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#10200 
水師提督 2016/04/29 11:30
全ルーシの大公

いつも掲示板を拝見させていただいています。
個人的に興味を持っている話題が出ていましたので、書き込ませていただきます。

ロシア帝国の形成については、モスクワ大公国のジュチ=ウルス(キプチャク=ハン国)に対する従属がしばしば指摘されますが、さらにリューリク朝による「統一」の過程で、カザン=ハン国やアストラハハン=ハン国を征服し、かつ多くのモンゴル貴族を帝国の支配身分に受け入れていることにも留意すべきです。
また、かのイワン雷帝(四世)は、シメオン=ベクブラートヴィチという改宗モンゴル貴族を1575年に「全ルーシの大公」に擁立して、1年後に退位させるという騒動(?)を起こしています。

イワン雷帝特有の不可解な気まぐれともされますが、雷帝としては、ジュチ=ウルスの後継国家群を併合し、その旧構成員たちの忠誠心を確保するうえで、チンギス=ハンの血統から統一ロシアの支配を「禅譲」された、という体裁を整えようとした、という解釈が比較的有力です。

モンゴル史研究者の杉山正明などは、ロシア帝国を清帝国と同様に、モンゴル帝国の「婿殿」(広義の後継者)と表現していますが、おそらく岡田氏の評価も、そういうニュアンスを含んでいるのではないでしょうか。



#10199 
2016/04/29 09:13
通行人さん

推論なので恐縮ですが、元は、遊牧民帝国としては、世界情勢を一変させたと岡田さんは、
評価していると思います。ロシアのツァーリが、汗を基盤とした、というのは、軍国主義の一指
であって、周辺の異民族との小競り合いを制するために、覇権を唱えた元の威光を欲した、
という事ではないでしょうか。ロシア正教は、内政向けで、元の威光は外交に利用されたという事です。

軍隊が主導して、元の作法や戦術に倣った、と通行人さんは書かれていると思いますが、
そうすると、ヨーロッパに、ロシア王室は憧れた、というわけではなくて、アジア化をも、
軍隊が独立して、アジアの優れた戦術を取り入れ、それが、王室の制度に影響を与えた、
という事ではないでしょうか。

モンゴルの存在感はとても大きく、かつて中原の制覇を許した後の中国王朝も、モンゴルとの
戦いを続け、その武威は、モンゴルとの戦績によって評価された、というような事も、氏の著書に
書かれていたように思います。これは、当然であって、故郷を蹂躙した、強者へのリターンマッチは
王朝指導者の勇気を試し、愛国心の根拠となったと思うのですよ。つまり、易姓革命を別にすれば、
世襲であった帝位が、モンゴルへの対処によって、評価されたというのは、世襲皇帝の弛緩を防ぎ、
気を引き締めさせたのではないでしょうか。

ロシアに関しては、ビザンティンも元をも選んで、いいとこどりをして整合性がなかった、
という事ではなくて、双方の体制を冷静に評価して、自国流に消化したという事だと思います。
権威的な国家には、多かれ少なかれ、自民族中心主義はあると思いますし、ツァーリの件はそれによる
ロシアの独立性を表すものではないでしょうか。



#10198 
通行人 2016/04/29 04:44
つねさまへ

実はノアの方舟は知人が探索探検に出掛けています。アメリカ系の宗教団体からの資金援助を得まして。
私も一枚かんでいたのですが、コンゴへモケレムベンベと言われた恐竜?探索に関わった為に、参加をしてません。
(第二次隊記録が高野氏という方が「幻獣ムベンベを追え」て文庫にしてます)
因みに私は知人の汗血馬探索に赴いたので、どちらにも参加してません。

それでなんですが…アララト山付近はソ連との国境やらクルド族の問題でヤバヤバな地域らしかったようです。
医療の行き届かない地域への貢献として、イスタンブールで買い求めた抗生物質が、軍事物質として疑われて国境警備隊とか軍隊に検挙されて、山に入れなかったそうです。
私ども日本人としては、医療の行き届かない地域に抗生物質を持ち込むのは貢献として考えるのですが、トルコ政府としては、クルド族への軍隊支援と考えるようです。確かに戦争で傷ついた時に真っ先に必要となる軍事物質ですから。
幸いにスパイ容疑ははれて釈放されてますが、その時には天候が悪化していて辞退をせざる得なかったそうです。
イスラムもユダヤもキリストも同じヤーベを敬うのですから、巨力しても問題はのいと思うのですけどねを
それだけ中東は難しいのでしょうね。



#10196 
通行人 2016/04/29 04:14
オカルト話再興

ナチスも信じられない位にバカですが、日本も笑えないのでは?
私のじい様は合気道の使い手でして、よくは解らないのですが、兄弟子と一緒に大本教の教祖と中国に渡ったそうです。
何をしていたのですかね(笑)
祖父から断片で話を聞くには、戦前の日本はカルトが沢山あって、影響力があつたそうです。
それらが大日本帝国の天皇=神様説に荷担した可能性はなきにして有りや?
昭和天皇は、天皇機関説に対して、「美濃部の言う説で良いではないか」と言われたそうです。でも彼は現人神にされていきました。御本人の意思とは関わりなく。それが300万人を日本人だけで数える死者の惨憺です。
ナチスを笑えませんね。



#10195 
通行人 2016/04/29 03:57
ところでロマノフ家の黄金ってあったのですか?

すみませんゴルゴ13か何かの影響なのですが?
でも、ロシアが内線に突入する直前で、国内はボロボロの状態で、列車または船で300トンに達する金塊を輸送する事なと出来たのでしょうか?
そのおカネがあったら、初期のソビエト政府は困らなかったと思うのです。
ということは、そもそも無かったか、どこかに埋もれたままで忘れられてると思うのですが。なんかナチス財宝より否定的に見られているみといですね。



#10194 
通行人 2016/04/29 03:29
ロシアの謎

岡田英弘て歴史家かいるようでして、雜書で読むと、モンゴル帝国とか遊牧民王朝を評価してる方なようです。
それで思至ったのですけど。
この学者さん、ロシアのツァーリ(皇帝)は
モンゴル帝国の汗から来ていると書いていた記憶があるのです。
でも、ロシア帝国のツァーリは、ビザンチンからの帝位の委譲と歴史で習った記憶があるのです。
実際にロシア皇帝はロシア正教会の人事権を握っている「政教一致」てすよね?
でも、図書館で調べると、モスクワ公国は代々に何とか汗国から姫様を貰って皇統を維持したらしい。
実際に小勢力だったモスクワ公国が、ロシア帝国に発展するのは、モンゴルから学んだ騎射戦術に依るのたそうです。
それで…なんですが。
確かにロシアの残虐性と議会も憲法も持たなかった風土には、モンゴル帝国の影響がある気がするのですが、でもツァーリがビザンチン経由でなく、汗の継承と言うのは変に思うのですが。
どなたか御意見を頂けませんか?



#10193 
つね 2016/04/29 03:24
お墓の話

チンギス・ハーンの墓については史点でも見た気がする、と思って探してみると2001/9/14と2002/10/19、2009/10/8にありました。2009/10/8については、この時点で眉唾ものという紹介ですが。あと2006/「4/1」もですね(笑)。内容はお読みいただいての楽しみということで。
2010/1/11には曹操の墓発見の話が紹介されてますが、こちらは一応、確定なんでしょうか。他にもツタンカーメンとか古墳とか古代の墓というのは話題になりやすい気がしますが、墓そのものや副葬品その他が当時の文化や歴史的経緯を知る貴重な史料だからでしょうか。天皇陵なんかは徹底調査すれば古代史がかなり解明するのではないかと期待するのですが。斉明天皇みたいにほぼ確実に、比定が間違っていると明らかなのをそのままにするのは当人に対しても失礼だと思うのですが、宮内庁の頑なな姿勢はどこからきているんでしょうか。

>オカルト話
「ムー」や「アトランティス」はとにかく、「ノアの箱舟」はアララト山に遺跡があると言われていますし(だったらとっとと調べろよ、と思っています)、神武東征なんかも元ネタがあると考える人もいます。歴史的事実を解明する糸口として伝承・神話を利用するのは一つの方法かもしれません。



#10192 
通行人 2016/04/29 01:28
愉しく歴史を語りましょうよ

政治や勢力は時代によって動くものでは?
せっかく歴史の遊び場を徹夜城さんが整えてくれてるのですから、お互いの信念はともかく、楽しく語りませんか。
やめましょうよ。
隆さんも大将も。
私のせいでそんなのは嫌です。



#10191 
通行人 2016/04/29 01:23
バラージさんへ

いや懐かしい映画です。バンゲリスの音楽が耳に残ってます。
御指摘の通り、ヒーローはユダヤ系ですよね?
で、コーチは確かアラブ系。
親友はスコッチ。

これってですが、実はなんですが…

「大英帝国の繁栄と栄光はイングランド人の賜物ではなく、ユダヤの金と、植民地の血の汗と、海外に雄飛するスコッチの勇気によって培われた」
と言う隠れたテーマな気がするのですが、私の考えすぎでしょうか?



#10190 
通行人 2016/04/29 01:13
きな臭いですねえ

「アンゴルモア」て漫画を御存知でしょうか?
流人として対馬に流された鎌倉武士が、モンゴル帝国の侵略に遭遇して、対馬の武士をまとめてモンゴルに抵抗するというマンガです。
Web配信のマンガですが、単行本になり、ダ・ヴィンチ誌に取り上げられてヒット作品になってます。
でもですが…大河ドラマすら元寇を描いた作品は一つくらいと記憶してます。

この時期に、大陸からの侵略に侍が立ち向かうマンガがヒットするのはキナ臭いと思うのは私の偏見でしようか?



#10189 
バラージ 2016/04/29 01:13
実は大戦間期の話

 この間、映画『炎のランナー』を久しぶりに観直しました。最初に観たのは小学生か中学生の時にテレビの日本語吹き替えで。以後ビデオやDVDで何度か観直してるんですが、今回久々に観直して改めて感じたのが第一次・第二次両大戦の間の時代を描いた映画なんだということです。もちろんもともとわかっていたことではあるんですが、これまではもっぱら1924年ロンドン五輪までを舞台としたスポーツ映画・伝記映画としての側面ばかりを観ていました(実際、第一義的にはそうだし、それが感動的であるのですが)。
 しかし今回改めて観直してみると、主人公の一人ハロルド・エイブラムズが恋人に、ユダヤ系であることから来る被差別感を語るシーンがあります。それに対して「そんなこと誰も気にしてない」と言う恋人に、「君はユダヤ人じゃないからわからない。潜在的差別がある。たとえて言えば、水辺に行けても水は飲めない」と言うシーンがあります。そこでハッとしたのはこれは1920年代の話であり、そのころからヨーロッパには反ユダヤ主義の芽があって、それからわずか10〜20年後にヨーロッパ全土にナチズムとホロコーストの嵐が吹き荒れていくという事実です。
 また、もう一人の主人公エリック・リデルについては、映画の最後に字幕で出てくる
登場人物のその後で、「第二次大戦末期に(宣教師としての)赴任地中国で死去」と出てきます。彼は宣教師として赴いた中国で日中戦争・太平洋戦争の勃発に遭遇し、日本軍の捕虜となって収容所で病死しているとのことで、意外なところで近代日本の負の側面との関係性があるということに何とも言えない気持ちになります。
 ちなみに映画の終盤、安息日には走れないというリデルを説得するためにやってくる皇太子は『英国王のスピーチ』『ウォリスとエドワード』などにも登場する「王冠を捨てた恋」のエドワード8世。
 それにしても改めて観てもヴァンゲリスのテーマ音楽は名曲ですね。

>オカルト話
 ムーやアトランティスやオーパーツなんかの超古代文明ものは僕が小学生の頃に流行ってたような気がしますが、個人的にはそこまでハマりませんでした。僕がハマったオカルトものは中学生の頃の『ノストラダムスの大予言』ですね。いや、お恥ずかしい(笑)。そっち方面で有名な五島勉の著作で、そのころには4か5ぐらいまで出てたのかな? 時期を調べてみると僕がハマってたのは中学生の時期で、高校に入ったころから急速に興味を失っています。まあ、村上春樹も中学だか高校の頃にヒトラーの『我が闘争』に激ハマりしてたそうですから、思春期特有の流行り病みたいなもんなんでしょう(と自己を正当化してみる・笑)。五島氏は他にもツングースとかファティマとかいろいろ出してましたが、『幻の超古代帝国アスカ』ってのが(内容はともかく)読み物としては面白かったですね。五島氏は小説も出してて、『カバラの呪い』『超兵器戦争(スーパーウェポンゲーム)』ってのも面白く読んだ記憶がありますから、それなりに筆力はあったんでしょう(でなきゃいくらなんでも『大予言』がミリオンセラーにはならないだろうし)。

>南京大虐殺
 既に他の方々が書いているんで改めては書きませんが、僕も南京大虐殺は事実との立場です。



#10187 
通行人 2016/04/29 01:04
野人のお話

中国には野人てイエティみたいな猿人の伝説が在りますね?
同様に中国には仙人が古代までは正史に堂々と出てきますね。まさか封神演義みたいな仙人が実在したとは思えないのてすか、王朝の後退期に山河に逃れて、漂泊民となった集団がいたのでないかとは思われます。
日本にもサンカて言われん人達がいたと
言われてますから。
実はですね、この人達は1950年代あたりまで存在したようなんですよ。
大学のフィールドワークで、サンカ出身と言う老婆に出会ってます。
その後、山屋として山野を歩いた日々に、彼女の言われたセブリ(キャンプ地)が実在してる事を、各地で散見してます。
彼らが縄文人の末裔とは私は思いません。でも日本でも戦乱の時期に、山に逃れた人達はいたのではないか?
例えば天狗とされた人々とか。
中国の仙人も似たような存在ではないかと思うのです。



#10186 
通行人 2016/04/29 00:49
ところで徹夜城さん

クロンターフの戦って有りますよね?
ローマ帝国の衰退の後で、バイキングが出てきて今のアイルランドやダブリンを支配したとか。
ケルト族の首長は、ローマから逃げてきた学僧を受け入れて、いち早くキリスト教に転じたとか。
でもバイキングは北欧神話の神々を祀るバイキングとは宗教的に違う。
クロンターフの戦は、実はキリスト教(唯一神教)と多神教とのヨーロッパにおける一大決戦であり、ここでケルトが勝利したからヨーロッパはキリスト教文明に転じて、一つの集団になれたのた!
このように知人のアイルランド出身の留学生が私に言いました。
それって妥当な評価なのでしょうか?



#10185 
通行人 2016/04/29 00:34
もう嫌、徹夜城さん

そもそも政治的な話が嫌で、バカ話をプロの意見で聞きたくて、この板に来たのに。それでは駄目なんですかね?
歴史ってきついなぁ趣味としては。
そんな話より、ムー大陸の話がしたいですね。
与那国島の海底遺跡ですが、いかが思われますか?

私はあれを観たいが故に、女房にド突かれながらダイビングの資格を取り、潜水しました。
一見、そうですね…石を切り出したような直線が並ぶんです。
私は日本山岳会に所属していた山屋ですが、自然界に「直線」は存在しないのですよ。アウトドアマンの立場からして。

しかし…そのあとで人面の岩とされる海底や海岸の遺跡?を見たのですが、困ったなあ…風化が激しくて、人工物にも見えるし、自然物とも見える。
ナンマタール遺跡にも新婚旅行で行ったのですが、あのようなモアイ的なものは陸上でも海底でも見られませんでした。
海面上昇のタイムラグを考えると、縄文時代に巨石文明が存在したとは思えないんですが。
でも私どもが考えるような文明ではなく、プレ文明的な石器人の何かがあったと言われると(琉球大の学生の弁では)否定しきれないものもあるような…
火山活動で滅んだ海人の文明?が九州にあったとされる話を聞いたのですが、しかし諸星大二郎の描いた海人の時代とも離れすぎているような。
歴史のプロとどう思われますか?





