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#10400 
徹夜城(やっと暇もできた管理人) 2016/09/11 23:15
歴史映像名画座を更新しました。

 気がつけば半年ぶり。今回は日本史が多め。「奇皇后」は高麗ものか元ものか、はたまたモンゴルものか迷いましたが、結局中国史枠に入れることにしました。

>つねさん
「戦争と平和」のBBC版を放送するんですねぇ。初めて知りました。これとは別に何年か前にもドラマ化されていたような…先ほどNHKの公式サイトで予告動画を見ましたが、恋愛要素ばかりを前面に押し出しているのがちょっと気になる。その線で釣る気かよ、と。映画の背伝にもありがちなことではありますが。

>水師提督さん
矢崎八郎太の経歴の細部は忘れておりました。遺族からのクレームうんぬんよりは、架空キャラにしたほうがいろいろ描くのに便利、という判断があったと考える方が自然かもしれませんね。川路といえば原作ではもっと出番があったんじゃなかったかな?

>バラージさん
四半世紀にしてSMAPが解散し、四半世紀にしてカープが優勝したりする世の中ですからね、30年もたちゃ一世代ですから同じ素材のドラマ化、というのはアリなのはわかります。ただなぁ…もっとほかにいろいろやれそうな素材があるだろう、とやはり愚痴ってしまうのです。日本の歴史は源平・戦国・幕末しかないのかよ、と。
秋の歴史ネタドラマでは「石川五右衛門」に注目してます。史実どうのということではなく義賊イメージ、それも歌舞伎のイメージでやるみたいなんですけどね。アルセーヌ・ルパンも日本の児童向けでは義賊にされちゃってて僕は不満があるんですが、五右衛門もいちど義賊ではない、純然たる盗賊集団(集団だった、という話があるんです。実はルパンもかなりの組織持ち)のリーダーとして描いたのを見てみたいなぁ。



#10399 
バラージ 2016/09/10 17:22
特ダネじゃね〜か!(by堤真一)

 すいません。一つ前のはうっかりミスで途中で投稿してしまいました。

 2018年の大河ドラマは西郷隆盛ということで、まあ男性主人公の幕末とは予想できたんですが、ついに完全版の残っている過去作の主人公の2度目の大河ドラマ化となりましたね(まあ『翔ぶが如く』は大久保とのダブル主人公なんで単独では初とも言えますが……)。 過去作の完全版が残っていない主人公の2度目というのは今までもありましたが、とうとうネタが尽きましたか。
 ただまあ、よくよく考えてみれば『翔ぶが如く』は今から26年前、放送年から換算すると28年前の作品です。新大型時代劇『真田太平記』だって31年前の作品ですから、どちらもおおよそ30年前の作品。そう考えてみると、実はもうどちらもすっげえ昔の作品じゃないですか? その年生まれた人が30歳ですよ? その年20歳だった人が50歳ですよ? そう考えると、また同じ主人公で作られたって別に不思議じゃないんですよねえ。30年も経てば、一般的なドラマ・映画でもリメイクが作られたって全然不思議じゃないですし。自分が子供・思春期・青春時代に経験してるとついこの間のような気がしてしまいますが、客観的に見ればそうではないんですよね。実は最近観た台湾のノスタルジー青春映画で、そのノスタルジーの対象が90年代だったのでちょっと愕然としてしまいました(笑)。
 ちなみに僕は『翔ぶが如く』は全然観ていません。当時は今以上に幕末にまったく興味がなかったのと、大学生だった当時は日曜8時にアパートにいないことが多く、ビデオもなかったということがありまして。なのでそのイメージはほとんどないんですが、西郷というと近年では『篤姫』で小澤征悦が演じていて、個人的にはそっちのほうが印象に残っています。あれも薩摩関連の大河ドラマと言えますしね。ちなみにうちの老いた父も「西郷なんてこの間やっただろ」と言うので『翔ぶが如く』のことかと思ったら、「小澤征爾の息子が……」と言ってました。父も幕末には興味がないんで、『翔ぶが如く』は観てなかったようです。
 主演ですが、断ったと言われている堤真一は確かに外見は似てませんが、西郷のあの有名な肖像は本物と全然似ていないという証言もあるんで……。イメージ優先だと、滝田栄や中井貴一や真田広之も、徳川家康や武田信玄や足利尊氏に全然似てませんし(こちらも後二者の有名な肖像には別人説がありますな)。それでも前二作は超高視聴率だったんでドラマとしての出来が良ければ問題なしということなんでしょう。
 さて、ここまで長々書いてきて何なんですが、やっぱり僕は幕末には興味薄でして……。『西郷どん』にもあんまり興味持てないんですよねえ。

>お茶バトル映画
 映画『正長の土一揆』、そんな映画だったんですねえ(笑)。ぜひ、『一遍上人』や『ヨシナカ伝説 義仲穴』も観て感想聞かせてください。僕はこういう映画はちょっと……(こら)。ちなみに最新作『忍性 NINSHO』は今秋公開だそうです。忍性というのは鎌倉後期に社会福祉に尽力したお坊さん。
 ちなみに残念ながら「史上初のお茶バトル映画」ではありません。その名もずばり『闘茶 Tea Fight』という現代劇の映画がすでに作られており、観てはいませんがDVDパッケージ裏にあった説明で僕は初めて闘茶の存在を知りました。日本・台湾の合作映画のようです。

>秋からの歴史関連連ドラ
 なぜか多数あるようで、テレビ東京で市川海老蔵主演の『石川五右衛門』、NHKで武井咲主演の『忠臣蔵の恋 四十八人目の忠臣』、尾野真千子主演の『夏目漱石の妻』が始まるようです。



#10397 
水師提督 2016/09/10 09:03
矢崎八郎太と宮崎八郎

大河版の矢崎八郎太は、「明治初年の青年像」を集約した人物造型となっており、まず留学志望の江藤新平の書生として登場し、川路利良に留学を餌に騙され(?)、江藤に背くような行動をとってしまい、紆余曲折を経て、士族反乱に身を投じていますね。
原作や史実の宮崎八郎とは、かなり異なるキャラクターでしたので、このあたりが架空化の理由ではないかと理解しています。

もっとも、原作にも宮崎八郎と千絵(有森也美)が顔を合わせるシーンがあり、かつ八郎が千絵に好意を抱いているらしき描写もあります。本来は、この二人のロマンスを描く予定だったのでしょう。
ドラマの展開は、著者が拾い忘れた伏線を活かしたものと思われます。

ちなみに、当時は小学生高学年でありまして、「太平記」の南北朝時代と同じく、「翔ぶがごとく」は幕末モノとのファーストインパクトでした。



#10396 
つね 2016/09/10 07:30
戦争と平和

NHKで英BBCドラマ「戦争と平和」が全8回で放映されるようです。

http://www9.nhk.or.jp/kaigai/wnp/

これは見たい、けど家にテレビがないのが残念。
後評判とDVD待ちかな。
吹き替えよりは字幕で見たいし。

なかなか戦争シーンも迫力ありそうです。



#10395 
徹夜城(「翔ぶが如く」のせいで「いまじゃった」と挨拶するクセがついた管理人) 2016/09/09 23:14
「矢崎八郎太」の謎

>つねさん
 そうか、言われて思い出しました。堤真一は「翔ぶが如く」に出演していたんでした。今度の大河で出演内定と報じられたのに拒否とか交渉難航とか伝えられてしまっているのはなんなんだろ…
 さて「翔ぶが如く」明治編に重要キャラで登場した矢崎八郎太という役、原作小説でも重要人物である宮崎八郎がモデルなのは明らかなのですが、なぜかドラマでは名前が変更され、経歴や行動も脚色が加わりました。遺族への配慮、との説を聞いてはいるんですが、それもなぜ?と首をかしげてしまいます。いまだにはっきりした説明を聞いていないんですよね。
 ドラマでは八郎太は西南戦争のさなかに有森也美演じる旧旗本の娘と結ばれ、子を残すラストになりますが、これはもちろん原作小説にもない展開。ただし、ややこしいことにこの旧畑本の娘の架空キャラは原作小説では序盤に登場して桐野利秋と顔を合わせたりするんですよね。しかし司馬遼太郎が存在を忘れてしまったらしく(笑)、中盤から登場しなくなります。もしかするとドラマのラストのような展開を考えていたのかもしれず、それを脚本の小山内さんがとりこんだのかも…と考えたこともあります。
 さっきネット上でこの宮崎八郎の件に触れ、「熊本震災復興企画ということで宮崎兄弟を大河にする企画でもあったんじゃないか?」との憶測を見かけました。宮崎滔天なんか、そのまま大河化できそうな気はしますね。中国で作った孫文映画に登場していたのは見たことがあります



#10394 
つね 2016/09/09 02:04
ああそうか

と書き込んだ後で、思いつくことは誰にでもありますが・・・

矢崎八郎太の件、ドラマでは架空の女性と恋仲になって子供ができていますね。宮崎八郎は子供がいないまま戦死しているので、このあたりが原因かなあ。



#10393 
つね 2016/09/09 01:54
大河とゴジラ

>2018年大河
すでに話題になっているとおり、「西郷(せご)どん」ということですが、この発表の仕方だと堤真一主演はなさそうですね。彼は今でも若く見えるし宮崎八郎でいいのではないでしょうか(笑)。しかし、「翔ぶが如く」では、なぜ矢崎八郎太という名前に変わっていたんでしょうか。原作でも宮崎八郎のままだったはずですが。遺族関係などで何かあったのでしょうか?

>ゴジラと天皇
私は「シン・ゴジラ」の政府対応は、2時間であそこまでいけば上出来だと思っていました。自衛隊への命令もさることながら、避難関係がボトルネックであれ以上早い対応はできなさそう。映画では、実際に逃げ遅れていた人がいましたし。「ベストではないにしても、やれることはやった」というようなセリフがありましたが、あれ以上は高望みのような。まあそれでもマスコミや世間には叩かれるかもしれませんね。

ちなみに、初代ゴジラが皇居を襲わなかった説の一つとして「東京大空襲のコースをなぞったから」というのがあります。初代ゴジラは明らかに空襲をイメージしているので信じていましたが、今回、ネット上で裏をとろうと思ったら異説もあり、「都市伝説の類だったかな?」と思い始めているところです。

そんな中、出くわしたのが、「ゴジラはなぜ品川から上陸するのか」を歴史民俗学的な視点から論じたという京都精華大学の紀要。

http://www.kyoto-seika.ac.jp/researchlab/wp/wp-content/uploads/no_hashimoto_akihiko3.pdf

まだ読み込めていませんが、「考えすぎだろう」という気も(笑)。 ゴジラ来襲ルートも載っておりおもしろそうですが。



#10392 
徹夜城(ただいま歴史映像名画座の更新作業を進める管理人) 2016/09/08 23:55
史上初?のお茶バトル映画!?

 タイトルは何の話かと言いますと…先日こちらで存在を教えていただいた映画「正長の土一揆」を鑑賞したのです。アマゾンの動画配信でやっておりましたので(レンタル料が432円かかります)。TBSオンデマンドとも出ていたので、配信元はそっちなのかな。

 1時間15分程度の映画、もともと低予算の小品として作られたのでしょう。製作事情は全然知りませんが、いろんな意味で特殊な映画ですね。
 すでにバラージさんがお調べになってましたが、監督の過去作に「ルパンの奇巌城」がありまして…僕が劇場まで足を運んで鑑賞した中で確実にワーストになる珍作でした(ルパンマニアでなけりゃ見に行ってない)。しかし結構多作な人ではありまして、小粒な作品をコンスタントに作れているみたい。そこらへんも結構謎な監督です。

 そんなわけで事前に期待なんぞしていなかったんですが…事前予想を変な方向に裏切られてしまい、「見て損はなかった」と一応思ってます(笑)。
 この映画、どういう製作意図なのか小一時間問い詰めたい。「正長の土一揆」の映画と期待すると思いっきり肩透かしなんです(タイトルがそうなのに!)。予算面からエキストラも集められず、正長の土一揆を映像で再現しようなんて企図は初めから放り出してたのは明らかそで、それでどう映画にするか考えた末にああなっちゃった、ということなのか。
 途中までは土倉襲って証文取り返したり、大乗院相手に農民たちが蜂起して徳政令要求に動いたりとかしてはいるんですよ。チラッとだけど将軍・足利義教も顔を見せます。ところが話の山場にきたところでいきなり義教の許可をとったと「能阿弥」なる同朋衆が一揆勢と僧兵たちの割って入り、「闘茶で決着をつけよう!」といういきなりな展開になります。まぁ一応主役の斉藤洋介が元武士で闘茶にのめりこみお茶栽培農家になっていたという伏線はあったんですが。
 念のため書きますと、「闘茶」とは南北朝ごろから流行していた遊びで、要するにお茶の産地当てゲーム。全員で何服かお茶を飲んでそれぞれどこの茶か当てて、ギャンブル要素も強かった。あまりに多額の賞品をかけたりしたんで禁止令なんか出てたこともあるはず。それをこの映画では「徳政令」を賞品としてやっちゃうわけですよ。映画の後半、ずっとこの闘茶勝負なんです(汗)。まさかこのタイトルでこんな映画になっちゃうとは。ハラハラ展開を絵に描いたようにやるんですが、結果は最初からわかってるもんなぁ。

…とりあえず歴史映像名画座入りはさせます。素材がいろんな意味で貴重。この監督の作品リストみると「一遍上人」なんてのもあるのが気になる…


>18年大河
ようやく正式公表となったわけですが、主役未定って…?会長会見で発表というのも記憶にないです。未調整部分が多い段階で話が漏れたので慌てて公表、という空気がありますね。
 林真理子というのも驚きましたが、脚本家とは「花子とアン」でつながりがあります。主役堤真一と報じられたときは一部で「マッサン」スタッフが絡んでくるのでは、との憶測があったんですがね。


>数馬さん
 まず、この伝言板の「マナー」関係の話から。
 こちらとしてはルールについてはトップに掲げている個人団体への誹謗中傷といったことはダメ、という程度のことしか掲げてませんので、それ以外の点で「ルール違反」ということは特に決めてません。一度書き込みをしてから「あっ、あのことを書き忘れた」と思って追加書き込みをするケースは僕も多いですから、連続書き込みそのものは問題ないと思います。
 ただ、読む側にまわりますと、同じ人が5つも5つも連続して異なる話題を投稿したり短いつぶやきのような連続書き込みがると、読みにくい、あるいは個人プレーに走りすぎという印象を抱いてしまうのも無理はないところでしょう。そこらへん、人によっては「マナーにもとる」と考える人が出るとは思います。
 とりあえず書き込みたい話題をなるべく一つの投稿にまとめてくださるとそうした印象は受けずに済むとは思います。読む側の立場に立つとそうした配慮もできるのではないでしょうか。

以下、ご投稿された話題へのレスです。

 「シン・ゴジラ」はいろいろな方面へ話題が行きますねぇ。怪獣が現代に現れたら、というシミュレーション性については1984年版がすでにあるんですが(核兵器でゴジラ抹殺という計画が出る点も似てる)、うまく作ったもん勝ちという感じですかね。
 一部から政治家・官僚など権力者側からの動きしか描かないことに批判もあるんですが、実は同じ批判は岡本喜八監督「日本のいちばん長い日」にもあったわけで…って、見終えてからネットで知ったんですがその岡本監督の写真が冒頭で使われてて、庵野監督自身「日本のいちばん長い日」を意識して作ってる、と公言してるんですね。
 あの映画での政治家・官僚たちが震災時のそれより優秀…とは僕は正直思ってませんで。これはネット上で他の方の意見として読んだものですが、「たぶんあの映画のような状況が実際にあったら国民やマスコミは政府の無能を叩いてるよ」というものにかなり同意しました。
 天皇については…これ、結構気にしてる人は少なくなかったんですけど、結局のところはそこまで踏み込むといろいろ面倒になる、ってことでしょうね。弟一作だって皇居はきっちり遠慮してましたし。だから「ゴジラは太平洋戦争の戦死者の亡霊」説が出たんですよね

 この映画については近日中に(とずっと言ってるけど)栄耀映画のコーナーで書こうかと。あっちの伝言板でも話題にしております。


 続いて武士の件ですが…これ、回答者を僕に限定、というのもどうなんでしょ?それこそ僕は武士専門家、古代史専門家というわけでもないですし、多くの人の意見を聞いたほうがずっと有益だと思いますよ。どうも先日の質問で「初心者だから叩かれた」とお思いになってるようですが、あのくらいでめげちゃいけません。まぁどういう話題の掲示板でも先達者や詳しい人は初心者書き込みに「説教」的反応をしてしまうもの…ということです。こちらも気を使った方がいいとは思いますけど。

 というわけで、武士が「民間軍事組織」なのか、というご質問に僕が言えそうな範囲で答えることにしますが、大筋では「そういう考え方もできる」というあたりになりますか。日本における国家で編成する軍事組織は平安前期の蝦夷との戦争あたりまでは機能してるみたいですけど、律令制の解体と共に実質私兵集団をその都度臨時雇いするような感じになってるような…あくまで印象ですけどね。平将門の乱の経緯とか、平安後期の東北地方の戦乱などを眺めてるとそんな感じがします。



