□□□□▲旅のフィールド〈メモ〉▼□□□□□□□□□□□□□□□□□□ No.171 中国山東省2003―27.烟台05 毓[王黄]頂公園と黄海 ◇◇◇◇▼旅のフィールド〈メモ〉▲◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ ―――――//―――――――――――――――――――――――//――――― ●毓[王黄]頂公園 烟台駅のほぼ南に小高い丘がある。その頂上にあるのが玉皇*閣(ユイファン グ)、その一帯が毓*[王黄]*頂公*園(ィユホヮンディン ゴンユェン/いく こうちょうこうえん)だ。 バスで門の手前までいき、降りるとすぐ入口だ。公園というよりも、古い廟 閣といった感じの門をくぐり、10元(約130円)を払って坂を上ると玉皇*廟が ある。中にはおばあさんがいてさかんに線香をすすめられる。 こんなことは今までに無かった。いつもいらないと言っていたらそれで終わ っていたのに。 と思っていると、今度はあちこちに連れて行かれてしまった。ここは小蓬莱 (シャオ ポンライ)と呼ばれてる。そういうところを勝手につれてまわった あと、占いだと言い出し占い始めた。 そして、結局占い代といって15元(約200円)もとられてしまった。中国の観 光地でよくある目に出会ってしまったのだ。つまり、ここはそれだけの観光地 ということだ。おばあさんはその後消えてしまった。これもよくあること。 *閣: *[王黄]: *頂: *園: *廟: ○玉皇廟 ●玉皇閣へ登る その後、頂上にある玉皇閣に登ろうとするとおばあさんが登場して2元(約26 円)必要だという。さっきあんなことがあったの怪しんだが、中国ではこうい うことはよくある上、たった2元なので払った。 すると、券をくれない。ということは、正規の料金でない可能性が高い。し かし、そこには券は無く、楼閣のところにいるおじいさんが持っているという。 信じることにしていってみると、おじいさんが券をくれた。このようによく わからないのも中国だ。 気を取り直して登ってみると、港町烟台が一望できる。とても見晴らしがい い。これならば、2元でも決して高くは無いだろう。 ○玉皇閣 ○玉皇閣から見た烟台市街の中心街方向 ●烟台の黄海 烟台大学(ィエンタイ ターシュェ)は海に接している。大学の敷地から道 路を越えればそこは黄海(ホァンハイ)だ。砂浜が広がり、遠くにはいくつも のヴイが浮かんでいる。そして、浜辺では帆立貝から貝柱を取り出す作業が行 われている。 正直、中国の海と言うとあまりきれいというイメージが無い。今まで見た中 国の海岸は、すべて大河の河口付近にあったからだろうか。 遠目にはきれいに見えた砂浜も、波が洗うところになると貝殻がいくつも転 がっている。それも帆立貝だ。 もちろん、海岸の作業は一箇所で行われていて、一箇所に並べている。ただ、 その数は多いのでどうしてもこぼれているものがあるのだろう。 これを見て汚いと思う日本人もいるかもしれないが、この貝柱の行き先が日 本だとしたら、どう思うだろうか。いや、ぼくは日本かどうかは知らない。 海岸には奇妙にも光る帯がある。波の届かないところだ。もちろん、満潮の 時には海水の下になる。 そこは見た目の通りまるで波が洗っているところのようにぬれている。そこ を歩くと、体重をかけた足のまわりからさっと光が消えていく。水が逃げてい くのだ。それだけ、この海岸の砂はこまかいのだろう。 この海岸の砂は、貝殻や岩が砕け、波に削られてできたものではなく、山東 省の土と同じように風に運ばれてきた黄土高原の土なのだろうか。ふとそう思 った。 ○海岸と中央に見える光る帯 『文字鏡研究会』 ●つづく● Copyright(C), Taki 2003 □□□□▲旅のフィールド〈メモ〉▼□□□□□□□□□□□□□□□□□□ |