グロリアス マインド 2007/12/12　JBCJ-4003			<<About ZARD <<シングルメニュー
		グロリアス マインド 探しに行こうよ（2007 version） 愛を信じていたい（2007 version） グロリアス マインド（Instrumental）
	全体的な印象 　泉水さんが最後に録音した曲，それがこのシングルの表題曲「グロリアス マインド」。残念ながら未完成に終わっていたが，泉水さんの死後形を整えてのリリースとなった。しかし，ブルース・リーの「死亡遊戯」とは違い，ちゃんと形になっている。 　完璧なものしか出さないで欲しいというファンもいれば，最後の作品は未完成でも良いから聴きたいというファンもいるわけで，リリースそのものに賛否ありそうだが，私は後者のスタンスなのでリリースはありがたい。 　カップリングとして「探しに行こうよ」と「愛を信じていたい」のリアレンジが収録されている。この２曲はアルバム未収録で，なおかつオリジナルヴァージョンのヴォーカルに若干エフェクトがかけられていることが選ばれた理由か？ 　 グロリアス マインド 　作詞：坂井泉水　作曲：大野愛果　編曲：葉山たけし 　歌詞が完成しているサビ＋英語による仮歌の他のパートという構成。 　オフィシャルブック「きっと忘れない」によると2006年4月に母親に付き添われてスタジオに現れレコーディングしたとされている。この本によるとサビだけのパートしかなく，そこに歌詞を付けて２回レコーディングしたとのことだが，サビ以外のパートに仮歌が入っていることからすると，この本に書かれているレコーディングとは別のレコーディングもあったということなのかもしれない。 　既に肺に癌が転移して闘病生活に入っていた時点でのレコーディングで，さすがに完璧な出来とはいかないものの，予想以上にクリアなヴォーカルと，意外に形になっている仮歌でちゃんと聴ける作品になっている。 　スピード感がありながら重厚な曲調，辛い過去と決別し，未来への希望を誓う歌詞で，メッセージソングであり，「君」を登場させることでラブソングっぽくもしている。泉水さんの王道パターンといえるもの。 　作詞作曲編曲は坂井／大野／葉山で，「星のかがやきよ／夏を待つセイル（帆）のように」以降４枚続けてこのトリオとなった。特に大野愛果の作曲は９枚連続となった。 収録アルバム ※アルバム未収録 　 探しに行こうよ（2007 version） 　作詞：坂井泉水　作曲：徳永暁人　編曲：葉山たけし 　2003年のシングル「明日を夢みて」のカップリング曲のリアレンジヴァージョン。伴奏は全くの別物。 　オリジナルのアレンジは徳永暁人だったが，このヴァージョンでは葉山たけしになっている。 　オリジナルヴァージョンではヴォーカルが多重録音もしくはディレイかけて録音され，ユニゾンのようになっているが，このヴァージョンではヴォーカルは重ねられていないのでくっきり聞こえる。 収録アルバム ※アルバム未収録 　 愛を信じていたい（2007 version） 　作詞：坂井泉水　作曲：徳永暁人　編曲：葉山たけし 　1997年のシングル「君に逢いたくなったら…」のカップリング曲のリアレンジヴァージョン。伴奏は全くの別物。 　この作品もオリジナルのアレンジは徳永暁人で，このヴァージョンでは葉山たけしになっている。 　オリジナルヴァージョンでは前半のヴォーカルを僅かに歪ませた上でディレイをかけているように聞こえるが，このヴァージョンでは歪みが少なくなっているように思える。 収録アルバム ※アルバム未収録 　 ジャケット・ブックレット 　ジャケット写真は冬のリリースということと遺作ということもあってセピア色のかなり落ち着いたもの。あまり人気が出る写真じゃないだろう。 　型番は前３作の続きではなく「今日はゆっくり話そう」の次となるJBCJ-4003となっている。これは前３作が1,050円なのでシングル，この作品が1,260円なのでマキシシングルという扱いだからだろう。 　いつもならば入っているアンケート葉書が無かった。これは私だけなんだろうか。それとも今後シングルを制作しないため葉書は不要と判断されたのだろうか。いつも邪魔と思いながらも付いてくるあれも，いざ付いてこないと「次，無いんだよ」と言われているようで悲しい。 　プロモーションビデオは存在するが，この作品のために撮影されたものは当然存在せず，過去の秘蔵映像の寄せ集めだ。 　 セールス オリコン最高　位 登場週数　週 総売上　万枚（200位までの集計） 　これからです。 <<前のシングルへ　次のシングルへ>>