#10391 
黒駒 2016/09/08 23:00
今度こそ2018年大河

主演は未定らしいですが、題材は報道通りでしたね。ということは、誰かが内部情報を漏らしているわけですが・・。私は題材はともかく原作者に驚きました(笑)。林真理子さんという人はちゃんと資料を集めて、歴史小説を書ける人ではあるのですけどね。あまり関係ないかもしれませんが、柳原白蓮であるとか、最近のNHKでやってるような「文学史もの」の小説を手がけている点にも気が付きます。

私も「翔ぶが如く」を見ちゃっているので、同じ題材というとちょっと、見られないかもしれないなぁと思ってしまいます。「翔ぶが如く」の西田敏行演じる西郷は本当に素晴らしく、西田さんというと誰を演じても本人の味が出てしまう印象があると思いますが、西郷を演じたときは本当に本人が憑依しているというか、西田敏行という本人以外の存在に見えてしまったので、西田さんという役者さんの評価を変えただけではなく、役者さんの力量というものを思い知らされました。

具体的には挙げませんが、最近の幕末大河に出てくる西郷もいまひとつですね。幕末ものはどうしても坂本龍馬や西郷隆盛のモノマネに見えてしまう印象があります。「龍馬伝」は比較的よくできてると思いましたし、ビジュアルイメージなどを工夫しないと、モノマネから脱せないでしょうね。



#10390 
数馬 2016/09/08 18:53
バラージさん

ブログや他掲示板との違いについて完結で解りやすい説明でした。それなりに納得はいとしました。
ただ、配慮を少しずつ心掛けるが約束はいたしません。
私は複数の仕事を掛け持ちで働いており、その合間に閲覧し投稿をしてます。従ってスマホでの入力かつ推敲ができません。そのような物理的かつ生活パターンから来るものもあるので、応じかねる場合もあります。
それと「この件」については、やはり徹夜城さんのジャッジを判断の基準にしたく思います。
他の方の指示に従わされるのは感情的に気に入りません。あしからず。



#10389 
バラージ 2016/09/08 14:07
数馬さんへ

 「同一人の短時間での連続投稿は避けるべき」というのは、「WEB上での一般ルール」でもなければ「この板でのローカルルール」でもありません。この手の複数の人が書き込むタイプの「掲示板」においては、同一人の書き込みばかりが短時間に続くというのは好ましいことではない、ということです。
 ブログのコメント欄や匿名掲示板(いわゆる2ちゃんねるなど)においては問題にはならないでしょう。前者においてはブログ主の記事が主で、それに対するコメントはブログ主個人とのキャッチボールで他のコメント者は関係ないというか、そもそも他人のコメントは読んでいないという人も多いと思われます(芸能人のブログなんかだとコメントだけで100件以上ついたりするのでいちいち読んでいられないというのもある)。また後者の場合はそもそも匿名なので同一人の連投なのかどうかもわかりません。
 ですのでここのようなタイプの掲示板における一般的なマナーでありモラルであると言えると思います(他の掲示板で問題になっていたのを見かけたこともある)。まるで一人の書き込みで占領したような状態になってしまうし、そこまでの流れを分断してしまう恐れもあるので好ましくないと考えます。まあ、昔はブログや匿名掲示板が今ほど盛んではなかったですし、今となってはこのタイプの掲示板のほうが珍しいように思いますが(今はそれも廃れ始めツイッターなどに移行しつつあるようですけど)。
 ほとんど人が訪れない過疎な掲示板では、結果として同一人(や管理人)の連続投稿になってしまっているものも見られますが、ここで問題にしているのはそうではなく、以前も書いたとおり、「短時間に長文投稿を連投するのはなるべく控えていただけないでしょうか。1回の投稿に要領よく文章をまとめていただきたく思います」ということです。今回の投稿も最後の2つくらいは前の書き込みの繰り返しで、完全にいらない書き込みですよね?
 なお、徹夜城さんはこの件に関して何もコメントしていませんので、特に賛成も反対もしていないということだろうと僕は認識しています。

>シン・ゴジラと天皇
 この辺はどうしてもデリケートになってしまう問題ですし、それを緻密にリアルに扱えば扱うほど描写が肝心のゴジラから離れていってしまうので、娯楽映画としては好ましくなかったんではないでしょうか。
 あの映画が右翼だとは全然思いませんでしたねえ。シミュレーションを描いてるんであって、イデオロギーっぽいものはなかったように思います。イデオロギーはなくていいけど、ドラマもないんで僕はつまらなかったんですが、でもまあ興業的にも評論的にも好評のようですね。



#10388 
数馬 2016/09/08 07:52
再びバラージさんへ

根拠を示して下さい。
納得のいくものであれば私は従います。
雰囲気で圧力かけているならば、貴兄のやる事はブラック企業と変わりません!
私は辞職すら自由に出来ず、辞職を強行すると給与を払ってくれない会社と戦って勝利を得てきました。
根拠を見せて下さいね。それが納得のいかないことならば
最後まで戦いますからね。



#10387 
数馬 2016/09/08 07:16
そんなにベテラン執筆者の方は偉いのですか?

正直にお答え下さいね。
お前みたいな外様は黙ってろと言うのてあれば、
二度とここに来ませんから!




#10386 
数馬 2016/09/08 07:01
バラージさんへ!

短時間に複数の長文を送るな!
そのような先輩としての御指摘を伺っております。
素直に質問いたします。
私はこのような場に出る機会が他におりませんので。
それはweb上での一般的なルールまたはモラルですか?
この板でのローカルルールですか?
はたまた貴兄の個人的な美意識による言葉ですか?
この板での管理者は徹夜城さんです。
私はSFやミステリーのブログに短時間に複数のコメントしまきたが、管理者もしくは読者からクレーム頂いた事がありません。
それがweb使用でのマラルなのならば、私は従います。
無作法な田舎者なのを反省いたします。
またこの板でのローカルルールならば、予め冒頭に掲げていた抱くように徹夜城さんに(私でなく)申し出るのが筋ではりませんか?
この板を管理しているのは私でも貴兄でもなく徹夜城さんですから。私に直接に言うのはフライングでありませんか?
貴兄の美意識による御言葉であれば、私が従う理由はないはずですが如何ですか?
徹夜城さんの判定に委ねずに、私に要望を直接に言うのは如何なものでしょうか?



#10385 
数馬 2016/09/08 05:44
重ね重ね済みませんが

二番目のPMC=武士説については、回答者を徹夜城さんに限定させて下さい。厚顔な申し出とは存じます。
でも、私はこの板の諸先輩よりも、徹夜城さんを信じます。恨みつらみになるかも知れませんが、
「中国は何故に何度も同じような歴史を繰り返すのでさか?」という質問に対して、私は素朴な疑問で投稿をした積もりでしたが、「それはお前の不勉強だ」と、私のひがみ根性かも知れませんが、そう言う冷たい御返事と取りました。
唯一、徹夜城さんだけが吉川英治と軍閥の話をして、
「素人にはそう見えるのは仕方ない」とこたえてくれました。別に私も、この板の先輩も悪気はありません。互いに。でも…歴史素人の私に優しい言葉をかけてくれたのは徹夜城さんだけです。
他の方のご意見は聞きたくありません。
申し訳ないけど、歴史のプロしか相手をしてくれないのかと悲しく思いました。だから中国歴史の話が盛り上がっても私は口をつぐみました。
ひがみ根性なのは承知ですが、私に優しい言葉をかけてくれたのは徹夜城さんだけでした。
諸先輩方のご意見は、失礼ながら御遠慮をお願いできますか?



#10384 
数馬 2016/09/08 05:12
すみません、もう1つ

バラージさんか何方かに多重投稿を控えよと御指摘頂いているのですが、書き忘れなので御容赦下さい。
実はこれが読者の方に伺いたい事なのですが…

武士っていますよね日本史に。
この人達って「世襲制」の軍事企業であって、今で言う
PMC(民間軍事企業)ですよね?
国家から俸給を受ける「軍人」ではない。
まぁ私が中国史にチンケな疑問を提示したせいで、あれこれ議論されてしまった訳で、それは板の平穏を騒がしたのか?と反省してます。
でも…とう見ても武士って、その家に直系で世襲される
民間軍事企業でして(私的には)、国家に報職務する職業軍人には思えません。そういうのは明治まで無かったように思えます。(律令制の朝廷の軍人については私は解りません。明記をしておきます。知らないので)
つまり「外注」アウトソーシングで政治を決めてきた国なのでしょうか日本は?
ゴジラ対策でも何でも、一握りの例外を別にすると、
どうも無責任に見えるのは、アウトソーシングの国だからでしょうか?




#10383 
数馬 2016/09/08 04:22
ゴジラと天皇

シンゴジラを見て参りました。確かに面白い。
庶民の姿が無いとか、あれこれ言われますが、時間数からして庶民を描いたり、関係者の家族を描く余裕はなく、ざっくりとカットした潔いシナリオが、成功の原因と思われます。
怪獣映画というよりもポリティカルなフィクションとして楽しめました。神戸や東北&原発の対応から、あそこまで日本政府が対応できるとも思わず、皮肉に見た一面もありますが。

それで、私の見解はさておき、不思議だったのです。
東京駅でゴジラと米軍&自衛隊の最終決戦が行われるのですが、目と鼻の先である皇居…今上天皇と御家族の避難がチラとも描かれない。
私は何と申しますか「天皇機関説」に近い取り方をしている者ですが、それでも…と思います。
内閣は天皇の認証を以て起動する事に法で決まっており、つまり現憲法下では、天皇が不在だと日本政府が成り立たないはずです。
実際、あの映画では内閣がゴジラの一撃で総殉職してますし。天皇家が好きか嫌いかは他の読者の方の想いにまかせる所存ですが、法的に天皇が内閣起動に必要である以上、避難が描かれないのは不自然に思いました。
やはりタブーな話なのですかね?
あとあの映画を右翼とする人がいますが、ネタバレですが、ゴジラが手をつけられなくなり、増殖する可能性が唱えられた瞬間に、アメリカはゴジラごと東京に核を落とそうとします。 単純に日米安保\(^_^)/には思えませんでした。だから危ない…て捉え方も有るのかも知れませんが。
あくまでも私の私見に過ぎない事を明言しておきますが

わざわざゴジラという災害を描いたのには、9条が巨大不明生物であるゴジラには通用いたしません。
説得も不可能ですね。獣ですから。少なくとも解散したシールズという若者集団がTVで語っていたような
「日本が侵略されたら、敵国の兵士と酒を酌み交わして説得する」という弁は通用しないですね。獣ですから。
そこんところを上手く衝いてるなぁ…思いました。
私的には米軍も信用できん…言われても、じゃ政府に何が出来るんだ?
思いましたけどね。
政府が有事災害に無能なのは神戸と東北&原発で明らかなもので、娯楽としては楽しいですが、皮肉としか思えませんでした。
あと一つだけ言わせて頂ければ、私はノンポリ男でして、右でも左でもありません。正直な感想を書いているだけで、政治的理由で揚げ足を取るのは辞めて下さいね。それをされたら困ります。




#10382 
徹夜城(いつ幕末戦国ループから抜けるのかだけ注目する管理人) 2016/09/05 13:06
大河なはなし

 昨日は「真田丸」も見せ場である「犬伏」を通過しました。セリフのやりとりや演出は全然違うんだけど、「真田太平記」の三人密談場面を彷彿とさせるものが…とくに、こちらがそう思ってみるせいでしょうか、大泉洋さんの顔がどことなく渡瀬恒彦っぽく見えてしまい…草刈さんは両方の「現場」にいたんだよなぁ。

 さて、ぼちぼち公表と思われる再来年大河ですが、「西郷隆盛」らしい、という噂レベルの報道が少なくとも二か所から出てますので、まぁそうなのではないかなぁ、と。2018年は「明治百年」にあたるので明治維新ネタだろうとは言われてましたし、最近の大河が男女主役をきっちり交互にやってるので男になると…ということで西郷の可能性はもともと高かった。深読みすれば震災にあった熊本がらみを狙ったのかも。熊本は責められた側なので西郷の評判はあまりよくないらしいけど、加藤清正よりは実現性が高いとは思えます(清正はかつて実現寸前まで行ってポシャったことあり)。
 ただ堤真一の西郷…というのが想像しにくい(汗)。それと僕の世代だと「翔ぶが如く」をリアルタイムで見てますから、西郷大河をもう一度と言われてもピンとこない。あれと比較されちゃうだろ、と思うところなのですが、今年の「真田丸」がその比較をはねのける勢いだからなぁ。
 ま、とにかく確報を待ちましょう。


>こち亀
 SMAPに続き、という感あり(笑)。確か連載13年目くらいで「最終回」をギャグでやった過去があるので当初「またネタだろ」と思った人も多いようで。40周年、200巻でお祭り状態のさなかにいきなり発表したから驚きましたが、確かにお祭り男の話の幕引きにはいいタイミング、という見方もあるでしょうね。あとあくまで週刊連載をやめるのであって完全終了とはならない可能性も感じます。
 それにしても40年…!一回も休載がないというのも驚異的ですよね。読み返してみるとその時代時代の最先端文化や流行がとりこまれていて、ちょっとした現代史世相事典になってしまっています。時折挿入される両さんの少年時代ばなしは昭和30年代の貴重な証言(?)でもありますね(だから両さんの実年齢に大問題が生じちゃうわけですが)。
 最終回を読んだら、もしかすると「史点」ネタにするかもしれません。



#10381 
つね 2016/09/04 23:15
こち亀終了

連載40年だから、もう一つの歴史でしょう。
最近は全然、読んでいませんでしたが、寂しさを感じます。
初期の巻では両津はマッカーサーにピースサインをしたなんて言っていましたから、80歳くらいになるはずですが。次はゴルゴかなあ。



#10380 
黒駒 2016/09/04 00:40
2018年大河?

いろいろ語りたいことがあるのですが(笑)、どうもまだ確定ではないかな?と思います。なので割愛。「新選組!」以前か以後か忘れましたが、むかし榎本武揚という題材が出たことがあり、けっきょくその後企画が実現していないことを見ると、完全な誤報だったのでしょうね。



#10379 
つね 2016/09/03 05:47
2018年大河

もうずっと大河ドラマは見ていませんが、2018年大河ドラマは「西郷隆盛」、主演は堤真一だそうです。幕末物というのも食傷気味ですが、主演のイメージが・・・。ふくよかなイメージの人物を細面の人が演じるのは「徳川家康」でもやっていますが、西郷は近代だし、比較対象が「翔ぶが如く」だからなあ(今年の真田丸は好評のようですが)。どういう経緯で決まったのか、会議の議事録があったら見てみたい。



#10378 
バラージ 2016/08/21 15:49
マニアック歴史映画

 『正長の土一揆』なんて映画があったんだ、初耳だなあ、と思ってちょっと調べてみたら、僕が以前に紹介した映画『一遍上人』と同じ監督の映画でした。そして映画板の#1231で徹夜城さんが滅多切りにしていた『ルパンの奇巌城』の監督でもありました(笑)。秋原北胤という人ですが、以前は秋原正俊という名前だったようで改名したのかな?

