この涙 星になれ 1999.12.1 JBCJ-1027 |
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全体的な印象 科捜研の女ってドラマ・・あったんです。そしてそのドラマのタイアップが、このZARD初のマキシシングル。 カップリングの「お・も・ひ・で」にもタイアップが付いていて、なんと「チェンジ伊豆2000」という伊豆観光キャンペーンのイメージソングだった。 この頃のZARDは本当に凄い勢いで作品をリリースしていて、この曲も前作から2ヶ月経たないでのリリースだった。 タイアップも殆ど効果無く、「チェンジ伊豆2000」に至っては「渋すぎる」と失笑すら買っていた。セールスは悪かった。 この涙 星になれ 作詞:坂井泉水 作曲:岩井勇一郎 編曲:古井弘人 ちょっとタイトル見ただけで引いてしまう。ここまで少女趣味丸出しなタイトルは、かつて長戸大幸が泉水さんの首根っこ抑えてプロデュースしていた時代には絶対に付かなかっただろう。泉水さんの趣味が反映されるようになって、初めて付けることができるようになったタイトルだと思う。 作曲はNew Cinema蜥蜴の岩井勇一郎、編曲はGARNET CROWの古井弘人。この二人は既にお馴染みとなった感がある。泉水さんは「君」付けで呼んでいるという噂もある。 歌詞は・・・サッパリ意味が分からない。「MIND GAMES」並に意味不明。ラブソングのようであり、メッセージソングのようであり。漠然とした意味すら分からない。 途中「B'zの稲葉か?」と思わせるコーラスが入るが、TWINZERの生沢ではないか?とか作曲担当の岩井ではないか?とか諸説有るようだ。どうも稲葉ではない模様。 収録アルバム
お・も・ひ・で 作詞:坂井泉水 作曲:寺尾広 編曲:古井弘人・徳永暁人 のんびりした雰囲気で、結構人気がある曲。カップリングになると決まる前から既に存在は知られていて、カップリングにするには勿体なすぎるという意見もあった。 作曲の寺尾広は、なんと「Good-bye My Loneliness」のカップリング「愛は暗闇の中で」の編曲を担当した人物だ。8年ぶりにZARD楽曲を手掛けたことになる。 この曲のほのぼの感を強めているのは、なんといっても古井・徳永コンビによる編曲だろう。ただ、さすがにA面で出すには地味すぎるアレンジだと思う。カップリングとして丁度いい出来なのではないだろうか。 歌詞は随所に伊豆の地名を盛り込んでいて、ご当地ソングっぽく仕上げているが、伊豆と全く関係ない「待ち合わせの場所 間違えて 映画観れなくなったね」といった歌詞が出てくるところから考えると、実際はストックしてあった歌詞を改良したものと思われる。 収録アルバム
ジャケット・ブックレット ジャケット写真は地下鉄車内の泉水さんのややぼけた写真。黒ずくめで、ちょっと大人っぽく、少女趣味なタイトルとはかなりギャップがあるようだが。 初めてのマキシシングル。パッケージには表題曲+カップリング+それぞれのカラオケの4曲しか表示されていないが、実際にはシークレットトラックとしてリミックスが1曲収録されている。 マキシシングルになって型番がアルバムと同じJBCJになった。
セールス
初動は前作を上回り8.1万枚。しかし、その後全く伸びず、最終的には前作を累計でやや上回る程度でチャートアウト。 同時期のチャートを見ると、大泉逸郎「孫」がチャートを駆け上がり始め、トップ10入りした。そして外資系レコード店中心に「Love,Day After Tommorow」がヒットし始めた。そう、倉木麻衣の登場だ。
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