#10184 
通行人 2016/04/28 23:33
もう嫌だなぁ…隆さんへ

私は在日米軍属だった事があり、星条旗新聞社の警備員として散弾銃を持ち警備していた事があります。(ゲート内はアメリカ領土で、米軍施設といえマスコミなので日本人が武装して警備します)
私は特に右翼だとは思ってませんが、そもそも在日米軍施設に勤めに辺り、思想調査をされたであろうことは疑えず、そして採用されたと言うことは客観的に観て保守なのだろうと思われます。
そういう足場の人間ですが、南京虐殺は「事実」と思ってます。

これは米軍兵士がベトナムで解放軍を識別できない為に、ソンミ村虐殺をしてしまったような問題と似ていると思うのです。
私も911テロ直後に実弾を込めた銃を渡されてゲートに立った事があるので、
イラクやベトナムでの一兵士が恐怖から暴力的になるのは理解できます。
でも、ベトナム人民に対する虐殺は正当化できないはずです。
便衣兵に対する処置として、中国の非戦闘員を殺害したのならば、それは日本軍の見通しの甘さを糾弾すべきであって、
日本は悪くないという論拠にはならないと思います。

ただ貴兄の冷静な対処には好感を持てます。大将さんの上から目線の感情を剥き出しにした言よりは。
本来は私は貴兄を糾弾したい立場ですが、大将さんの人を見下した書き方に反感を持つので、それをやる気が失せました。文は人なりと言いますが、リベラルな言の方にも尊敬しかねる方はいるものですね(笑)




#10183 
2016/04/28 22:17
通行人さん

いえ、自分が浅学なものですから、あれは、専門家としてはありがちな反応だと思いますよ。

南京大虐殺は、映像として、南京市民が、日本軍を全く恐れていない事や、都市の人口が、入城後に増えている事とか、状況証拠として、虐殺が起きているならば、あり得ないであろう事が起きている事から判断しました。便衣兵も立派な兵隊ですから、戦闘になれば、攻撃されて当然ですし、国際法とか、社会が裁くのではなく、個人の手によって、殺傷されるのが、戦闘員でしょうね。

戦後の民主主義の道を歩み、戦前と決別した筈の日本を、執拗に追及するのは、共産党がプロパガンダを駆使している、何よりの証拠と思います。中韓での結託を崩すのは、容易でなくとも、中共が反日政策を取っており、そのために、南京大虐殺が利用されている、という感覚は、ごく普通だと思います。国民党は、台湾に逃れた後に、時間が懸けらているとはいえ、態度を改めてはいませんか。

共産主義が、農村を基盤としているのは、共産主義の本質が、テクノクラートであっても、高度な技術や知性を要さない事から、そうではないかと思いました。前質問とリンクしますけど、儒教があったから、共産主義は大陸に馴染んだと思います。儒教が賢人として、社会模範を求めたのに対して、共産主義は、伝統や秩序の破壊、つまり革命にあったとしても、その放伐による革命は、中華が経験して来た、有徳者による革命、つまり、政権の流動性と同質、とまで言わないまでも、結果として、似通った成果にあると思ったからです。

>アトランティス

実に興味深い、多大な刺激に溢れた話題ですね。ヨーロッパに、ギリシャがありき、であっても、大西洋には、未知の大陸のロマンがあると。ミノア文明の興亡を経験したヨーロッパが、強大な対外文明を必要とした、つまり、超古代文明とは、現実の国家が、拡張して行く上での、願望を映したものではないか、と思います。だから未来の技術とかがアトランティスには、託されて、それを、継承する形で、ヨーロッパ文明が、外界に打って出て行く名分となり、目標となったのでしょう。拡張には大義が必要で、それを他国、つまり、仮想のライバルに託したのは、まさに、フロンティアを要するがためなのでしょうね。



#10182 
通行人 2016/04/28 21:46
視点読みました、それと大将様

徹夜城さんの視点読みました。面白いです。通りすがりのはずが、すっかり居座りかけてます。
パナマ文書からナチスの略奪絵画が出てきてしまうあたり、スリルを感じました。また寄らせて頂きます。

それと大将さんへ。
私も責任を感じて、何とか政治的な話題を板から過去ログに流せたら…思うたので、財宝やアトランチスネタで書き込んだのですが、一つ、

蒸し返されるのは如何なものでしょか?
隆さんが反論してきてるのならば別ですが。わざわざ脳内なんとかとか侮蔑的な言葉を用いて書くのは、炎上させるだけではないですかな?
やるのならば、上から目線で嘲笑するのではなく、冷静にやられたら如何なものでしょう?
喧嘩を望まれるのならば、そういう板に板に行かれたら?
わざわざ火に油を注いでいるように見えて感心ができません。議論がなさりたいならば冷静に言葉を選ぶべきでは?
私は徹夜城さんに聞いたわけではありませんが、私のナチスの黄金列車から始まった話が、なんだか政治的な話になるのを看過できないので、古代文明やらナチスオカルトの話を書かせて頂いて、剣呑な話を過去スレにしようとしたつもりです。徹夜城さんも応じて下さったのでは…と感じてます。
明らかに歪んだ感は許せないのは理解しているつもりですが、大将さんのように相手を侮蔑する態度では、結果として徹夜城さんに迷惑を掛けるだけと思います。



#10180 
アジアのバカ大将 2016/04/28 21:04
隆さん、ここは歴史(事実)に基づいてオシャベリする場ですよ

貴方の以下のような脳内歴史には、根拠となる事実があるのでしょうか?
あったら、情報源とともに教えていただけませんか?
>>南京大虐殺は〜無かった〜
歴史学者でこう主張している人と、根拠は?
虐殺否定派の代表格の藤岡信勝教授でさえ「殺したのは、全部便衣兵だった」
と大量殺害自体は否定していません。なお、根拠は現在までのところ示されて
いません。
>>中共のプロパガンダのせいでしょう〜
貴方が「そう思った」以外の根拠は?国際連盟で虐殺を非難したり、
東京裁判で松井司令官らを裁いたのは国民党政府です。

>>喧伝されないのは〜
事実に反します。南京では毎年慰霊祭が行われていました。
二年前から、中国の国家追悼日に昇格し国家主席または首相が
出席して行事を行っています。
>>共産主義が、中国の儒教支配と馴染んだからだと思います
具体的にはどういうことでしょうか?
>>農村、郷里社会を基盤とする両思想〜
どういう意味でしょうか。共産主義は、伝統的共同体である農村
が破壊されて生じた、プロレタリアートを革命の主体と考えてい
ます。
>>郷里の意向を無視して、
郷里?
何の郷里ですか?
>>独自の解放思想を持った、
どんな思想ですか?まとまった本がありますか?
 すごい!一言ごとに突っ込めますね。



#10179 
徹夜城(「太陽の子エステバン」ってアニメが結構好きで見ていた管理人) 2016/04/27 12:26
アトランティスばなし続き

>通行人さん
 紹介した「アトランティス・ミステリー」の著者・庄子大亮さんも、一般の歴史ファン(部分的にオカルト的な方面含む)と本職の歴史家の間の架け橋になれば、という思いでこの本を書いたと書かれてました。確かに本職歴史家(西洋古代史)の方でこの手のテーマを扱う一般書を書かれたケースは珍しいかもしれません。

 この本ではアトランティスにまつわるこれまで出た仮説が真面目なのからオカルトなのまで網羅的に紹介されてましたが、その中でもかなり「有力」な説としてクレタ文明、サントリーニ島の大噴火の被害がアトランティスのモデルでは、という説を紹介してました。現地でも「ここがアトランティス」だと宣伝して観光客呼び込みをやってるそうです(笑)。
 ただ庄子さんはこの説の難点も挙げています。サントリーニ島の大噴火で確かに多大な被害は出たろうけど、発掘調査によるとくれた文明はその後もしっかり復興しているとのこと。またプラトンの話ではアトランティスは軍事国家とされているのにクレタ文明にその気配が薄いこと、また仮に「モデル」にしたとしてもプラトンの時代から千年も前の話(まぁアトランティスにいたっては9000年前の設定らしいですが)をロクに記録もないのにプラトンがどうやって知ったのか…などなどです。またそもそもも話としてプラトンは「ジブラルタルの柱」の向こう側、つまり大西洋にあると言ってるわけで、地理的に無理があると。

 アトランティスがもてはやされるようになったのは近代、19世紀以降になってからのことでその心理的背景に西洋人の優越意識があるのでは、という指摘が本書でなされてましたが、イギリスのグラッドストン首相のほか、ナチスの一部にアトランティス探索の動きがあったことにもチラッと触れられてました。ナチス以前にも「アトランティスこそアーリア人の故郷」と主張する書籍はあったそうで、ヒムラーなんか「ヘルゴラント島」こそがアトランティスだと主張していたとか。ヘルゴラント島って、地図で探すとえらく小さい島なんですが…ドイツに近かったからその方が都合がよかったのかな?

 なお、僕自身は子供時代に本棚に「ムー大陸の謎を解く」だったかな、そんな本が転がっていたこともありアトランティスはともかくムー大陸ネタは割と信じてました。学研の「海のひみつ」って学習漫画で明確に否定されてて怒ったりしたもんですが(笑)、あとから思えば実にまっとうな解説でしたよ、あれは。ああいうのも子供向けには大事なんだな、と思い返します。その解説部分でプラトンがアトランティス伝説を本に書いていて、それをヒントにチャーチワードがムー大陸伝説を創作した、という説明だったと記憶しています。
 
 まぁそれはそれとして、ムーだのアトランティスだのは映画やアニメでは何度となくネタとして使われてますね。僕が子供時代に見ていたアニメ「太陽の子エステバン」はインカやアステカ文明にスペインが侵略していく時代を舞台にしながら話はおもいっきりオカルトSF方向に行ってしまい、ムーだのアトランティスだのといった「超古代文明」の超科学メカが平気で出てきておりました。
 これの原作「黄金の七つの都市」を読む機会があったんですけど、事前に聞いてはいましたが原作の方はそんなSFテイストはゼロでして、しごく真面目な話なんですよね。アニメってことで思いっきりはじけた方向にいっちゃったみたいで。



#10178 
通行人 2016/04/27 04:49
なんだか責任を感じるので

私が黄金列車の話を振ったことが、何だか政治的な話題に火がつきかけているようで責任を感じます。
すみません。

ではナチスネタで一つ、事実を直視しないとどうなるか?を書きたいと思います。口汚しに。

ナチスって、もともとはオカルト団体から発しているはずです。
有色人種(ユダヤも含まれる)根絶を掲げる
カルト団体が二つオーストリアに在りまして、彼らの中から「ユダヤの陰謀と戦う為に秘密結社を組織する」とした者が
ゲルマン教団とかを立てます。
その組織が、一次大戦でメンバーが戦場に送られて衰退し、分裂。
とこかの支部がトゥーレ協会や神智学協会を起こします。トゥーレとは北極圏にあったとされるアーリア人の故郷の事。
要するに「ドイツ人は優秀で、他の民族は人獣交配の産物」てイカれオカルトです。狂ってますね。
その頭の中がオカルト疑似科学の連中が、「思想を労働者階級に伝搬すべき」
として労働者勉強会を開きます。
アントン・ドレクラーでしたか、左翼思想を勉強した会員を送って。
なんで反ユダヤ主義のオカルト者に左翼思想の持ち主がいるのか私も不思議なんですが、とにかくいた。
これが国家社会主義ドイツ労働者党の前身のはずです。
ここに陸軍からスパイが送り込まれます。ヒトラーですね。
ヒトラーはアブノーマルかもしれませんが、聡明でもありました。
合法的に政権を得て、総人口6500万人の600万人が完全失業者がいたドイツを立て直した歴史がくらいですから。
政権を取ると、この種のオカルト頭を弾圧します。
占いの禁止。占星術師やオカルティストの逮捕。かなり沢山の神秘主義者が獄死しており、「ヒトラーの怖れた男」の副題で、ヒトラーと最強の占星術と言われた男や、人智学協会のルドルフ・シュタイナーとかの関係を描いた映画があります。そこは徹夜城さんの分野でしょう。

で、オカルティストを殲滅したはずなんですが、これが何故か復活するんですね。不思議なことに。
しかも、やることなす事イカれてます。

前述のトゥーレですが、北極圏にあるというアーリア人の故郷ですが、それを事あろうに南極に探しに行かせてる(爆笑)
何でも地軸の逆転があったから南だとか。この時代に地軸逆転を持ち出した事は彼らが科学に理解があった反証でもありますが、それにしても…イカれてる。
もちろんUFOの基地なんか有りません。

東部戦線が膠着してくると、さらにイカれてきます。
アーネンエルベって団体があったのですが、祖国遺産協会て名前はまともそうですが、オカルトの殿堂です。
南極探険からチベット探険。聖槍の奪取や、人種改造に人体実験…○ガイ集団。
この人達は、何故か「地球は平面である」と主張します。そして平面である地球が、丸めた紙のごとく歪んでいると主張するのです。
丁度、モスクワは丸めた平面上でドイツの上空にあるので、空に向けて大砲を撃てと支持します。実際にやってます。
こんな科学政策をしていれば、それはアメリカに負けるでしょう。

問題は起源がオカルト団体といえ、粛清により神秘主義者を排除したナチスが、なんでまたオカルトにハマってしまったのか?ですね。

つまるところ現実直視を逃避したからだと私は結論します。
誰だって耳に痛い話はある。
でも、そこから離れる為に、事実を歪曲した情報に耳を傾けても、それは亡国の道を歩むだけです。
ナチスも大日本帝国も、同じ道を辿ったのですよ。




#10177 
通行人 2016/04/27 03:28
面白い

ワクワク話を徹夜城さん、ありがとうございました。
日本軍の南進策がムー大陸(レムリアとどう違うんだろう?)を支持していたのならば、モスラだのガメラだのが南海出身なのは、その名残かも知れませんね。

ところで、アトランチスてサントリニ島の大噴火の事でなかったのですか?
ヒストリーチャンネルを観ると、この噴火による日照の↓による寒冷化がアフリカ北岸を襲い、太陽神ラー(アモン・アメン神)を唯一絶対神としたとか。
確かにこの説はジグムント・フロイトの「モーセと一神教」の説と、かなり重なります。こっちの方がアトランチスよりもダイナミックな夢があるように思います。
ポリネシア系の人達の拡散と、南米の文明を結びつける説は、コンティキ号から沢山在りますが…少年時代に読んだヘイエルダールのロマンは素晴らしいですが…実際に太平洋に向かう海流に筏で乗ることが出来ず、チリだかアルゼンチンだかの軍艦に曳航してもらってるはずで、無理な説だったと言われてますね。

実のところ、私も財宝伝説や古代文明のロマンは大好きなんですが、超古代文明とかは無理があると思うのです。
エジプトやメソポタニア以前には、氷河期後の気象が安定しませんから。
夢のない話ですが。
ノアの方舟伝説も、洪水伝説が世界中にあるから、全世界的な洪水があった状況証拠なのだ。とオカルティストが言うんですが(キリストのライバルが所有したエメラルドタブレットとか)、それは世界中で気象が不安定になり、氷河湖が決壊したから「あちこちで似たような洪水が起きた」というのが真相ではないかと思われます。夢のない話ですが。
でも、プロの歴史家である貴兄が、こういうロマンを馬鹿にしないで、それなりに取り上げられるのは楽しいです。
ロマンの無い歴史家ではツマラナイですから。また通行の折りに寄らせて頂きます。では。





#10176 
徹夜城(子供時代はムー大陸説に夢中になってたこともある管理人) 2016/04/27 01:00
「アトランティス・ミステリー」

 読み終えて調べたらもう2009年に出た本でしたが、庄子大亮著「アトランティス・ミステリー」(PHP新書)という本をついさっき電車内で読み終えました。
 プラトンが著書に書き記した、高度な軍事国家を築きながら一昼夜で海に没したという「アトランティス」の話は近年でもオカルト・SFチックな創作作品などで再利用され、あたかも太古より存在した伝説であるかのような扱いすら受けてます。この本ではそのそもそもの記述から、近代以降に持ち出された各種の実在説、モデル説などを一通り紹介したうえで、著者ご自身の意見を最後に提示してます。
 まぁネタバレというほどでもないので書きますが、要は「プラトンが自分の思想を主張するために作り出した寓話」ということになります。というか、この説、どうも初めて聞く気がしないんですが、この本の紹介分を読んだのか、あるいは以前からそう言われていたのか。
 この本でも指摘してますが、近代の欧米人がアトランティス実在を信じたがった背景に、「各種文明のルーツとなる文明があり、それはヨーロッパ人だった」と信じたい心理、つまりは白人優越意識が潜在的にあったんじゃないか、という話はハッとするところです。アトランティス伝説の派生版がムー大陸であるわけですが、こちらも特に日本人が自身の優越意識と結びつける例があったことも想起させます。
 この本の著者もラストで書いてましたが、信じたい人がいるかぎりはアトランティス伝説は手を変え品を変え再生産されてゆくんだろうな、と思います。


>隆さん
 で、上記の話からつながってくるのですが、戦後何十年経とうとこの手の主張は消えないしこれからも再生産されていくのでしょうが、僕の立場を申し上げれば南京虐殺事件は「あった」ということで歴史学的には決着していて、あとは人数規模論だけ、という立場です。規模の大小については諸説入り乱れますが、「なかった」と言い切る説については、僕は「アポロは月に行ってない」だの「911テロは自作自演」だの「STAP細胞は本物」だのといった説と同等に扱う立場です。
 そもそも中国共産党のプロパガンダ、とおっしゃいますが当時も戦後直後も中国政府は共産党の宿敵の国民党政府であり、犠牲者数を四十万人と最大数で唱えていたのも台湾に逃れたあとの国民党の蒋介石でした。当時その蒋介石を猛烈に支持していた産経新聞がその主張をそのまんま紙上に書いてしまい、日本国内における最大犠牲者数を提示してしまったというのは知る人ぞ知るの笑い話です。



#10175 
2016/04/26 15:58
バラージさん

南京大虐殺は、いろいろな意見がありますが、自分は、無かった、という立場です。
中国人が、積極的に嘘をついた、というよりは、中共のプロパガンダのせいでしょう。それが、喧伝されないのは、共産主義が、中国の儒教支配と馴染んだからだと思います。農村、郷里社会を基盤とする両思想が、郷里の意向を無視して、独自の解放思想を持った、日本への根深い不信感の為でしょう。



#10174 
バラージ 2016/04/26 14:42
基本的なことですが

 関東軍は満州駐在の日本軍ですので南京大虐殺とはもともと関係がありません。南京大虐殺を起こしたのは中支那方面軍です。



#10173 
2016/04/26 13:46
ナチスの財宝

同タイトルの書籍を読んでいますが、ポーランドとか、地中海とか、ドイツの領土の周辺に、埋蔵地がばらついているのは、ドイツの後退による、戦線の縮小と、英ソ軍による、ライフラインの破壊による、移動能力の低下が原因でしょうね。ナチがかつて党だった時代に比して、その残党の逃走に使われたという、財宝は、ナチが国家権力から、テロ集団に堕ちた、という事だと思います。実際、ファシズム勢力が、国家の象徴となろうとしたのが、大戦だったわけで、個の国民としては、中世からの伝統や社会にとって異端である、ファシストは、せいぜい市民権を得るための、「改革」であったのではないでしょうか。


ナチが財宝を有していた理由は、ホロコーストや、戦地での略奪にあり、また、虐殺を指令する、SSなどの残虐な組織が、法制化されて居た事が、財源でしょう。そうしますと、決して裕福だったとは言えない、関東軍が南京虐殺とか、財産を奪う事件がなかった事は、その財力の希薄さが、白である事を裏付けているようにも思いますね。むしろ、中国国内での、略奪というのは、中国人同士であり、それが、租界などの列国を相手にするギャングの財源となり、温床となったのでしょう。

