□□□□▲旅のフィールド〈メモ〉▼□□□□□□□□□□□□□□□□□□ No.231 中国山東省2003―60.天津2 フランチャイズいろいろ ◇◇◇◇▼旅のフィールド〈メモ〉▲◇◇◇◆◇◇◇◇◆◇◇◇◇◆◇◇◇◇ ――――◇――――◇――――◇―――――◇――――◇――――◇―――― ●カルフール「家福楽」 いわずと知れたフランス系のスーパー。帰りの船の中での食料と、お土産を 買うために立ち寄った。ぼくが知っているのは文廟前のカルフール。 いくつかここで買おうと思っていたものがあるが、その一つがひまわりの種。 食べるためだ。 「ひまわりの種を食べる」というと、「え〜」と言う人が多いが、これがお いしい。というか、癖になる。 食べ始めると止まらない。最初は両手を使わなければならなかったのが、1 ヶ月ほどの滞在の間で片手で食べられるようになった。 ところが、カルフールにはお気に入りの「??」がなかった。仕方ないので、 2番目に気に入っていたやつがあったからそれを買った。 ぼくはここしかカルフールは知らないのだが、なんでも天津のあちこちにあ るらしい。特に現地企業との提携後はあちこちに開店し、なかには500平方m程 度の店もあるという。500平方mというと、およそ縦横22m程度の広さだ。コン ビニよりもちょっと大きいくらいだろうか。かなり小さい。 そのような出店をしているので、天津には8店舗もあるという。今ならもっ と増えているかもしれない。 1号店は、南開三馬路・天津商城の地下で、小白楼・賓江購物中心の地下の 店はおすすめらしい。 ●天津の「超市」 もちろん、カルフールが天津を牛耳っているわけではない。文廟から夕食を 食べに食品街へ行く途中、2年前にはなかった新しいスーパーを見つけた。な んでも、「ノマド(N−MART)」というらしい。 結構いい時間だったのと食事がしたかったので探検はしなかったのだが、聞 いた話ではたいしたことがないらしい。行かなくて正解のようだ。 それ以外にも、ダイエーも進出しているらしい。今まで何度か天津へきたこ とがあるが、いつも日本へ帰るためのステップでしかないので、あまりあちこ ちぶらついていない。 しかし、話を聞いていると、北京のように大きなショッピング街がどんどん できていきそうだ。個人的には、大きな大きな新華書店ができれはうれしいの だが。 と思っていたら、さすが天津、大型書店も小白楼地区の南部に図書大厦とい うとても大きなものがあるという。そこはカルフールもあるし、今度はぜひ小 白楼築に行ってみなければなるまい。 実は、古文化街の近くの新華書店しか知らず、天津ほどの都市のわりには小 さいので、きっと大きい書店があると思っていたのだ。 ●ファーストフードのフランチャイズ ぼくは「世界的チェーンには必ず寄る派」だ。たとえ数日の滞在でも、あれ ばマクドナルドには必ずよる。 それを旅行記とかに書くので、ときおりマクドナルドファンと勘違いされて 困ってしまうこともある。 長居するときはいいのだが、短期滞在のときは貴重な食事回数なのにどうし てマクドに行かなあかんのや! と心の葛藤があるというのに。 現在チェックするのは、マクドナルド、ケタッキーフライドチキン、吉野家、 ロッテリア、A&W(アメリカのハンバーガーチェーンで、日本では沖縄に集 中している。中国名は「艾徳熊」)、あとは各種コンビニくらいだろうか。 葛藤をしながらもこのようなチェーンにでも、おかげでいろいろな事が見え てくる。 特に、世界最大のチェーン数を誇るマクドナルドの情報は貴重だ。中国圏で も、大陸、香港、マカオ、台湾と比べてみてもおもしろい。 そのマクドナルドの中国でのフランチャイズ1号店が天津にあるのだが、残 根ながらどこにあるのかわからない。 マクドナルドがらフランチャイズだと思うだろうが、中国は直営店だったの だ。 たとえば、吉野家は日本とスタイルが違いながらも直営店らしいが、その理 由は現状ではフランチャイズだと統一性が維持できないためだという。 マクドナルドも直営店ばっかりだったのは、同じ理由なのだろう。 ●狗不理包子 天津の名物の恐らくは一番目にあがるだろう「狗不理包子」は、天津ではよ く見かける。 これはチェーンらしいのだが、それも世界的チェーンらしい。しかし、直営 とか暖簾分けとか、チェーン加盟店とかでCIが変るともいう。つまり、海外 のファーストフーフード店がフランチャイズを渋る理由がここにあるのだろう。 たしかに、いくつか見かけた中国系フランチャイズと思しき店は、メニュー やCIはあまり統一が取れていなかった。 このように、中国のチェーン店をていろいろと見ていると、中国の社会の一 体が垣間見えるようで面白い。 ●旅の終わりにいやなこと 山東省では蓬莱閣以外でしつこい客引きなどいやな思いをすることはほとん どなかったのだが、旅の終わりついに遭遇した。 文廟前のカルフールの吉野家だ。無視する店員に無理やり注文したら10元も つり銭ごまかそうとした。 むかつくので名札を見たら、名前が書いていなかった。日本系の企業なのだ から、もっと従業員の教育をしっかりとしてほしい。 最後にいやな思いはしたくなかったが、これもしかたない。天津という都会 に来たので、覚悟はしていた。残念だが、これも中国の一面だ。 ※中国の通貨「元」の日本円への換算は、旅行中の私の両替率の平均から概算 しています。 1元=約13.3円 ●つづく● Copyright(C), Fieldnotes. 2004 □□□□▲旅のフィールド〈メモ〉▼□□□□□□□□□□□□□□□□□□ |