□□□□▲旅のフィールド〈メモ〉▼□□□□□□□□□□□□□□□□□□ No.180 中国山東省2003―32.烟台09 国際キャッシュカードを使う ◇◇◇◇▼旅のフィールド〈メモ〉▲◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ ●中国での現金引き出し 外国へ旅行するとき気になるのが現地通貨をどのようにして手に入れるかだ ろう。普通は、現金かトラベラーズチェック(以下「T/C」)を持っていくこと になると思う。 あとは、行き先によってドルの現金にしたり、アメックスのT/Cにしたりとい ろいろと変更するだろう。 今回は、もって行く金額が少なかったのですべて日本円の現金で持っていっ たが、いろいろと事情があり、それ以上の金額が必要になった。 もちろん、それはある程度出発前にわかっていたので準備もしていた。日本 から中国へ送金もできるが、そのときはパスポートを銀行へ持っていき、いく つかの手続きが必要なようだ。 それも面倒くさいので、今回使ったのは国際キャッシュカードだ。問題は、 手数料と、中国のどの銀行でどれだけ下ろせるかだ。 ●引き出すために まず、引き出し場所だ。一応、銀行からもらった資料では北京に14箇所。西 単、王府井、建国門など中心街にある。特に建国門にはサポートのトラベルデ スクあるので、何かあったときに便利だ。 しかし、あとの都市は上海と香港。それ以外の都市は載っていない。大丈夫 だろうか。 と心配したが、以前、深*[土川]にいったときホテルで両替できず、中国銀行 も昼休みで閉まっていたのでしかたなくATMを使ったことがある。もちろん、現 地通貨で引き出せた。 だから、烟台くらいの都市なら、引き出せるATMがあるだろう。 *[土川]: 『文字鏡研究会』 ●国際キャッシュカード まず、はっきりするところから調べてみた。国際キャッシュカード1回の手 数料は200円。残高照会は100円。どちらも自分の口座がある日本の銀行に対し てだ。 そして、引き出し限度額だが、それは日本の銀行に準じるという。ただし、 現地の銀行の限度額の方が低ければ、そちらに合わせる事になるという。 そして、引き出しは現地通過だから両替が必要で、その手数料が当日の指定 の金融機関のレートに3%上乗せということになる。 この3%は、引き出す現金に対してではなく、レートに対しての3%という ことだ。 つまり、日本円から中国元へは、ぼくの滞在時はおよそ13.3だった。それを 例にすると、13.3にその3%を上乗せにしたもの、13.7がレートになるという ことだ。 具体的に計算してみると、1万円を両替した場合、 10,000÷13.3≒751.88 今後は3%上乗せした場合、 10,000÷13.7≒729.93 その差21.95元。これを円に換算すると、 21.95×13.3≒292 とすると、引き出し金額の3%にも近い。 ●いったいくら引き出せるの? 日本のATMやCDでは、一度に引き出せる金額も一日の間に引き出せる総額も 決まっている。もちろん、中国でも決まっているだろう。いったいくらだろう か? 中国のyahoo、雅虎で検索してみたのだが、いくつか銀行のページを見ても、 引き出し可能金額も手数料もわからない。 仕方ないので、日本人の留学系のページで調べてみると、1回2500〜5000元 という情報が複数あった。これは、日本円にすると35000〜70000円だ。日本よ りもはるかに少ない。 おそらく、北京や上海のような都市では1回2500〜5000元ではないかと思い うが、ざわざわ引き出すためだけに烟台から北京にいっていては旅費だけでも 400元、5000円以上かかってしまう。これでは意味がない。 それで、中国にいる友達に銀行に聞きに行ってもらった。手数料は、ほかの 銀行のカードを使った場合だ。 中国農業銀行 1回1000元 1日5回5000元まで 手数料2元 中国建設銀行 1回1000元 1日5回5000元まで 手数料2元 中国銀行 1回1000元 1日5回5000元まで 手数料2元 ●実際に引き出してみよう 中国へ渡り烟台へ到着後、意外にも早くその機会がやってきた。一度経験済 みとはいえ、違う地域での引き出しに少し緊張する。 場所は烟台市街でも最も大きいと思われる中国銀行だ。最上階が開店レスト ランになっているという高いビルの1階2階にオフィスがある。 中に入ると壁面にはずらりとカウンターが並んでいるが、ATMはカウンターか ら離れた壁際に2台置かれている。ATMの前に長い行列ができる日本とちがい、 誰も使う人がいない。行列ができているのはカウンターだ。 カード入れ、操作すると、日本の場合と変らない時間で現金が出てきた。ど うということはない、日本と同じだ。ただ、画面表示が中国語なだけ。 そのATMに張ってあった注意書きによると、そのATMでは100元単位で1回2000 元、1日5000元までが引き出し限度のようだ。あと、元金引き出し後、30秒以 上カードを抜かないと、自動的に機械が取り込むようだ。気をつけなければな らない。 それで、2度ほど利用したのだが、結果としてレートは13.7と13.6。仮に1 万円を両替するとするとその差はおよそ292円。計算どおりだ。中国側のATM使 用料は込みだ。 結構使えそうだが、1万円両替して日本側で手数料200円。それも含めて考え ると、1万円両替すると別に492円が手数料でなくなる。 492円はおよそ37元。これだけあれば、二人で十分な量の食事を食べることが できるし、安食堂だったら2、3日食べることができる。 2回も引き出せは、手数料だけでぼくが泊まった招待所1泊分でおつりが来 る。3回分あればシーズンオフの安ホテルに泊まることができる。 日本よりも物価の安い中国ではあまりお得感はない。 ※中国の通貨「元」の日本円への換算は、旅行中の私の両替率の平均から概算 しています。 1元=約13.3円 ●つづく● Copyright(C), Fieldnotes. 2003-2004 □□□□▲旅のフィールド〈メモ〉▼□□□□□□□□□□□□□□□□□□ |