今になって、韓国との間とかにある、財宝の奪い合いで、冷戦をするのは、不条理ですし、こうした懸案は、法廷に委ねるしかないですね。

>三銃士

映画版も面白かったですね。王直属の騎士団でありながら、直言をはばからない。そうした、傑出した人材だからこそ、多勢の騎士団の中で、三傑、と呼ばれたのでしょう。そして、股肱の傑の背景には、名君あり、という事だと思います。



#10172 
バラージ 2016/04/26 00:56
小悪魔茶々の物語

 ついこの間、あまり面白くなくて一ヶ月で早くも脱落してしまったと書いた『真田丸』ですが、新たに大阪編に入ったということでまたちょっと観てみたらこれが意外と面白い。小日向文世の秀吉や山本耕史の三成もなかなかいいんですが、なんといっても竹内結子演じる茶々の小悪魔っぷりにもうドキドキです(笑)。大河でこういう感じの茶々は初めてなんではなかろうか。考えてみれば幸村(信繁)は最後にこの茶々のもとで戦うことになるわけで、2人の関係をこの時点から描いていくというのも実はかなり珍しい。
 9月には堤幸彦監督の映画『真田十勇士』も公開されるし、こちらも結構楽しみなのです。

>フランス映画の『三銃士』
 フランス映画の三銃士ものは確かにあまり思い当たりませんね。もともとフランスで作られていないのか、作られていても日本に輸入されないのか……。思いつくのは『ソフィー・マルソーの三銃士』と『三銃士 妖婦ミレディの陰謀』ぐらいかな。
 前者は原題が「ダルタニャンの娘」で『三銃士』の後日潭ですが、原作とは違うオリジナルな物語のようです(僕は『三銃士』自体をあまりよく知りませんが)。老ダルタニャン役は『ニュー・シネマ・パラダイス』などの名優フィリップ・ノワレ。
 後者はミレディ役がマルソーと並ぶフランスの国際派女優エマニュエル・ベアールで、それ以外の俳優はよくわからない(笑)。DVDパッケージでも彼女が主役か?ってくらい一番目立ってます。物語も当然ながらミレディが原作より大きな存在で、やはりオリジナル要素が強いようです。



#10171 
徹夜城(ただいまルパン関係の更新作業を進行中の管理人) 2016/04/25 13:10
ワクワクの国

その昔、アラビア方面の航海地理書では東洋の彼方に「ワクワク」という国があることになっていて、どうもこれが日本(ワコク)らしい、なんて話がありましたっけ。

>通行人さん
 僕もポーランドの黄金列車の件、気にはなってました。この手の話の中では比較的真実味を帯びていて一部政府関係者が肯定的な発言っをしたとかで騒ぎになってるんですよね。ただ、ここまで続報がないとなると怪しい話になって来てるのかな、と。
 先ほどググってニュース検索をしてみました(poland、Nazi、trainとやるとすぐ出る)。ざっと見たところトレジャーハンター自身は「数日中にも掘る」と3月末の時点で言ってたみたい(報じたメディアは日本の夕刊タブロイドみたいなとこだったけど)。一方で昨年末にポーランドの科学者が「うそっぱち」と発言してトレジャーハンターたちから反論されてもいたようで。
 そういえば「チンギスハーンの墓」の話題もだいぶ前にあったような…

 東南アジアだと定期的に「旧日本軍の隠し財宝」の話が出ますね。大半が詐欺ですけど、フィリピンでは特に「山下財宝」の噂が今なお絶えず、探し回ってる人がいるとか(徳川埋蔵金みたいなもんか)。それだけかなり収奪してその物資が行方不明だから出た噂なんでしょうけど、軍部の関係者で横流ししちゃったんじゃなかろうか、というあたりに落ち着きそうです。
 フィリピンといえば何年か前に「旧日本軍兵士生存」の報道が出て、結局ガセと結論され終わった騒ぎもありました。




#10170 
通行人 2016/04/25 03:17
教えて頂けません?

ポーランドで発見?されたというナチスの黄金列車ですが、かなり信憑性が高いと言われながら、その後の続報がありません。ワクワクしたのですが。
数年前に「ジンギスカンの墓」が発見されたとの報道でワクワクしましたが、どうも嘘だったようです。
でも毎日新聞社のドイツ駐在記者が趣味で取材した「ナチスの財宝」(講談社現代新書)を読むと、ナチスの略奪した財宝やら芸術品は60万点に及び、M資金みたいなあやふやな代物とは違うとのことです。出てきたら面白い(不謹慎ですが)思うのですが、やはり嘘だったのでしょうか?



#10169 
2016/04/21 17:11
他国から

>バラージさん

リアルタイムで掲示板しかチェックしていないもので、状況がよく呑めませんでした。
イラン映画は、制裁がある分、輸出よりも、輸入の方が多いように思います。黒澤映画がよく地上波で放送されているところを見ると、イランというのは、日本人の伝統とか、文化を好んでいると思います。もっと人とモノとの交流が進めばよいと思います。

>管理人さん

NHKで、旧作とかもそうですが、外国の良作が放送されるのも良い事だと思います。テレビを観なくても、オンデマンドとか、ネット放送の目玉として、定着する事を望みます。「三銃士」といえば、アニメ版で女剣士が居ましたね。今のトランスジェンダーは、性の放逸を歌っていると思いますが、女性が、意志ある剣士として、敵と戦うというのは、作中の女剣士然り、女性の独立をテーマとしているのでしょうね。

「300」は、エンターテイメントの特徴として、軍隊とか組織だった剣士たちの動きではなく、剣闘がメインで、リアリティとして弱さが見えるところもありましたね。僅かな手勢で、大軍を撃退した戦いで、後世から尊敬される史実だからこそ、リアリティを追求すべきと思います。



#10168 
バラージ 2016/04/21 00:49
揺れる大地

 余震が収まりませんねえ。テレビのニュースを見ていると、東日本大震災の時に実際に体験したこととダブる部分が多々あります。

>徹夜城さん
 いやまあ、我ながら暇なんだと思います(笑)。
 そういえば個人的にあまり見かけないなあと思うものにイラン史の映画があります。『300』や『アレキサンダー』などに脇役で出てくるんだろうし、僕が観たことないだけなのかもしれませんが。

>隆さん
 んーと、なんか根本的に勘違いされているようですので、詳しくご説明させていただきます。「歴史映像名画座」というのはこの「史劇的伝言板」同様に管理人の徹夜城さんによる運営サイト「徹夜城の多趣味の城」の中のコーナーの1つでして、徹夜城さんが執筆をされており映画評論家とは関係ありません。上の「歴史のトップページに戻る」というところをクリックすると行けますよ。



#10167 
徹夜城(地震多発地域の住民だけどやはり地震は怖い管理人) 2016/04/20 23:20
地震とか続編とか同テーマとか

 九州の地震、月並みな言葉になりますが改めて怖いものですね。熊本は鹿児島に行く途中で通りかかったという程度しか縁がないのですが、熊本城は一度近くで見てみたいと思っていた城でした。残念ながら復活には10年から数十年単位はかかるかという話になってます…というわけで先ほど更新した「史点」でも一つは九州の地震の話題になりました。

>バラージさん
「歴史映像名画座」のチェック、恐れ入ります(^^;)ソフト化の情報はこちらもチェックしきれないというのが正直なところで。
「300」その他の続編、いずれも存在は承知してるんですが、単に「未見」であるため言及も紹介もしていないというのが実態です。続編があることに言及したのは「陰陽師」とレスター版「三銃士」「テルマエ・ロマエ」くらいだったかな。ああいう前作と密着した続編はわざわざ別項目を作る必要も感じないのでシリーズものと同じ扱いでまとめることにしています。独立性が高いと別扱い、ということで。
 「300」の続編のサラミス海戦のは公開時に見損ねちゃったんですよね。それでいてわざわざDVD買うのもなぁ…と思っているところで。レンタルもずいぶん行ってないのでなんだか行くのも面倒になり(汗)。それと「300」という映画じたいあんまり趣味があわんな、と思ったところもあります。

あと「陰陽師」や「陽だまりの樹」といった同テーマの別の映像作品についても触れていないのは単に未見であって、そのうち見て追加するかもしれない、という扱いです。正直なところ同じ素材のものをわざわざ何本も見ようという気力はなかなか起きないのでありまして(汗)。「忠臣蔵」なんてそれこそ無数にありますからね。それならもっとマイナーなテーマとか、日本ではあまり紹介されないような国の歴史物を見る方にエネルギーをまわします。

 そういや先日からNHKで放送が始まった「マスケティアーズ」。要するに今様「三銃士」なわけで、偶然にも冒頭でダルタニャンの父が殺されちゃうあたり、人形劇「新・三銃士」に似てたりするわけですが、「三銃士」もまたもう何度映像化したんだ、というくらい弄られ続けています。そして今度のドラマもイギリス製でして、不思議とフランス本国では映像化の例がほとんどなかったりします。



#10166 
2016/04/20 16:44
バラージさん

そうでしたか。わざわざありがとうございます。

「300」という作品じたいに触れていない、と読んでしまいました。ギリシャのヒーロー物語で、ハリウッドがこの好みそうなものだと思い、それを無視している、という事は、ヒーローもののジャンルが、評論家の好みでなかったのかな、と思いました。

評論家の琴線に触れるか、大衆にヒットするか、というのは、映画の永遠のテーマですね。評論家受けする作品が、必ずしも、ヒットするとは限らないですし、逆の場合は、ハリウッドのお家芸ですが、ただ、面白いだけ、というのも…。

これだけ、映画史が長くても、観客の眼は肥えず、というか、評論家に追いつかない、というのは、評論家が何か特別な価値観を持っているからだと思います。結局、市場を作る観客、つまり、ファンというのは、価値観が固まっていて、映画に啓蒙とか、教訓を求めていないのかとすら思えてしまいます。人生観を変えるような映画は、かつてはあったと思いますが、そうであれば、他人事であれ、ファンが大人となり、価値観を固める前に、早期に名作と出会うべきだと思います、教育に映画を、と思います。



#10165 
バラージ 2016/04/20 00:26
ちょっと何言ってるかよくわかんないっす

>隆さん
 僕が書いたのは、歴史映像名画座の『300(スリーハンドレッド)』の解説の中で続編『300(スリーハンドレッド) 帝国の進撃』があることに触れていないということでして、おそらく記事執筆の後で続編ができたけれど追記はしていなかったということだろうと思います。
 まあ、徹夜城さんにはおわかりいただけるとは思いますが……。



#10164 
2016/04/20 00:05
横からですが

「300」のレビューに触れていないのは意外ですね。ギリシャの輝かしい歴史、その軌跡をたどるのは、地域としてEUが機能していない事もあるかも知れませんが、ギリシャ学の受け皿となっているのが、中世を知らず、栄光の帝国時代に最大限の評価をするアメリカである事が、原因かも知れません。つまり、レビューの拒否は、米国へのイエスマンの否定ですね。


「陰陽師」は野村萬斎の映画版を観ましたが、稲垣主演も中々に期待が持てそうですね。貴族の下門であったとしても、腐っても鯛、その力量を知らしめる事は、社会に確たる橋頭保を築く事につながり、幻想の妖とか、魔物を退治する事を生業にする事になるでしょうね。どうでしょうか、幻想の中にある、魔物を退治する事が、数多の貴族などの、市井から妬まれる存在である事を知る事、妖の根源は、庶民層の嫉妬や呪詛にあったのではないでしょうか。江戸期にも、社会を不安にする、妖しげな話題は、虐げられる階層としての、マイノリティ、女性などに多いですから。

「陽だまりの樹」は、日本を媒介とした、東洋と西洋との出会い、そして、確執を描いていますね。漢方で治せない、根本的な病床、それを癒すのは、外科手術であり、西洋医学であると。東洋医学の存在意義とは、しょせん、医療の補助的なサービスに過ぎず、それは、栄養とか体調の調整とかの水準にとどまるのでは。というか、そうした合理的な医療の役割分担を拒んでいるのも、学閥とか、既得権ですよね。戦後、一掃されてしまったチャイナロビーが、ゾンビのごとく復活するのは、大迷惑ですね。



#10163 
バラージ 2016/04/19 21:33
九州で……

 またも大変なことになってしまいましたね。忘れたころにやってくるとは言いますが、まさか九州でとは……。僕は岩手在住なのですが、東日本大震災の前と後ではやはり地震のニュースに対する感じ方が全然違っていることに自分でも改めて気づきます。阪神大震災の時も十分に関心を持っていたつもりでしたが、自分が体験していると感じ方が全然違って、なんというか非常にリアリティを抱いて受け止められるんですよね。
 熊本は高校時代に部活で行ったことがあるだけですが大丈夫でしょうか。エクアドルでも地震が起こり、日本各地で強風の被害もあったりとまだしばらくいろいろ大変な状況が続きそうですが、なんとか状況が良くなることを願います。

>歴史映像名画座
 こんな時に何ですが……地震が起こる前に、小ネタすぎるかな〜と書こうか迷っていたネタを。
 先日、映画館に行ったら『超高速!参勤交代』の続編のチラシがありました。続編が作られるほどヒットしたんだ。9月公開とのことです。他に続編があるもので歴史映像名画座の解説で触れられていないものは『300 スリーハンドレッド』もありますね。また、『陰陽師』は映画と同年にNHKでテレビドラマ化もされており(主演は稲垣吾郎)、『陽だまりの樹』は実写化以前にテレビアニメ化がされています。
 それから、amazonで検索したところ以下の作品はDVD化されているようです。『経世済民の男(3作品、BOXもバラ売りもあり)』『ジンギスカン(ハリウッド映画)』『ピラミッド』『ワーテルロー』。また、同じくamazonで検索したところ以下の作品はDVD化はされていないもののビデオ化はされているようです。『原始人100万年』『戒厳令下チリ潜入記』。



#10162 
2016/04/15 18:12
モンロー主義

トランプ候補の登場は、アメリカ保守としては、稀有なモンロー主義者で、日本としては、
これを歓迎するか、否か、というのは、核武装論のおまけつきで、明確に過激派、あるいは、
国粋主義者に限られると思いますね。日本がアメリカ批判を如何に強めようとも、イギリスで
トランプ候補の裸肖像画を描いても、大勢には影響し得ない。これは、アメリカ民主主義が、
グローバルでありながら、その実、他国の意見を調整もしないし、聞きもしない、という事で
宗主国に対する遠慮が無くなる、というのは、まさに彼が目標とするモンロー主義の予兆だと
思います。

ただ、日韓の外交が不穏になりそうではありますね。韓国が核などを持てば、あり得ない事と
しても、戦争が起きると思います。戦争を望むのは、覇権国ではなく、後進国であり、
後進帝国主義という、戦前と同じ構図になってしまいますね。そうなると、イスラム国への
強硬姿勢も辞さない、トランプ氏。モンロー主義は、アメリカを後進帝国主義へと、恣意的に
動かす、奇策でもあると思います。



#10161 
つね 2016/04/14 21:28
名画発見

イタリアの画家カラヴァッジョの絵が発見され150億の評価額のようです。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160413/k10010477331000.html

これ見て思いましたが、数億使ってもAIに新作描かせて「発見しました」と偽れば十分、利益が出ますね。これ以外でも詐欺に使われそうな場面はありそうですし、分かってはいましたがいい面だけではありませんね。



#10160 
つね 2016/04/11 19:40
AI画家

少し遅れましたが、AIで昔の画家を再現する試みについての記事は以前、目にしたことがあります。ただその記事は「技術的には可能だが、絵と言うのは内容ではなく、誰が描いたかで評価されるから割に合わないだろう」みたいな結び方がされていました。もともとこういうのは金銭的な意味での収支は度外視しているだろうし、「誰が描いているかで評価される」と言われると、その道の人は怒りそうです。たしかにAIの描いた絵がどんなにレンブラントを再現していたとしても、レンブラント本人が描いた絵と同じ値段にはならないけれども。絵に限らず芸術の金銭的価値の評価は難しい。



#10159 
徹夜城(明日から通常スケジュールの管理人) 2016/04/10 23:20
明日は第一大戦の授業

>CB-8さん
はじめまして。「四月バカ史点」を読んでいただいたようで、ありがとうございます。その「史点」も二日前に更新しましたし、昨年一年分の過去記事も再編集の上でアップしておきましたので、ご興味がありましたらお目を通してくださいませ。

予備校の先生でも、専門の学者レベルというか、諸事情でなり損ねたというか…そういう先生が結構いらっしゃいますよね。僕も某予備校系の職場で世界史・日本史を教えたことがあり、その予備校の大学受験用のテキストをそのまま使用したのですけど、えらくアカデミックな内容で驚いたことが。正直なところ教える方としてはもそっと入りやすい内容にしてほしかった気もしましたけど…
 実は僕は中学受験生向けに歴史のテキストを一冊分仕事で執筆したことがあります。今でもつかってるのかどうか知りませんが、「通史」を書く機会なんてそうそうないですよね(笑)。もちろん趣味には走らず、普通のお勉強テキストになりましたが。

 学校の先生でも私塾や予備校の先生でも、いろいろいらっしゃいますので…僕が歴史の面白さを覚えたのは両親が史学科出身ってこともあったでしょうが、やはり学校の社会の先生の話が面白かったから、ということはあります。塾で授業していてもそういった先生のしゃべり(えてして雑学過多)のノリを真似してるきがしますね。

