□□□□▲旅のフィールド〈メモ〉▼□□□□□□□□□□□□□□□□□□ No.178 中国山東省2003―31.烟台08 安ホテルと招待所 ◇◇◇◇▼旅のフィールド〈メモ〉▲◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ ●安いホテル 烟台はそれほど大きな町ではないが、港町ということでか、宿泊施設はいく つもある。 もちろん、星がつくような高いホテルもあるが、旅行会社を通せば、そうい うホテルでも100元(約1300円)で泊まれてしまう。もっとも、ぼくが訪れたと きがシーズンオフだということもあるだろうが。 贅沢を言わなければ、もっと安いホテルもある。烟台のホテルは、安ホテル でも部屋の鍵は個人が管理するシステムのようなので、いちいち服務員に頼ま なくてもいいのでめんどくさくない。 ●宿泊制限の緩和 2003年の9月、北京で外国人の宿泊の制限解除と言う話があった。北京市全 域ではないが、市街地ではホテル以外にも招待所(ヂャォダイソゥ)、さらに 個人の家でも滞在が可能になったという。 今まででもホームステーの話は何度も聞いたことがあるが、実はそれは許さ れていないことだったのだ。実際、公安に踏み込まれたという話もいくつも聞 いている。 外国人宿泊の制限解除の話は、北京ことだと思っていた。ところが、友人が 烟台のあるホテルで聞いたところでは、この烟台でも外国人の宿泊制限が緩和 されたようだ。招待所でも外国人が泊まってもいいという。 ただし、個人の家までも可能なのか? 烟台市全域なのか、それとも中心街 の芝罘だけなのか、は不明だが。 しかし、招待所にとまれるとなると、これは大きい。宿泊費が半額くらいに はなる。烟台に長期滞在するぼくにとってはとても重要なことだ。 ただ、今まで外国人が泊まることがなかった招待所、治安や施設がどうであ るのか気になるが。 ●烟台の招待所に泊まる 結局、ぼくはホテルから招待所にに移ることにした。結局、烟台大学(ィエ ンタイ ダーシェ)がある莱山(ライシャン)の招待所にした。 1軒目は大学前の招待所。3階建ての2階と3階を使っている。きれいな室 内で、ツインの部屋。シャワートイレは共用。ただし、お湯は太陽熱で温めて いるので、早く入ってほしいといわれた。それで1泊60元(約800円)。もちろ ん、外国人の宿泊は可能。 24時間ホットシャワーの駅前の安ホテルがツイン80元(約1100円)だからそ んなにお得感はない。しかし、この20元(約270円)の差は長期滞在になると、 大きくなる。 さらに、1週間滞在すると言ってもまったく安くならなかったホテルに対し て、招待所では50元(約670円)になった。 しかし、1フロアにトイレとシャワーが一つ。それが同じ部屋になっている ので誰かがトイレを使うと、シャワーが使えない。誰かがシャワーをつかうと トイレが使えない。しかも、男女別れていない。 シャワーはあちこちに銭湯があるのでかまわないが、トイレが不自由そうだ。 ということで翌日は他の招待所を探すことにした。 ●招待所その2 大学のまわりの青空市を回っているときに見つけた招待所。ここも外国人は 可能だ。さらに自前の給湯器があるので24時間シャワーが浴びれるという。 外観も内装もきれいだ。値段は同じ。1泊60元だが、1週間で1泊50元、1 ヶ月だと30元(約400円)になる。ホテルの雰囲気もわるくない。 しかし、実際に泊まってみると給湯器はちょっと軟弱で、体を洗って頭を洗 っている最中に水になった。 しかし、トイレも数人が男女別れている上に一度に数人が用を足せる。招待 所の前が銭湯だから、シャワーの件もいいだろう。それに、こちらには各部屋 にテレビがある。 大学の近くのせいか、宿泊客も学生風の人が多く、危険な雰囲気は感じない。 かといって、ホテルのような感じでもないので、個室のあるユースホステルと いう感じだ。 招待所には今まで外国人が泊まらなかっただけに、安易に選ぶのは避けたほ うがいいかもしれないと思っていたが、思い過ごしのようだった。 ただし、駅の近くにある招待所や旅館がどうであるかは、わからないが。 ●つづく● Copyright(C), Fieldnotes. 2003-2004 □□□□▲旅のフィールド〈メモ〉▼□□□□□□□□□□□□□□□□□□ |