2012年 日本で第2次安倍内閣が発足(戦後体制脱却へ)2012年9月に、自由民主党 谷垣総裁の任期満了に伴う自民党の総裁選挙が行われた。それまで総裁だった谷垣禎一氏は、出馬を辞退。代わって幹事長だった石原伸晃氏が立候補。清和政策研究会(森派)からは、町村信孝氏と安倍晋三氏の2人が立候補。なお、町村信孝氏は選挙期間中に体調を崩している。最終的な立候補者は5名で、石原伸晃氏・石破茂氏・町村信孝氏・安倍晋三氏・林芳正氏により、9月26日に投開票が行われた。地方票を含めた1回目の投票では決まらず、1回目の投票で1位の石破茂氏と2位の安倍晋三氏との決選投票となり、その結果、安倍晋三氏が逆転して第25代自民党総裁に選ばれた。決選投票は、国会議員票のみで地方票は含めない制度となっていた。自民党総裁を一度辞めて再び返り咲く人物は、初めてらしい。 2012年自由民主党総裁選挙 - Wikipedia 安倍晋三氏が自民党総裁となって迎えた第46回衆議院議員総選挙(2012年12月16日投開票)で、自民党が圧勝して、民主党から政権を奪還した。これにより、2012年12月26日に第2次安倍内閣が成立した。なお、首相を一度辞めて再び返り咲く人物は、現在の日本国憲法下では初だという(注)。 |
( 注 : その前を含めると、伊藤博文・松方正義・山縣有朋・桂太郎・西園寺公望・大隈重信・山本権兵衛・若槻禮次郎・近衛文麿・吉田茂と、多くの例がある。(出典: 内閣総理大臣の一覧−Wikipedia ) ) |
安倍晋三氏は、第一次安倍政権の際に「戦後レジームからの脱却」を掲げ、次々と改革に取り組んだが、マスコミの反発も強く、「お友達内閣」と揶揄され、閣僚の不祥事なども相次ぎ、ついには、総理自身の体調不良で辞任に至った。この反省を踏まえて、第二次安倍政権では、慎重かつ確実に歩を進める覚悟のようである。「戦後レジームからの脱却」というスローガンは使っておらず、「美しい日本を取り戻す」と言っているが、実質的には「戦後レジームからの脱却」に取り組むものと思われる。その後、「積極的平和主義」という言葉も使っている。 2014年9月3日、内閣改造と自由民主党の役員人事が実施された。 2014年11月18日、安倍首相は、衆議院を解散する意向を公式に表明。2014年11月21日に衆議院が解散され、第47回衆議院選挙が行われた(2014年12月2日公示、2014年12月14日投開票)。この選挙に勝利した安倍首相は、2014年12月24日に第3次安倍内閣を発足させた。 【第2次安倍内閣の主な実績】(2012年(平成24年)12月26日〜2014年(平成26年)12月24日) ・経済政策(アベノミックス)=@大胆な金融政策、A機動的な財政政策、B民間投資を喚起する成長戦略 ・日本銀行総裁の交代(白川方明→黒田東彦) ・内閣法制局長官の交代(山本庸幸→小松一郎) ・TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)の交渉参加 ・消費税増税(5%→8%(2014年4月1日実施)、8%→10%( ・福島第一原発の対応(廃炉処理など)に国が関与することを決定 ・NHK経営委員5人の交代(長谷川三千子、百田尚樹、本田勝彦、中島尚正、石原進。) → NHK会長に籾井勝人氏が就任(2014年1月25日就任。 籾井勝人 - Wikipedia ) ・米(コメ)の減反政策を撤回する方針を打ち出す。 ・国家安全保障会議(日本版NSC)の設置(2013年11月27日に法案成立。2013年12月4日に設置・初会合。) ・特定秘密保護法(2013年12月6日に法案成立。12月13日公布。施行は公布日から1年以内とされている。2014年12月10日施行。) ・日本ASEAN特別首脳会議の開催(2013年12月13日〜12月15日。全体会議は12月14日。) ・安倍首相が靖国神社に参拝(2013年12月26日。12月26日は1年前に第二次安倍内閣が成立した日。) ・防衛装備移転三原則(2014年4月1日に閣議決定。それまでの武器輸出三原則に代わるもの。) ・エネルギー基本計画(2014年4月11日に閣議決定。主な内容は、原発の活用、再生可能エネルギーの推進、「もんじゅ」の存続容認、次世代原子炉「高温ガス炉」などの研究開発など。「ベストミックス」の記載は先送り。) 第2次安倍内閣 - Wikipedia 第2次安倍内閣 (改造) - Wikipedia 【第3次安倍内閣の主な実績】(2014年(平成26年)12月24日〜 ) ・日米防衛協力のための指針(2015年4月27日) ・安倍首相が、米国連邦議会上下両院合同会議において演説(2015年4月29日) ・平和安全法制関連2法(2015年5月14日閣議決定。2015年9月19日成立。2016年3月29日施行。) 