□□□□▲旅のフィールド〈メモ〉▼モバイル▲□□□□□□□□□□□□□ No.167 中国山東省2003−23.烟台03 市街観光 ◇◇◇◇▼旅のフィールド〈メモ〉▲モバイル▼◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ ―――――//―――――――――――――――――――――――//――――― ●烟台大学 烟台大学(ィエンタイ ターシエ)も中国の大学としての特徴を持っている。 中国大学の特徴とは、それ自体がひとつの都市になっているということだ。 大学の敷地が広い上に、そこに学生、教師、職員が住み、人口は数万人にも 達するという。しかも、塀で囲まれているのでまるで城塞都市だ。 とはいえ、大学内の敷地内に入るために身分証明を求められたことは無い。 だから、排他的な城塞都市ではない。 日本の大学にも食堂や生協などがあるが、敷地内で多くの人間が生活してい るのでこちらでも生活に必要な店はいろいろとある。 いくつかの大学のキャンパスを回ったことがあるが、とにかく広く、そして 生活観にあふれている。 寮を見れば、いたるところで洗濯物を干している。しかも、数人が一緒に住 んでいるので1部屋の量も半端ではない。 烟台大学は、町の中から離れた村の中に作られている。だから、大学から少 しはなれると何もない。にもかかわらず、まるで門前町のように大学の正門前 にはいろいろな店が並ぶ。 カラオケはもちろん、カットハウスやファンシーグッズの店もある。しかも、 店の数が多い。 元が村なので、少し場末の雰囲気もあるが、明るい感じの店内にファンシー グッズが並ぶ店が何件もあるのは、さすが大学のある町だ。 ●東炮台 烟台は黄海に突き出した半島にある港町。そこから黄海を奥にはいると天津、 そして北京(ベイジン)に至る。ちょうど北の遼東半島(リャオトン パンタ オ)と向かい合うような形になっているためか、ここには砲台があった。その ひとつが、東炮台(トンパオタイ)だ。 烟台大学と市街の間にある。駅前と大学を結ぶ2階建ての17路(シーチー ルゥ)のバスで走るとすぐだ。 海に半島状に突き出した丘の上、確かに砲台を設置するにはいいところかも しれない。しかし、目の前に広がるのは海峡ではなく広い海。この砲台は役に 立ていたのだろうか。 砲台の下にあるレンガつくりの部屋が公開されている。そこには、当時を忍 ばせる写真や、使われていた品々がおかれている。 ○東炮台跡に置かれている大砲 ●張裕酒文化博物館 烟台市の郊外には、富士リンゴの畑とともに、ブドウ畑もよく眼にする。烟 台は、中国の近代ワイン製造が始まったところのひとつのようで、ワイン会社 の張裕(チャンユゥ)の発祥の地だ。その張裕の会社がワインの博物館として 公開されている。 名前は「張裕酒文化博物館(チャンユゥ チュゥウェンフォァ ポーウーグ ヮン)」となっているが、展示されているのは自社のワイン関連ばかりだ。 中国では珍しい、中が丸見えになるほど低い垣根に囲まれた会社は、モダン な作りで、新しい展示室には、創業時からの瓶が並び、新旧のワイン製造のジ オラマも展示されている。特に、創業時のワイン作りのジオラマはなかなか興 味深い。 地下にはワインの貯蔵庫があり、一般に公開されている。今も使っているの かどうかわからないが、ひんやりとする地下に降りると、ワインの香りが漂っ てくる。 それも、貯蔵室ごとに発酵過程が違うのだろうか、蔵の間を移動するたびに 香りが微妙に変わってくる。 もちろん、ワインを飲むことができるスペースがあるが、有料。無料で飲ま せてくれるわけではないので、ちょっとケチかもしれない。 とはいえ、個人的には、烟台市街観光一般向けの部門では、最もお勧めの場 所だ。 ○張裕酒文化博物館 ●烟台山 烟台駅の近くに烟台山(ィエンタイ シャン)がある。「山」という字が使 われるが、英語の表記は「HILL」となっていたし、どう見ても丘だ。ここも海 に突き出すような形になっているが、砲台は無いようだ。 もとは倭寇がやってきたときのための烽火台だったのだが、19世紀に日米英 の3ヶ国が領事館などを建てたことにより、今日のような姿になったらしい。 領事館などに使われていた建物は今も残り、いくつかが博物館として開放さ れている。といっても、烟台山に関するものは少なく、中国の歴史的建造物利 用法でよくある、民俗などの展示室だ。 といっても、時計の展示室は閉まっているし、化石の展示室の展示品のほと んどには値札がついている。これもよくあることだ。 先日、ここが無料開放されたらしいが、その日は数万人が訪れたという。入 場料20元(約270円)が無料なのはありがたいが、数万人もいては、じっくり見 ることもできないだろう。 この日は通常の有料日だったので、見ている人はほとんどいなかった。 ○烟台山の竜王廟 ●つづく● Copyright(C), Taki 2003 □□□□▲旅のフィールド〈メモ〉▼□□□□□□□□□□□□□□□□□□ |