東北ツーリングその2

2005/04/30〜2005/05/04

 

2005/05/01 福島・宮城海岸沿い〜唐桑半島

出発前

 朝食はホテルのバイキング。食えるだけ喰う。選べるメニュー多し。満足。

 今日の目的地は岩手県気仙沼市の近く,唐桑半島だ。かなりの距離を下道のみで走る事になるので,ペース配分にはかなり気を遣う必要がある。

 出発8時30分。

 


今日のルート

 

勿来の関

 R6をひたすら北上。結構良い道だが,退屈。1時間ほど走ると勿来の関への分岐が見えてくる。
 国道からの入口にかなり広い駐車場があるが,そこから勿来の関へはかなりの距離があるため,そのまま登る。結構攻めがいのある登りのワインディングを登り切ると,勿来の関専用とおもわれる駐車場が現れる。
 まだ時間が早いからか,駐車場は閑散としている。
 駐車場からは現在建設中の施設…おそらく当時の関っぽく再現したもの…が見える。

 資料館を越え,関址まで歩いてみる。結構なアップダウンがあって,ジャケットではきつい。汗が流れ落ちる。
 たどり着いた場所には石碑,銅像があった。特に見て感動するような場所ではないのだけれど,ここに昔の関所があったのだなと,過去を想像してみるのが良いのだろうな。

 


勿来の関

小名浜

 勿来の関を出て,さらに北上。勿来の関直後は海岸線が見えて結構良いのだけど,すぐに海は見えなくなってしまう。

 小名浜手前からはR6は完全に内陸部に向かってしまうため,海岸沿いの工業地帯の方を走る。
 10時20分頃,小名浜に到着。朝食をたらふく食べてからそれ程経っていないが,小名浜の市場食堂で目光を食べるようにツーリング雑誌で推奨されていたため,そちらに向かう。
 ところが,市場食堂を発見できず,巨大な観光客向け施設,アクアマリンパークに行ってしまう。最初こちらは市場食堂の別名なのかと思っていたのだが,全然違う施設だった。
 目光は定食しかなかったため,結局パス。次に向かう。

 

小名浜アクアマリンパーク

塩屋崎

 次は塩屋崎だ。県道15号から少し外れ,狭い集落の軒先をかすめるような道が続き,道がわかりにくく本当に塩屋崎に向かっているのか不安になり難儀した。
 辿り着くと駐車場はちゃんと整備されていた。この手の観光地にお約束のご当地ソングが流れ,その歌碑も建っている。
 灯台は丘の上に立っており,そこに至る先の見えない階段は,まるで「登れるかな?」と挑戦してきているようだ。勿来の関で結構疲れているこの体としては,またあそこまで登るのか,と登る前からうんざり。
 しかし,登り切ってしまい,窓から外を眺めると疲れも少し和らぐ素晴らしい景色。疲れてでも登った買いがあったぜ。眺めが良すぎ,転落しないか怖いくらい。

 


塩屋崎
 

豊間四倉線〜松川浦

 塩屋崎を出て,海岸線をトレースする豊間四倉線を北上。松林が6キロ続く,素晴らしい景観の道。しかし,それはR6と合流するまで。

 R6はしばらく海岸線からも遠く,変化の乏しい退屈な道が続く。国道離れて海岸線を走ろうとしても適当な道がないため,しばらくR6とおつきあいだ。
 松川浦の手前からは県道74号に入り,海岸線近くを走る。ただし海は全然見えない。松川浦の砂浜側に入り損ね,やたらまっすぐな道を少し北上。これは最近造った農道だろうか?