 歴史の話題からちょっと外れてしまいますが興味がわいたんで監督作を調べてみると、他にも『ヨシナカ伝説 義仲穴』とか『忍性 NINSHO』なんていうずいぶんマニアックな歴史映画を撮っています。歴史映画を撮り始めたのは2012年の『一遍上人』からのようでそれ以前は日本文学の映画化をもっぱらとしており、芥川とか太宰とか宮沢賢治とか幸田露伴とか夢野久作とか小泉八雲とか堀辰雄とかその選択もまたマニアック。『奇巌城』もおそらくその流れで、だからこそ菊池寛の古い翻訳を原作としたんではないでしょうか。ちなみに僕の地方の映画館では『奇巌城』と『聖家族 大和路』だけが劇場公開されていました(観てはいない)。
 日本文学映画の特徴としてはすべて現代に舞台を置き換えていることで、一つには監督の作品としての方針なんでしょうが、もう一つ単純に予算的な問題もあるんではないかと。低予算なんですが出演者にはある程度有名な俳優をそろえているのも特徴で、「マニアックな原作でメジャーな俳優出演の低予算映画」というのは確かにある種の層の興味をそそる映画と言え、僕もいくつかの映画のDVDをレンタル店で見かけて手に取って眺めるくらいの興味は持ったんですよね(でも観てはいない・笑)。だから「おお、この映画もこの監督だったのか」と今回気づいた作品が結構ありました。歴史映画についてはさすがに舞台を現代に置き換えてはいませんが、それ以外は同じ特徴のようです(ちなみに、さらにそれ以前は普通のオリジナル作品を撮ってたみたいですが、やっぱり特徴としては同じ感じ)。なんとなくですが、昔だったらATG(アート・ギルド・シアター)とかで作ってそうな感じの映画ですね。

 で、普段はあまりしないんですが、各種映画サイト(Yahoo!映画、KINENOTE、映画.com、Movie Walker、allcinema、amazonなど)で評価やレビューも見てみたところ、どの映画も『奇巌城』に対する徹夜城さんの評価と同じような感じの評価・レビューばかりで……(笑)。そんな評価なのに(低予算とはいえ)コンスタントに映画を作り続け、有名な俳優も招聘できるのがなんとも不思議。
 ちなみに『奇巌城』以後の作品はDVD化されておらず、Amazonなどで動画販売がされているようで、『正長の土一揆』もAmazonの他、TBSオンデマンドでも販売されています。東日本大震災以後ということになりますが、その影響なのかそれとも監督の方針なのかは不明。



#10377 
黒駒 2016/08/21 00:33
既出でしたらすいません

実は「郡上一揆」のDVDが手にはいらんかと探してましたら、2015年に「正長の土一揆」の映画が存在していることを知りました。管理人様のことですからご存知でしたかもしれません。私もまだ、詳しく調べてないのですが。

http://kaerucafe.co.jp/doikki_blog/

「郡上一揆」もDVDが手に入りにくいようですが、下の話と繋がりますが「民衆の歴史」はあまり歴史ものとして映像になることが少ないですね。大河ドラマでも大名や領主は出てくるのですが、民衆があまりきちんとした考証を経て出てくるということが少ないです。脇役的なんですよね。

「大河ドラマで扱って欲しい題材」もいろいろ論じられますが、私は「百姓大河」やってくれないかなと思っちゃいます。



#10376 
つね 2016/08/19 23:56
民族

>バラージさん、管理人さん

中国の民族についてご指摘ありがとうございます。
少数多民族の存在は知っていましたが、多民族国家というと比率が7:3とか5:3:2とかのイメージでした。中国のような9:0.1:0.1・・・のような場合は支配・被支配の関係が確立されてしまって、分裂の要因にはならず、あまり多民族という気がしていませんでした。元・清では、少数民族に支配されてしまっているので数の問題ではないのかもしれませんが。
漢民族が一つの民族と言えるのか、というのはもともと疑問だったので、そもそも「民族」の定義は? とwikiを覗いたら、かなり曖昧・難解な定義ですね。「ある民族概念への帰属意識という主観的基準が客観的基準である」というのは言いえて妙かと。



#10375 
バラージ 2016/08/18 21:53
義満大河と道長大河

 鈴木嘉一『大河ドラマの50年』の中でも、プロデューサーの1人が「藤原道長や足利義満もいつかはやらなければと思っている」と発言してるんで、候補として検討ぐらいはされてるんでしょうね。ただ、同書は『平清盛』放送前に書かれてるんで、あの低視聴率の後になっちゃうとなぁと。
 義満については確かに対明外交や皇位簒奪といった問題もあるでしょうが、あくまで重要な問題は視聴率を取れそうにない―要するに人気がなさそうな時代と人物ってところかと。逆に視聴率さえ取れれば錦の御旗というか勝てば官軍というか、上記の問題も平気で無視できると思うんですよ。生まれながらの権力者で苦労知らずってのは確かにちょっとあれですが、それを言ったら北条時宗もそうでしたしね……って時宗も低視聴率だったか(笑)。
 結局、問題は視聴率が取れなさそうってところなんだよなあ。奥州藤原氏も低視聴率だったし、日野富子に至っては清盛以前のワーストだったし、マイナー時代はやっぱり厳しい。道長なんてもっとダメそう。実を言うと僕も道長を1年観るのはきついと感じるんで。ま、奥州藤原氏や富子や時宗は内容的にも問題ありでしたし、平将門や足利尊氏はまあまあの視聴率だったで断言はできませんが。

 ちなみに後円融については、どっちかというと彼のほうに問題ありという感じが。義満のほうが結構常識的というか普通の対応をしているのに対して、後円融は奥さんを刀でぶん殴って大怪我させたりと、もうむちゃくちゃです。マザコンのDV夫なんて書いてる研究書もありました。

>役所広司
 そんなにリメイク作に出てたかな?と調べてみたら、確かに『最後の忠臣蔵』『山本五十六』『日本の一番長い日』と結構リメイクに出てますね。でもその一方でリメイクではない『キツツキと雨』『わが母の記』『渇き。』『蜩の記』とかにも出てて、個人的にはそっちの印象が強かったんで、そういう印象はありませんでした。



#10374 
ろんた 2016/08/18 19:15
あえて左翼的に書き込んでみる(笑)

多少、文献は読んでいるので……。

>中国史の時代区分
新中国の理論家が、
「周は封建制である、したがってわが国の中世は周代から始まる」
とか言い出して騒ぎになった話は聞いています。

そのせいか世界史の授業で、周の封建とヨーロッパの封建制とは中身が違う、と耳にタコができるほど聞かされました(笑)。

新中国の成立というのは確かに後進国革命の問題なのですが、こいつはロシア革命も同じでして、既にレーニンの回答(帝国主義の世界支配の弱い部分で革命が起きる)があるので、あらためて問題になることはなかったのでは?


>アジアの停滞
これはやっぱりヘーゲルから受け継いだものでしょうか? ヘーゲルは全然読む機会がなかったんですが。これと関連させて論じられたのが、「アルカイックな(アジア的)生産様式=古代エジプト」でして、これって専制君主国家がみんな当てはまってしまうような概念なんですね。で、トルコもインドも中国も、ずっとアジア的生産様式のまま資本制と出会い征服される、という物語が形成されてしまったわけです。ポストコロニアリズムから批判される、「同じ征服されるなら、インドはイギリスに征服された方がいい」なんてマルクスの言葉も、その辺から出ているのかも。

以前、羽仁五郎の『明治維新史研究』(岩波文庫)を読んだ際も、明治維新を世界史的に見るユニークさには感心したものの、この二つの概念がやたら出てきて辟易しました。まあ『講座』に書いた論文とかだから無理もない(笑)。


>砂のような民衆
孫文の憤懣や絶望が伝わってくる表現ですが、考えれば「国民」になる以前の民衆ってそんなもんじゃないでしょうか。ペリー来航時、江戸は上を下への大騒ぎ、ってのも嘘っぱちらしいし、ペリーが最初に見た日本人は、黒船見物に来た町人だったらしいし。多分、戦になってもそれは侍がやることだ、ぐらいにしか考えておらず、「国難」なんて発想はなかったと思われます。


>漢族の求心力
俗説かもしれませんが、漢字が表意文字だから、という話を聞いたことあります。確かに会話が成り立たないぐらいに異なった言語を持つ人々が、政治的に統一されているのは不思議ですが、漢字があれば最悪、筆談ができるわけですから。ローマ帝国が各国に分解していったのは、ラテン語が表音文字を使っていたからかも。


>映画「関ヶ原」
そもそも映画として成立するかどうか、疑問なんですけど。あのドラマ版が2時間×2本+3時間=7時間。CMヌキで多分5時間あまり。これを映画にすると、半分にしなきゃならない。う〜〜ん、不安だ(笑)。

三成(岡田准一)×初芽(有村架純)のラブストーリーになってたら笑うけど。



#10373 
徹夜城(ミネルヴァ日本評伝選の9月発売が楽しみな管理人) 2016/08/18 14:07
名探偵湖南あるいは湖南ザグレート

>黒駒さん
まず整理しておきますと、戦前において内藤湖南による中国史時代区分の提言とそれをめぐる論争があり、戦後は戦後でマルクス史観の発展段階論にもとづく中国史時代区分論争があった、ということです。で、実はそれは東大VS京大という学閥対立を含んでいた、ということでつながってくるわけです。
内藤湖南は唐と宋のあいだ、五代十国の時期を中国史を分断する大きな画期ととらえてました。これはその後のマルクス史観的時代区分論でもある程度引き継がれてたはず。大きな区切りがそこにはあるのは確かでしょう。湖南は日本史についても応仁の乱の前後でぶった切り、「それ以前は別の国」とまで言い切ってしまったこともあります。網野善彦はそれに一定の評価をしつつ画期を南北朝までさかのぼらせたわけです。

戦後は特に東大系を中心にマルクス史観的時代区分論が隆盛しましたが、そこに中国がなん人っ飛びにで社会主義国家になっちゃったのか、という問題関心があったのはある程度ホントでしょう。もちろん中国国内でもそうでしたし。ただ実のところ「高度に発展した資本主義国」から社会主義国になった実例は今のところなく、「社会主義国」に実際になった国は資本主義段階があったかどうかすらあやしい、という話になってしまうのですが。
 今となっては滑稽にも思えてしまう時代区分論争ですけど、その論争をするための証拠固めとして農業とした生産関係、社会経済、階級や国家機構のあり方の研究が懸命に進められたのは事実でまったくの無駄とも言えないんですよね。むしろその後の歴史学会が共通の問題意識を失って各自の専門にタコツボ化していった、という批判もあるんです。
 そんなわけで中国を「停滞社会」と見がちだったのは戦後より戦前だと思いますよ。戦後はある時期まで中国の歴史的発展段階を加速度的に考える見方も多かったはず。文革の頃なんか実態が良く分からなかったためとはいえ、一部の学者や学生たちは本気で「資本主義対社会主義」の対立と見て評価してました。もっとも、僕の母が史学科時代の体験として話してましたが、学生たちが中国の文革について指導者の誰が歴史的に正しいのかと論争してたら、教授が「ま、結局は誰が先に死ぬかということですな」とアッサリ言い放ってみんなギャフンとした一幕があったのだそうで。結局その教授の一言に尽きたわけです。

 僕がやってる後期倭寇研究でも、昔の論文読むと明代の資本主義萌芽論との絡みがありまして、王直らを「中小商人層の合資集団」と規定して後期倭寇活動を「階級闘争」として高評価する、なんて流れもありました。さすがに今これを全面的に支持はできませんが、その研究で引っ張り出された各種の観点は無視できないものを含んでいるとは思ってます。明後半期というのも結構中国市場の(社会経済史的な)画期でありまして、実は倭寇活動もその辺から分析できるのではないか、というのが僕の持論でして。

 孫文が中国人を「砂のよう」と言ったのは有名ですが、彼自身が革命家であり、現実に異民族王朝である清朝と対峙したこと、そして欧米列強や日本に浸食されてもなかなか一致団結で立ち上がらない中国民衆に対して、いらだちのようなものを感じていたんだと思います。まぁその一方で中国に限らず大衆というのは案外「砂のよう」なものなのかもしれない、と戦後すぐにコロッと変わった日本人のケースを見ていると思ってしまいます。

>つねさん
 中国もムチャクチャ多様なのですが、一応「漢族」という一つの民族ということにされちゃった、と言いますか、そもそもヨーロッパとは民族の定義・感覚が違うのではないかという気もしています。あれでいてかなり各地域の同郷人の帰属意識も強い伝統がありますし、ヨーロッパ基準でいったらいくつの民族に分けられちゃうか分からないくらいではないかと。だけどそれでいて統一する求心力は確かに強く、それが異民族王朝でも特に構わないというのがここ600年くらいは続いてるんですね。よく言えば多様性を受け入れやすいのかも。

>バラージさん
 そうですか、役所広司は家康でしたか。今度は森繁と比較されちゃうわけですな(笑)。どうもこのところ「リメイク版俳優」の役目がついてまわっているような…
 義満大河は候補として企画くらいはされてると思うんですよ。最近どっかのニュースサイトでも取り上げてましたが、対明外交やら簒奪計画疑惑やらはネックになるでしょうね。簒奪説自体は学術的には否定的見解が優勢になってますけど、後円融上皇との関係ではひどい事件を起こしてますからねぇ…(「室町太平記」参照っ)。あと、義満って、清盛と比較した場合、生まれながらの将軍で苦労らしい苦労もないトントン拍子のサクセスぶりなので、ドラマ的にやりにくい、とは思います。感情移入はなおさらしにくいキャラなんだよなぁ…だから「無外町太平記」では前半を細川頼之主役にしたわけで。 





#10372 
バラージ 2016/08/17 22:42
義満の大塔

 そのニュースは見逃してました。ちなみに僕は大河『平清盛』発表以前に、足利義満を大河化するなら主演は松山ケンイチがいいなあなんて思っておりました。でも清盛がワースト視聴率だったのに、それを更新する恐れのある義満まで松山君にやらせて低視聴率俳優なんていうありがたくない代名詞を貼られちゃったりしたら……とか考えたりすると、やってほしいようなやってほしくないような……(笑)。
 そういや、そろそろ再来年の大河も発表になるんでしょうか。順番的に男性主人公なのは間違いないでしょうが、今年・来年と戦国続きなんで次はまた幕末かなあ。それとも細かく分けると今年は安土桃山、来年は戦国で時代的にはかぶらないんでまた安土桃山? さすがにそろそろみんな飽きが来てると思うんですが、義満やりませんかねえ? やらんか(笑)。

>映画『関ヶ原』
 僕もそのニュース記事は見ましたが、役所さんは徳川家康役だとはっきり載ってましたよ。ま、普通に考えて最初に発表されるのは三成役と家康役かと。あと、有村架純さんが三成に思いを寄せる忍び役として発表されてましたね。ちなみに僕は原作未読でドラマもちらっとしか観ていません。

>つねさん
 むしろ中国は多民族国家なのでは?



#10371 
つね 2016/08/17 21:24
中国帝国

中国の場合、結局は一つの民族というのが大きいのかなあという気がします。詳しいわけではないので、実は「漢民族」といっても、中身は全然別の民族の寄せ集めという可能性はありますし、言葉や料理も地域によって全く異なるので、怪しい気もしますが。
昔、二大軍略家である孫子は「戦わずに勝つ」ことを最上とし、ヨーロッパのクラウゼヴィッツは(時代も異なりますが)「殲滅戦」を戦争の本質としているのは、国内戦争中心か対外戦争中心の違いだというのを、どこかで読んだ覚えがあります。



#10370 
黒駒 2016/08/17 01:10
書き忘れ

タイトルの「砂のような」は孫文が同時代の中国人を比喩した表現ですね。私はなぜ中国史の後半は統一王朝が続いたのかと、ちょっと考えて、孫文のこの言葉を思い出しました。今日の中国人であればナショナリズムに火がつき、容易なことでは異民族支配の国家は成立しがたいだろうと思います。近代より前は孫文が言う通り中国人は「砂のよう」であり、これが異民族王朝であれ、頑強な抵抗を経ずに統一国家が成立した要因かなと、私は考えます。



#10369 
黒駒 2016/08/17 01:07
砂のような・・

私が中国史の時代区分の話を聞いたのは、実は大河「清盛」の頃でした。

岡野友彦氏の新書『院政とは何か?』が実は中世史研究における近代史学史の本で、戦後に中国で当時の発展段階理論からすればあり得ない後進的な中国で共産主義国家が誕生し、日本や欧米のような高度に資本主義が発達した地域で共産主義革命が起こるはずだと考えていた日本のマルクス主義歴史学者が、あわてて中国史の中に「封建制」を探しだしたりとか、いま思えば理論を強引に歴史に当てはめるような研究をしていたのでしょうね。

ただ、内藤湖南の時代の論争という話なので、戦前における学術論争なのでしょうね。私は中国史はまったくの素人ですが、こういう史学史の話は現代史の一分野として興味がありますので、勉強してみたいです。

歴史が変わる/変わらないでいえば、戦後のマルクス主義歴史学者は中国は「アジア的停滞」のなかにあり、いわば中国史は同じことを繰り返して社会の構造が発達していない、ということなのでしょうね。マルクス主義歴史学の理論においては、ですが。



#10368 
徹夜城(台風接近を待ち受ける管理人) 2016/08/16 23:17
嵐の前に更新

 台風が接近してて、大雨洪水警報も出てて、近くの町では非難準備指示まで出てるらしいんですが、我が家周辺は今のところ静かなもんです。
 盆休みの終わりということで、どうにか日中に「史点」をアップしておきました。当初の更新予定からきっちり一か月の遅れです(汗)。


>中国史の話題。
 これ、完全に乗り遅れました。まぁ確かに、傍から見ていると王朝建設、衰退、分裂・具乳割拠、そして新王朝の成立を繰り返してるようにも見えますよね「合うこと久しければ必ず分かれ、分かれること久しければ必ず合う」みたいな。ただ、日本人は特に項羽と劉邦やら三国志やら、頑張って唐関係あたりの知識で中国史イメージを抱いてしまいがちで、近代の軍閥割拠の記憶もあいまって「おんなじことの繰り返し」と思いやすいかも。吉川英治も「三国志」執筆中に現地に行って「今も三国志そのまま」みたいなこと書いてますしね。それでいて黄巾党の背後に「外国勢力」の支援をにおわせるのは当時の抗日勢力に日本人が抱いていたイメージを投影してるようですが。