 なお、トランプさんについてですが、言動の過激さをおいといても、ああいう世界観なアメリカ保守親父というのは少なからずいるような…あの「アメリカ以外はみな敵」な世界観、どっかで覚えがあるなと思ったら、「ジャック・ライアン」シリーズの作家トム=クランシーの世界観がそれですよね。ソ連もロシアも中国も日本もイスラムもみんな敵!という(笑)。あのシリーズ、何本か映画化もされてますけど、さすがに日本の右翼勢力がホワイトハウスにカミカゼ特攻する話は映画化しないでしょうね(それこそ911テロのモデル説があるし。作者本人もそう思ってた)
 一方のサンダースさんですが、こちらも思いのほか強い。アメリカのリベラル知識人なんかはほとんど支持のようにも見えてしまいます(まぁ僕が見知ってる範囲でですが)。あのオバマケア一つで「共産主義」呼ばわりされちゃうようなお国でねぇ、と思うばかりですが、これはこれでトランプの裏返しなのかも。民主党候補にいざなっちゃったりすると風当たりが厳しくなるんじゃないでしょうか。
 なおアメリカ共産党は少なくとも現在は非合法ではないと思います。詳しくは知りませんが冷戦まっさかりの時代でも他国の共産党よりソ連寄りだったような話を聞いたことが。アメリカ共産党の創設者ジョン=リードを描いた映画「レッズ」を見た程度しか知識はありませんが…



#10158 
CBー8 2016/04/08 01:02
追記

トランプ候補ですか…赤ら顔の下品な親父。テロリストの親族を拷問したり、殺す事を宣言してる。
親父の利権でペトナムで学友が戦死する中で、遊んで生き残った元アル中の子ブッシユが戦争指導者だったのにも吐き気がしますが、それを上回るゲスと思います。いやしくもアメリカ大統領候補の言うこととは思えません。
未だにアメリカ共産党が非合法とされる国で、社会主義者である事を隠さないサンダース候補に、私はアメリカ人でないけど応援したい。



#10157 
CBー8 2016/04/08 00:50
笑いました

始めまして。たまたま通り掛かったにわかに読者ですが、ツタンカーメンは笑いました。ミイラ男が出てきた辺りで気がつきました。
私が愛読している東京新聞も、エイプリルフール記事を載せる習慣があるので、
徹夜城さんのユーモアとピンと来ました。あれこれ過去記事も面白い!
一読、思うのですが…公教育の現場で歴史を教える教師よりも、予備校や塾で歴史を教える方の方が、分かりやすくて有能なのでのいですかね?
駿台予備校の講師を努める茂木誠という方がいるのですが、甥が受験で教わった経緯で「ニュースのなぜ?は世界史に学べ」という本を読みました。
それを読むと、アメリカの保守が宗教右翼と軍事産業とグラスルーツの3つを支持基盤としているのが解りました。
前述した二つは介入主義で、草の根は非干渉主義。
イラク戦争で「大量破壊兵器」が出なかった事は今では解ってます。
祖国の自由を脅かす者には躊躇わず銃を取る草の根ですが、その彼らはイラク戦争の大義が失われた事に怒って、中国の脅威を煽る福音派や軍事産業に反旗を翻している…これが共和党を割って、捻れた選挙になってる…と、今の話にリンクして理解が出来ました。
つくづく塾の先生の方が有能と思います。
私は「第三帝国って何で三番目なの?」
と高校の歴史教員に尋ねたら、答えられなかった過去があります。
自分で数年後に答をみつけました。
ローマ→神聖ローマ帝国→ナチスなわけですよね?
はっきり言って、壊れたレコードみたく歴史の授業を繰り返している公立高校の教員なとより、金を払って授業しに来ている学生を相手にする塾や予備校の先生の方が、真剣に勉強してると思います。
歴史教育を支えているのは、徹夜城さんのように私塾で教える講師の方のように思えます。
無能で歪んだ歴史を命じられるままに教える教師なんかクビにして、私塾の講師に首をすげ替えるべきと思います




#10156 
徹夜城(現在トルコの歴史大河ドラマにハマってる管理人) 2016/04/07 23:58
四月バカ…ではないんだなぁ。

 つい先ほど、こんなニュースを見かけまして。

「機械学習したAIがレンブラントの"新作"を出力。絵具の隆起も3D再現した「The Next Rembrandt」公開」
http://japanese.engadget.com/2016/04/07/ai-3d-the-next-rembrandt/

 今年の四月バカ史点で「AIクラシック作曲」の話題を書いた時、実際のところかなり現実味があるな、とは思っていたんですが、絵画の領域だとさらに現実的だったということのようです。



#10155 
黒駒 2016/04/07 22:16
歴史ミステリー小説

>バラージさん
そうですね。高田崇史はいわゆる「歴史ミステリー小説」というジャンルになるだろうと思います。「QEDシリーズ」が代表作というか、私も話に聞いてひとつかふたつ読みました。名探偵が出てきて殺人事件と歴史の謎を一緒に解決するという構図ですね。

こういうジャンルって古くは松本清張などがやっていたのでしょうかね。歴史でも「歴史学」のほうに馴染んでしまうと、史料を掲示して実証するのではなく、論理と推測だけの「推理」で大胆な説を提示するような作風はちょっと抵抗はあるのですが、私は読んだ当時はエンターティメントとして、楽しく読みました。



#10154 
バラージ 2016/04/07 20:07
歴史映像名画座

 更新ご苦労様です。今回も観た作品はありません。
 個人的には日本語字幕や吹き替えのない作品はちょっとね〜。原語だけで観るのはやっぱりつらいっす。
 当人が存命中に作られた伝記ものというと映画ではなくテレビドラマですが、李香蘭(山口淑子)ものが2本ありますね。1989年の日本テレビの『さよなら李香蘭』と2007年のテレビ東京の『李香蘭』の2本ですが、いずれも李香蘭時代に限定しているので存命中に作られても問題はない内容でしたし、李香蘭としての半生と歴史的性格から言って当然ながら内容は全くの歴史ドラマでしたね。

>歴史ミステリー小説
 『軍神の血脈』のあらすじを読んで思ったんですが、これっていわゆる「歴史ミステリー小説」ですよね? 昔、高橋克彦や井沢元彦なんかも書いてて、ちょっとだけブームだったような気がしますが、今でもまだあるんだなあ。

>朝ドラと大河
 朝ドラ『あさが来た』が今世紀最高の平均視聴率で終了しました。僕も毎回見てたわけではなく半分ぐらいしか観てませんが、それでもさほど問題なく観れてしまうのは、朝忙しい主婦が観ても大丈夫なドラマという性格的なものなんでしょうね。最終週には若き日の平塚らいてうも出てきたりして、なかなか面白かったです。五代友厚はこれで一気に有名人になっちゃったなあ。ディーン・フジオカさまさまですな。創業者が広岡浅子の大同生命もこのブームに乗っかってアニメCMやったりしてますね。そういやニッカウヰスキーも『マッサン』便乗CMやってるな。
 新しく始まった朝ドラ『とと姉ちゃん』は雑誌『暮らしの手帖』の創業者がモデルで、その次の『べっぴんさん』も子供服メーカー「ファミリア」の創業者がモデルとのこと。実話モデルのフィクション路線が続くようです。

 一方、僕は早くも脱落してしまった『真田丸』。先々週、久々に観たんですが、やっぱりいまいち面白くないんですよねえ。あとは大坂の陣あたりしか観ないかも。



#10153 
徹夜城(ここ数日はヒマがとれてる管理人) 2016/04/04 19:49
「歴史映像名画座」の方も更新。

 どうも、しばし書き込まなくてすいません。春期講習というものがございまして、四月バカ「史点」を書くことだけでエネルギーが失われてしまいました(笑)。
 ひとまずそちらが一段落したので、このところようやく見終えたテレビドラマや映画などをまとめて「歴史映像名画座」に12本もぶち込んでおきました。今回の特徴は「日本未公開」「未ソフト化」が多いことでしょうか。じゃあどうやって見たんだ、という話はご想像にお任せします。今回とりあげたもののうち「ツォグト・タイジ」「平壌城」「フランス革命」といった作品はぜひ見ていただきたいなぁと思ったものです。

 今回アウンサン・スーチーさんの伝記映画が入りましたが(ミャンマー史映画コーナーも新設)、これも当人が存命どころかついに政権の座についちゃったという異例の伝記映画なんですよねぇ。実際に鑑賞してみて「歴史映画」と見なしてよしと判断して入れて見ました。
 繰り返しになりますが伝記映画は迷うんですよね。「ゾラの生涯」なんてタイトルからして伝記映画ですけど名高い「ドレフュス事件」がメインテーマになっているので入れています。
 そうそう、連想ですが最近ポプラ社から「みんなの怪盗ルパン」という日本現役作家によるルパンのパスティシュ集が出たのですが、そのうち一編はルパンがドレフュス解放のために奔走するお話で、ルパンファンにして歴史好きの僕は大喜びでした。


>四月バカ関係
 ご感想をいただいた皆様、ありがとうございます。今回は一個だけかなり難航したものがあり、当初の予定を公開前日に変更するという慌ただしい状況でもありました。その差し替えで急遽作ったのが「ツタンカーメン」ネタだったんですが、どうもこれが一番反応が大きかったようで(汗)。
 あれ、当初は「ウィザードリィ」のつもりで書きだしたんですが、呪文やアイテムの知名度から「ドラクエ」を混ぜることにしたものです。
 トランプさんのネタは、本人がすでに四月バカみたいな言動を連発しているので、正直やりにくかったですね(笑)。なお、トランプさんに花札をやらせたというネタを中日新聞が恒例のエイプリルフール記事でやっております。


>黒駒さん
 吉村昭の歴史小説で南方というと、僕は未読なのですが鳥島に漂流した「土佐の長平」を描いた「漂流」という小説があるはず。北大路欣也主演で映画化もされてるんですけど、こちらも未見です。

「軍神の血脈」については以前この掲示板でどなかたに紹介を受けた覚えがあるんですが、今のところ手を出してなくって。文庫本になったことだし読んでみるか…とも思うのですが、アマゾンに載ってた以下のあらすじを読む限り「歴史小説」とは言い難いのでは。

…薬剤師の早乙女瑠璃は、神風特攻隊の生き残りで祖父の修吉から、『太平記』を渡される。だが、楠木正成に関する部分を読むよう告げた修吉は、何者かに毒を射たれ、瀕死の重体に。事件の背後には秘密結社〈南木の会〉が。瑠璃は、祖父の命を救うため、元同級生で作家の京一郎とともに、正成の死に纏わる謎を追う!

…どちらかというと、僕にとっては怖いもの見たさを覚えてしまう内容のような。



#10152 
ひで 2016/04/03 23:21
4月1日は万愚節?

>エイプリルフールの史点
アバカム一発で空いてしまう墓って盗掘簡単そうですね(笑)。
ただモンスターとか出てくるとなると、かなりやっかいそうですが。

そういえば、ロッド・スタイガー主演「ワーテルロー」がDVDででたそうです。
ちょっと変わった出し方で、アマゾンで注文してからDVDにやくオンデマンド方式のようです。

http://historia334.web.fc2.com/index.html


#10151 
つね 2016/04/03 07:43
史点連想

お疲れ様です。今年も楽しませていただきました。

>ツタンカーメン
ドラゴンクエストは3までは遊んだので元ネタは分かりますが、ピラミッドが舞台のゲームで思い出したのが「王家の谷」です。昔、遊んだ記憶もあります。パックマンの変型版かな。
検索したら携帯ゲームで遊べるみたいです。

http://www.konami.jp/mobile/appli/oukenotani.html

プレイ動画はこちら。古き良きゲームという感じです。

https://www.youtube.com/watch?v=Qs6JetE2uv0

>大統領選
「クリントン氏が当選したらアメリカ最初の女性大統領、トランプ氏が当選したらアメリカ最後の大統領」というブラックジョークも囁かれていますが、まあ大丈夫でしょう(期待も込めて)。
「トランプ」って他の国でもそう呼ぶんじゃないの? と調べたら欧米では「playing cards」みたいですね。知りませんでした。

>AI
AI作曲家は現実味ありそうですね。新作はとにかくモーツァルトの「レクイエム」なんて何人も補作しているんだから試みとしてはありそうです。



#10150 
黒駒 2016/03/28 21:48
高田崇史の楠木正成小説

本日、村上春樹新訳のカーソン・マッカラーズ『結婚式のメンバー』を求めて文庫の新刊コーナーを見ていたのですが、ふと高田崇史の『軍神の血脈 楠木正成秘伝』が目に止まりました。

文庫なので単行本が刊行されたのはもっと前なのかもしれませんが、高田崇史が南北朝小説を書いていたのですね。「QEDシリーズ」ではないようですが。私もQEDシリーズを幾つか読んでいるくらいでまったくファンではないですし、また陰謀論的というのかな、高田崇史氏の歴史観もあまり好みではない点もあるのですが、エンターテイメントとしてはこういうのも良いと思います。

>バラージさん
そうですね。近世・近代以前では陳舜臣氏の『琉球の風』などはもちろんあります。最近氏の逝去を受けてか、復刊されているのを見かけましたが。




#10149 
つね 2016/03/27 20:10
AI

近頃、この手のニュースが話題ですが、「ファジィ」とか「ビッグデータ」とか「フィンテック」とかも同じように一過性のものでしょうか。「一過性」といっても「廃れる」場合と「普遍的になってかえって騒がれなくなる」場合の二通りありそうですが。

>AI
ろんたさんレスありがとうございます。最近だとマイクロソフトのツィッター上のAIがわずか1日で陰謀論や差別を覚えて「ヒトラーは悪くない」「911はブッシュの作り事」とつぶやきだして動きを止めたというニュースがありました。マイクロソフト的には失敗かもしれませんが、社会実験的には興味深い。倫理面はAI的にはどう処理対象になるのかなあ。ロボット三原則みたいにプリインストールするんだろうか。深く考えたことはありませんが、「なぜ人を殺すのは悪いことなのか」を論理的に説明できるかということになりますし、そもそも善悪は絶対的なものなのかどうかも最近の宗教紛争を見ていると怪しいし。ベンサムの快楽主義みたいなのなら正しいかとうかは別として分かりやすいですが。

>伝記
バラージさん、ろんたさん、コメントありがとうございます。確かに業績のすごさがその人の人生が劇的かどうかは結びつく必要はありませんね。映画はお金かかるから、書籍や漫画、せいぜいドラマどまりになるのかもしれません。



#10148 
ろんた 2016/03/27 10:58
アルファ君は 「おーい、でてこーい」の夢を見るか

>つねさん
>徹夜城さん

伊東市では5月下旬に「伊東祐親まつり」ってのが開かれているらしくてもう41回目だとか、伊豆のパワースポットには伊豆山神社、来宮神社や大室山とかに混じって「道の駅」が入っているらしいとか、『刑事フォイル』は歴史物として見ても面白かったとか、BSプレミアムの壇ノ浦の歴史実験は面白かったけど知盛と義経のイラストがBLのキャラっぽいのはいかがなモノかとか、ネタはあるんですが、とりあえずレス優先で。あと伝記映画の方、頑張って絞り出してみました。


>アルファ君=フランケン?
読み直したら『HAL伝説』が意外に古い本だったので、ヤバヤバのヒヤヒヤです(汗)。ただ今回の記事には、アルファ君が碁を打つ手順が書いてないので、従来同様ということで押し通そうと思います(笑)。そりゃあ、人間のフランケンシュタイン・コンプレックス(アシモフの造語−−だったかな?)を刺激すれば、記事は売れるだろうけど、事実関係の確認は大事だぞ。来月号の「ニュートン」あたりに、その辺、出てくるかもしれませんが、想像するに、アルファ君は「最善手判定プログラム」を書き換えているのだと思います。そのために異常な早さで強くなり、誰も理解できない手が生まれてしまう(笑)。本当に人間のようにゲームをしているなら、コンピュータ自身が解説しろよ、それはそれでスッゲェむかつくだろうけど(笑)。で、後はもうチョットはっきりしてから……


>人間以外が書いても応募できる「星新一賞」
……と非歴史ネタを収束させようとしたら、なんとNHKが、AIの書いた小説が「星新一賞」の一次選考を通った、とぶちあげてくれました。でもこれって大げさっぽいなぁ。

大げさといえば、<ノイマン型=旧世代 非ノイマン型=次世代>というのも、誇大なイメージのようです。同時並列処理が可能な非ノイマン型はノイマン型を補完していく存在なのだそうで。


>伝記映画
キュリー夫人の映画は見た覚えがあります。ただし、旦那が馬車にはねられるところぐらいしか覚えていません。あと学者といえば、野口英世を描いた『遠き落日』がありますが、これはまるっきり母子モノ。渡辺淳一の原作は偶像破壊っぷりが凄かったけど。

ほかは芸術家関係ですが……
『チャイコフスキー』−−「1812年」の初演で大砲ぶっ放したり、コレラが流行ってるのに生水飲んで死んじゃう
『アガサ 愛の失踪事件』−−<昼メロ+2時間サスペンス+ローマの休日>っぽい映画。アガサ・クリスティの失踪は事実だけど、その他はフィクション。
『作家マゾッホ 愛の日々』−−SMのMの語源となった小説家と妻ワンダの生活を描いている真面目な映画(未見)
『ジュリア』−−劇作家リリアン・ヘルマンの回想。小説が書けなくなって酒ばっか飲んでいるハメットが格好いい

あ〜っ、あと腰巻き一つで奥女中たちが池に飛び込むのを、歌麿(?)がスケッチする映画があったような。テレビで見たんで18禁じゃないですが、タイトルが出てきません。


>伝記映画じゃないけれど
先日放送していた、時効ギリギリで逮捕された女殺人犯の実録ドラマ。タイトルに実名がドーン! CMまたぎのアイ・キャッチには当時の手配写真がバーン! 服役中に病死してもう10年ぐらい経つはずだけど、まだ「社会的制裁」って必要なのか。そういえば、高橋お伝も阿部定も、鼠小僧次郎吉も石川五右衛門も実名表記だから、彼女も歴史的存在になった、ということでしょうか?