 松川浦の北側に到着。おや,凄い渋滞だ。そういえばちょうど昼過ぎだ。

 


松川浦周辺

松川浦

 松川浦の北岸周辺には観光施設が集中しているため,結構渋滞する。渋滞は松川浦大橋近くまで続いた。渋滞が切れたあたりで昼食。そこにあった旅館「羽衣荘」に入る。

 松川浦の名物らしい「ほっきめし」を注文。正直,観光地に良くありがちな店で,中はあまり綺麗じゃないし,接客も改善の余地有り。「ほっきめし」は普通に旨い。

 松川浦大橋を渡り,砂州を走る。海の中を走るような爽快な道。もう少し走っていたい,という気分にさせる道。南まで走りきってからもう一度北上した。

 


松川浦

 

松島

 松川浦より北は極力R6を避けるように海岸線近くの道を走るが,結局海がよく見える道ってのはあまり無かった。仙台空港近くではミスコース,仙台空港に迷い込んでしまった。
 仙台,塩竃と抜けると松島が見てきた。

 しかし,観光客でごった返しているのと,そろそろ暗くなり始めていることを考えて,見学せずそのまま進む事にする。今日は宿泊地に7時には到着しなければならないのだ。

 


松島周辺

 

R398

 松島を抜け,石巻へ。この辺から三陸のリアス式海岸は始まっている。
 本当は県道2号線に向かって牡鹿半島を走りたいところだが,時間がないのでパス。この先のR398で十分すぎるほどリアス式海岸のワインディングを味わえるはずだ。
 女川から先は狭く,タイトなコーナーが続く私好みの道。走っても走っても前に進まない気分になる。ユースの夕食時間が迫ってきているのでなおさらだ。海岸線を走っているのに海がちらりとしか覗かないのはハードな男の国道という気にさせる。

 しかし,北上川の河口に到着したあたりから様子が変わる。道幅が広い,アベレージスピードの高いハイスピードコーナーばかり続き,ちっともリアス式海岸の酷道を走っている気にさせない。三陸沿岸はすっかり整備されてしまったようだ。途中R45に合流,二ケタ国道の実力を見せてくれ,急げ!ユースの夕食時間は7時。今は6時。果たして間に合うのか?

 


R398

 

唐桑半島

 気仙沼手前のコンビニ,コーヒーを買って一休み。PHSは通話可能。昨日充電しなかったからか充電して下さいサインが出ている。ユースに遅れる旨電話した。この時点で6時50分,すっかり暗くなっていた。もう間に合わない。
 ツーリングマップルでは7センチ四方に収まるエリアにある目的地,しかし現実は厳しい。気仙沼と唐桑半島を結ぶ県道26号は細かいカーブが続く険しい道。1速を多用するようなヘアピンを走り抜ける。ハイビーム使わないと怖くてしょうがない,こんな真夜中には走りたくない道。
 なんとか唐桑半島の尾根沿いに走る県道26号線に入るが,ユースの案内地図が大ざっぱすぎ,ユースなかなか発見できず。一旦漁港方面まで迷い込み,そこでPHSで電話しようとするが,さっきコンビニで電話かけて以来電源入れっぱなしだったのが良くないのか,繋がった途端に切れた。途方に暮れる。
 もう一度県道26号線に戻って,案内地図をトレースしようとしていたところ,全然予期していない場所に奇跡的にユースを発見。到着は8時半くらいだっただろうか。

 


唐桑半島付近

 

リアス唐桑ユースホステル

 予定時間から大幅に遅れての到着だったのにかかわらず,ペアレントさんは夕食を出してくれた。感謝。
 今日の客はアベック1組,私以外に男一人。
 この日は相部屋ではなかった。普通のユースは部屋が空いていようが相部屋にさせるものだが。
 施設は古い。風呂にシャンプーなし。石鹸で頭を洗う。しかし,こういう所は私にとっては必ずしもマイナスポイントにならない。
 10時頃からミーティングあり。ペアレントさんの紙芝居風の案内が面白い。焼酎のお湯割りをしこたま飲む。12時過ぎまで話し込む。これがユースの楽しみの一つ。
 ミーティングの中でここでは地震がしょっちゅうあるという話が出たが,就寝直前に本当に地震があってびっくり。みんな部屋から飛び出して「ホントに地震あったね〜」とやっている。

 


リアス唐桑ユースホステル

 

本日のまとめ

 本日の走行距離428キロ。
 総走行距離642キロ。
 下道ばかりで428キロはかなり体にこたえる。後半はスリリングな展開だった。しかしこの方が面白い。

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