 僕は倭寇専門ですけど、一応中国史専攻に身を置いてましたから、過去の研究史で中国の歴史発展、時代ごとの各種構造の変化について論争が続いていたことを知ってます。特にひところは「時代区分論争」というのがありまして、中国史のどこまでが古代か、中世か、近世か…で学閥もこみで大論争になったことがあるんですね。正直なところヨーロッパ史の時代区分のようにはスッキリいかないものですけど、その議論の過程で中国も時代ごとに社会構造や政治制度、はては文化のありかたまで大きく異なることが浮かび上がってくるんです。僕は明代・清代を中心にいろいろ勉強しましたが、もう三国志のころと比べるとまるっきり違う国みたいなもんで。
 あと中国史やってると考えちゃうのが、あの広大な統一帝国、中央集権体制がなぜ何度もできるのか、ということも不思議といえば不思議。この傾向はあとの時代になるほど強くて元・明・清そして現在まで、王朝交代の混乱時期はかなり短くスッと統一しちゃってます。ヨーロッパ全域なみの広大さと多様さをもつところなんですけど、どうしてそれが可能なのか、というのは重大な問題、という話を恩師から言われたものです。

>サラマンサさん
 料理のことはとんと無知ですが、「さしすせそ」の話は面白く読ませていただきました。「そ」が味の素だった、というのはビックリ。今も東南アジア者やたら使うそうですが…以前、味の素の製造過程で豚から抽出したものが使われてる、とイスラム圏でちょっとした騒ぎになったこともありましたっけ(一時中学社会の教科書か資料集にも載ったような)。
 醤油の表記についても全然知らなかったんですが、確かに漢字の読みからすると「しやう」になるべきだと思いますね。もう語呂合わせのために話作っちゃってるんじゃないかなぁ。


>数馬さん
 「第九軍団のワシ」はサトクリフの小説ですね。その映画版がありまして、そのパッケージに宮崎駿のコメントが引用されていました(別に映画用に語ったわけではない)。この物語を日本に置き換えてアニメ化できないかと構想したことがあるそうで、その場合は恐らく日本の東北地方、蝦夷との抗争に移し替えたものになったでしょう。「もののけ姫」冒頭の蝦夷描写にそんな構想の名残がほんのりと感じられます。
 ただ、あの映画はつまらんかったなぁ…


>歴史映像関連
 「奇皇后」も盆休みに見終えましたし、ぼちぼち「歴史映像名画座」の更新作業に入ります。
 なお、ある意味「真田丸」人気の便乗なんでしょうか、司馬遼太郎「関ヶ原」の映画化が発表されています。原田真人監督、岡田准一主演だそうで、つまり岡田准一が石田三成ということになります。原田作品常連の役所広司も出るようですが、もしかして島左近?それだと役所広司はまたまたまた、かつて三船敏郎が演じた役を演じることになっちゃうわけですが…



#10367 
バラージ 2016/08/11 23:25
五輪つながりで

 1936年ベルリン五輪の話題が出てましたが、そのベルリン五輪に出場した米国の黒人陸上選手のジェシー・オーエンスの伝記映画『栄光のランナー 1936ベルリン』が東京では本日より公開のようです。これも観たいと思ったら、地元では9月下旬の公開。まあ地方ではありがちですな。

 スポーツでは、イチローのメジャー3000本安打も。この人はすごいですねえ、ほんとに。



#10366 
つね 2016/08/11 14:10
帰ってきたヒトラー

ミニシアターでは、(数えられるので)観客数を数えてみるのですが、今回は24人。前回「Mr.ホームズ」の3倍という入りにヒトラー人気を確信(違)。まあ盆休みで田舎にUターンしている人がいる可能性はあります。

私は楽しめました。好みもあるでしょうし、私はそんなに多くの映画を見ているわけではないので、比較対象が少なかったり、ハードルが低くなるというのもあるでしょう。

見た人にしか分からないようなネタバレ込みの感想を。

ヒトラーは浦島太郎状態なわけですが、普通にあるタイムトラベラーものと違って、超有名人なので、本人は「なぜ誰も私を知らないのだ?」ということになるし、周囲は「そっくりさんがいる」という状況になります。英雄になるには、本人の素質と時代状況の2つの条件が揃わないといけないと思いますが(ヒトラーは英雄ではありませんが、極めて優秀な人物なのは間違いない)、今のドイツにその危険性があると示唆しています。
劇中では、最後まで「そっくりさん」の芸人ということになっているので、「迫力があるデブ女」(ヒトラー談)が政権を握っている現代政治にはあまり絡んでいません。極右のミニ政党は少し出てきますし、意外と「緑の党」を「マシ」と評価していますが。彼を本物と気づく人もいるのですが、狂人として病院送りされます。まあ「彼は本物のヒトラーだ」というのを説得するのは厳しいので、劇中では已むを得ません。構成も「やりすぎ」と思ったところが後で生きてきたのや、メタ的な動きに繋がるところなど感心しました。ただし、「あの映像はどこから撮って、どこで入手したのか?」という疑問があります。

「私がモンスターなのではない。人々が私を選んだのだ」というのは、普遍的な民主主義のテーマだと思いますが、かなり切迫していると思わされたのが移民問題。かなり国内でも不満が溜まっているようで、「今の状況は我々にとって好ましい」とヒトラーに言わせています。ブレグジットの暗示のようです。

ある映画のあるシーンがそっくりそのままパロディ化されてますが、あのシーン、ドイツでも遊ばれているのかなあ。スマホやyoutubeで話題になったり、パロディ化されたりするのは、少し前の「映像の世紀」でも言及されていたように、当たり前の時代なんだなあ
と感じます。ドイツ人なら、もっと背景的なところとか空気的なところを読み取れたかもしれません。でもドイツ人のほうが笑えないのでは、と思うところも。



#10365 
数馬 2016/08/11 02:45
反省

皆さん歴史初心者の私の拙いコメントに苦言を頂きありがとうございます。結論から言うとサラマンサさんの
王朝交代の動乱期ばかり講談的に読むので、どれも一緒に見える…が最も的を得ていると思われます。
ソコばかり拡大して見せる部分はありますし、ついつい歴史初心者としては反応してしまいます。
でも色々と歴史を知りたいな。
かように先日は思いました。
「王になろうとした男」、「ジャングルブック」のラヤード・キプリングの「プークが丘の妖精パック」て小説を読んで思いました。面白い小説ですが、英国史を解らない故に、コメンターの方々なら楽しめるだろうツボを通り過ぎてしまうのですね。
お話は「夏の夜の夢」に出てくる妖精のバックが幼い子供が偶然に召喚して友達となり、きょうどに関わる歴史を、過去の人を呼び戻して語らせる…小説です。
簡単に言うと、北欧神話の鍛冶神が落ちぶれていたのに対して、キリスト教の修道師が名誉を回復してやり、
お礼に鉄剣を渡す…から始ります。
その鉄剣を仲立ちとしたブリテン人とノルマン人の友情があり、ノルマン朝の激動を民族を越えて郷土を護る噺になる(ヘイトスピーチする若者に読んで欲しい!)
さらに剣がバイキングと共にアフリカまで遠征して(カナリア諸島が私には怪しい)黄金を手に入れて、それを放棄する事がマグナカルタを産んだ…ほういう連作話です。でも、英国史に詳しくないから解らん事が一杯あるんです。ホントに児童書なのか?
間奏曲としてイングランドとスコットランド境界の頂上で、ケルト民族と仲良くしながらサクソン族からイングランドを護るローマ将校の話がありました。
私、「ひどくね?」思いました。
ローマ将校がケルト民族の人を「色を塗った者」と呼ぶのだけど、ゼンゼンニ説明なし!
たまたま「キングアーサー」や「第9軍団の鷲」の画(題名は忘れました。宮崎駿氏がコメントしてた。ゲンサク者はローズマリー・サクトリフだと思う)で、青色色に全身をスコッチが塗っていた映像を見ており、「ブレイブハート」でもメル・ギブソンが顔を青くペイントしていた覚えがあるので、ケルト民族を示しているのだとピンときた次第です。
これ、普通の日本の小学生に解れって無理な話ですよ!
でも、とても楽しい小説でしたし、歴史を知っていたら
「もっと楽しめたはずだ!」思い、少し悔しかったです。歴史をもっと知りたいです。
歴史を知るのは辛い事も学ぶ事になると思います。
子供が自立した(私は結婚が早かったので)今、自分や他国の先祖がどのように生きてきて、どのように繋がっているのか興味があるんです。
また御指導を頂ければ幸いです。ありがとう皆様。




#10363 
サラマンサ 2016/08/10 23:19
歴史ネタになるかしらん

 最近ちょくちょく書き込ませて頂いてるのにひと様のネタに便乗したり歴史ネタでなかったりしたので一つネタを出して見ようかと思います。

 料理のさしすせそについて。これは一般に砂糖、塩、酢、醤油、味噌だといわれています。しかし実際にはいくつか問題があります。
 
 まず「そ」は昔は必ずしも味噌ではなかったということ。昭和30年ごろにはグルタミン酸ソーダ、つまり味の素だと教えているところもあったとか。実際昭和前期や大正期の料理本にあたってみると味の素を使わない料理はまずないといっていいほど多用されます。いつごろかそれが味噌に統一されていったようです。
 
もう一つ。「せ」の醤油の旧仮名遣い「せいう」といわれているが「しやうゆ」が正しいという説がありますが、そうとは必ずしも言い切れないということ。ウィキペディアにも醤油はしやうゆだと記述されているのですが、実際は大戦以前は「しやうゆ」や「せいう」以外にも「しやういう」「しょうゆう」「せういう」等の多用な表記が混在していました。
 そんな中でおきた面白い現象をご紹介します。醤油のよみには多用な表記が並存していたとはいえ全体的には「しやうゆ」が優勢でした。しかし1922年(大正11)に読売新聞が醤油の読み方を「しやうゆ」から「せうゆ」に突如変更しました。理由は不明です。このことから醤油は「せうゆ」だという考えはこのあたりから普及したのではと私は考えています。

 料理のさしすせそは最初は煮物のさしすせそだったらしく今でも煮物料理の本にはそう書いてある場合が多いように思います。煮物料理こそが日本食の王道であるために料理全般の基本とされているのだとか。しかし戦前のある料理本に最近は煮物が和食の基本とされているが本当ではない、大変嘆かわしいと書いているものがあり、実際どうなのかはわかりません。

 長々と書いてしまいましたが料理のさしすせそは結構新しいものなのではないかと私は考えているのですがどうでしょうか。ただ昭和40年代には伝統的な知恵とみなされていたようです。皆さんの中でなにかご存知の方がいらっしゃいましたらご教示いただきたいと思います。



#10362 
ひで 2016/08/08 16:48
時代の違いと進歩

とりあえずおもいつくところをつらつらと

>水泳の記録
今と昔では、水着の材質や形状も全く違う所はまず考えられるかと(ベルリンオリンピックまでは絹製だったとか。背中も空いていなかったりします)。現在に至るまで水着の材質や形状の改良は勧められ、各メーカーは多額の研究費をつぎ込み血眼になって抵抗を減らそうとしたり、いろいろやっているわけで。

また、同じ水泳でも泳法テクニックが大きく変わってきていますし、トレーニングについても理論・技術どちらも大幅に変わっています。息継ぎや手足の動きのタイミング、動かし方によっては力をうまく使えたり使えなかったりします。あと、闇雲に猛練習すれば強くなるわけでもないでしょう(なお、泳法のルールもいろいろ変わっているので、今の泳ぎ方を仮に昔にしたら違反となる事例もあるとか)。

あとは、人・もの・情報の伝達が格段に早くなり、なおかつ活発化した現代ですから、どこかで何か新しい試みをしてそれがうまくいったとしたら、他所にもあっという間に広まり、それがどんどん真似されていく、ということだってあるわけで、それとスポーツの競技力向上も無関係ではありません。スポーツ科学の発展も第2次大戦後に急速に進んでいきますが(その前になかったわけではありませんが、やはり発展するのは1950年代以降のこととされます)、そういった科学の成果もより早く取り入れやすくなったということも関係するのではないかと思います。

http://historia334.web.fc2.com/index.html


#10359 
K・E・N(どこの局も特番ばかりなので、Eテレの高校野球を見ていた管理人の弟) 2016/08/08 16:39
水泳の記録

>マルクスの恋人さん

 私も水泳の専門家ではありませんから詳しいことはわかりませんが、多分泳ぎ方と水着の違いが大きいのではないでしょうか。今は水の抵抗を抑える技術が進歩し、全裸で泳ぐより早いとか言われていますから。

http://www2s.biglobe.ne.jp/~tetuya/sports/sports.html


#10357 
サラマンサ 2016/08/08 16:38
水泳練習の思い出

 水泳で金メダルと銅メダル獲得があって嬉しい反面、連日の選手紹介番組に食傷気味な今日この頃。そういえばベルリン五輪は1936年と80年まえでしたか、気づきませんでした。

>マルクスの恋人さん
 映像で前畑秀子と現代の選手を比較してみますとやっぱりフォームが大分違いますね、前畑たちは飛び込みや潜水、息継ぎ後の伸びの姿勢などが確りしていないように見えます。あと水着の改良なんかもあるんでしょうが、80年という時間を考えると数十秒分速くなる余地はあると思います。あと体つきもやっぱり違うように思えます。

 wikiによりますと前畑の練習量は一日2万メートルだったとか。これでもなかなか多いのですが、現代と比べるとどうしても見劣りしてしまいます。
 私も中学時代水泳をやっていたのですが、入部1か月程での練習量はたしか1日5000メートルから6000メートルだったと思います。高校生や経験者は当然それ以上でしたし夏場になれば弱小校でしたがペーペーの私でも15000程度は泳いでいたと思います。記録を出すようなところだとそれ以上は中学生でも当たり前だったんでしょう。
 また現代は温水設備も普及し一年中泳げますから練習量は昔の比ではありません。



#10356 
マルクスの恋人 2016/08/08 13:24
9秒83。昨日を古くしたのはこの人です。

ソウル五輪の前だったはずです。ベン・ジョンソン氏の勇姿がこの文句とともに印刷されたポスターを見かけたのは。

ずいぶん前に、水泳の記録を調べて驚いたことがありますが、例えば前畑秀子氏のベルリン五輪での優勝タイムって3分を超えていて、56年後の岩崎恭子氏より37秒も遅いんですよ。もし最盛期の前畑選手を現代の大会に出したら、中学生大会でも予選落ち確実。逆に、現代の日本選手権に出られるかどうかレベルの中学生を当時のベルリン大会に出したら、ブッチ切りどころじゃない。

もちろん、昔の選手がヘボだったということは、絶対にありえません。体格ですら、極端に違うわけでもない。信じがたいような猛練習をしていた話がいくらでもある。
しかし、それにしたってここまで、100年もしないうちに記録が短縮されちゃうのはどういうことでしょう? 陸上競技だと、ここまで劇的に向上してませんよ。
どなたか、説明できる人がいらっしゃったら、してくださいな。



#10355 
ひで 2016/08/07 08:53
似ているけどちがう、ちがうけれど似ている

単純に繰り返しているわけではありませんが、全く違う地域・時代で社会構造も違うのに、そこで生きている人間が現代人と似たようなことをしているというのはよくあることだとは思います。研究の場合だと、そういった「現代人とにているなあ」という事柄の先にある違いを探ることが大事なんじゃないかなと。そして、自分たちとは違う時代や地域の人々のやっていることからも、いろいろと学べることはあるんじゃないかとも思いますが。

それはさておき、気がついたらリオのオリンピックが始まっていました。いろいろなスポーツの記録で、過去の記録との比較や世界記録の更新といったことがしばしば話題に上がりますが、違う状況で打ち立てられた記録を単純に比較するのは無理があるでしょうね。技術・体力ということでは、選手のトレーニング法や理論の発展もあり、間違いなく昔より今の方がよくなっていますが、現在のいろいろな記録には、施設や用具の影響もかなりあります。道具が変わることで、技術体系そのものも変化するし、水や空気の抵抗、地面の反発力などとの関係だって変わってきます。

http://historia334.web.fc2.com/index.html


#10354 
黒駒 2016/08/07 01:25
歴史が繰り返すのならば

その繰り返しているパターンを見つけ出し、高度なレベルで解析していれば未来の歴史が予言できる・・と管理人様が夏期講習中でなければ久々にアシモフの話になりそうです(笑)。

中世なら院政期から織豊時代まで、近世から織豊期から幕末までと「中世」「近世」というそれぞれの社会の基板となる部分は変化がなくとも、しかし中世でも鎌倉・南北・戦国では全然違いますし、「中世社会」であることが共通しているから、繰り返すパターンが見られるというだけですよね。

江戸時代などはみなもと太郎さんが時代劇の江戸時代は「江戸時代時代だ」と指摘されたように、我々が知る視覚的なイメージは共通してますよね。しかし近世前期はまだ戦国の気風が残っていたと言われますし、幕末に至る寛政期くらいからの社会の多いな変動・外交情勢の変化は江戸前期とは異なるものです。

