Don't you see!

1997.1.6 JBDJ-1023

<<About ZARD

<<シングルメニュー

Don't you see!
  1. Don't you see!
  2. 帰らぬ時間の中で
  3. Don't you see!(オリジナルカラオケ)
  4. 帰らぬ時間の中で(オリジナルカラオケ)

全体的な印象

 前作「心を開いて」からは半年以上、アルバム「TODAY IS ANOTHER DAY」からも半年近く間隔が開いてのリリースだった。発売が発表された時は、「ようやく出るか」という感じがした。この長いリリース間隔によって、私には「Don't you see!」はZARD再出発の曲というイメージがある。

 タイアップ先は「スラムダンク」に続いてのアニメで、「ドラゴンボールGT」だった。

 ジャケット写真が印象的なので、この曲を聴くと、すぐにこのジャケット写真が頭に浮かんできてしまう。プロモーションビデオも、まさにこの写真が動いている感じ、といった仕上がりだった。

 この頃になるとインターネットに一般人が接続するようになり、私もメーリングリストに参加するようになった。そしてZARD-MLが始まってから初めてリリースされた作品でもあった。

 セールスは奮わなかった、いや、この時期だとこのレベルで十分満足すべきだろう。ヒットといえるレベルのセールスは確保できた。しかし、これ以上露出無しで人気を維持することは難しい状況になっていた。

 

Don't you see!

 作詞:坂井泉水 作曲:栗林誠一郎 編曲:葉山たけし

 「Don't you see!」ってどんな意味?私もリリース当初は知らなかった。英語得意な人から「分かっちゃいないね!」みたいな意味、と説明された記憶がある。

 「友達に手紙を書くときみたいに」で始まる出だしは、少々子供っぽくて引いてしまうが、サビにかけては巧くできている曲だと思う。「負けず嫌いな二人だから ホッとしたの」の「ホッとしたの」の歌い方が好きだ。もっとも「小さなケンカで 負けず嫌いな二人だから ホッとしたの」って一体どういう意味だ?とも思うが。小さなケンカで収まったからホッとしたのか?

収録アルバム
「ZARD BLEND 〜Sun & Stone〜」(リマスタリング)
「ZARD BEST 〜Request Memorial〜」
「Cruising & Live」(ライヴバージョン)
「Golden Best」

 

帰らぬ時間の中で

 作詞:坂井泉水 作曲:徳永暁人 編曲:徳永暁人

 泉水さんが自分の心境をダブらせることが出来るのはやはりOLなんだろうか。この曲は昔の恋人への未練を断ち切れないOLが主人公になっているが、恋人へ恋愛感情より、都会に生きる女性の孤独の方が強く出ているようだ。

 作曲、編曲は「永遠」を手掛け、最近では倉木麻衣の曲も手掛ける徳永暁人が担当している。私はこの作品がリリースされた頃は、この徳永が織田哲郎や栗林誠一郎に代わってZARDの主力作曲家になるんじゃないかと思ったが、結局そこまでは行かなかった。

※と思っていたら,主力アレンジャーにはなりましたね。

収録アルバム
*アルバム未収録

 

ジャケット・ブックレット

 ニューヨークの交差点で信号にぶら下がる泉水さんが印象的。珍しくスーツ姿。ポスターでは地面に座ってカメラ目線を決めている写真もあり、こちらの方の写真は私のお気に入りの写真の一枚だ。

 「心を開いて」同様にビニールパッケージを剥がすとアーティスト名も曲名も無くなるジャケット。

 「ドラゴンボールGT」がタイアップだったので、店頭に並んだ状態ではドラゴンボールのイラストがジャケットの裏にあるが、これは実際のジャケットとは別の紙になっており、取り外し可能。

 

セールス

  • オリコン最高位1位
  • 登場週数14週
  • 総売上60.3万枚

 これまでの基準から言うと低迷と言って良い数字だが、この時期になるとZARDのアーティストパワーは弱ってきており、総売上50万枚超えれば合格点という感じだ。

 この当時のオリコンの集計方法は発売日前に店頭に並んだ分(いわゆるフライング分)のセールスは発売日以降に繰り越す、というものだったが、この作品は発売日が1月6日だったが、年末年始の関係で実際に店頭に並んだのが12月27日頃だった。

 この年にオリコンはフライング分の集計方法を改め、フライング分はそのまま集計するようになる。

 フライングが長かった割には初動は良くなかった。23.1万枚で「君がいない」レベルにまで落ちた。それでも2〜3週目は結構粘った。登場週数は14週で結構良い。総売上は60.3万枚でこの時期としてはまずまず。

 

<<前のシングルへ 次のシングルへ>>