#10147 
バラージ 2016/03/26 22:44


 琉球王国を舞台とした歴史小説だと、ドラマ化作品が歴史映像名画座にも収録されている『琉球の風』『テンペスト』がありますが、調べてみるとその他にも『琉球王国衰亡史』(嶋津与志)や『小説 琉球処分』(大城立裕)といった小説があるようですね。僕はどれも未読ですが。
 個人的には、存在的に琉球に対置されるのは北方ではなくアイヌだと思うのですが、アイヌを題材とした歴史小説も琉球同様に少ないように思います。思いつく限りでは『シャクシャイン戦記』(大森光章)と『蝦夷地別件』(船戸与一)くらい。他にはアイヌ自身が主人公ではありませんが、『北海道人 松浦武四郎』(佐江衆一)があるくらいですかね。こちらも読んだのは『蝦夷地別件』だけですが、極めて陰惨な話でどうにも趣味に合わず、途中で投げ出してしまいました。

>伝記映画
 またまた思い出しましたが、実在の小説家を主人公にした映画は『RAMPO』も観てました。奥山バージョンと黛監督バージョンがありましたが、僕は奥山バージョンしか観ていません。まあこれも全くのフィクションで伝記映画では全然ないけれど。
 アインシュタインの伝記映画or伝記ドラマは昔子供の頃にテレビでちらっと観た記憶がありますが、タイトルも覚えていません。映画には『ヤング・アインシュタイン』『マリリンとアインシュタイン』というアインシュタインが出てくる映画がありますが、どっちも伝記映画ではないですね。
 基本的に伝記映画というものは、映画になりうるような劇的でドラマチックな生涯を送った人を描くものですが、芸術家や芸能人や学者などは残した作品や業績によって歴史に名を残しているのであって、人生そのものが劇的でドラマチックだったとは限らないんですよね。



#10146 
黒駒 2016/03/22 00:23
南方歴史小説はない?

最近、吉村昭さんにはまってます。ずいぶん久しぶりに集中的に読んでいるのでどれを読んでないのか覚えてないのですが、やはり滅法面白いですね。吉村さんといえば徹底的な史実への拘りとか、あるいは現地を取材して新出史料まで発見してしまうそのスタンスを評価する声があります。

私ももちろんその通りだとは思うのですが、ただあとがきなどを良く読んでみると、だいたい現地へ取材へ行くと地域の郷土研究家が史料を見せてくれたり、あるいは史料の所蔵家を紹介してくれたりと仲介の労を取ってくれている様子がしばしば言及されるのですよね。ですから、けして吉村さん単独の努力で小説の材料が集まったわけでなく、そういう地域の知名度は低い郷土研究の世界があるということは、認識しておきたいなと思います。

それはさておき、吉村さんも一連の漂流小説であるとか、あるいは大黒屋光太夫・間宮林蔵・川路聖謨など、江戸後期の幕末から近代にかけての、「北方もの」の系譜がありますよね。映画化されるのであったら、生きてる頃の高倉健に主演をやらせたら似合いそうです(笑)。「北方探検もの」というと司馬遼太郎や井上靖も書いてますし、知ってる人は定番とも言えるテーマなのですよね。大河ドラマでどうだという提案も良く聞きます。

わたしがふと思ったのは、南方に目を向けてみると琉球・沖縄を題材とした歴史小説(それも近世・近代期)ってないのだなぁと思いました。北方はしょっちゅう日本人が漂流したり、蝦夷地の直轄化に伴い北方探検が加速したり、あるいはロシアとの関係が緊張したりと小説になりうる劇的な要素が多いのですが、琉球はペリーが寄港したりする程度のことは思い浮かびますが、あまり琉球併合に至るまでの時期に小説的要素がないのかなと思ってしまいます。

まぁ、私の不勉強もあると思うのですが。



#10145 
つね 2016/03/20 09:16
コンピュータの歴史

無理やりタイトルですが、実は語れるわけではありません。

>ろんたさん
遅くなりましたが、レスありがとうございます。巷の記事だと、今回のアルファ碁は「AI(人工知能)」「機械学習」「ディープ・ラーニング」などと言われているので、単なる性能の違いだけではなく、それこそ推理推測ができるという質的な違いもあるように思ったのですが、違うのでしょうか。プロが見ても意図が分からない打ち方をしたり、第四戦のようにアルファ碁がミスを連発しても、技術者には直しようがないと言われたり、話題先行になっている感はありますが(ここがAIの欠点で、AIがバグを犯していても人間には理解できなくなっているので、対応が難しい)。でもよく、「ボルトよりF1カーのほうが速いからといってボルトの価値がなくなるわけではない」と言われるのと同じで囲碁もこれまでのチェスや将棋同様に知的ゲームとして残るでしょうが。

コンピュータの歴史と言えば、ジョン・ノイマンですが(無理やり導入)、アルファ碁もノイマン型コンピュータの系譜の範疇でいいのかな。たしか入出力機能と記憶機能と演算機能に3分割する仕組みがノイマン型コンピュータなので、この枠組みはもう完成されていて外れないのでしょうか。ノイマンもなかなか波乱万丈な人ですが、傲慢すぎて主人公にはなりにくい。ノイマンに馬鹿にされたナッシュは映画化されましたが(ビューティフル・マインド(未見))。そういえば、学者の伝記映画も少ないような(まだ引っ張る)。アレクサンドリア(未見)はありますが、ニュートンやアインシュタインは聞かないし。キュリー夫人はどうだったかな?



#10144 
バラージ 2016/03/16 18:09
伝記映画とドキュメンタリー映画

 そういえば画家を題材とした映画だと『写楽』も観てましたが、これは伝記映画とは違いますね。前回紹介した『丘を越えて』もどっちかというと伝記映画ではありません。実在人物を題材としていても伝記映画とは限らないんですよね。
 観ていない伝記映画(または実在の芸術家を描いた映画)では、画家なら『北斎漫画』『サバイビング・ピカソ』やモディリアーニを描いた『モンパルナスの灯』、フリーダ・カーロを描いた『フリーダ』など。クラシック音楽家ではタイトルは忘れましたが確か滝廉太郎のやつがあったはず。現代音楽ではジャズの『ベニー・グッドマン物語』『グレン・ミラー物語』や、チャーリー・パーカーを描いた『バード』なんかがありますね。小説家だと『カポーティ』やC・S・ルイスを描いた『永遠の愛に生きて』、宮沢賢治を描いたもう1本の映画『わが心の銀河鉄道』があります。
 芸術家を描いた映画だと、他に役者や映画監督を描いた映画なんかもありますね。

 現代に近くなると実在の人物についてはドキュメンタリー映画という描き方もあって、最近は実在人物の映画のDVD化と同時にその人物のテレビ・ドキュメンタリーがDVD化されることがよくあります。

 芸術家を描いた作品と言えば、木曜時代劇『ちかえもん』も終わりました。近松門左衛門の『曽根崎心中』執筆前後を描いたテレビドラマですが、中身は完全にフィクション。でも、おなじみチャンバラ時代劇とは違ってちょっとポップな変わった時代劇でなかなか面白かったです。

>歴史映像名画座
 またまたすいませんが、2015年版『日本のいちばん長い日』と『グローリー 明日への行進』がDVD化されました。また、『ダラスの熱い日』のDVD欄もなぜか空欄になってます。



#10143 
徹夜城(将棋は苦手、囲碁は未プレイ、クラブ活動がバックギャモンの管理人) 2016/03/15 15:39
コンピュータ将棋な話題

>ろんたさん
 大変面白く読ませていただきました。僕も詳しいところはワカランのですが、日本将棋って「持ち駒」ルールがあるために選択肢が膨大になり、それで他の対戦ゲームに比べてコンピュータ勝利が遅くなった、という話は聞いたことがあります。そして僕もやはりどっかで「だから将棋はエライ」的な日本持ち上げ論を読んだことがありますが、以前から日本の将棋界の名人たちも「コンピュータソフトが人間を負かすのは時間の問題」と言ってるんですよね。
 ここはあれですね、昔あった「大将棋」を復活させればいいんじゃないかと(笑)。

 僕自身は将棋はまるっきりダメでしてねぇ。PCエンジンのゲームを集めてたら意外に多いんですよ、将棋ソフト。それこそ「初心者無用」なんてタイトルのがありまして、怖くてプレイできません(笑)。PCエンジンで将棋ソフト同士の対決、とかやってみたらどうなるんだろ、と今ふと思いました。
 なお、僕は一時プログラミングに挑戦していた時期がありまして、「飛び将棋」をやるプログラムを作ってみたことがあります。もちろん単に「動く」だけでして戦略性も何もなかったですけど、コンピュータ側がちゃんと駒を動かしたときは感動したもんです。



#10142 
ろんた 2016/03/15 12:00
コンピューター「と」ゲーム

映画ネタにはなるけれど歴史ネタにならないので、どうしようかと思ったのですが、やっぱり知識をひけらかしたくて(汗)、書き込んでしまいました。

>つねさん

チェス、将棋に続いて囲碁よ、お前もか! という感じですが、どうやら、この手のイベントというのは、コンピュータの性能の誇示という点では意味があっても、人間とコンピュータの力比べという点では意味がないらしいんですね。

というのも、人間がこういったゲームをする場合、どんなに下手くそでも対局者の意図や次の一手を推理推測しますし、当然ながら腕前が上がってくればそれは精緻になり、プロ同士の対局になれば互いに百手以上を読みあう頭脳戦の様相を呈し、その辺が観戦の醍醐味になります。

ところがコンピュータには、この推理推測というものができないらしいのです。おそらく未だに推理推測というものが解析不能で、プログラムに置き換えられないからではないでしょうか。では、どうしてゲームができるのかといえば、次の盤面の変化を全て数え上げ、「最善手判定プログラム」を走らせて次の一手をその中から選んでいるのです。ここで問題になるのは、推理推測の精緻さではなく、単純に演算速度=検索能力と「最善手判定プログラム」の優劣に過ぎません。

つまり、どんなにゲームに勝っていても、人間を基準にすると、能力比べではコンピュータは常に0点なのです(笑)。

この辺の話は『HAL伝説』(早川書房)という本で読んだのですが、『2001年宇宙の旅』のHAL9000は、ちゃんと推理推測しながらチェスを打っています。(ボーマン船長とチェスをして、投了を宣言。その後、ボーマンの差し手を予測してチェックメイトまでの手順を解説する場面がある)

ということで、以前、日本史ネタを週刊誌に連載していた作家が、「チェスをするコンピュータより将棋をするコンピュータの方が弱いから、将棋の方が偉い」的な話をしていたのもナンセンスということになります。それは単純に盤面の変化がより複雑だから、検索能力に負荷がかかるということに過ぎません。

あっ、歴史ネタ(?)に着地できちゃった(笑)。



#10141 
ろんた 2016/03/15 07:12
コンピューター「と」ゲーム

映画ネタにはなるけれど歴史ネタにならないので、どうしようかと思ったのですが、やっぱり知識をひけらかしたくて(汗)、書き込んでしまいました。

>つねさん

チェス、将棋に続いて囲碁よ、お前もか! という感じですが、どうやら、この手のイベントというのは、コンピュータの性能の誇示という点では意味があっても、人間とコンピュータの力比べという点では意味がないらしいんですね。

というのも、人間がこういったゲームをする場合、どんなに下手くそでも対局者の意図や次の一手を推理推測しますし、当然ながら腕前が上がってくればそれは精緻になり、プロ同士の対局になれば互いに百手以上を読みあう頭脳戦の様相を呈し、その辺が観戦の醍醐味になります。

ところがコンピュータには、この推理推測というものができないらしいのです。おそらく未だに推理推測というものが解析不能で、プログラムに置き換えられないからではないでしょうか。では、どうしてゲームができるのかといえば、次の盤面の変化を全て数え上げ、「最善手判定プログラム」を走らせて次の一手をその中から選んでいるのです。ここで問題になるのは、推理推測の精緻さではなく、単純に演算速度=検索能力と「最善手判定プログラム」の優劣に過ぎません。

つまり、どんなにゲームに勝っていても、人間を基準にすると、能力比べではコンピュータは常に0点なのです(笑)。

この辺の話は『HAL伝説』(早川書房)という本で読んだのですが、『2001年宇宙の旅』のHAL9000は、ちゃんと推理推測しながらチェスを打っています。(ボーマン船長とチェスをして、投了を宣言。その後、ボーマンの差し手を予測してチェックメイトまでの手順を解説する場面がある)

ということで、以前、日本史ネタを週刊誌に連載していた作家が、「チェスをするコンピュータより将棋をするコンピュータの方が弱いから、将棋の方が偉い」的な話をしていたのもナンセンスということになります。それは単純に盤面の変化がより複雑だから、検索能力に負荷がかかるということに過ぎません。

あっ、歴史ネタ(?)に着地できちゃった(笑)。



#10140 
黒駒 2016/03/14 00:09
「縄文幻想」について

私はいちおう考古学ファンでもあるので、あまり真剣に勉強はしていませんが少々。まず縄文文化を担っていた「縄文人」は「日本列島人」なわけで、「日本人」とは地域・時代も若干異なりますよね。後に形成される「日本人」に合流した大きなグループ、といったところでしょうか。

そして「縄文幻想」論で言う「縄文人は自然と共生していた」も、うーん。これはなかなか難しいというか、今日でも考古学において大きなテーマになっているのではないでしょうか。

縄文といっても確かに一万年ありますし、縄文早期・初期は気候が温暖化し有用植物・動物資源が豊富になったことで、まさに狩猟採集(ときどき農耕(笑))を基調とした縄文的な生業体系が確立されます。縄文後期になると人口が減少するというのは、実はこの時期に気候が寒冷化して縄文的な生業が大きく制限されたという事情もあるようですね。

私は縄文人の活動規模から考えても、後のように人間の活動で環境が致命的に改変されてしまうことは起こりにくいだろうと思いますが、東京から千葉・茨城などもそうですが、あれだけ巨大貝塚を形成し貝類を取りつくしていたら、当然生態系への影響はあったろうと思いますけどね。しかし貝塚でも貝以外の漁猟もしてますし、狩猟もしてます。

そして「縄文幻想」論の縄文的な生業スタイルが弥生時代以降に「受け継がれた」かどうかも、これもまだ研究途中ではないでしょうか(笑)。私も研究動向をはっきり把握していないので詳しく説明できませんが、弥生に入ると縄文的な巨大貝塚が作られなくなってしまうので、それは貝塚土壌のカルシウム分で遺存しやすい動物骨の現象を意味します。

縄文晩期から弥生時代になって農耕がはじまり、従来の大型貝塚を造営した漁労・狩猟スタイルはやめて、農耕を主体に淡水環境を改変し用水路などを作って、補助的に淡水産魚類を対象とした漁労とか、あるいは害獣駆除もかねた狩猟を継続していたと、変化だけ見るとこんな感じですね。一節には農耕と漁労・狩猟は時期が重なるので、ひとつの集落のなかで農耕に取り組む集団、漁労や狩猟を担当する専門的技能を有していた集団に別れいたのではないかとする説もあります。

縄文と弥生は人種的な形質、文化的にも異なる集団ですし、果たして両者がどう融合していたかを論じるのも難しいです。動物の骨が出土しにくい内陸においても最近は若干、弥生時代の狩猟の痕跡などが認められるようになり、水田農耕と狩猟を併用していたのかな?くらいしかわかっていないだろうと、私は思います。



#10139 
徹夜城(ルパンの最新パスティシュ本を入手して読みだした管理人) 2016/03/13 22:54
上田正昭先生、死去。

 東アジアスケールを視野に入れた日本古代史研究者として知られる上田正昭先生が亡くなられたそうで…合掌。古代史本を一冊くらいは呼んだかな、という程度の接点なのにわざわざここにお悔やみを書くのは、京都の時代祭でそれまで「逆賊の足利時代」として外されていた「室町時代」を行列の中に加えることに尽力された方がこの上田先生であるから、という南北朝フリークからの感謝をこめるものです。これが実現したのがほんの数年前、というのも驚きなんですが。
 教科書でもおなじみの「渡来人」という呼称を定着させたのも上田先生なのだそうで。それまでは「帰化人」だったんですよね。小学校の図書館にあった古い集英社版「漫画日本の歴史」で「帰化人」になってたのを覚えてます。

 昨日「史点」をまた一か月ぶりくらいでアップしたんですが、最後の一つ「縄文幻想」の話は当初は予定から外れてたんですよね。どうしても四つ書かなきゃ、と思ったからちょっと古いニュースと思いつつ書き出したら調べてるうちにだんだん頭に来まして(笑)。どうも日本人は「島国根性」のせいなのか、自国だけは世界でも特殊なんだという議論にハマりやすいような気もしちゃいます(どこの国でも一定程度同様の現象はあるとは思ってるんですけど)。
 その思いを新たに強くしちゃったのが、昨日から騒ぎになった大阪某中学校校長の卒業式式次ですよ。「女性は二人以上子供を」の部分が主に報道されましたけど、わざわざ学校のHPにアップしていた全文を読んだら他の部分がもっとひどい(現在は教育委員会の指示で削除されましたがネット上各所でコピペが見られます)。これがまた「日本人だけはウソをつかず約束を守る」という日本特殊論で、思いっきり「縄文幻想」にかぶるところがあったんです。この件、もしかすると次回の史点ネタかも。


>コンピュータゲームの歴史
 ファミコン全盛期からはや30年なんですねぇ。実を言えば僕自身は当時はファミコンを持ってませんで、もうスーファミの時代にファミコンで中古の歴史ゲームをやるようになってからコンピュータゲームの世界に首を突っ込みました。そこから「太平記」のゲームがあるぞとPCエンジンに手を出して…という流れで、あんなコーナーを作るようになっちゃったんです。そのPCエンジン・FXのサイトも開業からそろそろ20年になりますから、どんどん「歴史」になっていくものです。
 最近のゲームについてはパソコンゲームで気になる者があれば…くらいでしか手を出してません。携帯ゲーム機時代になってくのかな、と思ってるうちに現在はスマホゲームが全盛期という状態なんでしょうか。ファミコンやPCエンジン時代のソフトハウスもずいぶん統合や消滅で業界も様変わりしてしまってますね。PCエンジンマニアとしてはハドソンが消滅してしまったときに諸行無常を感じたもんです。

>伝記映画
 伝記映画もあんまり時代が近いと「歴史もの」と認識しにくいのですよね。亡くなった直後に作った「植村直巳物語」とか、本人が生きてるうちに作っちゃった「山下少年物語」なんかはさすがに現時点では対象外。
 その一方でイギリス王室は「クイーン」なんてつい十数年前の出来事が映画化されちゃってますし、今度エリザベス女王のお忍び映画(?)なんてのも公開されますよね。日本で言ったら「皇太子銀ブラ事件」を映画化するようなもので(笑)。イギリスでは「サッチャー」もありましたし、王室や政治家だとつい最近の話でも一応「歴史もの」と認識しやすいところがあります。



#10138 
つね 2016/03/11 01:03
アーティストと芸術家

バラージさんに指摘されて現代音楽も、と気づきました。マイケル・ジャクソンなら亡くなる前に半生を辿ったものがありました。スキャンダラスなものでなく中立的だったように思います。ただ「アーティスト」というと頷けますが、「芸術家」というとちょっとニュアンスが違うように思います。訳語としては正しいはずですが、この違いはなんだろう?