江戸時代は統治のシステムであるとか、社会的秩序が確立してからは同じことを「繰り返している」のでしょうけど、江戸時代も一様に見えて、かなりどこを見るかで違いがあるように思えます



#10353 
バラージ 2016/08/06 00:07
繰り返される歴史

 僕は中国史だけが似たようなことを繰り返していると感じたことがないので、なぜそう感じるのかがそもそもよくわかりません。他の方も書かれてますが、細かく見れば中国史もその時代によってかなり違いますし、逆に大まかに見れば日本史やヨーロッパ史も含めて歴史はすべて似たようなことの繰り返しだとも言えます。

>義経伝説
 源義経が衣川で死なず蝦夷地まで逃げたという伝説は和人とアイヌの接触が増えた江戸時代前期に生まれたもので、さらに幕末になると沢田源内によって大陸まで渡ったという偽書が書かれました。明治時代になると末松兼澄が義経=ジンギスカン説を唱え、大正時代に小谷部全一郎の同説の著書がベストセラーになって広まったそうです。
 このあたりはwikipediaに書かれているんで、そちらをご覧になってください。


 あと、数馬さん以外にも最近ちょくちょくいらっしゃるんですが、短時間に長文投稿を連投するのはなるべく控えていただけないでしょうか。1回の投稿に要領よく文章をまとめていただきたく思います。個人的にはこういう掲示板ではそれがマナーなんではないかと思うのですが……。



#10352 
サラマンサ 2016/08/05 12:14


 一口に中国史といっても、王朝ごとどころか王朝の期間内ですら政治制度もちがえば税制もちがう経済状況も生産状況も違う、文化の潮流も違う外交関係も違う等々、名称が同じだけで内容が全く異なるというのが戦前の研究以来明らかにされています。
 
 まあよく知られている「中国史」といえばだいたいが戦乱時代の特に有名な100年足らずの期間を人々が興味を持ちやすいよう理解しやすいよう描写した部分なのですから同じ様に見えるのも当然でしょう。



#10351 
水師提督 2016/08/05 07:43
中国史の反復・停滞論

「中国史は王朝興亡の繰り返しであり、発展性が欠けている」というタイプの論説は、モンテスキューやヘーゲルの議論を継承したものであって、中国だけではなく、アジア全体に適用される議論でもあります。
「ヨーロッパと日本のみが反復・停滞の例外であり、それ故に近代化を達成できた」と繋げていくパターンもあります。ここまでくると、白人特有の「上から目線」を日本人が共有した「名誉白人意識」の表出かもしれません。

極端なことを言えば、人類史全体に適用可能な論理であって、たとえばかの北一輝などは、日本史について「『乱臣賊子』によるチャンピオン決定戦」(大意)の繰り返しと論評したことがあります。



#10350 
数馬 2016/08/05 03:59
ところで義経北行伝説

よく解らないのですが、
義経が北海道に向かった…という説と、成吉思汗であるという妄言は、そもそもセットなのですか?
義経が蝦夷島に到達したという説と、ジンギスカンになったと言う説は、根本的には別な話に思えるのですが。
オカルトは何でも有りですから、最初から一緒でもおかしくはないと思います。
てもアイヌ族に受け入れられたというのと、大陸で汗になったと言うのは、そもそも別な問題であると思います。二つが別な話ならば、それを一緒にした戦犯がいるはずで、そいつには唾を吐きかけてやりたいですね。
歴史家には歴史家のロールがあるように(講談社メチエ叢書で感服した遊牧民歴史の著者が、可愛そうな中国史がどうのと書いてる本を立ち読みして、悲しい気持ちがしました)騎馬民族王朝説を唱えた方も、当時としての知見を奮って主張したのであり、別に偽史を作るつもりではなかったはずです!
意図的に歴史改竄するならば、SFでやって欲しい!
話が逸れましたが、そもそも北行とジンギスカン説は分離されていた話でしょうか?
それとも最初からセットで扱われてきた妄言なのでしょうか?



#10349 
数馬 2016/08/05 03:24
追記

少し詳細に書きますと、日本より貨幣経済は歴史が古いだけに発達してるように思えるのだすが…
基本は農耕ですよね?

あの広い国では平野がバカみたく広いから、灌漑とか水利技術が必要。でも大国だから眼がゆき届かずに、政権が腐敗してくると水利確保がいい加減になる。
すると農業が疎かになり、同時に運河も❌になるから商業も振るわない。
中央政府は税収が減って弱体化。
とうとうローカルに活動していた軍閥、盗賊集団、異民族が王朝を倒して次政権を打ち立てる。
4000年のうち2000年は同じ事を繰り返しているように思えるのだすが。
中国史は大陸なりのスケールの大きさがあって、それなりに魅力はあると思うのですが、似たようなキャラクターと似たような事件が繰り返されて、日本史やヨーロッパ史に比べると冗長に思えるのは私の偏見でしょうか?




#10344 
数馬 2016/08/05 03:02
中国史って変ではないですか?

歴史を知りたく、あれこれ通史を読み漁っていたのですが、ヨーロッパや日本史と比べると、中国史は似たような人物が似たような事件を繰り返しているような気持ちがするのですが、それは偏見でしょうか?

どの王朝も盛りを過ぎると腐敗して、宦官とか軍閥が羽振りを利かせるようになり、水利が疎かになってキキンガ発生、あとは内乱になって、盗賊の親分か異民族の酋長か軍閥の親分が争って勝った奴が次の王朝を立てる。
数百年おきに「東アジア帝王杯征服王朝選手権」を開いているとしか思えません!
日本史ならば、こう…和国の大乱を大和が納めて、やがて藤原の世になり、武士が台頭して幕府が出来て…
なんか時代ごとに「メリハリ」が有りませんか?

中国は項羽と劉邦、三国志、隋唐演義、水滸伝…ひたすら似たような歴史を繰り返しているように思えます。
毛沢東が山賊のアジトに逃げ込んで、首領を殺してアジアンを奪う話も水滸伝にそっくり!
結局、盗賊か軍閥か異民族の酋長が政権を奪って次王朝を立てるように見えます。
日本史に比べるとメリットが無いと言うか、同じ事の繰り返しに思えます。
やはり大陸はスケールが大きいけど大味な歴史なのですかね?








#10343 
数馬 2016/08/04 22:37
ありがとうございました。

徹夜城さん、バラージさん、特に高橋氏の事では解りやすく説明して頂けて有難うございました。
二度も大河に選ばれているので、オカルティストとは思わなかったのです。
だって海音寺潮五郎でも「天と地」「風と雲と虹」の二つくらいですよね?それ以上なのは司馬遼太郎くらいかと思います。まともな歴史作家と思うてましたので。
私はカルト集団に従姉妹が監禁された事がありまして、
従姉妹の婚約者と一緒に、脱走させた事があります。
変な宗教とか疑似科学は大嫌いです!!
困った事に「言霊」で何でも解決できると思うてる逆説本の人とか、怪しい人が出版界には多いですね。
若い頃に某経済研究所に勤めて、一冊は数万円の雑誌を数千冊も企業に買わせる仕事をしてました(恥です)
だから兜町に暗躍する連中が、イルミナテイがどうの、
隠謀説がどうの…そういう本をマイナー出版から出している元凶なの知ってるのです。
嫌で嫌でたまりませんでした。
結局、編集者の夢を捨てて、全く違う世界に身を投じて
、どうにか妻子を養えるくらいにはなりました。
だからオカルトとか疑似科学とか隠謀説とか大嫌いです!!!
そめて愛読してきたこのスレは、まともで冷静なスレてあって下さいね。徹夜城さんも常連の方々もまともな歴史探求者ですから安心ができます。これからも「まともでない人々」にまともな歴史を教えるスレてあって欲しいと私は願います。




#10342 
バラージ 2016/08/03 16:16
♪帰ってきたぞ、帰ってきたぞ

 映画『帰ってきたヒトラー』を見てきました(映画板のほうで話題が出てましたが、歴史ネタの映画ってことでこっちの板に書き込みを)。
 ドイツでベストセラーになった小説の映画化で、ナチス・ドイツの敗北直前に現代のドイツにタイムスリップしてしまったヒトラーが、ヒトラーのまねをするコメディアンと思われて売れっ子になってしまうというブラックジョークな物語です。
 う〜ん、期待したほどではなかったですね。序盤から映画のテンポが悪くて、どうにも映画に入り込んでいけません。おかげでコメディ部分もいまいち笑えない。脚本が悪いのか演出が悪いのか編集が悪いのかわかりませんが、どうも監督の手腕に問題があるような。

 こっからネタバレです。ある程度ネタバレしないと感想を書けないんですよね。これから観るという方はお気を付けを。

 映画の中にドキュメント(というかセミドキュメント?)の部分があるんですが、これも(予告編しか観てないのに挙げるのも何なんですが)『ボラット』の劣化版みたいな感じで……。挑発的ドキュメンタリーとしても、マイケル・ムーアなんかに比べると面白みに欠けてますし。また、そのおかげで終盤に出てくるメタフィクション的展開も今一つ効果的になっておらず、ちょっと白けてしまいます。
 ヒトラー的存在とそれを望んだ大衆に対する警鐘など、部分的には良いところもあるんですが(今の日本にとっても世界にとっても他人ごとではない)、映画全体としては「つまらなくはないものの、かといって面白くもない」という普通の映画という感じ。『顔のないヒトラーたち』や『ヒトラー暗殺、13分の誤算』には遠く及ばない出来でした。


 予告編では映画脚本家ダルトン・トランボの伝記映画『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』をやってまして、これは楽しみ。でも地元では公開が10月のようで当分先だなあ。


>2人の大横綱
 北の湖に続いて千代の富士まで……。北の湖は僕が子供のころに大好きだった横綱でした。その反動で千代の富士にはあんまり夢中にならなかったけど(ちなみに『キン肉マン』のウルフマンはアニメ版ではリキシマン)、とにかく2人とも大横綱でしたね。
 ご冥福をお祈りいたします。



#10341 
徹夜城(夏期講習真っ最中の管理人) 2016/08/03 13:55
いやぁ、ご無沙汰してます

 しばし管理人自らの書き込みが途絶えてました…お察しの方も多いでしょうが、一年で一番多忙な時期に突入してまして…二週間ばかり休みがとれません。日頃は比較的ヒマな仕事なんですが、この時期ばかりは…二か所掛け持ちしてるのも一因ですけど。
おかげで7月後半に書き進めていた「史点」もあがらず、書いてた話題、「天皇の生前退位意向」やら「トルコのクーデター未遂」やらの話題がすっかり古びて来てしまいました。なんとか8月上旬中二はアップしたいと思ってますが…

>二つの「歴史映像」
 「未解決事件」シリーズの「ロッキード事件」、少し遅れて鑑賞しました。角栄、あれは似てないよ…(汗)。事件追及を特捜検事の目から追うのは面白かったですけど、どうも全体的に「ドラマ」的に盛り上げすぎかな、という気も。それはそれとして児玉誉志夫という人物の「怪物」ぶりが改めて印象に残りました。この人も戦前から戦後にかけての日本の「闇」を体現してる人物ですね。
 角栄については人気自体は以前からあるので、映像作品化の話は無数にあったと言われています。聞いた話ではどこぞのテレビドラマは完成品になっているけど田中家側の拒絶でお蔵入りになってるそうで(津川雅彦が角栄とか…)。

 もう一つの歴史ものでは、戦時中のスウェーデン駐在武官夫婦を描いた「百合子さんの絵本」も。「終戦スペシャルドラマ」と銘打っていながらなんで7月中に?と思う放送日程でしたが、内容自体は堅実だったかと。
 奥さんの方の話は知らなかったですが、夫の小野寺さんという駐在武官の話はいくつかの本で読んだことが。ストックホルムで情報収集にあたり、独ソ開戦やヤルタ密約など重要な情報を日本に送ったものの、それらが無視された(にぎりつぶされた)という話なんですよね。要するに当時の日本の戦争指導者たちにとって都合の悪い情報は上に上げられず抹殺されちゃうわけ。事実かどうかなんて関係ないという、何のための情報収集なのかわかんない話で、こういうところにも日本の「上に行くほど馬鹿になる現象」を垣間見てしまいます。モスクワの日本大使館も「なんとかソ連を説得して有利な講和にもちこめ」という無茶な指導部の要求に悩まされていた事実があります。劇中で、それら情報をにぎりつぶした人物が戦後も財界のご意見番になったりしていた(瀬島隆三あたりを念頭にしたかな?)というくだりも「あるある」という話なんですよ。
 なお、ドラマ中でこの小野寺さんが巣鴨プリズン入りし、奥さんが差し入れを持ってくる場面で差し入れの書籍のなかに「太平記」が大写しになって、「おお」と(笑)。もしかすると史実だからあえて写したのかもしれませんが、脚本が大河「太平記」の池端さんなので、わざとではないかなぁ…とも(笑)。


>最近の訃報
 永六輔、大橋巨泉に続いて千代の富士まで…僕が最初に意識して覚えたお相撲さんでした。その絶頂期の人気たるや大変なものでしたよ。「キン肉マン」に「ウルフマン」というどうみても千代の富士な超人が登場したくらいで(アニメでは名前変えてたそうですな)。
 連勝記録がストップした対大乃国戦は昭和最期の取り組みであった…というのも今頃になって気づきました。


>数馬さん
 わざわざ指名してのご質問だったのに、かなり返答が遅れて申し訳ないです。中身自体は出先からも読めるんですけどね、書き込みとなると気力も失せちゃうくらい忙しくて。
 まずUFOのことですけど、まぁ数馬さんのおっしゃる通りで…と簡単な答えですいません。そりゃまぁ宇宙には「星の数」ほど同時に文明がある可能性があるとは思いますが、銀河系一つとってもそのスケールは無茶苦茶に大きく、同時に高度な文明がいくつか存在するとしても連絡をとること自体が容易ではありません。まして直接来訪となると…仮にワープ航法が実現していたとして、そこまでの苦労をしてきてる割にUFO信者の挙げる宇宙人到来ばなしはいかにもセコい話ばっかりで何を死に来てるんだか、と思うばかりです。

 高橋克彦氏についてはすでに答えておられる方もいらっしゃいますが…この人、以前からオカルト好みで有名なんですよ。かつて「トンデモ本の世界」シリーズでずいぶん叩かれたことがありましたが、小説家としての才能は別ということなのか大河では原作担当を二度もするほど評価を受けてますね。
 そういう人なので「東日流外三郡誌」についても「偽書」とは一応認めているようですが好意的姿勢は見せてましたね。特にご自身が信じる義経北方逃亡説に有利な文章が「さらっと書かれている」からで。その「さらっと」ぶりがかえって本物っぽいとか言ってたような。
 実は大河「炎立つ」でも原作者の意向で義経逃亡説をとる予定でしたが、時代考証担当の歴史家の方が断固として反対し(ご自身が著作で明かしていました)、まぁどっちにでもとれる程度までぼかした経緯があります。またこのドラマの第三部が原作執筆が遅れたため脚本家の方の解釈で進めることになって原作と齟齬が生じてしまったというトラブルもありました。それだけに「北条時宗」で再び高橋克彦氏が起用された時は結構驚いたものです。



#10340 
黒駒 2016/07/31 22:59
角栄のことなど

>ろんたさん
そうですね。角栄の父親は事業に失敗したとのことなので、角栄も進学はできなかったが、もともと貧しい家庭ではなかったのかもしれません。

角栄は若いころ相当苦労したと紹介しましたが、角栄とかあの時代の日本人は社会で相当サバイバルを経験してますから、それが厳しい学歴社会と通じるようなところがあるのかなぁと思います。角栄と大平も良いコンビだったらしいですが、角栄も旧帝大出身のようなエリート政治家と渡り合えたのは、そういう前半生があったからだろうなぁと、個人的に思うところです。



#10339 
バラージ 2016/07/31 15:39
高橋克彦さんは……

 実はオカルト系に弱い人なんですよねえ。オーパーツとかにも興味津々でそういう対談本まで出してますし、その対談では『東日流外三郡誌』も、偽書ではあるだろうけど元となる部分にはなにがしかの真実が含まれているのではないか?などと仰ってました(笑)。
 『炎立つ』も義経北行伝説を取り入れちゃってますが、大河ドラマが始まる前のNHK公式本での出演者との対談でも堂々公言していて、それを受けた主演の渡辺謙さんも「先生、ぜひ義経を北に逃がしてください!」などとノリノリでした。



#10338 
ろんた 2016/07/31 10:36
ま〜〜っ、このぉ〜〜〜〜っ(古)

未解決事件を見ました。P3C選定をめぐる児玉ルートの解明がなされなかったということで、このシリーズで取り上げたようです。児玉誉士夫を通じて政界に流れたとされるのは21億円。しかし頼みのアメリカからの資料は貰えず、チャーチ委員会でもP3Cが本筋とされていながら追及が尻すぼみになり、結局、児玉の脱税と外為法違反で終結したのでした。しかし21億円の中には、P3C選定派への成功報酬もあれば、国産派への迷惑料もあったろうから、ここが解明されていたら、自民党自体が吹っ飛んでいたかも。逆に言えば、アメリカに首根っこ押さえられたということになるわけで……。米政府高官の「P3C選定により、わが国は懐を痛めることなく、軍事力増強に成功した」(大意)というコメントもかなり恐かった。

しかし、こういう事件って発展途上国、とくに開発独裁の国で今でもありそうな感じがします。当時の日本ってアメリカから見れば、発展途上だったんでしょうか。あと、石橋稜の田中角栄には、なんだか笑ってしまいました。


>黒駒さん

森村誠一『野性の証明』のラスボスも、河川敷を買い占めてたなぁ……、と思い出しちゃったりして。

立花隆が言っているのは、金脈についてだけで、人間的な部分は視野に入っていないんだと思います。立花の「田中角栄研究」は田中の「錬金術」を初めて(?)記事にしたもので、それなりの意義はありました。しかし、総花的に羅列してみせるだけで、「研究」といいながら、戦後社会を象徴するかのような田中角栄という存在そのものについては全く切り込んでいないんですね。当時の大手新聞社の田中番記者たちが「あんなこと俺たちはみんな知っていた」と批判したのも無理ない部分があります。もっとも、こういう記者連中は、金脈追及なんかしないで提灯持ち記事を書いていたわけですが。こういうのを番記者ならぬ、番犬記者って言うんだな(笑)。

抽象的思考云々もちょっと噴飯ものでして、立花隆は後に「中核VS革マル」「日本共産党の研究」など、左翼運動を取り上げるんですが、共産主義をめぐる政治、歴史、思想、哲学上の問題が全く理解できず、民主集中制がイカン、とか幼稚な批判しかできないんですね。んで結局、公安や特高資料に寄っかかってスキャンダルネタを書き連ねるだけになってしまっている。東大に二回も入って、抽象的思考は得意なはずなんですがねぇ(笑)。

あと、角栄の学歴ですが、高等小学校卒かと思いきや、実は建築土木関係の専門学校卒(夜間部)なんですね。確かに大学は出てないんだけど、戦前だとそれなりに高学歴じゃないでしょうか。これって角栄の「学歴詐称」?

