君に逢いたくなったら…

1997.2.26 JBDJ-1024

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君に逢いたくなったら…
  1. 君に逢いたくなったら…
  2. 愛を信じていたい
  3. 君に逢いたくなったら…(オリジナルカラオケ)
  4. 愛を信じていたい(オリジナルカラオケ)

全体的な印象

 前作から1ヶ月ちょっとで発売され、その前のブランクが大きかっただけに、随分と急なリリースだな、という印象があった。

 タイアップは常磐貴子&竹野内豊のドラマ「理想の結婚」で、ドラマ自体は結構視聴率が高かった。この曲はドラマに合わせて結婚式ソングとして制作されたとされている。実際歌詞はそうなっている。「結婚式の定番ソングに」という意気込みもあった。しかし、不幸にも同時期に同じく結婚をテーマにしたドラマ「バージンロード」が放送されており、そのテーマソングが累計200万枚を越えた安室奈美恵「Can You Cerebrate?」であった。この大ヒット曲の陰に隠れ、結婚式の定番ソングとはなれなかった。しかし、爽やかな曲調で結構人気がある曲だ。

 この曲ではワンコーラス分だけだが、しっかりしたプロモーションビデオが制作されている。初期の作品以来久々のことだ。このワンコーラス分のプロモーションビデオはスペースシャワーTVで放送されている。私は幸運にも録画に成功した。

 

君に逢いたくなったら…

 作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎 編曲:葉山たけし

 「結婚式の定番に」という意気込みもあったこの曲、歌詞はその通り結婚式向けに作られている。泉水さんらしくプロっぽくない字余り多数、フレーズ間の整合性無視の歌詞だが、それが脳味噌の中に言葉が引っかかる要因となっている。

 「「大丈夫だよ」という君の言葉が 一番大丈夫じゃない」の次にハートのマークを付けるのはどうかなあ、とか「これが最初で最後の恋になればいいなと思う」って君何歳だよ、とか突っ込める箇所多数だが、「遠い将来がこんなに 早く来るとは 思わなかった」みたいな何気ない歌詞に惹かれるところが有るね。

 曲調は爽やか路線で、私は結構好き。この頃一番聴いた曲だ。作曲は織田哲郎だが、この時期既にビーイングから出ていて、avexで相川七瀬を手掛けており、ZARD向けに曲は作っておらず、ストックから掘り起こした曲と思われる。

収録アルバム
「ZARD BLEND 〜Sun & Stone〜」
「ZARD BEST 〜Request Memorial〜」

 

愛を信じていたい

 作詞:坂井泉水 作曲:徳永暁人 編曲:徳永暁人

 ZARDにしては珍しいR&B調の曲。ファンクってえの?そんな感じ。作曲は徳永暁人で、前作のカップリングに続いての担当となった。これが「永遠」の作曲担当に続いていく。

 歌詞はえらく大袈裟な表現が多く、泉水さんにしては珍しい作風となっている。活字になった歌詞を読んでみると、カタカナを効果的に使った表現が、感情を失うまでに一途になった様子を表現しているようにも思える。

収録アルバム
*アルバム未収録

 

ジャケット・ブックレット

 泉水さんどアップ。ただし、ややぼけ気味なので「幽霊みたいでいや!」みたいな意見もあった。ジャケット裏では南欧とおもわれるロケ地で暖かな光に包まれて佇む泉水さん。この写真と同じ絵がプロモーションビデオでも使われている。やや胸が強調されているので「泉水さん、寄せて上げているねえ」という意見もあった。その意見は次の作品では更に炸裂することになる。

 

セールス

  • オリコン最高位2位
  • 登場週数11週
  • 総売上63.6万枚

 この作品からオリコンの集計方法が変わっていて、フライング分は発売日に持ち越さずにそのまま集計するようになった。しかし、前作では長いフライング期間に関わらず23万枚と低迷した初動枚数はこの作品では集計期間が短かったに関わらず30万枚を越えた。7作目の初動30万で、これが今のところ最後の初動30万枚となっている。

 1週目はSMAPとの3度目の直接対決で、初めて勝利した(SMAPのこの時の曲は「ダイナマイト」)。しかし、その上に安室奈美恵「Can You Cerebrate?」がいた。なんと2週目の売り上げとしては史上最高となる46.0万枚を記録していた。この結果、ZARDは5作ぶりとなる2位に終わっている。それにしてもZARDはこういう不運な2位が多い。

 初動こそ良かったものの、2週目以降は伸び悩んだ。登場週数は11週でやや短め、総売上は63.6万枚でまずまずだったが、発売時にはミリオンの期待がかかっただけに、やや期待はずれの感があった。それでもZARDとしては97年の最高セールス。「永遠」より累計は良い。

 

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