>ポケモン
20年位前に、アニメのフラッシュ効果で子どもが何人も病院に運ばれ社会現象になったのを思い出しました。内容は全く知らないのですが。

>コンピューター「と」ゲーム
ついに碁の世界でもコンピューターがプロに勝ち始めましたね。少し寂しい。昔、チェス名人のカスパロフがコンピューターに勝利した時に「私には応援してくれる人たちがいたが、コンピューターにはいなかった」と語ったのが印象に残っています。



#10137 
バラージ 2016/03/10 23:19
伝記映画

 つねさんが挙げた映画で僕が観たのは『不滅の恋 ベートーヴェン』だけですね。ベートーヴェンは他に『敬愛なるベートーヴェン』も観ましたし、千利休は『千利休 本格坊遺文』のほうは観ました。他には彫刻家の『カミーユ・クローデル』とか、画家では中国の画家・潘玉良を描いた『画魂』、小説家では『宮沢賢治 その愛』や、菊池寛を題材とした『丘を越えて』なんかは観ています。現代音楽だと『ドアーズ』や、ビートルズの『バックビート』『ノーウェアボーイ』を観てますね。
 書道家は伝記映画以前に一般的に有名な人がいないというか、僕も不勉強にして一人も知りません。空海は坊さんだし。

>コンピューターゲーム
 「テレビゲーム」ではなく「コンピューターゲーム」として考えると、ゲームセンターなどにあるアーケードゲームがあるので、もう少し歴史が遡れます。『ラケットゲーム(正式名称は『ポン』というらしい)』『ブロック崩し』『スペース・インベーダー』『ギャラクシアン』『平安京エイリアン』『パックマン』『クレイジー・クライマー』『ゼビウス』……いやあ、なつかしい。『スペース・インベーダー』は大ブームになり、当時は喫茶店に卓上タイプが並ぶのがスタンダードだったのを何となく覚えています。



#10136 
黒駒 2016/03/08 20:12
ゲームの歴史は長くて短い?

昨年から今年にかけて、スーパーマリオ30週年であるとかドラゴンクエスト30週年とか言われてますね。調べてみると最初のスーパーマリオが85年発売で昨年で30年。ドラクエは86年発売で今年で30年になるわけですね。

ゲームはパソコンゲームという「前史」があるにしても、最初のマリオやドラクエを遊んでいた子どもが10歳だとしていま40代になるわけですから、これを月日は流れたと見ることもできるでしょうけど、私は娯楽のジャンルとしてはまだまだ浅い世界なのだなと思いました。

それよりも私が驚いたのは「ポケットモンスター20週年」という話です。最初のポケモンはこれまた調べてみると96年発売ですから本当に20年になるのですね。10歳で遊んでいた子どもは30歳にもなるという。これにはちょっと驚きました。

ゲーム業界もやはり少子化の影響と収益構造の問題なのか、どうもあまり景気がよくなさそうに思えます。私も今は3DSを持ってますが、もういくら性能が良いといってもテレビにゲーム機を取り付けることはしないだろうなぁという感じです。他にやりたいことがたくさんありますし。娯楽のジャンルとしてはまだまだ若くて歴史が浅いと思いますし、頑張って欲しい気もするのですが。



#10135 
つね 2016/03/08 00:35
アラビア書道

管理人さん

レスありがとうございます。
「アラビア書道」で検索したら、いろいろ出てきました。
書体については、下記リンクのようなものがあるようですね。

http://alqalam.jp/shotai.htm

アートは感じさせますが、音符みたい。普通に印刷されていても分からないのに。もっとも外国人が日本語を見ても同じようなものでしょうね。昔(20年前くらい)、新聞記事にあったのですが、日本語ブームのパリで、胸の部分に大きく「万引きするで」と書かれたTシャツを着ていたフランス人女性がいたそうです。記者は「勇気のある人だ」と書いていましたが、誰だよ、そんな服を作ったのは。

政治家や軍人ではない人物の伝記物は、イベントを扱ったものよりも、衣装や風景、風俗といった点に目が行くような気がします。あと追記で。見たのはゴヤとレンブラント、ベラスケスくらいですが、かなり記憶から抜けています。
文学:恋に落ちたシェークスピア
美術:裸のマハ(ゴヤ)、レンブラントの夜景、ベラスケスの女官たち、アドルフの画集

最後は違うか。でもおとなしくポストカードでも描いていたほうがみんな幸せだったのに。



#10134 
徹夜城(某ブラウザで文字化けが起こるので対策に追われた管理人) 2016/03/07 00:05
書道のこととかその他

「史点」をアップしてから書き込もうかなぁ、と思っていたらなかなか書きあがらないので、こちらへの書き込みを先にします。

>つねさん
 ちょいと遅れましたが、いくつかレスを。
 「書道」については漢字文化圏以外ではイスラム圏のアラビア文字の「書道」があります。詳しくは知らないんですけど、漢字の書道並みかそれ以上に複雑な芸術になってるようでして…文字アートとでも言うべきレベルになってます。
 他の文字については知らないんですけど、案外「書道」みたいなのはそれぞれにあるんじゃないでしょうか。

 「楷書の映画」という発言はやはり「硬派でまっとうな大作」というニュアンスで使ってるんでしょうね(映画界で一般的とは思いませんが)。当初小林正樹監督だったと聞くと納得です。そして岡本喜八監督はそれまではアクションもの、喜劇を中心に撮ってた人なので「楷書」とはみられていなかったんでしょう。
 「日本のいちばん長い日」は傑作と言われつつも岡本作品の中ではやや異質という扱いが多いんじゃないでしょうか。そんな中で岡本監督の分身とまで言われる(外見がソックリ)天本英世が鈴木首相宅を襲撃する狂気っぷりで強い印象を残してるあたり、やっぱり喜八映画だな、と。

 「アップルのいちばん長い日」ですが、確かアップルが一時危機的になってマイクロソフトのオフィスなど一部商品をマックにも提供するという提携が結ばれたことがあったんですよ(正確なところはうろ覚えですが)。当時アップルのプレゼンでビル・ゲイツの映像が映されて信者たちに衝撃を与えたことがあり、それがその漫画の下敷きになってたはず。ビル・ゲイツの顔が画面に映ったところで「このとき、アップルはその一番長い日を迎えたのである」とかナレーションが入るんです(笑)。ナレーション担当も仲代達矢ということになってたりしまして手が込んでました。


>伝記映画
このジャンルも「歴史映像名画座」入りすることが多いのですけど、ちと悩む時もあるんですよね。特に芸術家系の、あからさまに「伝記」な映画は。といっても僕もつねさんが挙げられてる作品では未見なのが多いです。トルストイの最期を描いた「終着駅」はすでに「歴史映像名画座」に入れちゃってますけど。
音楽家の映画は「アマデウス」しか見ていないなぁ。



#10133 
つね 2016/03/03 02:13
芸術家伝記映画

頭の中では、伝記映画を思い浮かべていたのですが、文章には全く表れていませんでした。で、相変わらずタイトルは不確かなまま思いつくままに芸術家伝記映画(だけでもないですが)を挙げてみると(未見含む)、

音楽・・・アマデウス、未完成交響楽(シューベルト)、ベートーヴェン不滅の恋、ショパン、ラフマニノフ
絵画・・・真珠の耳飾りの少女(フェルメール)、ゴッホ、竹久夢二、山下清
文学・・・トルストイの臨終があった気がする。「推理作家ポー 最期の5日間」
茶道・・・利休

書道家だと、他の分野と比べると派手な人が少ないのかな。空海は映画もあるけど、(当然)宗教家として描かれてたし。顔真卿も(もし)映画化されたら政治家として描かれるだろうし。

そういえば「とめはね」で思い出しましたが、最近、細かな「とめ」や「はね」の違いは許容するという方針が出てました。言葉同様、文字も時代につれて変化していくものでしょうが、どうも抵抗があります。まあ私の文字については棚に上げておきますが。



#10132 
バラージ 2016/03/02 16:17
歴史とは関係ありませんが

 『とめはねっ』は映画ではなくテレビドラマですね。僕も観てませんが、河合克敏の原作マンガは時々読んでました。
 書道を題材にした映画だと、『書道ガールズ わたしたちの甲子園』という青春映画があります。実話をヒントにした映画で、なかなか面白かったですね。ちなみに主演の成海璃子ちゃんは同じ年に『武士道シックスティーン』という剣道を題材にした青春映画でも主演しています。



#10131 
つね 2016/03/02 04:25
文字の芸術

>管理人さん

レスありがとうございます。
ちょっと気になったところをレス。

>楷書の映画
語感から「硬派な映画」ということなんでしょうが、映画界では普通に見られる表現なのでしょうか。対義語は「草書の映画」?

>「アップルのいちばん長い日」
見てみたいですね。しかし私の印象だと「ジョブズ陛下」は決して軍門には下りそうにないのですが。面倒がって「もう知らね」と投げ出す可能性はありますが。

そういえば「書道」みたいなのがあるのは漢字文化圏だけでしょうか。アルファベットだと、文字の上手下手はあっても、芸術視はされてないような。また絵画や音楽、文学、茶道と違って、文字芸術が映画化もあまり聞かないような。見てはいませんが、「とびはね」くらい?



#10130 
バラージ 2016/03/01 16:29
マイナーな時代の時代劇

 栄耀栄華掲示板にも書きましたが、ホウ・シャオシェン監督の武侠映画『黒衣の刺客』を観てきました。どうやら歴史ともちょっと関係があるようなんですが、そんなこととは全く関係なく(笑)、『ミレニアム・マンボ』『百年恋歌』に続くホウ・シャオシェン監督、スー・チー主演作なら、観ないなんて選択肢はねえだろってことで何を差し置いても見てきたわけです。その感想は栄耀栄華掲示板にも書いた通り大満足だったわけですが(パンフが在庫元でも売り切れということで入手できなかった・悲)、こちらの板では歴史に関係したことをちょこちょこっと触れておこうかと思います。

 原作は唐末に書かれた小説だそうで、舞台は唐後期というマイナーな時代。唐の歴史というと草創期から則天武后、楊貴妃あたりまでは有名ですが、それ以降は一気に末期の黄巣の乱まで飛び滅亡というイメージ。中華圏の歴史映像作品もほぼ前期の題材に限られています。でもよく調べてみると、安史の乱って唐の時代でも真ん中あたりなんですよね。その後にも長く唐の歴史は続くんですが、めぼしい話がないので歴史作品はほぼ作られません。『黒衣の刺客』も登場人物には実在の人もいるみたいなんですが、きわめてマイナーな人たちなので中国人であっても歴史研究者でもなければよくわからない人たちばかりだと思われます。
 ただ、映画ではどうも原作とはちょこちょこ変えているところもあるようです。クリエイティブな創作者にとってはあくまで作品優先。自由な創作のためには原作だろうと史実だろうと無視するというのはありがちなことです。この間書いたやはりマイナーな前漢後期を舞台としたジャッキー・チェン主演の『ドラゴン・ブレイド』も元となる歴史新説はありましたが、あくまでそれはヒントだけで出来上がった作品は史実とのつながりは薄いものでした。また、唐後期を舞台とした時代劇には他にチャン・イーモウ監督の『LOVERS』がありますが、こちらはオリジナル作品で史実要素もゼロ。同様に乱世でありながら人気のないマイナーな五代十国時代を舞台としたイーモウ監督の『王妃の紋章』やフォン・シャオガン監督の『女帝 エンペラー』も、皇帝一族が主人公でありながら全員架空の人物の架空のお話。五代十国時代である必然性は全くありません。思うに一般人もあまり知らず関心もないマイナーな時代のほうが史実にとらわれず自由に作れるんで、製作者には都合がいいということがあるんじゃないでしょうか。最初に書いたように、クリエイティブな創作者はあくまで作品優先ですし、観てるこちらもそっちを期待してますんで。

>室町時代劇
 思い出したんですが、ラジオドラマで映画化・テレビドラマ化された『新諸国物語』シリーズが室町時代を舞台としていて、足利将軍なんかも出てくるようです。子供向けプログラム・ピクチャーで、史実なんかまったく無視の作品のようですが。



#10129 
徹夜城(仕事では今や人事を尽くして天命を待つ身の管理人) 2016/03/01 00:29
ロンゲスト・デイ・オブ・ジャパン

>つねさん
岡本喜八版「日本のいちばん長い日」の話とあっては乗り出さざるを得ません(笑)。毎年8月15日前後に鑑賞してるくらいですから。
僕も最初に、確かテレビ放映時に見たのですけど、まずそのとんとん拍子といいますか、多彩な人物、さまざまな舞台とが、短いシーンで巧みにリズミカルに連ねられてゆくところに感心しました。岡本喜八作品の特徴を知ったのはその後のことですが、とにかく岡本監督って1カットに何秒ときっちり時間を図って撮影・編集してたというくらい映像リズムに力を居れてたそうで、「日本のいちばん長い日」にもそれがよく出ています。
 脚本を担当したのは橋本忍。この人も数々の名作をきっちりしたダイナミズムのある脚本で設計した名手です。もともと「日本のいちばん長い日」は小林正樹監督が予定されてましたが諸事情で岡本喜八に交代、で、例の凄惨な師団長殺害シーンは岡本監督自身の強い意向で橋本さんに脚本をわざわざ書き換えさせたものだと聞いています。前にも話題に出た気がしますが、岡本版では決起将校たちの「狂気」がより強調されてた感はありますね。椎崎を演じたのは中丸忠雄だったかな。確かに静かな狂気の怖さがありました。
 もっとも岡本監督の起用については東宝の幹部でも「岡本は楷書の映画は撮れん」と不安視する声があったとか(「独立愚連隊」とか「暗黒街」シリーズとかの監督でしたから)。そして岡本監督自身も映画が国家指導者ばかりを描いたことに不満を抱き(もともとそういう企画ですけど)、映画作家として自ら「戦争」に向き合うということで自主製作の「肉弾」を作ることになります。

 「日本のいちばん長い日」の話題を書くと、どうしても唐沢なをきさんが「電脳なをさん」でやった「アップルのいちばん長い日」を連想してしまいます(笑)。「ジョブズ陛下」がマイクロソフトの軍門に下ったとしてその阻止を図るマック信者たちの模様を映画のパロディ満載で描いたもので、「唐沢さんも好きなんだなぁ」と思ったものです(笑)。



#10128 
つね 2016/02/28 19:46
季節外れの「日本のいちばん長い日」

ようやく岡本喜八版を見ました。20年ぶりくらいなのでほぼ初見に近いです。

まずレンタルビデオ店で探すのが一苦労。以前に借りられているのを見ていたので、その店にあるのは確実なのですが「戦争ドラマ」のコーナー・・・ない。「時代劇」・・・ない。「岡本喜八監督」・・・ない。「三船敏郎主演」・・・ない。
結局、「新作」コーナーにありました。昨年度の原田版がレンタル開始されて、そのすみに置いてありました。意図は分かるけど、これは見つからない。普通は「○○は新作コーナーに移動しました」みたいなダミーのケースが置かれているものだけど。最近はレンタル開始が早くなっているような。

さてあらためて見たところ、すでに指摘されているように、タイトルと題材は同じながらコインの表と裏のように全く違う作品ですね。単純化していうと、岡本版は「戦争を続けようと戦った人たち」に焦点をあてて、原田版は(予告編でもナレーションしていましたが)「戦争をやめようと戦った人たち」に焦点をあてていたようです。岡本版の場合、そういう意図もあったと思いますが、最後の24時間の時点では聖断が下って降伏への大勢は決まっているので、和平派は、もう淡々とやるべきことをやるのに対し、クーデター派はそれをひっくり返すのだからいろいろ動かざるを得なくなっているので、自然にクーデター派中心になりそうです。厚木基地や佐々木大尉の描写もありました。原田版は差別化もあったかもしれませんが、意図して聖断までの苦闘を描こうとし、さらに昭和天皇と鈴木総理と阿南陸相との個人的な信頼関係がそれを成功に導いたと解釈しているので(間違いではないと思いますが)、かつて同時期に侍従にいたとか、お互いの家族関係まで描いているようです。逆に厚木基地や佐々木大尉は切り捨て。