中公新書には「大平正芳」ってのもあるみたいで、どうやら「三角大福中」は現代史という考えのようですね。三木と福田がないのは、現在の中公の立ち位置を象徴している、と思ったり思わなかったり……。



#10337 
黒駒 2016/07/28 17:33
ポケモン・ショック?

なんだか「ポケモンGO」を批判すると怒られちゃうらしいですが、私は良くもまぁこういう社会現象を引き起こしてしまうゲームが法令に引っかからないものだと疑問に思ってしまいます。おそらくスマホゲームを規制する既存の法律はなくて、今後法の網がかかることになるのでしょうか。

以前にもここで書きましたが、ドラゴンクエスト・スーパーマリオ30周年に比してポケットモンスター20周年というのが、なかなか驚くべき歴史であると思います。20年のファン層の厚みがなければ、ポケモンGO現象は起こらなかったのではないでしょうか。

ところでポケットモンスターはゲームの類型としてはRPGのキャラ育成部分に特化していったジャンルであろうと思いますが、それ意外に、いわゆる「モンスター」の総称として「ポケモン」という言葉を与えた点に特徴があるのではないか?と思います。

よく戦後のロボットアニメにおいて、「モビルスーツ」や「レイバー」など「ロボット」に代わる造語を作るという妙な慣習がありましたが、ポケモンのようなキャラクターもので同じように造語を作っている例はあまりないのではないかと思いますが、どうなんでしょうね。

歴史の話になんとか繋げようとすると(笑)、日本ではやはり伝統的に「妖怪」という言葉がありますよね。妖怪の中には神様、それも記紀神話に出てこないような有象無象の神が「妖怪」とされてしまっているような事態があります。

江戸時代には、例えば荻生徂徠のような高名な学者が地方を旅し、そういう正体のわからない神様に出会うと、「これは中国神話に登場する何々という神に違いない」と勝手に当てはめてしまい、高名な学者の見解ですからそれが定着してしまったという話もあります。

なんだか近代の国家神道の前例みたいな話ですね。



#10336 
数馬 2016/07/28 05:14
徹夜城さん的にどうすか?

シャーロックは、どんなに不可解でも、消去法で残るならばそれが真実だ…みたく言ってますが。
ルパンなら何と答えますかね?



#10335 
数馬 2016/07/28 05:06
もうひとつ

大河ドラマ「炎立つ」をDVDで観まして、原作の高橋克彦氏の小説を読みました。「時宗」とともに良い小説と思います。でも…ところどころ…疑問!
それが疑似科学ネタの小説を読んで解りました。
アハラバキ族?
あれすか?
「東日流外三郡誌」すかぁ?
竹内文書と似たような疑似科学、偽書ですよね?
斜光土器=エイリアンみたいのは辞めて欲しいてすね。
オカルトって不思議ですよねぇ?
まともな知性を持つ人がコロリと騙される。
よくオーパーツとか騒ぐ人がいますよね?
んなもん現代人が埋めたに決ってます!
私は「石器発掘の神様」の偽造事件を新聞と書籍で読んで以来、考古学には眉に唾をつけるようになりました。
歴史は勝者が造るものなのでしょうが、文献に残されるだけマシと思います。疑似科学死ねよ!




#10334 
数馬 2016/07/28 03:56
UFOを歴史に詳しい人がみたらどう思いますか?

職場に宇宙人だの霊魂だの好きな人が多くて困ってます。一つ歴史家から御意見を頂ければ。
唐突な話題でご迷惑でしょうが。お願いいたします。
なんで、わざわざ歴史家に尋ねるのかと言うと、それは
歴史家は科学者よりも「時間経過」にデリケートな感性を持つと思うからです。

では、UFOって有りますね?
あれが宇宙人の乗り物とは私は到底に思えません。
理由は2つあるのですが、非合理だからです。

一つは、
宇宙に「同時期」に高度な文明が存在する確率は0に近いからです。NASAとかは「宇宙に生命の産まれる条件のある惑星は無数に有る」とか言います。
でも、そもそも「宇宙」とは「空間」と「時間」に寄って出来ているはずですね?
恒星間飛行が可能な技術があれば、空間は狭めるでしょうが、時間の隔たりは如何ともし難いはずです。
天文学的な偶然の積み重ねで生命が産まれて、文明段階まて進化してきたのならば、同様な確率が「同時に存在」する確率の低さはいかばかりてしょうか?
恒星間飛行する生命(宇宙人)がいても、人類が銀河系に進出できたとしても…です。
双方が「文明段階で接触する可能性の低さ」は考慮されているとは思えません。恐竜時代にUFOが飛んで来ても人類には意味が有りません。人類が死滅して100万年後に来ても同じです。
文明段階で二つの宇宙文明がコンタクトする可能性は、
仮に1億の「生命誕生する星」があっても、その星の数より少ないはずです!
宇宙ってビッグバンから140億年だかの「歴史」がある訳ですよね?
二つの宇宙文明がコンタクトする可能性って、二つの生態系が産まれる可能性より遥かに少ないはずでは?

次に「文明」から疑います。
文明てのは文化と違って、「何処でも通用する技術」の事ですよね?
人類の航空機の発達を観て下さい。
初期のグライダーや複葉機はトンボに似てます。その後の単葉機はレシプロでもジェットもスペースシャトルも
「鳥」に似てます。
これは大気圏で活動する場合は、地球の飛翔する生命の進化に準じる方が合理的な事を意味します。
恒星間を飛翔する程の文明を持つ「宇宙人」が、その事に着目しないのは変です!
母船だか空母だかは変なデザインて構いませんが、大気圏内を飛翔するシャトルは、鳥や昆虫に似る形になるはずです。
これは魚竜とイルカが似ている…原子力潜水艦が鯨に似ているのと同じ話です。イルカや鯨は体が軟体で、うねりを利用てきる事と、金属製の潜水艦とは物理的に違うのに、それでもフォルムは似ている。
要するに地球で活動するならば、地球の進化史に合わせた外見になるはずで、円盤形は有り得ません。

次いで言えば、UFO信者は何故にあれを「エイリアンの航空機」とするのでしょう?
文明人が多額の余さんをかけて地球に飛ばすなら、シャトルは鳥やトンボに似るはずです。
それでも外見が地球の生命体に似ないならば、あれはそもそも「生物」と考えるべきだね。方が妥当であります。生命体なら形態を地球むけに変換できませんでしょうから。でもUFO信者で「生物だ」という彼らの説を聞いた事がありません。
私はヒマラヤ山脈を越えて飛ぶ鶴の群れを見た事があるので、UFOが実在するならば、航空機より生物の方が納得がゆく説明と思います。

今回、ここのサイトに投稿したのは、自然科学系の方って、基本が真面目で、ペテンに弱いと思うからなんです。邪馬台国ひとつ百家争鳴の「歴史家」の方がスレてる分だけ「冷静な」気がしたからです。
御意見頂ければ幸いです。










#10333 
バラージ 2016/07/23 16:28
真田風雲録

 ちょっと前にこの板で真田幸村の映画(映像作品)についての話題が出ましたが、その後になって真田幸村というか真田十勇士の映画を見つけました。ただ、ちょっと時機を逸してしまったのとDVD化されてないのとで、紹介するかどうか迷ってるうちにすっかり忘れてしまっていたんですが、来月WOWOWで放送されるという情報を聞いて思い出したんでちょこっと紹介しておきます。

 その映画は『真田風雲録』という1963年の映画で、なんとミュージカル・コメディ。内容はかなりハチャメチャな作品で、『鴛鴦歌合戦』と並ぶ日本製ミュージカル時代劇のカルト作品だとのことです。
 今年秋には『真田十勇士』というこれまた奇想天外なコメディ時代劇も公開されるようだし、どっちも観てみようかなと思っております。



#10332 
つね 2016/07/23 08:27
疾風の勇人

史実との照合はしていませんが、最近、楽しんでいるのが、「モーニング」連載で池田勇人を描く大和田秀樹の「疾風の勇人」です。「機動戦士ガンダムさん」と同じテイストで描かれる戦後ドラマが意外とはまっています。


黒駒 2016/07/23 00:34
角栄

田中角栄についてはいろいろ読んでいるわけではありませんが、中公新書の早野透『田中角栄 戦後政治の悲しき自画像』という本が面白かった覚えがありますね。著者は学者ではなく朝日新聞の角栄付きであったジャーナリストで、角栄本人にも取材しているだろうし、地元も知ってるようなお人ですね。

詳細はあまり覚えてないのですが、私は歴史書というよりは小説のように読みました。副題にもある通り角栄という人も悲劇的な人生を送った人ですし、政界へ入るまでの前半生は波乱万丈で、けっこう人にも騙されたりしていて、そういう話も面白かったです。

かつて立花隆は角栄は抽象的な概念を知らない人であったと一連の金脈批判のなかで指摘したそうですが、早野氏いわく角栄の生い立ちからすれば大学教育で習得しうるような「抽象的思考」は角栄には学びうるすべはなく、角栄は社会でのたうち回り、騙され、様々な経験を積んで会得した具体的な思考方法が根底にあると、指摘していたのを覚えています。

立花氏などはチームを汲んで角栄を批判するという同時代のジャーナリストとしてのスタンスですし、おそらく角栄本人や関係者にはほとんど取材できていなかったのではと思います。立花氏は「角栄について解き明かすべきことはすべて解き明かされた」とどこかで書いていたのを読みましたが、私は早野氏の本を読んで、いやいやそんなことはないと思う部分はありました。

角栄の評価はともかくとして、私は「物語」として非常に魅力的な素材であるとも思いましたし、一度ドラマの企画があって流れちゃったのですが、いずれは映像の素材になって欲しいなぁと思います。

ところで最近、中公新書は現代政治史に力を入れていて、中曽根康弘の評伝なども刊行されました。「現代史」も、歴史として捉えられる範囲がだんだん広まってきましたね。



#10329 
ろんた 2016/07/22 18:20
角栄ブーム?

最近、本屋に行くとなぜか角栄本が目につきます。ちょっと前には、元都知事が中居君相手に「田中角栄は天才だ!」と説教しているのを見て、(縁側で猫でも抱いてひなたぼっこしてろよ)と思ったりしました。さらにNHKが未解決事件シリーズでロッキードを取り上げるというではありませんか。

ロッキード事件って「未解決」だったのか? まさか元都知事が唱えていた「CIA陰謀説」を放送するんじゃあるまいな? っていうか、なぜ田中角栄?

と、頭の中が「?」でいっぱいになったのですが……

逮捕から40年ということに気がつきました。昭和も遠くなりにけり(笑)。
永さんも巨泉さんも亡くなったし。


>バラージさん

少年マンガですので「青臭い」のは勘弁していただけたらと思います(笑)。ただ『修羅の刻』の主人公たちは「ただ強いヤツと戦いたいだけのバカ」なので、正反対の立ち位置になる「政治的に立ち回る利口者」は扱いが悪くなるんでしょう。そういう連中は、みんな揃って悪党面だし。

義経については、『演義』の劉備や『西遊記』の三蔵法師みたいな東アジア的ヒーローの末裔かな、と思ってます。「俺が何とかしてやらなかったら、この人、死んじゃう」と思わせる点では、「雨の日の捨てられた子犬」という見方もアリですが(笑)。

それにしてもこの作品、地上波でアニメ化されてるんですよね。ひょっとしてアニメ史上、最後の時代劇かも。

源平モノで思い出したのが、『ベルセルク』連載前の三浦健太郎が武論尊と組んだ『王狼』と続編の『王狼伝』。二年連続剣道日本一の歴史学者・伊波健吾と婚約者・京子が、13世紀のモンゴルにタイムスリップしてジンギス・カンと出会い……という話。もちろん(?)、ジンギス・カン=義経で傍には白頭巾のベンケイがひかえています。<強い=でかい>という武論尊の法則に則って、二人とも身長4mぐらい。フビライは伊波と京子の子だし、そのブレーンは幼い日蓮。ラスボスは、これまたタイムスリップしてきた人民解放軍の戦車部隊です(笑)。

小野寺浩二『義経ちゃん剣風帖』ってのも家にあったけど、これは違うな(笑)。



#10328 
バラージ 2016/07/21 00:10
巨泉墜つ

 大橋巨泉さんが亡くなりました。
 僕は『クイズダービー』『世界まるごとHOWマッチ』などをリアルタイムで観ていた世代なので非常に感慨深いです。まさに80年代のテレビ界を代表する人物でしたし、一つの時代の終わりを象徴している出来事でしょう。
 ご冥福をお祈りします。



#10327 
バラージ 2016/07/18 22:23
源平マンガ

 『修羅の刻』は源平合戦と寛永御前試合のやつをところどころ読んだんですが、なんというかこう……青臭いというか善の人物と悪の人物の振り分けがもういかにもなんですよねえ。義経や柳生十兵衛は善、頼朝や政子や柳生宗矩は悪で、徳川家光はアホなボンボンという。イライラするほど純粋な義経とか、静御前がヒロインの一方、義経の正妻はきれいさっぱり無視とか、僕はどうにもダメでしたね。

 最近はめっきりマンガも読まなくなりましたし、歴史マンガとなるとなおさらなんですが(昔からそれほど歴史マンガを読んでたほうではないんで)、それでも時々マンガ誌を読むとたまたま源平マンガを見つけたりします。モーニングで連載中の『ジパング 蒼海深流』とか、月刊ヒーローズで連載中の『天威無法 武蔵坊弁慶』なんかは見つけたときに「へえ〜」と思ったものの、結局継続的には読んでいないんですよね。



#10326 
ひで 2016/07/18 20:04
日本へのルート

現時点で3つのルートが想定されていて、その中の一つが沖縄ルートであること、そして3万年くらい前に遡る遺跡が琉球列島一帯にあること、そういったことから今回の調査が行われていたりします(ちなみに調査資金集めるためにクラウドファンディングもやっていました)。このルートを想定した場合には、難関はやはり黒潮横断なわけで、とりあえず今回は与那国から西表までその時代の船で行けるのかどうかをためすということが目的となっています。

とりあえずそれだけ。
以上

http://historia334.web.fc2.com/index.html


#10325 
つね 2016/07/18 16:39
日本人のルーツ

昨夜、NHKのニュースで流れてました。ただ疑問に思ったのは、日本列島はもともとは大陸と繋がっており、動植物も陸続きの時点で現在の日本列島に移動していたはずですが、ヒトだけが、陸続きの時は移動せずに、わざわざ海上移動したのでしょうか。敵に追われての亡命などならとにかく、わざわざ危険な航海をする理由も思いつきませんが。理由はとにかく考古学的証拠が指し示しているものもあるのでしょうが。

>退位問題
宮内庁高官の発言理由はバラージさんがお書きになったように報道されてますね。ハブられていたわけではなかったのか・・・(笑)。ただNHKでリークされたことで、かえって法改正しにくい情勢になったという報道もありました。それを狙っての関係者リークであればかなりの策士ですが。



