ハートに火をつけて

2006/05/10 JBCJ-6008

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  1. ハートに火をつけて
  2. 君へのブルース
  3. ハートに火をつけて〜ピアノ・インストゥルメンタル・バージョン〜
  4. ハートに火をつけて(Instrumental)

全体的な印象

 前作からわずか2ヶ月という,最近ではかなり短いインターバルでの発売となった。2ヶ月という短さは2000年の「Get U're Dream」と「promised you」の2ヶ月以来じゃないだろうか。発売時点では前作「悲しいほど貴方が好き/カラッといこう!」がチャートインしている最中だった。
 そんな状況での発売だったので,当然のように発売延期されるだろうと予想していたのだけど,そのまんまあっさりと発売されてしまった。
 タイアップは「すてきにコモン」という昼ドラマ。昼ドラマといってもドロドロ系じゃなくて,ホームドラマ。
 表題曲はすっかりすっかり定着した観がある「作詞:坂井泉水 作曲:大野愛果 編曲:葉山たけし」だが,カップリング曲の作曲が「眠り」以来11年ぶりとなる泉水さん名義となった。
 初回限定盤と通常盤があるらしいが,通常盤を探す方が難しいのではないだろうかと思ったのだが,発売前日のオフィシャルサイトに店頭在庫のみとの告知があった。通常盤をコレクションに加えたいので,初回限定盤がはけてくれることを祈ります。

 

ハートに火をつけて

 作詞:坂井泉水 作曲:大野愛果 編曲:葉山たけし

 オーソドックスなサビが印象的なとても馴染みやすい曲。どうしたんだろう,普通に良い曲作ってみました,って感じだろうか。
 ヴォーカルを目立たせようという意図があるのか,バックの演奏やコーラスの音量は若干控えめに感じられた。これと軽快にリズムを刻むギター(だよな)のせいで少し軽めの曲に感じるんだけど,ギターソロも軽快だし,かなり意識的にやっているようだ。最後は音で空間を埋めてほしかったがなあ。
 歌詞を読むとハッキリ結婚式ソングであることがわかる。しかし,タイアップ先のドラマが結婚をテーマにしているわけではない。

収録アルバム
「Golden Best」

 

君へのブルース

 作詞:坂井泉水 作曲:坂井泉水 編曲:葉山たけし

 1995年8月28日発売の「眠り」以来,実に11年ぶりの泉水さん作曲の曲。
 それでできあがった曲はどうかと聴いてみると,これがびっくり,「ど」が付くブルース。タイトルのまんまである。意表を突かれた感じ。
 歌詞は,男性視点で,ちょっと悪ぶった少年が強がっているような,意味がわかるようなわからないような。
 歌詞カードと泉水さんの実際の歌唱が微妙に違っている。「ブルース」が「ブルーズ」と歌われていたり,「埋もれていたい」が「埋もれたい」と歌われていたり。

収録アルバム
アルバム未収録

 

ハートに火をつけて 〜ピアノ・インストゥルメンタル・ヴァージョン〜

 作詞:坂井泉水 作曲:大野愛果 編曲:葉山たけし

 DIMENSIONの小野塚晃によるピアノ・インスト。初回限定盤のみ収録。

 

ジャケット・ブックレット

 旅先のホテルでくつろぐ泉水さん,という構図か。無造作に脱ぎ捨てられたジーンズやワイドオープンされたシャツの襟元が気になるところだが,目を伏せた泉水さんの顔が一番魅力的。
 初回限定盤のみ限定パッケージ仕様ということで,デジパック風のパッケージ。通常盤は未確認。
 型番は前作から1番だけ進んだ6008。

 プロモーションビデオは最初のAメロBメロと最後のサビを組み合わせた短縮版が存在する。今回は外国のリゾート地らしき場所での外国人だらけのパーティーの様子が動画となっていて,その中に何故かいる日本人の子ども2人と犬が中心に映る。泉水さんはジャケット写真の静止画ばかり映り,今回も動画無しかと諦めていると,サビ部分で2回,3カット動く姿が登場する。合計5秒程度で,例によってボケボケだが,ジャケット写真と違う,今まで見たことがない撮り下ろしの姿なので,有り難く拝もう。

 

セールス

  • オリコン最高10位
  • 登場週数6週
  • 総売上2.4万枚(200位までの集計)

 辛うじてトップ10キープ。トップ100は3週で陥落。トップ100内累計は2.2万枚。過去最低を更新した。

 発売時点のオリコンチャートを見ると,何が流行るかサッパリ見えない状況で,湘南之風「純恋歌」がロングセラーになったと思ったら,氣志團の綾小路翔の「よく似た友人」DJ OZMAが氣志團以上に売れてしまったり。下手すればロマンポルシェすら「くるくるドカン」効果でヒットチャートに殴り込みして来かねない状況だ。
 演歌の絶対的なセールスが上がってきたのか,水森かおり「熊野古道」,五木ひろし「高瀬舟」がトップ10内に入ってきている。
 ビーイングは倉木麻衣,愛内里菜以降にヒットチャート上位で戦えるアーティストが出てきていないのだが,上木彩矢が2曲目にしてトップ10入りし,その後も粘っており,ようやく女性ヴォーカルの新しい柱ができそうだ。

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