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No.169 中国山東省2003−25.済南1 山東省博物館と千仏山
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■10月31日
●済南へ
友人の休日に合わせて済南(チーナン)へいくことになった。友人はここに
ある山東師範大学(シャントン シファン ターシュェ)、日本風に言えば山
東教育大学に通っていたため、町に詳しく案内してくれるというのだ。
これは願っても無いチャンスだ。お願いすることにした。
烟台(ィエンタイ)から済南へはもちろん列車もあるが、列車は一度青島近
くまで南下してから、先日行っていた臨[シ畄](リンズ/りんし)、[シ畄]博
(ズポゥ/しはく)とすぎて済南に到着することになる。だから、ちょっと時
間がかかるし、何よりも本数が少ない。
ということで、今度もバスを使うことにした。山東省は高速が張り巡らされ、
5時間ほどで到着するという。
そのバスは、例によってランクがあり値段も違う。市内の蓬莱(ポンライ)
までならたった4元(約54元)のちがいだが、この距離になるとさすがに数十元
(約数百円)の差になってくる。ということで、ふたたびミニバスクラスのバ
スに乗ることにした。66元(約890円)。
バスは例によって狭いが、荷物も多くは無いので大丈夫だ。多いときは、後
ろの荷物室に入れてくれる。
出発は烟台駅。すでにバスが待機している。黙っても客引きがやってくるの
で、済南行きのバスに乗ればいい。時間通りにバスは出発、ひたすら高速を走
っていく。
友人の都合で午後の便になったが、日没くらいに済南についた。烟台よりも
暖かい。
北京へ ┃∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
┃ ┏┯┻━┯━━┓∴渤海∴∴∴∴∴∴∴∴∴黄海∴┬
河北省 ┃┏━━┛│ │ ┃∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴│
┏━━╋┛ ┌┘ │ ┃莱州湾┏━━━━┓∴∴┏━┓∴│
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河南省 ┠┴─┘泰│ │ │ ┗━━┿━┫┃∴∴∴∴∴∴∴∴5
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┃ │ └──┬┘ ┌┘ ┏┷━┛∴∴済:済南市∴∴∴│
┃ └─┐ │ └┐┏┳┛∴∴∴∴∴青:青島市∴∴∴│
┗━┓ │ ┌┤ └┨┃∴∴∴∴∴∴煙:煙台市∴∴∴│
┃ │┏┯┓┌┘│ ┏━┛┃∴∴黄∴∴∴泰:泰安市∴∴∴│
┃ └┨│┃│ │ ┏┛ ┃∴∴海∴∴∴博:[シ畄] 博市 │
┗━━┯┛│┗┷━┷┓┏━┛ ┃∴∴∴∴∴∴臨:臨[シ畄] 市 │
河南省 │安└┐ ┗┛ 江蘇省 ┃∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴┴
│徽省└┐ ┃∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
├────────────約750km──────────────┤
■11月 1日
●山東省博物館
翌日は、まずは山東省博物館(シャントンシェン ポーウーグァン)。山東
省(シャントン シェン)の省都というだけあって、省の博物館がある。市街
のちょっと外れ、といっても、中心街から歩いていくことができる。
大きな四角い建物は、このあたりの博物館によくある中国古代の城を真似た
ものだろう。入場料は10元(約130円)。意外と安い。
内部は大きく広く、ロビーは天井が高い。この日は特別展をやっていた。山
東省で発掘された遺物や遺跡の展示だ。
世界4大文明のひとつ黄河文明の地でもあり、古代王国が栄えた場所でもあ
る山東省は、それこそ歴史の宝庫だ。
興味深いものがあり、展示もきれいで新しい。展示室内の動線も考えられて
いる。春秋戦国時代の青銅器が好きなぼくにとっては、なかなか面白い展示だ
った。
ただ残念なのは、常設展示室がちょっと古いことだ。特に、自然科学系の動
物の剥製はただ置いているだけというかんじで、巨大な恐竜の復元化石も、い
わゆる「ゴジラ型」の体型だ。期待はしていなかったが、古生代の生物も、バ
ージェス頁岩系の生物は、三葉虫のようなメジャーな生物しか展示されていな
かった。
日本とちがい、理系の政府指導者が多数いる国だが、ここに限らず、自然科
学関係の展示は古いものが多いのは、残念だ。
○山東省博物館
●千仏山
博物館のすぐ近くの山、それが千仏山(チェンフー シャン)だ。名前の通
り、仏教寺院。それを公園のようにしているようだ。もちろん、寺はちゃんと
ある。
15元(約200円)という博物館よりも高い入場料を払って中に入ると、木が植
えられ公園のようになっている。
山のふもとには関帝(グァンティ)などが祭られる廟があるなど、中国式神
仏習合のお寺ということになるかもしれない。
数十メートルおきになる緩やかな階段を登っていくと、山のふもと、急な登
り階段になる。それを登っていくと、中腹にやっとお寺、興国禅寺(シングォ
チャンスー)。実はそこにも入場料が必要だ。5元(約67元)。
門をくぐると岩のあちこちに仏が刻まれている。これがたくさんあるので千
仏山と名前がつけられたらしい。
山の斜面に作られた小さな寺だが、多くの人が訪れている。観光か信仰かわ
からないが、多くの人を集める寺だ。
○千仏山山門
●つづく●
Copyright(C), Taki 2003
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