#10324 
数馬 2016/07/18 04:02
これも注目して欲しいです

皇位の件で盛り上がるのを水をさす和氣ではないのですが、与那国島を出発した国立民族博物館チームの草舟による航海だって、日本中のルーツを探るコンティ号な訳です。注目してほしいと思います。



#10323 
サラマンサ 2016/07/16 18:10
気になること細かいこと

 皇位継承問題で少し気になることがあります。極めて細かいことなのですが現行制度下で天皇という身分(職?)は仮に退くことは出来るとして、「譲」ったり「相続」したりできるものでしょうか。

 日本歴史上「退位」と「譲位」はほぼ同義のものであったといえるのでしょうが、現在は継承は特別な法律で規定されている上に家職というわけでもなさそうですしどうなんでしょう。
 
一応今上は即位後に相続税を支払われているようなので相続できるということなのでしょうかね。



#10322 
黒駒 2016/07/16 17:38
皇位継承問題

私もやはりこの問題について逃げてはいけないだろうと思います。悠仁親王の誕生で確かに一息つけたのでしょうが「皇太子様ご誕生」ではなかったわけですし、本来的に理想のラインである長子相続・直系相続のラインからは外れていく可能性が高いわけですしね。

私は女性天皇(女系天皇)・宮家復活というのは直系相続を重視するか、それとも傍系相続を認めるか(「万世一系」とやらを重視して、ですが)の違いだろうと思っています。

どちらにしても本来的に望ましくはないですが、悠仁親王が誕生したとはいえ、将来的に皇位継承ができなくなる可能性は濃厚ですし、やはり本当に国のためを思うのであれば、憲法や安全保障を聖域にしないのと同様に、この問題も議論を再開するべきであろうと考えます。ここを聖域にしなかった小泉政権などは、私は評価しているのですが。



#10321 
バラージ 2016/07/16 15:32
最新中国史ドラマいろいろ

 つい先日、本屋で中国歴史&時代劇テレビドラマのガイドブック的ムック『中国時代劇で学ぶ中国の歴史 最新版』が出ているのを見つけました。読んでみると前出ていたものに新たなドラマを追加した最新版のようですね。韓国歴史&時代劇テレビドラマについてはこの手のものがあふれてるんですが、それの中国版みたいな感じです。そのうちトップに掲載されていた、これから日本でDVD化orテレビ放送(たぶんCS)の予定があるドラマ5本について軽く紹介を。

『天命の子 趙氏孤児』……チェン・カイコー監督の映画『運命の子』で有名になった春秋時代の「趙氏孤児」のテレビドラマ化。今回の5作品では最も男性向けの史実寄りドラマのようです。

『雲中歌 愛を奏でる』……前漢武帝末期〜昭帝の時代を舞台としたラブロマンスもの。基本的にフィクションですが、それに史実をうまく絡めて描いてるようです。主演は香港の女優アンジェラベイビー。現在、順次DVD化中。

『皇后的男人(こうごうのおとこ) 紀元を越えた恋』……韓国ドラマ『イニョン 王妃の男』を前漢末期の成帝時代に舞台を変えてリメイク。正確にはタイムスリップもので、これまた女性主人公のラブロマンスもの。悪役の若き王莽がえらくイケメン(笑)。現在、順次DVD化中。

『武則天 The Empress』……映画などでも活躍する中国女優ファン・ビンビンが武則天の生涯を演じています。この人、東洋人離れしたバタ臭い顔してるのになぜかやたらと歴史ものに出てるんだよなあ。最近中国ではなぜか武則天ドラマが盛んで、これ以前にも『武則天 秘史』というドラマがある他、武則天が脇役で出てくる『則天武后 美しき謀りの妃』『二人の王女』『謀(たばか)りの後宮』などのドラマがあり、いずれも日本でもDVD化されています。

『女医明妃伝』……明の土木の変の時代を背景に、実在した女性医師・談允賢をモデルとした女性を主人公としたドラマ。主人公は中国の人気女優リウ・シーシー(日本映画『真夜中の五分前』でも好演でした)。主人公は英宗(正統帝)にもその弟の代宗にもエセン・ハンにも求愛されちゃうというモテモテっぷり(笑)。


>平成上皇?
 宮内庁長官が否定しているのは、何らかの理由があってしらを切っているというかとぼけているんだろうと思ったんですが、その理由がわかりませんでした。その後の報道で明らかになってきましたが、天皇自身の要望で皇室典範を改正するとなると「天皇の政治的行為」となってしまうため、天皇自身はそのような発言を控えており、「生前退位」という言葉を明確に使ったわけではないようです。また当人が今すぐ生前退位をするつもりでもなく、あくまで「将来的に」とか「一般論として」というニュアンスの話のようですね。
 そこから派生する問題ですが、悠仁君の誕生で棚上げになった女性天皇や女系天皇、女性宮家についても、やはり今一度議論すべきなんじゃないかなあという気がします。

>ウィンブルドン
 結局今年の男子シングルス優勝は地元イギリス(ただしスコットランド)の英雄マレーでした。フェデラー、ナダル、ジョコビッチの後塵を拝し続けた第4の男でしたが、2013年の初優勝(地元イギリス人選手の優勝は77年ぶりだった)以来2年ぶり2度目の優勝で、暗いイギリスにもちょっと明るい話題。



#10319 
ろんた 2016/07/15 18:29
時機を逸したマンガの話+α

なんだか今年は油断していると大事件が次々と起こりますね、ミック・ジャガーに子供ができたり……<違う!

あの手のテロリストにはジョーイ・ローニン的なモノを感じてしまうのですが、彼らにも荊軻やサヴィンコフの様な美学というかヒロイズムがあるのだろうか?


>ジャンプは意外と懐が深い?
アンケート至上主義の弊害についてはその通りだと思うんですが、そのくせジャンプって時々、読者の主流を狙っていない変なマンガが掲載されたりしますよね。そもそも『はだしのゲン』を世に送り出したのはジャンプだし、手塚賞受賞者とはいえ、諸星大二郎や星野之宣に誌面を提供しているし。ずっと時代は下りますが、南方熊楠の伝記マンガ(岸大武郎『てんぎゃん -南方熊楠伝-』)が載っていたこともある。

こういうのって、戦略的にやってるように思えます。『てんぎゃん』の場合、同時期に河出文庫で選集が出たり、水木しげるや内田春菊も伝記マンガを手がけたりといった、熊楠ブームがあったわけですし、バラージさんご紹介の『メタルK』『マッド・ドッグ』も、『悪魔の飽食』や「キリング・フィールド」のヒットが背景にあるはずです。アンケートに現れるのは現在の需要に過ぎないわけで、読者も気付いていない将来の需要をつかもうと、現在の編集方針と違っていたり流行のテーマをもつ作品を掲載しているんじゃないでしょうか。

あと、『メタルK』のヒロインって、冲方丁『マルドゥック・スクランブル』と設定が似ている気がします。


>歴史マンガ雑誌としての「月マガ」
徹夜城さんのおっしゃる沢田ひろふみ『山賊王』『遮那王義経』が掲載されていた月刊少年マガジンは、オールド・ファンにとってはエロコメ雑誌なのですが(笑)、現在は歴史or時代劇マンガ率が高かったりします。タイトルを変えながら30年以上続いている、前川たけし『鉄拳チンミLegends』(舞台は現代中国ではなく清朝らしい)。最近、10年ぶりに新作が発表された川原正敏『陸奥圓明流外伝 修羅の刻』は、不定期連載ながら千年不敗の武術、陸奥圓明流を縦糸に歴史と英雄と剣豪を描き、その川原正敏の新連載が張良を主人公にした楚漢戦争モノ(『龍帥の翼』)。もう正史とも演義とも関係なくなっちゃったけど、舞台は三国時代でラスボスが"仲達"の『龍狼伝』。そして今月号からは、沢田ひろふみの新連載『冥銭のドラグーン』が始まっています。冥銭=三途の川の渡し賃=六文銭、ドラグーン=竜騎兵ということで主人公は「真田大助」。なんでも家康が戦死するらしい(笑)。


>生前退位
「退位」と聞いて連想したのが「紫衣事件」(笑)。護憲を宣言して即位した現天皇が、安倍内閣の改憲姿勢に抗議して譲位……とか、タイミング的に妄想してしまいました。老齢が理由なら、負担を減らす方向で皇太子などに代行させるだけで充分だし、NHKが、5年前からのご意向であった、ととってつけたような解説を流しているのも怪しい。昭和元年生まれのエリザベス二世も現役だし。

とりあえず、こういうことは身内で相談して決めて、それを追認していく方がもめなくていいんじゃないかな、できることとできないことがあるだろうけど。国民としては国事行為をはじめとする「公務」が遂行できるだけの知力、体力があれば、誰が天皇でも支障はないわけだし、「神聖にして侵すべからず」な方について、「臣民」があれこれ言うこと自体、「不敬」じゃないですか(皮肉)。


>大正天皇の小ネタ
サラマンサさんの書き込みで思い出した、とある座談会で丸谷才一がしていた話。

國学院大学教員室にて
老先生A「大正天皇の書はここ何代かのうちでいちばんいい」
老先生B「いや、歌も非常にいい、書よりは少し落ちるかもしれないが」
丸谷才一「しかし、巷間伝えられるところによると、あの方はちと問題があったという話ですが」
菊池武一「いや、丸谷君、うんと優秀な人間がああいうつまらない商売をさせられれば、おかしくなるのはあたりまえじゃないか」(笑)

菊池武一というのは戦前から活躍していた英文学者で、ポーやドイルの翻訳があるようです。



#10318 
水師提督 2016/07/15 05:56
天皇親政主義?

退位問題は、早くも雲行きが怪しくなってきました。

所謂「皇国史観」は、親政を理想として、院政の制度をネガティブに捉えており、
後三条天皇の譲位について、院政を考えてのものか否かをめぐる論争において、
「後三条天皇のような名君が、院政を考えるはずがない」という凄い論理が提示されたこともあります。

象徴天皇制のもとで、親政という言葉は不適当かもしれませんが、
保守界隈においては、天皇は生涯現役であるべき、という考えが現在も存在しており、
退位を歓迎していないという解釈はうがち過ぎでしょうか?



#10317 
つね 2016/07/14 03:23
平成の光文事件?

タイトルは思いつかなかったので無理やりです。

>管理人さん
レスありがとうございます。なるほど、基本は条項ずつが前提でしたか。目立つのが全体の草案なので勘違いしてました。まあそれが自然ですね。でも全体案を出されたら「第41条だけOK」みたいな投票はできなさそう。

>退位ニュース
なにやらややこしい話になってきました。私もNHKはよほどの確信あっての報道だと思います。宮内庁次長がハブられているとすると整合性が取れますか。もうかなりのご高齢だし、無理はしてほしくないところです。御意向が本当だとして摂政案にならないのは、摂政が「天皇が、精神若しくは身体の重患又は重大な事故により、国事に関する行為をみずからすることができないとき」(+成年に達しないとき)に置かれるものなので、違うということでしょう。



#10316 
サラマンサ 2016/07/13 23:51
皇室の話題はネタが尽きない

 書けば書くほどネタが湧いてくるのが皇室の話題。これで最後にします。
皇室で称号と待遇が問題になったのは大正天皇の生母、柳原愛子を女院とするかどうか以来ではないでしょうか。そのときは実現しませんでしたが待遇は皇族に准じたそうで。その時の議論の経過もきになります。



#10315 
サラマンサ 2016/07/13 23:27
連投ながら色々と

間違って二度書き込んでしまいました申し訳ありません。
 書き込んだ後で思いついたのですがこのまま今上が退位なさって太上天皇になられたとすると「平成」上皇と次代の天皇の「二所朝廷」となるかも。となると不吉です。制度的な明記も必要になるかもしれません。儀式も復活するのでしょうか「朝覲行幸」とか。
 また皇太子が即位なさるとして次の皇太子には秋篠宮さまが立てられるのでしょうがこの場合宮家の当主のまま皇太子となるのか、それとも悠仁さまが継承するのか。光格天皇の時は養子となってから即位しましたが現行ではどうなるのでしょうかね。悠仁さまが成人なさっていれば問題ないのですが。それとも内親王方が担当されるのでしょうか。
 やはり親王復帰はむずかしいですかね。まあ違和感バリバリだとは思います。



#10313 
徹夜城(仕事に出る直前の臨時ニュースにビックリした管理人) 2016/07/13 23:00
叡慮?が史点ネタ

 陛下自ら史点ネタ投下だなぁ、などと「生前退位の御意向」との臨時ニュースを見て思っちゃいましたよ(笑)。それにしてもNHK、わざわざ7時のニュースが始まる直前に速報打つとは。あれかな、ショックをやわらげる効果でも狙ったのか。
 ただこれ、あくまでNHKのみのスクープで、公式に表明されたわけではないんですよね。他のマスコミは半信半疑の体のような。普通に考えれば天下のNHK、しかも天皇本人ネタだからスクープはよほどの確信がないとやらんと思うのですけど。

 いろんなことが頭を駆け巡りましたが、次回「史点」のためにとっておきます。ただ一つ二つ書いておきますと、仮に生前退位が実現すると久々の「上皇」登場ということになります。そして一世一元制においてはめったにない前帝の生存中の元号変更になります。前例は清朝の乾隆帝の生前退位(在位期間が康熙帝を越えるのを遠慮して退位した)になるのかな。
 憲法にも既定のある「摂政」という手もあるはずなんですが、なぜあえて「退位」なのか。これ、中世なんかだとあれこれと想像がつくところもあるんですけど、現在ではねぇ…と思いつつも皇太子をめぐる保守系一部の議論を思い起こすと何やら継承確定のためという気もしてきます。そこらへん、皇太子殿下は日本中世史が御専門(水運専門とはいえ)なのでよけいにわかるところもあるかと。


>つねさん
 憲法改正論議といえば、前回の僕の書き込みで「自民党は参院で単独過半数に届かなかった」と書きましたが、今日になって無所属議員が入党したため一応27年ぶり単独過半数をとったんだそうです。それでも公明党の票に大いに助けられて、という面は否めませんからそう状況は変わらないんでしょうね。

 憲法改正について憲法自身はその手続きを定めているものの、そもそも一部にあるような「全部総とっかえ」は想定外では、という意見はあります。普通に考えればそれが妥当と思うんですが、一応今の憲法も明治憲法の改正という形で成立してはいるんですよね。そういうこともあるからあえて一条一条なのか総とっかえありなのか書いていないんでしょう。
 ですが一時に比べると改憲論者の間でも「総とっかえ説」は下火のようにも感じます。そりゃあの自民党の改憲案じゃまるごと飲めるとは思えませんし。96条改正案も無理とみられるようになってきたみたいですし、それ以前にあった憲法成立過程に難癖着けて全部なしにするという暴論もさすがに持ち出さなくなってきました。かえって現実的になってくると…ということなのかな。


>サラマンサさん
 書き込みの直前に念のため伝言板を覗いたら書き込みを拝読、入れ違いにならずにすみました。
 そうですねぇ、皇室典範がそのまんまである限りは「上皇」と決めるわけにもいきませんか。しかし「親王」というのもやはりどうか、とは思っちゃいますね。そもそも想定外の事態なんでしょうけど、そこは皇室典範を改正することで処理はできますね。ただそれこそ女性宮家問題なんかもあるんで変えること自体をいやがる声もありそう。
 読んでるうちに思い出しましたが、そういや前の教皇が史上まれな生前譲位だったんでした。



#10312 
サラマンサ 2016/07/13 22:48
退位も気になるが単位数も気になる今日この頃

「今上退位の意向」というニュースが流れました。方々で皇室典範や憲法の改正と絡めて色々と話題を呼んでいます。
 ところでもし退位なさるとしてそのあとの待遇はどうなるかという問題ですが、どうも天皇が退位した後は太上天皇になるというのが皆さん大前提のようです。そのため上皇の権限の明記のない憲法を改正する必要があるかないかという議論も見られます。
 しかし現行制度で生前退位が可能かどうかは措くとしても称号に関しては皇室典範第六条の「嫡出の皇子及び嫡男系嫡出の皇孫は、男を親王、女を内親王とし、三世以下の嫡男系嫡出の子孫は、男を王、女を女王とする」とあることからすると「親王」にお戻りいただくのが現行法を変えずにすっきりすると私は思うのです。
 海外の事例ですとオランダのベアトリクス前女王は退位後は王女、イギリスのエドワード8世はウィンザー公、ベルギーのアルベール2世がそのまま国王、ベネディクト16世が名誉教皇、スペインのカルロス国王はちょっとわかりませんがまあバラエティーに富んでいるのでどれを参考にするか難しそうです。
 さて憲法改正はよく問題になるますが考えてみると欧米諸国は憲法的な宣言や法律が複数存在する場合があります。成分法典としての憲法はその中の具体的な内容を規定するといったもので、日本や同様に成分法典のみが憲法として機能している(一応自然法や慣習法も法源としてかんがえられますが)国は改正自体が憲法の原理と摩擦を引き起こすように思えます。