違う作品なので単純比較できませんが、岡本版は本当にスピーディーでテンポよく、原作に忠実に感じました。確かに傑作です。森師団長の件は少しやりすぎ。白石中佐の首は落ちていないはず。あと原爆や(多分)沖縄戦の犠牲者を映像で映していたのは最近の映画ではできなさそう。BGMが非常に少なかったことにも気づきました(それがいいような気もします)。同じ場面でも部分部分では原田版のほうがいいと思ったところもありました。畑中少佐が東部軍司令官に一喝されてそのまま反転する様子とか、侍従が反乱兵の誰何を受けてごまかす場面とか。

あと岡本版だと畑中少佐の狂った様子よりも椎崎中佐の落ち着いた狂気のほうが私には目立ちました。

夏の暑い時期に汗流しながら見た方が雰囲気は出ますね。史実を思えば不謹慎ながら、「八甲田山」とかドイツ版「スターリングラード」であれば夏に見ても寒気がしますが。

↓ドイツ版スターリングラードの情報。これも20年位前に見たものですが、強烈に印象に残っています。
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%89-DVD-%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%81%E3%83%9E%E3%83%B3/dp/B001CT6L4C



#10127 
徹夜城(受験産業はそろそろ大詰めの管理人) 2016/02/27 11:49
「南北朝列伝」更新しました。

このところ合間をぬってドタバタやってた作業を一区切りまで来たので「南北朝列伝」最新版を先ほどアップしました。
今回は「和田」氏(悩んだ末に「みぎた」と「わだ」に分けました)、阿野家(廉子の一族です)、吉田家(後醍醐側近の定房の周辺)、その他皇族関係などいろいろととりとめもなく追加してます。一応古典「太平記」巻一に出てきた人は網羅してます。



#10126 
黒駒 2016/02/24 23:44
室町・戦国ドラマ

鎌倉時代と同じく、室町時代の映像作品が少ない背景はバラージ様の指摘される通りで良いかと思います。文芸作品になるともう少し数はあるだろうと思いますけどね。

私は問題の核心は信長の評価ではないか?と思います。近年の池上裕子・金子拓あるいは神田千里ら諸氏による信長の再検討の議論は、皆様もお聞きのことと思います。以前にも紹介した覚えがありますが、ようするに従来言われている信長の「革新性」は実は論証が不十分で、きちんと信長の事跡と検討し、そして「戦国大名」と比較してみるとけして「革新性」はなく、むしろ信長は保守的で室町幕府的な政治秩序の再建を考えていたのではないか?とする説ですね。

この議論はともかくとして、従来の我々の知っている、信長を中心としたような戦国時代の映像作品においては、相変わらず信長は「革新的」な人物として描かれますよね。最近ちょっと、ダーティなイメージを仮託するようになりましたが。今後、もしかしたら学術研究の成果が反映されていくようになるのかもしれませんが、当面は従来の信長像が続くことになるだろうと、個人的には考えています。

つまり中世の後期(鎌倉末期より後)は室町幕府体制というスタンダードであり(「室町幕府-守護体制」と呼ばれるのかもしれませんが)、戦国時代もけして例外ではないのですよね。戦国大名にしても例えば武田などは足利将軍の意向にも従っていますし、私は戦国という時代は独立しているわけではなく、「室町時代」に包括される時代であろうと考えています。

しかし世間一般の人にとって戦国時代は戦国で完結しているというか、なかなか大元である室町時代とか中世史という大きな括りのように関心が向かっていかないのだなと、常日頃から感じます。戦国のかなりマニアで、上記の信長再評価の議論にも関心があるような肩でも、なかなか南北朝から室町という時代には関心が向かっていない傾向があると思います。

最近、司馬遼太郎20年でなんだか盛り上がってますよね。「司馬史観」は意味が違うのでしょうけど、司馬などは幕末の前提が関が原の合戦にあるみたいな歴史観だったと思いますし、司馬は「近世」という時代のくくりを、日本人の2大関心対象である「戦国」(正確には戦国以降の安土桃山の中近世移行期)と「幕末」で結びつけてしまったのかな?とも思います。



#10125 
阿祥 2016/02/24 22:10
“湖南料理”の謎

僕も昔から不思議に思っていることがあるので、中華料理のことで他でもなしさんに質問があります。中華料理に“湖南料理”中国語で“湘菜”というジャンルがありますね。この料理は台湾で食すと、非常にあっさり系なのです。広東料理よりももっと薄味なくらい。台湾ではどこに行ってもこういった味付けです。非常に食べやすく日本人にも受けがいい。
しかし、これが中国に行ったらまったく違うのです。中国では“湖南料理”は“四川料理”も顔負けの激辛料理です。中国人に聞いたらこれが本場の“湖南料理”であっさり味の“湖南料理”なんてありえないというのです。

台湾と中国でなぜこれほど“湖南料理”が違ってしまったのか何か聞いたことはありますか。きっと台湾に“湖南料理”が移ってきた際に、何かの事情で広東風になってしまったのだと思うのですが。



#10124 
バラージ 2016/02/24 15:14
室町映画&ドラマ

 鎌倉時代を舞台とした映画とテレビドラマに触れたんで、ついでに同じくマイナーな室町時代(戦国時代は除く)を舞台とした映画とテレビドラマについて。

 まず、『悪党』『太平記』と同じ南北朝時代の作品ですが、戦前には楠木ものがたくさんあったようですが、戦後は一転上記2作以外はほとんどなくなりました。正確にはGHQの時代劇解禁後には楠木ものがいくつか作られたみたいなんですが、おそらく全然流行らなかったんでしょう。
 次に『花の乱』と同じ応仁の乱前後の時代のものが戦後にはいくつかあります(戦前にはなかったみたい)。とはいえすべて主人公は架空の人物で、実在人物を周辺人物とするという形態です。『石の庭』(1957年&1962年、NHK、有吉佐和子脚本)、『幻花』(1977年、NET=のちのテレビ朝日、瀬戸内晴美(のちの寂聴)原作)、『TAJOMARU』(2009年、映画、#9434に記述)といった作品で、『石の庭』はNHKアーカイブスにあるようです。
 で、その間の時代のものが有名な『一休さん』以外ほとんどない。一休ものは有名なアニメ以前にも作られてたみたいですね。
 他には室町か戦国か微妙なんですが「南総里見八犬伝」ものがあります。これは映画・テレビドラマともに結構作られてます。

 マイナーな時代や題材が映像化される方法の1つとしては、小説や漫画の題材となってその作品がヒットし映像化されるというものがあると思います。最近でいうと『陰陽師』なんかがその代表じゃないでしょうか。まあ、狙ってできるものじゃないんで、難しいことではありますが。

>文章の書き方は難しい
 赤猫さんを擁護するつもりは全くありませんが(内容はともかく書き方が激越というか攻撃的すぎると思う)、僕も他でもなしさんの最初のコメントを見て、ちょっと右寄りの方なのかな?と思っちゃったので、多少わかりにくい文章だったかなとは思います(ま、僕もあんまり人のことは言えませんが)。だからといって赤猫さんのコメントが勇み足だったことには間違いありませんが。



#10123 
つね 2016/02/24 02:36
お国料理の疑問

せっかく専門家がお見えになっているのでお尋ねします。一言で「中華料理」といいますが、北京、四川、広東、上海といった系統があります。やはり料理人も分かれて修行しているものなのでしょうか。ホテルの高級レストランだと、専門店化していますが、一般的な中華料理屋だと、どうなんでしょう? 四系統のうち、日本人の口に合いそうな料理をピックアップして統合しているのでしょうか?
日本料理(和食)も寿司と懐石、鰻なんかではそれぞれ全く別の修行をするでしょうけど、「和食料理店」で天麩羅も寿司も食べられたりするから同じようなものかな。
フランス料理も南仏料理だとフルコースとはまた違う魅力がありますし。



#10122 
他でもなし 2016/02/23 02:26
徹夜城さんごめんなさい

徹夜城さんに謝って貰う筋の事ではありません。わたしの劣等感で過剰反応したことも、赤猫さんと同じですね。
ごめんなさい。
中華料理の話なら、味も歴史も学んできましたので、時々、書かせていただければ嬉しいです。
こんな夜中に済みませんでした。
でも、徹夜城さんが言ってくれて、少し気分が晴れました。
私も気を沈めて、楽しい料理の話を次回に書けるように努力します。
ありがとう。



#10121 
徹夜城(こんな夜中に書き込む管理人) 2016/02/23 02:13
基本的なことだと思いますが

どうも「論戦」をやる人は徹底的に論破しちゃわないと気がすまない方が多いようで、えてしてそれは罵倒のこもった文になりがち。それで建設的なことは一切ないと僕は思ってます。
今度の件については他でもなしさんが正論です。最初の書き込みに対して赤猫さんが先入観から過剰反応したとしか言いようがない。これは素直に謝るべきです。
他でもなしさん、お気持ちに障ったでしょうが、「この板」の姿勢とまで言われては、管理人である僕からもお詫びいたしますので、今後も有益なご投稿をお願いします。



#10120 
他でもなし 2016/02/23 02:02
私にも誇りはあります

料理人として!
中華料理では、高卒ですが、香港も中国も歩き回り、食いまくり、本も読んで、
赤猫さんの歴史知識に巻けない自信があります。
そんなに大卒の勉強してきた人は偉いのですか?
料理より歴史の知識は偉いのですか?



#10119 
他でもなし 2016/02/23 01:56
よく解りました

自分の気に入らない意見や疑問をバカにして、恫喝するのは右翼も左翼も同じですね。



#10118 
他でもなし 2016/02/23 01:50
無知な人間を誹謗する板なのかここは?

知らないから、双方の言い分を知りたいと思っただけなのに、愚か者とされました。そんなに歴史を知ってると偉いのですか?




#10117 
他でもなし 2016/02/23 01:44
少し知識があるからといって、偉そうにするなよ、

愚かな質問者で済みませんでした。
でも、リベラルな論をする方も、ヘイトスピーカーと変わらないのですね。



#10116 
他でもなし 2016/02/23 01:41
愚かで恥を知らない行為って…赤猫さん!

私は日本政府サイドから、事実確認できなかったという主張があるから、反対意見の人からも事実ソースをねだっただけです。
疑問を持って、尋ねるのが恥知らずな行為というのでしょうか?
人の人格を自分の気に入らない疑問を尋ねたからといって中傷したり、レッテルを張り付けるのは失礼ではありませんか?
私は大久保の店で働いていました。周囲の韓流店には多くの韓国からの留学生が働いており、良好な関係でした。
中には日本の料理専門学校で働きながら、卒業式の日に、店を訪ねてくれた若者がいます。手作りのキムチを持って。
私が彼のコック服姿を見てみたい、そういったのを覚えていて、コック姿で来てくれました。
そういう関係を崩したのはヘイトスピーカー達であり、街頭活動の激しさに怯えた日本人の中年女性客は激減し、私は失業給付金を貰って再就職するハメとなりました。
私は右翼ではないつもりですし、彼らの被害者だとすら思ってます。
そういう人の人生を全く知らないで、右翼がどうなのとレッテルを張り付けて、
挙げ句に人格を貶すのは、
赤猫さんはヘイトスピーカーと変わらないですね?
そんなに偉い人なんですか貴方は?



#10115 
徹夜城(また南北朝列伝の作業中の管理人) 2016/02/23 00:20
まだこんな言説があるんだなぁ

 実は今日出かける前の書き込みで「関連」ということでこの話題も書こうかな、と思ってたんですけどね。長文になるし少し推敲もしたほうが、ということもあって夜にまわしました。
 何の話かというと、南北朝時代についてえらく時代錯誤なことを書いてる文章がある…ということを数日前に間接的に聞いておりまして。それを今日になってようやく読んだんですが、なるほどこりゃ凄い、というか古い!一昔かふた昔前の「常識」のつもりなんだろうなぁ。要するに後醍醐=南朝は正しい!尊氏は悪者!という論法です。
 下のブログにそのまま転載されたんで、ご紹介。の上でツッコミを。
http://www.mag2.com/p/news/148718

南北朝対立の責任を尊氏の「策略」にある、としてる箇所ですが、問題となった後醍醐の比叡山下りは神器引き渡しを前提にした双方折り合っての講和なんですよね。その証拠に次の皇太子に後醍醐皇子の成良親王が立てられます。なお「太平記」では成良は尊氏に毒殺されたことになってますが、現在では史料的に否定されています。
そもそもこの講和、「忠臣」の新田義貞に一言の相談もなく進められたため義貞一党が激怒して後醍醐に詰め寄る事件が起きてます。このとき後醍醐は恒良親王に「譲位」して北陸に行かせてますが、これ結局後醍醐が一方的に反故にしてます。策略使いまくりなのは実は後醍醐の方なんですね。
 さらには「尊氏に偽神器を渡した」という話、これもかなり怪しい。確かに南朝はそう主張したんですが後の「正平の一統」の際に北朝側の「偽神器」をちゃっかり接収してる事実があります。そもそも後醍醐は笠置落城直後に捕縛された時にも偽神器を渡したと主張してますが、これも神器を見分した資料があるのでまず本物を渡したはず。つまり「前科」があるんです。

 尊氏も正直褒められたものではない話は多いですけど、人間性を疑いたくなるエピソードは圧倒的に後醍醐に多いんですよ。良家の姫君を誘拐して既成事実を作ってしまったり、本来「一代限り」と決められたうえで皇位につきながら反故にし、討幕計画を教えた人物が計画に反対すると刺客を送って暗殺、日野俊基が助けを求めて参内したときは謎の「意識不明」を起こして無視、元弘の乱で捕縛された際にも「魔がさした。反省している」の一言で赦免を要求、建武政権期の混乱だってかなりの部分は後醍醐に責任がありますし、上記のように義貞をあっさり切り捨てようとした例もあります。そもそも正成も「それは討ち死にしろとのご命令ですか」と捨て台詞を吐いて湊川に行ったとする「太平記」古本もありますから、正成だっていろいろ疑問を感じていた気配はあります(そもそも正成は尊氏との講和を望んだとされる)。
 …とまぁ列挙しちゃうわけですが、歴史家が「ヒトラー」にたとえたことがあるように、ともすると強烈なカリスマを持ち大勢を従える人って結構自分勝手でひどいやつだったりするわけです。ともあれ、くだんの文章が尊氏について「私欲のために手段を択ばぬ者」というのは明らかに後醍醐の方がふさわしいんです。

 そしてくだんの文章では「高邁な理想に一致団結する南朝、私利私欲で分裂と裏切りを繰り返す足利」とえらく単純にまとめてますが、そりゃ単に南朝側がほぼ一貫して劣勢で分裂の余裕なんてなかったからで(笑)。それでもチョコチョコとは内紛は起こっていて、北畠親房を慌てさせた「藤氏一揆」運動や、護良親王の皇子「赤松宮」の反乱、楠木正儀の幕府への帰順など挙げればいくつか出てきます。

 あと、お約束でこの文章では南北朝合体時の「両統迭立」条件を義満がふみにじったとして「足利一族らしい」とか書いてますが、これも今や明白に否定されてます。むしろ南朝を一切認めない北朝を無視して義満が南朝の顔を立ててやってたのが実態で、両統迭立が反故にされるのは義満が死んだ後の話。
 あと「足利方の武士は何らの学問もしていない」とかすごいことを書いてましたね。土岐頼遠の一件からそこまで言っちゃうんですが、いわゆる「ばさら大名」とされる人たちってみんな当時としては大変な文化人連中なんだけどなぁ。イメージだけで語っちゃいけません。
 足利時代の否定的評価もまぁ世間的にはよくあるものとは思いつつ、今ではもう少し改まってますね。室町180年が私利私欲で戦乱続き、なんて言い出したらたった3年足らずの短期政権でしかない建武の新政はどうなるんだ、と言いたくなりますが。
 いやはや、まだまだこんな戦前そのまんまの脳みそで日本史を語る人がいらっしゃるというのを知識としては知ってたけど、目の当たりにみるとやはりゲンナリしますねぇ。「七生報国」なんて正成が一言も言ってないのに言ったと信じてるあたりからして。これで「国際派日本人」を育てる気だってんだから。
 関連で検索してたら、千葉県の「建国記念の日」の式典でもゲスト講師が「楠木正成」で一席ぶったそうで、こういうのが南北朝を敬遠させてるような気もしてきました。



#10114 
バラージ 2016/02/22 22:30
ロス

 朝ドラ『あさが来た』、絶好調ですねえ。「五代ロス」という言葉がすっかり流行語になってしまいました。五代友厚なんて僕も名前を聞いたことがある程度の人物だったんですが、演じたディーン・フジオカの好演もあって今やすっかり有名人ですな。ディーン・フジオカって名前がまたキャッチーだったんだよな。他にも土方歳三・大久保利通・福沢諭吉・渋沢栄一・大隈重信夫妻などがちょくちょく出てきて、毎日見てるわけじゃありませんがやはりなかなか面白い。
 「〜ロス」という言葉は『あまちゃん』の「あまロス」から始まったと思うんですが、大河でそんな現象が起こったのは1番最近で『天地人』の加藤清史郎君でしょう。もう7年も前なんだよなあ。『真田丸』は近年の大河ではまずまずの視聴率のようですが、今後どうなりますでしょうか?



#10113 
赤猫 2016/02/22 20:27
学問研究の成果を無視するのは反知性主義者でなければその卑しい妄想を維持できない右翼の悲しい性

私が「日本軍性奴隷制で強制連行があったことは歴史的な物証のある事実」であると書いた根拠はそのコメントにある通り、歴史学の専門家集団の学問研究の成果があるからです。

で、他でもなしさんは、何故に歴史学の専門家集団の学問研究の成果から導かれた共通見解を無視して、歴史学に無知どころか歴史の歪曲に励む歴史修正主義者の嘘を天秤にかけるという愚かで恥を知らない振る舞いができるのですか?

