仙丈ケ岳 2005.08.08 Update

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 仙丈ケ岳は、南アルプスの女王と称され、山頂付近の3つのカールが特徴で、ゆったりとした山容です。高山植物が素晴らしく、7〜8月頃は可憐な花々が咲き乱れます。また、運が良いと、ライチョウに出会えるかもしれません。
 山頂からの眺望は、南アルプス方面は北岳、間ノ岳、塩見岳をはじめ、富士山も望めます。特に、富士山と北岳の並ぶ姿は見事です。甲斐駒ケ岳、鳳凰三山、八ケ岳、そして中央アルプス方面は千畳敷カール、宝剣岳、木曽駒ケ岳等々、遠く北アルプス方面は槍ヶ岳も望めます。

仙丈ケ岳登山ルート

@北沢峠から
薮沢新道
 このルートは、北沢峠手前の大平(おおだいら)山荘の脇から始まっています。最初は樹林帯の中をひたすら登っていきます。眺望はありません。
 しばらく行くと、薮沢の左岸に出て、可憐な高山植物が現れるとともに、やすらぎのある清流の音が聞こえます。そのまま左岸を進んでいきますが、途中で丸太の橋を渡り、薮沢の右岸へと移ります。このあたり、夏の早い時期は雪渓があります。秋は、右岸の上の方には、見事な紅葉を見ることができます。
 そして、今度は後ろを振り返ってみましょう。晴れていれば、右に摩利支天を従えた甲斐駒ケ岳が迫ってくるでしょう。
 薮沢から離れ、また山道を登っていくと、馬の背ヒュッテに出ます。
 馬の背ヒュッテを発つと、今度は丹渓新道からの道と合流します。ここからはナナカマドやシャクナゲに囲まれた登山道を登っていきますが、ここまで来ると、かなり登ってきた感じがしてきます。
 八ケ岳、鋸岳、様々な景色が後方に広がるところまで来ると、前方に薮沢カールとカール底の仙丈小屋が見えてきます。
 仙丈小屋でひと休みしたら、あとは岩場の道を登っていきます。地蔵尾根からの道と合流すれば、頂上はもうすぐです。
 下を見ると、少し怖い岩場を通過すると、まもなく山頂です。

 [2005.08.06登頂]  [2004.07.19登頂]   [2003.08.13登頂]  [2001.07.20登頂]  [2000.10.07登頂]


小仙丈ルート
 南アルプス林道終点の北沢峠(2,032m)から登り始め、樹林帯の中をひたすら登っていきます。1合目から2合目までは下りもありますが、2合目から4合目あたりは急登もいくつかあります。3合目を過ぎると左手に北岳が見えてきます。5合目の「大滝の頭」で小仙丈へ続くルートと薮沢小屋方面へのルートに分かれます。
 5合目を過ぎると、眺望が得られるようになってきます。森林限界を過ぎ、ハイマツ帯に入ると、甲斐駒ケ岳が見え、北沢長衛小屋のテント場もよく見えてきます。
 小仙丈ケ岳(2,855m)に到着すると、北岳と小仙丈カールがよく見えます。天気が良いと北岳の隣に富士山も見えるようです。

 [2005.10.09登頂]

・薮沢小屋ルート
 この名前は一般的ではないのでしょうが、仮にこう呼んでおきます。
 大滝の頭から右方向に進み、馬の背ヒュッテの手前で薮沢新道と合流します。崖っぷちの細い道や、ロープの張ってある下り坂などが多く、少々注意が必要です。また、あまり眺望は得られませんが、途中、鋸岳が良く見えるところがあります。また、沢を3箇所ほど越えなければならず、滑りやすいので注意が必要です。
 薮沢小屋へは大滝の頭から15分ほどで到着します。そこから薮沢新道との合流点までは10分ほどです。薮沢新道と合流すると、薮沢の下流の方向には甲斐駒ケ岳が見えてきます。そこから馬の背ヒュッテまで約5分で到着です。

  [2003.10.05登頂] 

A戸台から
・北沢峠へ

・丹渓新道
 南アルプス林道、歌宿バス停から北沢峠方面に少し行ったところの右側に登山道入口の階段があります。ここから登る場合は、バスの運転士さんにあらかじめ言っておけば、ここで降ろしてもらえます。
 馬ノ背を越えて行き、馬の瀬ヒュッテへ至ります。

南アルプス林道脇の丹渓新道入口。
丹渓新道は樹林帯の登りです。
あまり人はいなさそうです。
馬ノ背にはお花畑が広がります。
薮沢新道との合流点。

B市野瀬から
地蔵尾根ルート
 JRバス、伊那里バス停(長谷村・市野瀬)から、国道152号線に出て、南アルプス生涯学習センター入野谷(いりのや)手前(高遠方面から)の橋を渡り、柏木集落まで舗装された道路を上っていきます。柏木からは林道及び登山道を通っていきます。途中、「孝行猿の墓」の遺跡があります。松峰小屋という無人の避難小屋があります。
 松峰小屋から先は、尾根道を進み、山頂手前で仙丈小屋方面からの道と合流します。

登山道の案内標識 (長谷村・柏木集落)。
孝行猿の遺跡。
「至仙丈ケ岳」の指導標。
ここの地点は、田城方面からの林道との合流点で、ちょっとした広場のようになっています。
松峰小屋(松峯小屋が正しいのか?)への指導標。この標識から100mほど下った地点にあります。
下っていくと、こんな感じで小屋が見えてきます。
松峰小屋外観。
松峰小屋の内部。20人くらいは泊まれるのではないでしょうか?(そんなに泊まる人はいないと思うけど...)


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[仙丈ケ岳 〜南アルプスの風景〜]