きっと忘れない 1993.11.3 BGDH-1016 |
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全体的な印象 ZARDの人気もかなり高い位置で安定し、これといった露出もないのに関わらず、出す曲の初動枚数は増えていき、30万枚前後で安定する。 表題曲は前作に引き続きメランコリックな曲で、今度は失恋ソング。私は前作「もう少し あと少し…」といつもセットで思い出してしまう。 私は正直言ってこれといった魅力を感じなかったが、結構な支持を集めた曲だ。おそらくこの頃ファンになった人がこの後のZARDの全盛期を支えたのだろう。 この頃の泉水さんのイメージは、今もそうだが「優しそうなお姉さん」であって、そういったソフトなイメージを決定的にするためにはこの曲は良い役割を果たしたと思う。 タイアップは「負けないで」と同じ「白鳥麗子でございます!」。
きっと忘れない 作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎 編曲:明石昌夫 珍しくア・カペラで始まる、前作に続いてのメランコリック路線。曲調からして栗林誠一郎の曲かと思ったら織田哲郎だった。 泉水さんのヴォーカルは優しさと柔らかさが出ていて、いい雰囲気だ。 歌詞は失恋を歌っている。「今にも笑顔であなたが現れそうで」という一節から一瞬「あなた」は死んだのか、と思ったりしたが、その後に「あなたが変わらぬように」とあるから違うだろうなあ。 アルバム「OH MY LOVE」収録のヴァージョンとは少し違っている。こちらの方がヴォーカルのエコーが少なく、ヴォーカルが前面に出ているような感じがする。「ZARD BEST The Single Collection」はシングルヴァージョンを収録。 収録アルバム
黄昏にMy Lonely Heart 作詞:坂井泉水 作曲:栗林誠一郎 編曲:明石昌夫 軽快なロックナンバー。しかし、初期の曲のようなダークなイメージは無い。泉水さんのクールなヴォーカルが暗さより清涼感を醸し出している。ちょっと素っ気なすぎるような感じもしないでもないが。 これまた失恋ソングだが、ロック調の曲に合わせて、やや強がった女性の心境を歌っている。 詞の構成はいつもどおりの、特定のテーマに沿って印象的なフレーズを並べたもので、泉水さんの作施術はは一つの完成形を見ているようだ。 「ZARD BLEND 2」収録のヴァージョンとは微妙に音質が異なるような感じがする。こちらの方がクリアで,BLEND2の方がやや詰まった感じ。 収録アルバム
ジャケット・ブックレット またまたセピア調。「眠れない夜を抱いて」以降のシングル曲は「揺れる想い」を除いて、次の「この愛に泳ぎ疲れても/Boy」までセピア調だ。 ジャケット写真は、ZARDのイメージを忠実に守った、優しそうなイメージの写真だ。ただし、あんまりインパクトはない。 泉水さんのファッションセンスは、流行とは全く関係ない、我が道を行くものだ。こんなフツーの格好でいい女に見せるんだから、誰にも真似できないよなあ。このセンスはコンサバ美人を好む男性ファンにはむしろ好評なのではないだろうか。
セールス
「もう少し あと少し…」で2位だった前作とうってかわって、2位に20万枚近い差を付け大差で1位。 初動枚数は29.1万枚で、前作の記録を4万枚上回り自己最高だった。また、トータルセールスも前作を上回った。この時点で自己3位の記録。 この後ZARDのセールスは見事なまでに安定し、初動30万枚前後、累計80万枚前後の成績が続く。
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