□□□□▲旅のフィールド〈メモ〉▼□□□□□□□□□□□□□□□□□□

No.173 中国山東省2003―28.烟台06 買い物に行こう

◇◇◇◇▼旅のフィールド〈メモ〉▲◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
―――――//―――――――――――――――――――――――//―――――

●大潤発超市

 中国では物を買うためには長い間ならばなければならず、外国人旅行者は値
段をごまかされた。
 と言うのはすでに過去の話だ。
 スーパーマーケット、そう、今の中国にはスーパーマーケットがある。中国
語では「超市(チャォシー)」。わかりやすい。
 さらに、多くの店ではPOSが導入されている。つまり、商品の値段はごまかさ
れないのだ。つり銭はごまかされる可能性があるが。ともかく日本人ならなれ
たシステム。中国語ができなくても買い物ができる。
 さらに、大都市には大型スーパーがあり、ありとあらゆるものが並び、物の
豊富さは日本と変らない。
 烟台(ィエンタイ)にもいくつか大型スーパーがあるが、よく立ち寄ったの
が、駅から歩いてすぐ、長距離バスターミナルの近くの大*潤*発(タールンフ
ァ)。日用品から食料品、衣服や本に文具にCD、家電製品など何でもある。
 中国も便利になったものだ。

*潤: *発:

●麦千車超市

 しかし、大潤発はぼくのホテルがある烟台大学からバスで30分くらいかかる。
値段は片道1元だからたいしたことはないが、往復1時間はめんどくさい。
 しかし大丈夫。烟台大学のすぐ前にも超市はある。麦千*車(マイチェンチャ
ー)だ。もちろん、規模は大潤発に比べると小さい。しかし、必要なものは一
通りそろっているし、一応ケーキも売っている。
 一部の大都市には日本やフランス、アメリカなどの外資系チェーンもあるが、
烟台では確認できなかった。恐らくはすべて中国系だろう。
 ただ、これだけいろいろと店があると値段も様々だ。商品に定価が入ってい
るのは本くらいだから、あとはその店の値段ということになる。高いものもあ
れば安いものもある。
 ただ、生鮮食料品、特に野菜や果物は、麦千車のさらに向こうの路上で開か
れる青空市で買うほうが安いし、おいしいものが多いような気がする。

*車:

●時代広場

 意外と観光地が少ない烟台なので、土産物街というようなものは有るのか無
いのかわらない。しいて言えば、駅前にある*時代*広*場(シィタイ ガンチャ
ン)だろうか。
 ビルの間のわずか数百メートルの曲がりくねった道の左右には屋台が並び、
果物や日用品、海賊盤っぽいCD、そして土産物が少々。
 ただ、土産物といっても日本人が喜んで買うようなものは少なくなく、中国
人向けのような気がしないまでも無い。
 中でも気になるのは、クレヨンしんちゃん風の人形。よく似ているが、なん
だかちがう。この「しんちゃん風」のキャラクターはいたるところで見かける。
それだけあのキャラクターは中国では受けるのだろうか?
 それからここは屋台だけではない。屋台の後ろには店舗がちゃんと並んでい
る。しかし、土産物屋があっても名産品の店くらいだ。あとは、携帯電話屋や、
ファンシーグッズの店。
 そう、中国にもファンシーグッズの店がある。特に、烟台大学の周辺には数
百メールの通りの間に数軒もある。*臨*[シ畄]にもいくつもあったので、すで
に中国に定着したのだろう。

*時: *広: *場: *臨: *[シ畄]:

●新華書店

 中国へ行くとよく本を買う。歴史やお茶についての本だ。特にお茶について
の本は、中国のほうが圧倒的に面白そうなものが多い。それに安い。
 マンガや雑誌は街のいたるところにあるスタンドで売っているが、このよう
な専門書などを多く取り揃えているのは、中国ではどこにいっても新*華*書店
(シンファ シューティェン)だ。
 銀行が無いような雲南の村にもあったような書店だ。もちろん、そのような
ところだとコンビニ程度の広さも無いが。
 もちろん、烟台にも新華書店がある。いくつも。中でよく行ったのが時代広
場を抜けたところの店だ。
 新華書店に入ると絶対寄るところがいくつかあるが、その一つが子供向けの
コーナーだ。なぜか。それはマンガが置いているからだ。もちろん、日本の。
 台湾や香港では何年も前から海賊版をやめ、日本の出版社と正式な契約を結
んで出版するようになっている。装丁も日本と同じだから、本屋に入ると、ま
るで日本にいるような錯覚に陥る。しかし、てにとって見ると、そこには漢字
しか書かれていない。
 ところが、大陸の中国ではまだマンガの地位は低いようで、新華書店でぎっ
しり並んでいることを見ることが無い。

*華: *書:

●マンガ

 実際、「マンガ」に相当する中国語の一つに「*[カ]通(カトン)」というの
があるが、これはアニメのことだ。英語の「cartoon」からきているのだろう。
 日本人でもアニメをことを「マンガ」と呼ぶお年寄りがいるが、それと同じ
ようなものにちがいない。もちろん、「漫画(マンファ)」と言う文字が使わ
れることもある。
 それでも、この新華書店には「名偵探柯南(ミンチェンタン クゥナン/名
探偵コナン)」「*蝋*筆小新(ラビィ シャォシン/クレヨンしんちゃん)」、
そして「犬夜叉(チュァンイェチャ)」。
 ほかにも中国のマンガも置いてあるが、技術が日本並なものは、確認できた
ものは台湾のマンガ家のものだった。
 ここの新華書店には日本のマンガは上記以外にも「*櫻桃小丸子(インタォ 
シャォワンズ/ちびまる子ちゃん)や「小叮*[口当](シャォディンドン/ドラ
えもん)」「*[口多]*羅A*夢(トゥォルァエイムン/ドラえもん)」、「*竜
珠(ロンチュ/ドラゴンボール)そして「X」や「カードチャプターさくら」
のようなCLAMPのものまである。
 まだまだ種類は少ないものの、日本のマンガは着実に浸透しているようだ。
とはいえ、上記にあげたものは「犬夜叉」と「X」を除き、中国でアニメがテ
レビ放映されているか、日本でのアニメシリーズの中国語吹き替え版VDCが発売
されているものばかりだから、単純にマンガが受け入れられているとはいえな
いかもしれないが。
 ともあれ、新華書店が香港や台湾の本屋のようになるのはそれほど先の話で
はないだろう。
 ぼくの個人的な感想としては、早く「北斗の拳」や「中華一番」(これにつ
いては、テレビアニメのVCDボックスを見たことはあるが)、そして諸星大二郎
の中国短編集などを中国語で読みたいものだ。

*カ: *蝋: *筆: *櫻: *[口多]: *羅:
*夢: *竜:

『文字鏡研究会』今昔文字鏡

●つづく●
                       Copyright(C), Taki 2003
□□□□▲旅のフィールド〈メモ〉▼□□□□□□□□□□□□□□□□□□
前へ▲■中国山東省2003■▲次へ