#10311 
つね 2016/07/13 19:13
改憲論議

とは言っても、イデオロギーに関わる部分は今後の課題として議論していけばいいと思います。個人的には、憲法の条文ごとに変えるかどうか決められればいいと思うのですが。今のように、全体を変えるかどうかだと、ある条項は変えるのに賛成だけど、別の条項は反対だということになります。映画「リンカーン」でも1条項だけの改憲がテーマになっていたから、技術的に不可能というわけではないはずですが。もしかしたら今の条文でもそういう解釈ができるのかな。

そういえば、大陸とイギリスの話ですが、成文法と慣習法、合理論と経験論というようにそもそも「ものの考え方」からして違うのだから一つになるのは無理だった、という議論も見ました。それなら現状のEUの中での特別ポジションでもいいのでは、と思います。当事者は飲み込まれていく感があったのかもしれませんが。



#10310 
黒駒 2016/07/12 23:36
「歴史」漫画ではないのですが

私は荒川弘『鋼の錬金術師』はファンタジーですが「歴史」のみならずいろんな教養のエッセンスが入っているなと思いましたね。情報をそのまま入れるのではなくて、ファンタジーに世界の材料にしている感じです。

荒川さんという方は三国志マニアでもあるらしいですし、どうも三国志の英雄のイメージが、キャラの造形に寄与している印象もあります。単行本についてるおまけによれば、ミリタリーに関する文献であるとか、かなり作品を作るにおいて資料を集めているようです。出来た漫画はファンタジーですから、一見どこに何が使われているのかわからないのですが。

「鋼の錬金術師」中盤に「イシュヴァール戦役」という作品世界内の戦争が描かれるのですが、荒川さんはこのパートを描くにあたり、戦場のリアリティを描くため存命の日本兵の方に取材したと発言されていて、なるほどこういう純粋なフィクションを描くにおいても、作家は想像力に頼るのではなくて相当に資料を集めるのだなと思いました。

「歴史」は具体的な情報ですから、大河ドラマと同じでかなり読者(視聴者)のリテラシーに依存しますよね。興味のある子は中学生でも自分で調べちゃうでしょうけど、基本的に義務教育レベルの情報以上のことを盛り込むのは難しいのかなと思います。

それよりは、「ハガレン」のほうに「歴史」の情報を一度咀嚼して、別の世界におきかえて見せるほうが少年読者の心はつかみやすいのかなぁなどと考えます。



#10309 
通行人 2016/07/12 12:19
こちらも感情的になりました。

私も感情的になり言動がきつくなりました。提督さんに私からも謝罪いたします。すみません。



#10308 
徹夜城(南北朝とか倭寇ネタの漫画を描いてみたいとは長年思っている管理人) 2016/07/12 12:18
歴史漫画談義

 少年ジャンプの漫画の話題が続きましたが、改めて思うのがジャンプの漫画は「終わりが全うできない」ということですね。人気が出なかったものはもちろんですが、人気が出ると作者の意向を越えて延々と続けさせられた挙句いきなり編集方針の変更でいきなり打ち切りにされたりする。一世を風靡した人気作品でも「どういうふうに完結完したっけ?」と言われてしまう作品も実に多い。まぁいったん「完結」しても続編とか外伝とか同じ世界観とかいった作品群が多く出ちゃうせいでもありますけど。

 ジャンプに限ったことではないのでしょうけど、そういう週刊少年誌の業界なので「歴史もの」というジャンル者かなり難しい。広義で歴史物といえそうなので「るろうに剣心」のようなヒット作もあるといえばありますけど…やはり青年誌以上ということになりますかね。
 最近は青年誌以上では歴史物漫画が結構多くなってる印象もあります。日本史世界史問わず、時代もよく見れば必ずしも人気時代に偏ってはいない。あるていど長く腰をすえた執筆態勢でないと難しいですし、連載ものということで史実をなぞるよりも毎回なんらかの「ヒキ」を作るといった工夫も必要になります。長期連載になってる歴史漫画の数々には読んでいて作者のみなさんの工夫と忍耐力に感嘆する思いもします。

 少年誌に話を戻すと、週刊誌ではなく月刊誌だと腰を据えた態勢が取れるようで、沢田ひろふみさんの「山賊王」「遮那王義経」なんかはよく完走したものだと思うばかり。「マンガで南北朝!」コーナーでも書いてますが、「山賊王」は一般にもなじみのうすい南北朝(正確には鎌倉末期ですが)を扱い、結構史実にしっかりのっとりつつも少年漫画的熱血&難関クリア展開で読ませてしまうが素晴らしい。また編集部も余裕があるんだろうなぁ、と思うところもありました。
 南北朝マンガでは「乱TWINS」に連載された「劇画私本太平記」が打ち切りにあってしまった残念な例があります。スーパ^ジャンプの「ナギ戦記」は「山賊王」に似た線を青年誌で狙いつつ読者がついてこれないうちに路線も変わって打ち切られちゃいました。

 僕も南北朝なり後期倭寇なりで長編マンガを書いてみたいなぁとは思ってるんですが、商業ベースにはとても乗りそうにないなぁ、とは思ってます。雑誌連載形式みたいのは厳しいだろうから一気に読めるような書下ろし単行本体制の方がいいんでしょうけど、それはそれで手間がかかるし(汗)。
 南北朝にしても後期倭寇にしても本気でやるとなると、それこそ「三国志」漫画みたいなスケールになっちゃうからなぁ…


>憲法論議
 改憲に前向きな勢力が参議院の3分の2をとったということで改憲をめぐる論議があちこちで出ています。憲法ができてちょうど70年ということで一つの節目ではあるでしょう。
 ですが今度の選挙で自民党は結局単独過半数はとれず(とれたら実に27年ぶりだった)公明党との一蓮托生状態は当分切れない。そして公明党は「改憲に前向き」といっても自民党の保守派の改憲案とはまず話が合いそうにない。維新にしても自治拡大の改憲が一応目的のはずで、これも広く認められるかは怪しい。3分の2とひとくくりにはできないのが実態です。まぁ安倍さんとしてはだからむしろ民進党の改憲派に秋波を送ってるわけですが。

 あと、僕の身近にもいたのですけど、意外と改憲手続きが分かってない人も多い。衆参両院それぞれの総議員の3分の2以上の賛成で改憲発議ができますが、中身も決めずに発議して国民投票するんだと思ってる人が実際にいまして。当然ですが国会でどこの条文をどう変えるのか、あるいはまるごと条文を変えるのかを決めて発議するわけです。その過程はそう簡単ではなく、だから自民党の保守改憲派でも非常時の国会議員任期延長とか、比較的楽そうな話からやってみるか、なんて言ってるわけで。いきなり「本丸」の三原則に手をつけたら、世論調査で見る限りまず国民投票で通りません。安倍さんだって百も承知なはず。
 それと、改憲というと何かと第9条の話になって、戦争がどうの徴兵性がどうのと騒ぐ人が多いのですが、自民党改憲案の危険性はむしろ基本的人権の尊重の方だと警戒したほうがいいかと。頑固な保守層の間では戦後の日本は「自由すぎる」と不満をつのらせていて、自民党案でも「秩序」がやたらに強調されてます。「公共の福祉」という言葉をとにかく「社会秩序」に変えたいのだ、という意図が強く感じられるんです。一部からは明治憲法を通り越して江戸時代に戻る気か、なんて揶揄する声もあるほどで。そういうのの推進者に「江戸しぐさ」信者がいたりするのは偶然ではないような。


>この伝言板に書き込む方々へ
 このところ、どうもケンカ腰に書く人がいるために荒れ気味なのが管理人として大いに残念なところ。このサイト全体を見るわけではなく伝言板だけ見てる方が潜在的に結構多いというのは分かって来たんですが、いささか協調性を欠くような、感情的に書き込む人が最近目立つように思います。
 昨日から今朝にかけての一連の書き込みを見てると、僕には「通行人」さんの独り相撲にしか見えないです。「通行人」さんの最初の書き込みが「保守的」とはこれっぽっちも思いませんでしたし、「水師提督」さんのレスだって別にそれへの批判ではないはず。以前の罵倒書き込みのケースを引き合いに出されてますが、僕の読む限り今回は全然ケースが違う。それで「この板は…」とまたやられてはかないません。
 僕も心掛けていることですが、誰かへのレスを書く場合はその前に二度、三度と読み返しましょう。突発的な感情で書き込むとたいてい誤読をしてるものだ、というくらいに。それとどんなにいろいろ思いがあろうと冷静な、紳士的な書き込みをお願いします。
 それと何度も書き込む方は「通りすがり」「通行人」といった不特定なハンドル名はなるべく避けていただきたい。書き込んでいる人の同一性が怪しくなるだけでなく、書き捨ての立ち去りで議論には応じない姿勢と見れなくもない(ただ僕はログ解析ができますので、そういう書き込みの人がほぼ確実に何度も様子を見に来るのは分かってます)。
 それと、タイトルの大文字のところに感情的な煽り文句だけを書き捨てていくケースも目立ちます。この伝言板の欠点でうっかり送信でタイトルのみになっちゃうケースは少なくないですが、明らかにそれと意図してるケースが最近多い。明白な罵倒に見えたものは極力消してますが、これも議論する気がないとしか思えません。
 この伝言板は誰にでも開放されていますが、それだけにそこに書き込むからにはそこでの「公共の福祉」を意識していただきたい。2chですら「ここはお前の日記帳じゃない」というフレーズが見られますが、「公共の福祉」に反するような言動には管理人として「俺が憲法だ」と乗り出させていただきますので(笑)。



#10307 
水師提督 2016/07/12 08:57
陳謝します

お気を悪くされたのであれば、お詫び申し上げます。

当方は、安倍政権が戦争を望んでいるとしても、それは大日本帝国のようなナチスばりのものではなく、むしろ国際秩序の保全を名目に、対テロ戦争や中国包囲網を進めているのだろう、という意味で書き込んだつもりです。
通行人さんを叩こうという意図はまったくありません。安倍政権の言説が「寝言」の類であるという思いはむしろ同感です。

もちろん、不愉快な印象を与えてしまったのは、当方の不徳によるものです。
申し訳ありません。



#10306 
通行人 2016/07/12 05:37
私は選挙も共産党に入れた人間ですが、

マエマエカラ思うていたのですが、少し保守的に見える言動をすると、直ぐに叩こうとする気配がこの板にはありもせんか?
別に右でも左でも、中小企業の経営者である私には、私と社員が安心して暮らせる社会であってくれたならば、どっちでも良いのですよ。
過去ログを読んでいて、右翼のヘイトの犠牲になったコックさんが、バリバリの左派の方に罵詈雑言を浴びせられて、徹夜城さんが宥めて納得したのに、以後は投稿をしてませんね。
過去のtroubleを観るに、そういう気配が感じられますわ、ならば「保守的に見える意見は御免」と堂々と表記したらいかがですか?




#10305 
通行人 2016/07/12 05:21
フランス観てよ

フランスは言語学者である従兄弟が言ってますが、基本ワードが鋤だの鍬だのが主流を占める国で、伝統的な農業国家。
でも、リヨンやパリ奈土大都市の近郊に原発を置く原発大国です。
これは植民地に投資したUKと比べて、ハイリスク・バイオマスの「高利貸し国家」を歩み、ドイツの軍事力と工業力に翻弄された歴史の反省なのでは?
現にミサイル(エグゾセ?)から麦(パン)まで自給する国です。
原発を大都市の近郊に置いてまで設営する背景には、アメリカの庭である中東などよりも、産出国に偏りがないからでないでしょうか?
エネルギーを自給できれば、別に他国がモメテようと関わらずにいられます。
狙ってくる国を黙らすだけの防御力があれば。そしてエネルギーは農業にも漁業にも必須であり、自給できるに限ります。別に世界征服して欲しいなどと思いませんが。それが何か?



#10304 
通行人 2016/07/12 05:09
私は基本を押さえろ言ってるだけで、何処かと戦争したいなどと言ってませんが!





#10303 
水師提督 2016/07/12 00:19
どこと戦争をするのか

現政権が「戦争できる国家」を目指しているとしても、別に世界征服を考えているわけではなく、基本的に相手は@イスラム・テロとA中国(及び北朝鮮)でありましょう。

この点で肝要となるのは、アメリカとの連携強化、ロシアや東南アジア諸国の取り込みといったところであり、現政権の戦略はいちおう基本をおさえている、とは言えるのかもしれません。
もともと、北朝鮮がそうだったように、完全な自給自足体制というのは非現実的であり、むしろエネルギーの安定的確保を維持する戦略として、対テロ戦争への協力や、中国の封じ込めを志向しているように感じます。

なお、こんなことを書いてはいますが、当方個人の信条としては、憲法改正・対テロ戦争・対中国強硬路線のいずれも、まったく反対であります。



#10302 
通行人 2016/07/11 05:26
寝言は寝て言え

参院選の一つのエポックが「憲法改正」でしたね。
まぁ確かに今の世界は日本は。例え他国の侵略をされても即応できません。
それは確かだと思います。
しかし…人並みな交戦する権利を法的に担保されても、「戦争できる国家」になるんですかね?
ぶっちゃけ、そういう事を果たしたいのならば、その前にエネルギー自給ができる国になるべきでは?
先の大戦で負けたのは、つまるところ燃料を自給が出来ないからでしょ?
空母も戦闘機も燃料がなければただのスクラップです。
それで平気で開戦した政治家にも軍人にもヘドが出る。

これは食糧の調達、生産も同じでして。
開業の為に遠洋漁業に参加した事のある小生には断言が出来ます。
エネルギーがなければ、魚を冷凍保存できないし、遠洋で漁業をできません!
それは実は農業も同じ事なんですね。
エネルギーと等価交換で成されるのが現代の「食糧問題」であります。

IHIが藻類の増殖によるバイオマスの実験に成功しています。東京都の広さの藻類繁殖プールを作れば、日本のエネルギーを自給が出来ると言ってます。
安部総理も、国防軍とか喚くのならば、
こういう事に税金を注ぎ込んで、エネルギー問題を解決してから言えよ!
かように思います。





#10301 
バラージ 2016/07/10 01:18
80年代は熱心なジャンプ読者でした

 おお! 『メタルK』を覚えてる方がいらっしゃいましたか! すいません、あくまで歴史ネタと絡めた部分に重点を置いたんで、詳しい説明は省略しちゃったんですよね(笑)。その第1話のラストシーンは僕も印象に残ってますよ。第2話の悪役美女が主人公のサイボーグ美少女に向けて撃った散弾ライフルの跳弾を顔全体に受けて死ぬシーンとかね。

 僕は80年代前半〜中盤あたりは週刊少年ジャンプを毎週読んでたんですが、終盤ごろから徐々に読む漫画が減っていき、90年代に入るころにはほぼ読まなくなりました。まあ卒業したわけですね。
 当時の(今もかもしれないけど)ジャンプの方針は人気がある限り連載を続けさせ、人気がなくなったら容赦なく打ち切りというもので、そのためほとんどの人気漫画がつまらなくなって終わるという形だったため、実は最後まで読み通した漫画って意外と少ないんですよね。当時夢中になって読んだ漫画でも、『キン肉マン』『キャプテン翼』『魁!男塾』『ついでにとんちんかん』あたりはどう終わったか知らなかったりしますし、『ジョジョの奇妙な冒険』も第3部までは読みましたが第4部以降は読んでません。前記の『キャッツ・アイ』『風魔の小次郎』『聖闘士星矢』はコミックスを全巻買いましたが『小次郎』『星矢』はやはりつまらなくなっての打ち切りでしたし、『ブラック・エンジェルズ』『北斗の拳』『シティーハンター』なんかも最後までは読んでますがやはり前2つはつまらなくなって打ち切り。こうしてみると最後まで『キャッツ・アイ』『シティーハンター』の質をある程度維持した北条司は特別だったのかもしれません。やはり両作品ともジャンプ漫画にしてはやや大人向けの作品だったように思いますが。そういや一番好きな『キャッツ・アイ』も美女が主人公だなあ。
 『天地を喰らう』『赤龍王』も最後まで読んでますが、『花の慶次』のころは徐々に読まなくなってきた時期で、『影武者徳川家康』はほとんど読んでませんね。

>核と冷戦の時代
 確かにあの時代の空気は、今となってはあの時代を知らない若い人にはわかりにくいですよね。映画板のほうでも『マッドマックス』の感想の時に書きましたが、「核戦争で文明社会が崩壊した世界というのは冷戦時代の20世紀後半的近未来像」なんですよね。ノストラダムスが流行ったのなんかにも同じ背景があるでしょう。

>新田さん
 新田さんご自身が義貞の末裔という話についてどう思ってるのかとか、どういう系譜なのかとかは、記事では一切触れてませんでした。まあ、それがテーマでは全然ありませんから当然ですが(笑)。ご職業はジャーナリスト兼ドキュメンタリー映画監督のようで、『アトムとピース』は「キネマ旬報」でも紹介されてましたね。



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