この愛に泳ぎ疲れても/Boy

1994.2.2 BGDH-1033

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この愛に泳ぎ疲れても
  1. この愛に泳ぎ疲れても
  2. Boy
  3. この愛に泳ぎ疲れても(オリジナルカラオケ)
  4. Boy(オリジナルカラオケ)

全体的な印象

 ZARDが武道館公演を行ったらどうなるか?それを擬似的に表現して見せたのが、この作品のプロモーションビデオ及びジャケットだ。

 アサヒ芸能増刊「発掘アイドルCollection2」(1997/4/30)によると1993年11月に実際に日本武道館で撮影されたらしい。違っていたらここから先が全部無駄な文章になるが、おそらくビーイングが資料提供したと思われる「発掘アイドルCollection2」を信用して先に進める。武道館借り切って、客入れないでセット組んで、ジャケット写真とTVでは15秒程度しか放送されないプロモーションビデオだけを撮影するというえらく贅沢なことをやっている。おそらくこの時の様子と思われる疑似ライヴの映像が「ZARD BEST The Single Collection」の2次特典ビデオの「Showreel Ver.0.2」に収録されている。この時の泉水さんは実に綺麗かつかわいらしく、ルックスは最高の状態だ。
(注)日本武道館ではなく,日本青年館であるという説の方が有力。「発掘アイドルCollection2」が勘違いして日本武道館と記載した可能性が高い。上の文章,半分無駄です(^^;)

 ZARD初の両A面のシングル。とはいえ、実質「この愛に泳ぎ疲れても」がA面扱いで、「Boy」はカップリング扱いだった。アルバム「OH MY LOVE」にも「この愛に泳ぎ疲れても」は収録されたが、「Boy」は収録されていない。

 初動、累計ともに前作を上回り、セールスは好調を維持した。

 

この愛に泳ぎ疲れても

 作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎 編曲:明石昌夫

 当初は全編通してバラードだったという話を聞いたことがある。しかし、リリースされたバーションは前半バラード、後半はテンポが急に上がり、ロック的になるという変則的な構成になっている。

 重厚なイントロに反して、泉水さんの声は比較的優しくソフトな感じで始まる。しかし、テンポが上がるにつれて、切実な感情を表現するようなヴォーカルに変わっていく。さあ、もう少しというところで終わってしまう。

 歌詞は泉水さんらしさ爆発だ。何枚もの紙切れにタイトル「この愛に泳ぎ疲れても」に沿った言葉を書いてシルクハットに入れてかき混ぜて並べたような歌詞。そう、「キッドA」に於けるトム・E・ヨークよりずっと先に行っているぜ。泉水さんは。

収録アルバム
「OH MY LOVE」
「愛と疑惑のサスペンス エンディング曲集」
「ZARD BEST The Single Collection 〜軌跡〜」
「Cruising & Live」(ライヴバージョン)
「Golden Best」

 

Boy

 作詞:坂井泉水 作曲:栗林誠一郎 編曲:明石昌夫

 「君がいない」に続き、栗林誠一郎の曲のカバー。オリジナルは栗林誠一郎の1989年のアルバム(デビュー作?)「LA JOLLA(ラ・ホーヤ)」収録の「GIRL 今でも…」だ。

 作詞は泉水さんになっているが、「君がいない」とは違って殆ど別の歌詞になっているため、このクレジットで良いだろう。似ている箇所はGIRLをBoyに代えて、出だしの「GIRL 今でも」が「Boy 今でも」に変わっている程度。アレンジはオリジナルとあまり変わらない。元々こういうスローな曲だ。

 歌詞は一種の励ましソングなんだろう。泉水さんの励ましソングって誰を対象にしているのかよくわからない。世間一般の男性諸君に向けられているんだろうか。

収録アルバム
「ZARD BLEND 2 〜LEAF & SNOW〜」
「Soffio di vento」

 

ジャケット・ブックレット

 またまたまたセピア調。武道館の客席で撮影された写真。泉水さんはちょっと凛々しい感じ。プロモーションビデオ(といっても音楽情報番組向け映像といった感じで、一つの作品としてまとまったモノではないが)もこういう感じの映像が続いていたと思えば大きな間違いはない。

 

セールス

  • オリコン最高位1位
  • 登場週数15週
  • 総売上88.7万枚

 初動も累計も前作を上回ったが、殆ど数字は変わらない。登場週数も同じだ。曲の善し悪しよりむしろZARDのアーティストパワーで叩き出した数字という感じがする。

 この後アルバム「OH MY LOVE」まで4ヶ月リリースが開く。

 

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