言ってもだめ。 室内は、もとが120元だけに潮陽大酒店よりも落ちる。電話も、市内ですら有 料だ。ほかにも、駅周辺に1部屋100元以下の安ホテルはいくつかあるようだ。 ●山東省の気候 ぼくが山東省に滞在している間に季節が秋から冬へと変わって行ったようだ。 山東省でも烟台は海に面しているので、内陸のような急激な気候の変化はな いと思う。ところが、内陸の済南は烟台よりも暖かかった。まちを歩くとき、 烟台のときよりも1枚少なくなる。 烟台は海に面しているといっても、外洋から引っ込んだ北方の海なので、寒 いのかもしれない。そうすると、山東半島の南の海に面している青島だともっ と暖かいのかもしれ無いとおもったが、行って見たらそうでもなかった。 もちろん、同じ日同じ時間にこれらの都市に滞在したわけではないので、単 純に比較はできないが。 ●烟台と日本と韓国 烟台は港町、韓国との国際航路があるようなところだ。そういう意味では、 国際都市ということになる。 にもかかわらず、道を歩くと人々からじろり、とよく見られる。そんなにか っこいいわけでも、へんなわけでもない、地味な人間だと思うのだが。 実際、烟台や南側の青島には韓国人が多いようで、町の中にもハングルの文 字の看板がいっぱいある。日本語のものよりもはるかに多い。というか、日本 語は、駐在員向けと思しいスナックのような店でしか見かけない。 おそらく、日本人はほとんどが企業の駐在者という一時的な滞在者で、韓国 人は定住している人々がそれなりにいるようだ。 実際、中国人の友人と一緒に店などに行くと、中国語がほとんどできない私 に対しては、かならず「韓国人か?」という問いが発せられる。最初に「日本 人か?」と聴かれることは一度もない。 そして、友人からは、烟台での韓国人に対する印象は悪くは無いということ を聞いているので、めんどくさいから肯定してもらっている。すると、簡単に 納得される。 これでも、国際都市の烟台だからかもしれない。内陸の臨[シ畄](リンズ/ りんし)では、日本人であることをいうと、驚き、好奇の視線を浴びせてくる。 狭い食堂だったら店中から「日本人」「日本人」と言う声が聞こえ、みんなの 視線が集まり、好奇心のある人は話しかけてきたりする。ひどいときなどは、 わざわざ厨房からぼくを見に出てくることもある。たいして変わらない顔なの に。 ●韓国人? 烟台で間違われるのは「韓国人」で、中国の少数民族の朝鮮族ではないはず だ。「韓国人(ハングォ レン)」といわれるのだから。 ある日も、駅前の長距離バス乗り場で数人に囲まれて、 「彼は韓国人か?」 「それに決まってるだろ、どう見ても韓国人だ」 といわれた。ぼくは、ぼくの知る限り生粋の日本人だ。 そういうときは、めんどくさいので、韓国人ということにする。おそらく、 日本語を話しても韓国人と思われるだろう。 街中でよく韓国語の歌を聞くが、不明瞭な韓国語は、ぼくが聞いても不明瞭 な日本語に聞こえるから。 今、中国では韓国がブームのようで、テレビでは韓国製のドラマを放映し、 CDショップでは日本のCDやテープの横に韓国のCDやテープが置かれ、店 内に流れるのは韓国の歌だ。意外にも、街中で日本の音楽を聴くことはない。 耳にするのは圧倒的に韓国語だ。 それも、韓国語の看板が目立つように、韓国人が多く住んでいる町の証なの だろうか。 ●つづく● Copyright(C), Taki 2003 □□□□▲旅のフィールド〈メモ〉▼□□□□□□□□□□□□□□□□□□ |