第3次安倍内閣 - Wikipedia 【第1次安倍内閣の主な実績】(2006年(平成18年)9月26日〜2007年(平成19年)9月26日) ・教育基本法の全部改正 ・防衛庁を防衛省に昇格 ・国民投票法の制定 第1次安倍内閣 - Wikipedia 第1次安倍内閣 (改造) - Wikipedia 教育基本法 - Wikipedia 【その他】 ○麻生内閣での成立。(2009年7月8日) ・「出入国管理及び難民認定法及び日本国との平和条約に基づき日本の国籍を離脱した者等の出入国管理に関する特例法の一部を改正する法律」(2009年7月8日に法案成立。2009年7月15日に公布。公布後3年以内に施行。施行は2012年7月9日? 「特別永住者証明書」への切り替えには、3年間のみなし期間がある。) ・「住民基本台帳法の一部を改正する法律」(2009年7月8日に法案成立。2009年7月15日に公布。一部は入管法等改正法の施行日から施行、一部は公布後3年以内に施行。 ) |
(参考資料) 特別永住者−Wikipedia 住民基本台帳−Wikipedia 三重短期大学 ≫ 「地研年報 第16号」(2011年9月 三重短期大学地域問題研究所)(PDFファイル)に所収されている「新しい在留管理制度と「外国人住民」 楠本孝」 出入国管理及び難民認定法−Wikipedia(1951年(昭和26年)11月1日施行) 日本国との平和条約に基づき日本の国籍を離脱した者等の出入国管理に関する特例法−Wikipedia(入管特例法) 外国人登録令−Wikipedia(1947年5月2日(日本国憲法施行の前日)に公布。のちに外国人登録法へ以降。) 外国人登録法−Wikipedia(入管特例法の施行により廃止) 入国管理局 ≫ 特別永住者の皆さんへ 2012年7月9日(月)から 特別永住者の制度が変わります! 余命3年時事日記 ≫ 韓国国籍法と兵役法は棄民法(2014年2月5日付) 余命3年時事日記 ≫ 在日は住民登録に及び腰(2014年3月13日付) |
○第二次安倍内閣での成立。(2014年11月) ・「公衆等脅迫目的の犯罪行為のための資金の提供等の処罰に関する法律の一部を改正する法律」(改正テロ資金提供処罰法。2014年11月14日に法案成立。2014年11月21日に公布。公布の20日後に施行。) ・「犯罪による収益の移転防止に関する法律の一部を改正する法律」(改正犯罪収益移転防止法。2014年11月19日に法案成立。2014年11月21日に公布。公布後2年以内に施行、ただし一部は公布日に即日施行。) ・「国際連合安全保障理事会決議第千二百六十七号等を踏まえ我が国が実施する国際テロリストの財産の凍結等に関する特別措置法」(テロ資産凍結法。2014年11月19日に法案成立。2014年11月21日に公布。公布後1年以内に施行→2015年10月5日施行。) |
(参考資料) 余命3年時事日記 ≫ 電光石火第二弾 テロ関係法案すべて成立(2014年11月9日付) 余命3年時事日記 ≫ テロ資産凍結法案と解散総選挙(2014年11月16日付) 余命3年時事日記 ≫ 全テロ関係法案可決成立(2014年11月19日付) 余命3年時事日記 ≫ テロ関係三法+1(2014年11月23日付) |
【安倍晋三(人)】 1954年(昭和29年)9月21日生まれ。父・安倍晋太郎(当時は毎日新聞記者で、後に政界入り。)と、母・洋子(岸信介(注)の長女)の次男として生まれた。 |
( 注 : 岸信介は、佐藤秀助の次男。佐藤栄作は弟(三男)。旧制中学3年の時に、婿養子だった父・秀助の実家・岸家の養子に入った。東京帝国大学法学部を卒業。農商務省、商工省、満州国国務院の実業部次長や産業部次長、日本の商工省次官や軍需省次官、東條内閣の商工大臣や国務大臣などを歴任している。戦後にA級戦犯被疑者として逮捕されるが不起訴となり、公職追放。公職追放解除後に政界に復帰し、自由民主党の幹事長、石橋内閣の外務大臣、第56代と第57代の内閣総理大臣を務めている。第57代首相のとき(1960年)に新・日米安全保障条約を締結し、60年安保闘争などの強い反対運動を受けて首相を辞任している。 ) |
保守速報 ≫ 日本外務省ホームページから「謝罪・反省」削除→韓国メディア「謝罪拒否した安倍談話に改訂するなら周辺国の反発も」(2015年8月19日付) YouTube ≫ 【深層、真相、心操】馬鹿なのか確信犯なのか?不戦条約を使った左翼の洗脳工作[桜H27/8/31] by 馬渕睦夫 YouTube ≫ 【GHQ焚書図書開封】真夏の夜の自由談話X 〜 安倍総理の70年談話について1[桜H27/9/9] by 西尾幹二 YouTube ≫ 【西田昌司】安倍談話が言えなかった、アメリカの歴史的錯覚と占領政策[桜H27/8/20] by 西田昌司 YouTube ≫ 1/2【戦後70年】安倍談話を考える[桜H27/8/18] 2/2同 |