とりあえず、歴史修正主義者のいう「従軍慰安婦の強制徴用の事実は確認できなかった」という嘘とその嘘を指摘された時の見苦しい誤魔化しは以下を読んでください。それでも安倍一味の嘘を支持できるとしたら、それはその人の知性か人間性に欠陥があるとしか言いようがありません。他でもなしさんには、屑右翼どもと違って、ちゃんとした知性と人間性があることを期待しておきます。

「承諾時に強制して連行することは強制連行ではない、と安倍晋三内閣が閣議決定したらしいとの報」
http://d.hatena.ne.jp/hokke-ookami/20131031/1383236235
「マスメディアがほとんどとりあげない安倍内閣の窮状」
http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20131104/p1



#10112 
徹夜城(ようやく風邪が抜けて仕事に出る管理人) 2016/02/22 09:51
相撲って中国にもあったはず

>ろんたさん
 ご紹介の楊海英氏の文章、先ほど検索してみたらネット上で全文アップされてました。
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/02/post-4494.php

 この方、モンゴル人と日本人を結び付けて愛するお立場としてのお気持ちはわからんではないのですけど、この文章は完全に「結論先にありき」であからさまな日本アゲ文章ですわな。歴史的に見ればツッコミどころ満載。
 冒頭でドーピングなどの問題を抱える世界の他のスポーツを比較して日本の相撲界を持ち上げてますけど、相撲界だっていくらでも汚い話はあったわけで。一応「暴行死や賭博問題で苦しんだこともあったが」とか書いてますけど、それってつい最近の話でしょうに。そもそも八百長問題に意図的に触れまいとしてるように読めてしまう。
 日本の相撲が国際化、って書いてるけどあくまで日本の中でやってることに外国人力士がいっぱいきて、という話なのであって…それに「国威発揚と無縁」とか言ってるけど仮にオリンピック種目になったりしたら絶対国威発揚になりますって。だいたい現状でも「日本出身力士優勝」であんなにフィーバーしたり、朝青龍やら白鳳やらがしばしばその態度からバッシングを受けたりしてるのを見るとどこまで包容力があるのか疑問視してます。
 で、きわめつけが相撲のルーツをスキタイから始まる遊牧民に求め、なぜか10世紀の契丹(キタイ)の相撲が日本に直結するルーツということになっちゃってる。文中では何の根拠も示されてないですが10世紀の時点で日本に伝わるってどう考えてもオカシイ。「ヨーロッパに名をとどろかせた」とかあるので、それで契丹を引っ張り出しただけなんじゃなかろうか。
 それと、何とかして中国をディスりたいという気配が感じられますが、その契丹がいたころを時代背景とする「水滸伝」で「奉納相撲」がバッチリ出てくる名場面があるんですよね。この文章だと「神前の奉納相撲」を日本独自ととらえてるみたいだけど、どっちかというと中国のそれに近い気がします。もちろん古代ギリシャのオリンピックのように、スポーツを神々に捧げるということは古今東西よくみられるわけですが。
 この話、延長させていくと「騎馬民族説」「義経ジンギスカン説」なんかにつながっていっちゃうような(笑)。



#10111 
他でもなし 2016/02/22 04:25
赤猫さんへ

ニュースを観ると、従軍慰安婦の強制徴用の事実は確認できなかった、という発言ですが。
歴史的な物証のある事実と言われる赤猫さんとしては、どのような意見を持たれますか?



#10110 
ろんた 2016/02/22 00:26
相撲の起源

お初の書き込みになります。よろしくお願いします。

雑誌などを整理しようとしたところ、トランプさんが吠えてる表紙の「NEWSWEEK日本版」なるものが出てきました。ほとんどがアメリカ版の翻訳記事らしく、日本版と言えるのはコラムが数本。むしろ日本語版というのが相応しい雑誌です(笑)。で、そのコラムの中に、


楊海英(YANG HAIYING)「日本の国技・相撲が狭量な国威発揚と無縁な理由」


というものがありました。署名からして中国人か朝鮮or韓国人か、と思ったら、なんと内モンゴル出身でモンゴル名を持ち、なぜか日本名まで持つ(日本人と結婚したのかな?)、静岡大学教授で司馬遼太郎賞受賞者。内容は、中国をディスって、日本とモンゴル偉い!というもので、なんか変な感じです。

で、ここからが本題なのですが(前置きが長くてすいません)、このコラムには、


相撲の起源はユーラシアにあると言われている。(中略)その後、10世紀にはヨーロッパまで名をとどろかせていた遊牧民契丹(キタイ)人の格闘技が日本に伝わって、相撲の原型になった。


と初耳なことが書いてあるのです。確か『古事記』にも相撲の原型らしきものの記述があったはずだし(ノミノスクネ対タイマノケハヤとかタケミカズチ対タケミナカタとか)、相撲の埴輪もあったような気がします。10世紀と言えば平将門とか藤原純友とか安倍晴明とかの時代で、既に宮廷儀礼に相撲は取り入れられていたんじゃないかとも思います。

いや、そもそも組み合って相手を転ばすなどという単純な遊び(スポーツ)が、どこかで「発明」されてユーラシア大陸中に伝播したというより、各民族、部族でそれぞれ独自に発展した、と考える方が自然な気がします。

この相撲契丹起源説、なにか根拠があるのでしょうか?



#10109 
バラージ 2016/02/21 23:45
携帯で確認しましたが

 やはりきちんとタイトルに入力しており、メールアドレスには入力していませんでした。
 ちょっと前にガラケーでアクセスした際の仕様が変わったんですよね。
 う〜ん、困ったなあ。



#10108 
徹夜城(風邪をひいて三日目の管理人) 2016/02/21 22:11
ふと思いついたこと

 時事ネタながら「史点」で取り上げるのもどうかと思ったのでここに書きます。
 ジェブ=ブッシュ氏、ついに撤退表明だそうで。父子三代大統領の夢はひとまずかないませんでした(将来的にはあきらめてないのかも)。この人自身の評価は別にして、これほど事前に本命視されながらほとんど存在を忘れられたまま消えていくのも珍しいと思われます。それだけ「トランプ旋風」が凄かった、ということなのでしょうけど。
 前にも書いてると思いますが、「外交評論家」の日高義樹氏、昨年の5月くらいの段階で「ジェブ・ブッシュ新大統領」を前提にした「アメリカは立ち上がる」って本を出しちゃってるんですな。この方、オバマさんの最初の当選時も「黒人大統領は30年はない」と断言し、再選時にも「天変地異が起こらぬ限り再選はない」という本を出しておりまして、今回はとうとう候補者にすらなれない始末。せめて候補者が決まるまで待ってりゃよかったんですが、なまじ「本命視」されちゃってたのがマズかったようで。見ようによっては「日高の呪い」のエスカレートともいえそう(笑)。
 ここはひとつ、「トランプ新大統領と築く日米関係」といった本を出すと、トランプさん一気に負けちゃうかもしれません(笑)。まぁ共和党びいきの日高さんとしてはさすがにトランプの台頭には困惑してるようですが。

>バラージさん
 以前の書き込みにもあったんですが(その時はこっちで直しました)、タイトルが「メールアドレス」のところに入ってます。書き込むところをお間違えになったか、あるいはガラケーだとそういう道さをするのかは不明です。



>阿祥さん
なるほど、アン=リー監督の活躍のことを思うといくらか納得。案外日本国内の方が撮影しにくい(あるいは台湾の方が態勢がとりやすい)ところがあるのかもしれませんね。
「セデック・バレ」はいろいろとショッキングな映画ではありましたが、製作面で驚かされたのはあのモーナ・ルダオ役をはじめセデック族の人たちはみんな「素人」だという事実でした。それであの迫力なんだから…チャン=イーモウ監督もまるっきりの素人に名演技させてましたっけ。ウェイ=ダージョン監督のその次回作も興味津々です。



#10107 
バラージ 2016/02/21 18:17
#10105のタイトルは「過酷な旅路の果てに」でした。

ガラケーから書き込むとタイトルが入らなくなってしまいました。
なぜなんだろう?



#10106 
阿祥 2016/02/21 18:01
「沈黙」が台湾で撮られている理由

「沈黙」の映画が台湾で撮影されるという件については僕も聞いていて、調べたことがあります。これはハリウッドで成功しているアン・リー監督の力が大きいようです。

アン・リーが前回アカデミー監督賞を受賞した作品、“Life of Pi”は台湾で撮影されています。これは、台湾側のオファーをリー監督が受けて、制作会社を説得したという経緯があります。コスト面とCGや撮影の技術面でいくつかの国の選択の中で、台湾のアドバンテージがあったということのようです。台中にはその撮影の際の巨大水槽が残されていて、映画の博物館が建設されるそうです。
「沈黙」の撮影に際しても台湾側からこういった実績をもとに撮影を台湾でという引き合いがあったらしく、その際もリー監督が大きな役割を果たしていたそうです。

「沈黙」という小説には思い入れはありますが、これを題材にどのような映画が製作されるのかはまた別の問題です。かてて加えて台湾で撮影するということになると、自然背景や俳優の日本語の問題も加えてどんな作品になるか、ちょっと心配ではあります。

映画における言葉の問題では、台湾で魏コ聖監督の“セデック・パレ”は衝撃的でした。この映画はほとんどがセデック語と日本語でセリフがつくられ、ごくごく一部に台湾語が使われているくらいです。中国語の標準語(普通話)は全く使われていないのです。セデック語というのは少数民族でも最近認められたくらいで、話者はごく少数です。演技をしていた俳優さんたちも普段は皆中国語の標準語で生活しているはずです。そんな中でこれらの言語を使って映画をつくったということは、ドラマのリアリティーは出ますが、俳優さんたちの負担は相当なものだったようです。僕は“セデック・パレ”のメイキング映像を見ていますが、皆、普段は使わないセデック語と日本語で演技をさせられるので大変だった様子が良く描かれています。
同じ魏コ聖監督が17世紀の台湾を舞台に、原住民、漢民族、オランダ人の抗争を描くと聞いていますが、そうなると、やはり原住民の言葉と台湾語(閩南語)、それにオランダ語を使うのだろうなと興味津々です。



#10105 
バラージ 2016/02/21 00:28


 またも映画の話ですいません。
 『消えた声が、その名を呼ぶ』という映画を観ました。第一次世界大戦中の1915年にオスマン・トルコ帝国で起こったアルメニア人虐殺を背景とした映画です。
 アルメニア人の主人公はある日突然トルコ兵に連行され砂漠で強制労働に就かされた挙げ句処刑されそうになりますが、幸運にも声を失っただけで命は助かります。彼は砂漠を流浪し地獄絵図のような光景をくぐり抜けながらもところどころで人々(トルコ人・遊牧民・アラブ人など)の助けに遭遇して生き長らえ、やがて殺されたと思っていた双子の娘が生きていたことを知り彼女たちの足取りを追ってシリアからヨルダン・キューバ・フロリダ・ノースダコタまで8年に渡る地球半周という長い放浪の旅を続けていく……というストーリー。
 オスマン帝国のアルメニア人虐殺については聞いたことはあったんですが、くわしくは知りませんでした。この映画は虐殺やそれに伴って起こったアルメニア人の世界中への離散を描いた作品ではありますが、基本的にはそれを素材とした優れたヒューマンドラマになっています。それは現在も同じような悲劇が繰り返される世界へのメッセージとも言えるでしょう。テーマがテーマだけに重い描写も多いんですがその一方で救いのあるストーリーにもなっており、世界各国を舞台とした壮大な作品で役者たちも美術造形も非常に質が高い映画でした。主人公も彼を救う人々も単純な善人には描かれず、善悪両面を持った複雑なキャラクターとして描かれているのが作品に非常に深みを与えています。
 監督はトルコ系ドイツ人のファティ・アキン。アルメニア人虐殺をテーマとした映画には、アルメニア系カナダ人のアトム・エゴヤン監督による『アララトの聖母』(未見)という作品もあるそうですが、トルコ系の彼が監督したことが意味深い。本作は『愛より強く』『そして、私たちは愛に帰る』(どっちも未見)に続く「愛、死、悪に関する三部作」の最終章とのことで、アキンの監督作は『ソウル・キッチン』とオムニバス映画『ニューヨーク、アイラブユー』の一編を観たんですが、どっちも面白かったんで期待してたら期待以上の出来でしたね。素晴らしかったです。
 ちなみに劇中で主人公が観るチャップリンの『キッド』もとても印象的で、観てるこちらも主人公たちといっしょに泣き笑い感動してしまいました。チャップリンというのは改めてすごい人だなぁ。



#10104 
バラージ 2016/02/17 22:17
鎌倉映画&ドラマ

>黒駒さん
 僕の書き方が悪かったかもしれませんが、「映画やドラマにしても面白そうな題材があんまりない」というのは、一般の人や浅めの歴史ファンにとってという意味でして。マイナーな時代や題材は、歴史マニアには面白そうでも一般の人や浅めの歴史ファンにとってはそもそも興味がなかったり、それ以前に知らない事柄だったりしますから。
 大河ドラマだと『草燃える』が承久の乱まで、『北条時宗』が宝治合戦から時宗の死まで、『太平記』が高時執権時代からでそれぞれその間が抜けてますが、やはりその時代の映像作品化は難しいでしょう。ちなみにそれ以外のテレビドラマでは、1961年に『風雲児時宗』(フジテレビ)、1970年に『北条政子』(NET=現在のテレビ朝日)というドラマがあったようです。映画だと仏教ものを除けば岡本綺堂の戯曲『修禅寺物語』が複数回映画化とドラマ化がされている(『修善寺物語』とするタイトルもあり)他、曽我兄弟ものがいくつか、あとは前記の戦前戦中の元寇ものといったあたりで、いずれも古いものばかりです。



#10103 
黒駒 2016/02/17 11:48
鎌倉時代

>バラージさん
確かに鎌倉時代は一般の関心は薄いでしょうね。江戸時代の真ん中あたりの幕政事情などがあまり映像の素材になりにくいのと似ているかもしれません。

ただ、鎌倉時代は甲斐源氏もそうですが、比企・三浦・毛利・和田と次々と御家人が粛清され、「時宗」や「太平記」の鎌倉後半でも二月騒動やら霜月騒動やら、血なまぐさい粛清が耐えない時代ですよね。

ですから、マイナーであるにしろ、けして平穏でドラマを作りにくい時代というわけではなくて、むしろ逆ではないか?と思うのですが。



#10102 
バラージ 2016/02/16 22:30
映画の言語といえば

 『ドラゴン・ブレイド』でもローマ人は英語をしゃべってまして、それ自体は別にいいんですけど、主人公の漢人フォ・アン(ジャッキー)が、ローマ人のルシウス(ジョン・キューザック)と初対面でいきなり英語(ローマ語)をしゃべっちゃうという無茶がありました。ローマ人と初対面なのにいったいどこでローマ語を覚えたんだろうか?(笑) いくらシルクロードが多言語であふれているとはいえ、ローマ語を話せるには何か理由がありそうに思うんですが、その辺の説明は全くなしというところがダニエル・リー監督のというかコテコテ香港映画のいい加減なところです(笑)。常識的な部分でもそんな感じなんで、史実についてどうこう言っても仕方ないといいますか、元ネタとなる史実量も少しだけであくまでヒント程度ですし、要するに歴史映画というより時代劇映画ですね。同じダニエル・リー監督なら『項羽と劉邦 White Vengeance』のほうが歴史映画なのにもっとハチャメチャですごかったですよ。

 『スパイ・ゾルゲ』は去年の年末に初めて観て、その感想も#10008に書いたんですが、僕はゾルゲとかが英語をしゃべってることはそこまで気にならなかったんです。あ、そこでも書きましたが、栄耀映画徒然草のほうの脚本家が間違ってますよ。

>鎌倉時代の映画・テレビドラマ
 う〜ん、北条時宗と南北朝の間の時代は映画やドラマにしても面白そうな題材があんまりないですからねえ。「いや、ある!」というのはここに集う我々のような歴史オタクの言い分でして、一般の人が興味持ちそうな題材じゃないと、予算と人員のかかる映像作品では難しいでしょう(小説だったらOKだろうけど)。それでも親鸞・道元・日蓮などの鎌倉新仏教の開祖がいるおかげである程度は作品があるほうです。
 そういえば、一遍を描いた『一遍上人』という映画があるのを最近知りました。一遍役はなんとウド鈴木。ウドちゃんの一遍ってどうなんだろ? DVD化はされてないようですが、Amazonビデオで動画が販売されているようです。



#10101 
黒駒 2016/02/16 16:38
鎌倉・キリシタンもの

「名画座」拝読しました。「かくて神風は吹く」は見たことありませんが、デアゴスティーニから初DVD化なのですね。まだ手に入るようでしたら、見てみたいです。元寇もそうですが、日蓮主義団体が元気であった時代の映画でしょうから、近代史の一コマとして見るのも興味深そうな作品ですね。

元寇は「日蓮と蒙古大襲来」と大河「北条時宗」がありますけど、鎌倉時代もけっこうすかすかというか、映像化された例の少ない空白期がありそうですね。「時宗」と「太平記」の時代も空いてますし。鎌倉幕府って終始血なまぐさいというか、粛清の嵐がずっと吹き荒れていたような時代だなと思うのですが、映像の題材になりくいのはちょっと意外な気もします。「時宗」もけっこう暗い話だったなと思うのですが。

加えて遠藤周作の一連のキリシタン小説も映像化されてないですね。仏教歴史映画が少ないように、宗教史はいろいろ難しい面があるのでしょうか。私は最近読みませんけど遠藤周作のファンですし(最近「第三の新人」がぱたぱたと亡くなってますね)、もったいないなぁと思うのですが。



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