九州北部ツーリング

2004/05/03 雲仙〜阿蘇〜青の洞門

諫早〜島原

 雨だ。路面は完全にウエット。しかし,合羽を着るほどは降っていない。合羽無しで走ることにする。
 7時40分出発。
 R57を東に走る。途中かの有名な諫早干拓地のギロチン水門を撮影。
 諫早付近の農地は干拓でできた農地が多いようで,綺麗に基盤整備されていた。平地の面積も結構広い。二毛作でもしているのか,麦が収穫直前になっている圃場と田植え直前の圃場があった。
 途中からR251に入る。国見町に入ると,街頭がサッカーボールの形になった。この国見町がかの有名な国見高校がある町のようだ。R389から雲仙方面に向かう。途中国見高校の横を通る。国見高校って県立だったんだ。あまり強いんで私立だとばかり思っていた。途中,国見カラーのジャージの高校生が自転車で走っているのを何人も見かけた。

 


かの有名な諫早湾干拓のギロチン水門


諫早湾周辺の水田。かつての干拓のおかげで広大な平地が広がる。

 

雲仙

 国見高校を過ぎ,市街地の中を通る狭いR389を雲仙方面に走る。R389はやたら寂しい道で,途中からは舗装林道のような道になる。県道131と合流するところでは完全に枝線扱いだった。なにせ道路案内の看板に県道131を通ることを推奨するようなことが書いてるほどだ。
 標高が上がるとどんどん雲が出てきて,全然山が見えなくなった。残念。これだけはどうすることもできない。
 展望台からも何も見えない。諦めてR57を島原市街地に向かう。
 水無川に着いた。あの火砕流で有名になった川だ。生憎山は雲に隠れている。川の周りの建物は皆新しい。被災家屋を保存した資料館もある。

 島原港に9時30分に到着,フェリーに乗ろうとするが,9時40分発のフェリーはバイクは受付終了。次の10時15分のフェリーに乗ることになる。

 


R389


雲仙周辺

 

オーシャンアロー

 10時15分のフェリーは高速フェリーオーシャンアローだった。
 船内はすべて座席。フェリーに良くある靴を脱いで上がるような客席はない。カウンターがあって,飲み物を注文することができる。なかなかおしゃれな雰囲気だ。船自体も結構新しい。
 さすがにゴールデンウイーク,車は満杯で,客席も埋まっていた。
 40分ほどで熊本に到着。オーシャンアローは高速なので,到着時間は9時40分発のフェリーとほぼ同時だった。9時40分発のフェリーから下りてくる車の姿が見えた。
 フェリーから飛び出すと,大粒の雨が降っていた。くそっ遂に本格的に降り出したか。

 


オーシャンアロー

熊本〜阿蘇〜阿蘇パノラマライン〜R265

 県道51号〜R57と走る。
 熊本市街地では渋滞はしょうがないと思っていたのだが,いつまで経っても車が減らない。
 どうも阿蘇までこの渋滞が続いているようだった。途中表示されていた交通情報によると,通常35分が90分だという。阿蘇12時着の計画がかなり狂う。
 空の向こうは明るいから雨は問題ないと判断していたが,いつまでたっても止みやしない。ガソリンスタンドで給油ついでに合羽を着込む。
 R57から阿蘇パノラマラインに入るが,これがまた凄い渋滞。これはファームランドまで続いていた。
 阿蘇山頂は雲の中。しかし,なんとか米塚や杵島岳は見えていた。

 県道111号を火の山トンネル方向に走ると霧が出てきた。トンネル直前では凄い横風。生きて帰れるんだろうか。
 さすがに標高が下がると霧は晴れてきたし,風もなくなってきた。R325〜R265と走り,南阿蘇の南東を半周する。途中,ハーレーの100台ほどの大集団や20台程度のAE86の集団と遭遇。
 R265の眺望は意外と良く,阿蘇に来たらこちらも忘れずにチェックしなければならない道だと思った。

 


阿蘇周辺(クリックすると大きな地図が出ます。)


阿蘇パノラマライン


米塚


R265

 

R212

 R265からR57に入り,途中のコンビニで昼食代わりにパンを食べる。
そこで一緒になったオフロード乗りのライダーと少し会話。野宿しながら走っているという。工具を取り出して自分で整備していた。
 R57からR212に入り,ここからはひたすら北上。本来ハイライトであるはずの大観峰は雲の中だった。
 杖立温泉付近の渓谷は素晴らしい景色。しかし,大渋滞。温泉も30分待ちで,パスすることに。渋滞しているからか,事故も2件目撃。
 日田市前は大渋滞だったが,日田市を越えたあたりからは流れが突然良くなり,そのあとはきわめて快適にとばすことができた。

 


R57のコンビニで一休み。

青の洞門

 R212をひたすら走り,ようやく今日の宿泊地青の洞門に到着。教科書にも載っている菊池寛の小説,恩讐の彼方の舞台になった場所だ。
 洞門の手前には広い駐車場があり,かなり観光地化されていた。しかし,そびえ立つ断崖は見事で,素堀りのトンネルもそのまま残っていた。

 車道が通っている道も素堀り風だが,実際に禅海和尚が掘った洞門は車道の脇にある歩道だ。

 

 


禅海和尚の像


洞門内。通りがかると突然明かりが点いてびっくり。

ユースホステル山國屋

 今日泊まるのはユースホステル山国屋。旅館の一室をユースとして開放している。
 1897築の古い建物で,なんと天皇陛下が休憩された旅館だ。
 そして,私が泊まった部屋は天皇陛下行幸之間,秩父宮殿下御宿泊之間ということになっていた。天皇陛下行幸時の写真も額に入れて飾られていた(下の写真の額がそれ)。

 ここは古い施設の味を楽しむところなので,風呂や洗面所,トイレなどが少し古いのは我慢しなければいけない。
 縁側があって,ソファが出ていて,そこからは川の流れを眺めることができる。しかし,この日は雨だったので濁流だったけど。
 同室は私の他にライダー2名。私の他もう一人もGPSを持ってきており,こちらはパソコンも一緒に持ってきているので,その場でGPSデータを表示できるようだった。しばらく明日の計画について皆で検討。
 夕食は鯉のあらい,鯉こく,豚カツ等できわめてボリュームのある素晴らしいもの。大満足。

 


ユースホステル山國屋

 

村上食堂

 夕食後,男性陣3名の他にユース扱いで宿泊していた女性の紹介で,鶏の唐揚げ屋に行く。この女性がこの唐揚げ屋の味が忘れられず,わざわざ今回再び来たというほどの店だ。
 近所の人は事前に電話で予約を入れて,車で唐揚げを取りに来る。まるでドライブスルーだ。実際建物と敷地の作りがドライブスルーできるようになっている。電話で注文を受け付けているところ,近所の人が車で取りに来るところも見ることができた。
 さて,味の方は・・・凄い。うまい!値段も2個で200円で激安。青の洞門に来た際には是非。

 


村上食堂

 

この日のまとめ

 今日の走行距離274キロ。総走行距離1,175キロ。一日中雨で残念。それでも阿蘇と青の洞門は素晴らしかった。

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