飛騨〜紀伊半島ツーリング

2007/05/02〜06

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2007/05/03 九頭竜湖〜R157〜琵琶湖

出発前

 ユースの朝食を頼んでいたが,朝食に現れたのは私ともう一人の2人だけ。朝食の内容は質素なもの。

 出発8時15分。

 今日はいよいよ超有名酷道R157へのアタックだ。

 

今日のルート
今日のルート(黄色いライン)

 

高山〜九頭竜湖

 高山市出発後,コンビニでGPS用の電池を買う。

 今日はややタイトな日程なので,中部縦貫自動車道と東海北陸道を使い時間を稼ぐ。

 東海北陸道を出て,白鳥から油坂峠を走るが,この道も有料道。急勾配でなおかつ高速。

 登り切ってR158を西に。まもなく九頭竜湖が見えてくるので,南岸を走る県道230号を西に走る。

 とにかく景色の良い道で満足。思ったほど荒れていないしダンプにも遭遇せず。
 それでも急カーブの連続するセクションはいくつもあるので,気は抜けない。

 延々走ってR157に接続,これから南進。

 

 


九頭竜湖〜R157(クリックすると大きな地図が出ます)


県道230号


県道230号

 

 

R157

 R157は金沢市の中心から岐阜市の中心までを結ぶ,中部を縦断する国道。
 しかし,実際は途中険しい道が続き,通行止めも多い日本屈指の有名酷道でもある。

 そういえば,私が学生時代に金沢中心部から手取川ダムまで自転車で走ったことがあるが,その時通った道がR157だった。

 県道230号から接続してからしばらくは評判と違う整備された2車線道路が続く。しかし,改良工事区間を越えると一気に極狭路と化す。

 背の低い木しか生えていない荒涼とした風景が続く。
 断崖に沿って,狭く,荒れ気味な道のヘアピンカーブを何度もクリアしながら登って行く。

 この道の第一のハイライト,温見峠に到着。
 バリケードがドンと鎮座しており,通行止め。車では通過できない。

 しかし,バリケードのすぐ先に車がいて,何人かの人が風景を眺めている。これでバリケードの先の道も繋がっていることがわかる。

 バリケードには人が通過できるだけのスペースが空けられており,バイクもバリケードをどけるまでもなく通行可能。

 温見峠を越えると舗装がきちんとした林の中の山道になる。ネットで見かけるR157を紹介したサイトではこの辺は未舗装路だったはず。改良されちゃったんだねえ。
 しかし,狭さは相変わらず。

 しばらく走ると,川が道を横切るワイルドなく区間に出くわす。「洗い流し」というらしい。これがR157の第二のハイライトだ。
 1カ所だけではなく,数カ所このような場所がある。明らかに最初から道の上を川が流れるように作ってある。

 黒津の廃村集落に到着。
 廃村集落というから,もう人が住んでいないと思っていたら,ラジオの音が建物の中から聞こえてくる。不法侵入されないように音を出し続けているのか,農作業の拠点として使っているのか。

 黒津を越えたところで完全な通行止め。
 このゲートはどうやっても通過できそうにない。
 この先の道がR157の第三のハイライト,最も危険な「落ちたら死ぬ!」黒津〜能郷区間だったのに。

 やむなく一旦黒津に戻って,折越林道へ迂回。

 道自体はさっきまでのR157と殆ど変わらない。しばらく走って県道255に接続,これを南下してR157に復帰。

 しかし,R157最狂区間と名高い黒津〜能郷間が走れなかったのは無念。能郷の通行止め地点まで北上して,有名な「落ちたら死ぬ!」看板を撮影。

 再びR157を南下して淡墨桜を見学,近くの道の駅で昼食をとって1時間30分の休憩,14時に出発。

 


R157


R157


温見峠


洗い流し


黒津廃村集落


折越林道


淡墨桜

 

 

梶尾〜岐阜〜R421

 岐阜市を目指して南下するが,さっきまでのエキサイティングな区間が嘘のように,ひたすら退屈な区間が続き眠くなる。なんとか道の駅に飛び込み休憩。

 岐阜市から関ヶ原経由でR421を目指す。
 岐阜市を通過してから大安町のR421入り口までの間に強い風が吹き始め,雨が降り始めた。太陽は見えている。天気雨だ。路面はフルウエット,対向車線のバイクは合羽を着ている。しばらくすると雨は止み,美しい虹が見えた。

 R421は三重県と滋賀県を鈴鹿山脈を越えて結ぶ国道。
 そして,その峠である石榑峠は巨大なコンクリートの固まりで大型車両の進入を防ぐほどの狭路として有名だ。
 ただし,そこに至るまでの道はちょっと狭い国道といった趣。それほど酷くない。

 三重側のコンクリートバリケード手前に到着。ここから石榑峠を越える。

 コンクリートのバリケードを抜けると突然暗く,狭く,荒いコンクリート舗装の道が出現した。
 ところが,この道は結構交通量が多く,結構車とすれ違う。アメ車のピックアップなんてよくあの狭いところ抜けてきたものだと感心するくらい。

 意外と短い距離で狭路区間は終わり,石榑峠に出た。峠にも巨大コンクリートのバリケード。

 ここから先は1.5車線の下り。路面は結構しっかりしている。

 


R421(クリックすると大きな地図が出ます)

近江希望ヶ丘ユース

 R421をひたすら真っ直ぐすすみ,R8を目指すが,意外に距離がありユースの夕食の時間に間に合いそうになくなった。
 途中コンビニに寄り,ユースに電話。6時30分頃到着と伝えた。
 その後ユースに向かって走っていくと,本当に6時30分直前に到着した。

 今夜の宿は近江希望ヶ丘ユース。琵琶湖からやや内陸に入った場所にある,昔ながらの研修・合宿施設を兼ねた大型ユースだ。
 この日も大学のサークルの合宿があるようで賑やか。同室にはバイク乗り4人。
 そのうち一人と仲良くなり明日の予定を話し合う。

 


近江希望ヶ丘ユース

 

本日のまとめ

 本日の走行距離351キロ。
 総走行距離716キロ

 山道だらけだったに関わらず,結構距離が伸びた。
 R157とR421は強烈な経験だった。もう一度来て「落ちたら死ぬ!」区間を走りたいが,いつになったら通行止めが解除されるかわからないな。
 明日は潮岬までの長距離ツーリング。果たして間に合うか。

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