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#1500 
なな 2001/05/01 23:48
その他

ほんとは映画伝言板に書くべきネタなんですが、歴史映画なのでどうかご容赦を。
4月22日に名古屋市博物館で「第7回シネマコリア上映会」という催しがあり、韓国映画「5月 〜夢の国〜」(Oh! My Land of Dreams)を見ました。映画は1988年の制作で、80年5月に起きた光州事件がテーマです。
「韓国では上映中止勧告にもかかわらず自主上映で延べ30万人の観客を動員したといわれる」。
金大中大統領の”太陽政策”により、韓国映画界も「シュリ」や「JSA」のように南北問題すらも扱えるようになりましたが、一方で「全斗喚を追放しろ!」なるセリフがあるこの映画はいまだ上映禁止なのだそうです。本国ではゲリラ的にしか上映できないため、当日はわざわざこの稀少な映画を見るためだけにソウルから名古屋にやって来た人もいました。
映画はなんのケレンミもなく、ひねりもなく、非常に分かりやすい佳作だったと思います。光州事件については漠然とした知識はありましたが、同時期の日本となんら変わらない服や髪型をした登場人物が市街で銃をかまえ、実弾が飛び交う映像にたいへんショックを受けました…。
余談ですが、日韓カップルの日本人で、その両親から「韓国は内戦やデモが多い危険な国」だと反対される人がままあるんですね。親世代の韓国観はこの時代の情報のままで止まっているのかもしれないと思いました。

ワイドショーのネタでもひとつ。
市街地を流れる河川にワニ出現?…なんと私の家のすぐ近くだったんです! 笑いましたね。 



#1499 
なな 2001/05/01 23:47
買いました。

新総理・新内閣の話題で盛り上がってるところ失礼します。
>徹夜城さん
こちらにはじめてお邪魔してから早くも一年がたつのですね…。
「倭寇と日麗関係史」(李領・東京大学出版会)という、前期倭寇についての本をお読みになっていらっしゃいます?
この本を知ったのは去年の6月頃だったと思いますが、その時はすでに呼子丈太朗氏の本で拙作(アキバツくん)の構想ができあがってしまっており、それにこの本が(短編小説を書くには)あまりに専門的で難解だったために参考にはしませんでした。
この本は1999年11月が初版の新しいもので、田中健夫氏や村井章介氏の説を批判検証したものです。著者が韓国人研究者である場合、対象年代が(日韓史の)古代や中世であろうとも、やたら近代以降の民族観や国家観を持ち込みたがる傾向があると感じていました。この本の著者もそうかもしれないと思い、内容を鵜呑みにしないよう警戒しつつ読みましたが、なかなかに冷徹な研究姿勢を貫いていると、かえって感心してしまいました。おかげで拙作の構想が根底から覆されてしまいました。それでも賛成しかねる点もあり、なんとか田中氏や村井氏の説との中間点で物語の設定を作り直せないか思案しているところです。
もしお読みでなければ、ぜひご覧になってみてください。前期倭寇の研究書ということで、2月に中西さんにもおすすめしたのですが…結局読了されたのかしら?(^^;)
あ、それとぜひ倭寇研究本としてリストに加えていただけませんか? けして一般読者が取っつきやすいような本ではありませんが、これ一冊で前期倭寇はすべてカバーされています。
 



#1497 
調久 2001/05/01 17:23
追啓

すんません。署名し忘れました。前の電信元は「調久」でした。



#1496 
2001/05/01 17:21
訂正

先に送った電信文に訂正を要する個所が2個所ありましたので、訂正いたします。
:「小渕前首相」(誤);「小渕元首相」(正)
モリリンを無視するつもりじゃなかったけど、ついつい前の首相は小渕のような気がしてこう書いてしまいます。そういや、沖縄に小渕氏の銅像が建って、その開幕式に出席した橋本元首相が、「小渕さんが生きていれば、今なお首相に在職していたはず」と涙ながら?に語ったとか。「小渕さえ生きてりゃ、オレはこんな恥を晒すこともなかったのに」というのが本音でしょうか? それにしても、聞きようによっては、森はんに対する橋本派の怨念を垣間見るような発言で、ちょっとどっきりしました。
:「やめなさい やりすぎじゃない 小泉さん」(改訂前)
「やめなさい やめてください 小泉さん」(改訂後)
語呂がいいので、後のほうに直します。しかし、国民が「やめてえ」と頼むことには、ウチテシヤマン、ケンポウカイセイ につっぱしってるかも。



#1495 
調久 2001/05/01 10:19
吉と出るか凶と出るか

、わからないっていうのが実感でしょか。やはり高支持率で出発して後で国民を落胆せしめた細川元首相の二の舞か? あるいは稀に見る低支持率で出発したのに、普通のオッサン的風貌が安心感を与えた結果、国旗国家法などなどをレッツゴーせしめた小渕前首相の再来か? 小渕と小泉はぜんぜん似てないみたいだけど、与える一般的イメージだけをもって、国民を安心させたり許したりせしめる変な力がある点、どうもクセモノのような気がします。橋本や森は、その風貌だけで何をやっても「許されざる者」でしたからね。昔、朝日新聞の川柳欄に出た傑作に、「ニッポンが小渕にはまって さあ大変」「やるじゃない やりすぎじゃない 小渕さん」っつーのがありましたが、うかうかと小泉さんにはまって日本はほんとにダイジョーブなんでしょうか? しかも直情径行タイプだから、人の話ききそうになさそうだしなあ。みんなそのころになって「やめなさい やりすぎじゃない 小泉さん」って言っても、手後れになりそうな気がしてなりません。ほんと、この選択でよかったのかい?



#1494 
がおがお 2001/05/01 02:02
80%

朝日の筒井康隆のコラムで、
「新首相にとりあえず期待するのは、当然ではないか?なにもしないうちにだめだとみるのはおかしい」
という内容のものがあり、ファンということもあり、とりあえず賛成しています。
マスコミの散髪話題でもりあがるのも、どうかとはおもいますが。

これから何ができるかは確かに疑問です。
後世の小泉評価は、「自民党政治の延命をした」で終わる可能性はありますね。

まあ、失言しやすそうな人が揃っているので、
マスコミが待っているという感もありますが。

それにしても、小泉さんが首相になってマスコミも困っているのでは、というのが僕の感想です。本当は、橋本が首相になって、
「政治はだめだ!」
で、やりたかったんじゃないかな、と。

http://www5b.biglobe.ne.jp/~gaokou/top.htm


#1493 
おやかた 2001/04/30 10:54
冷水を・・

かぶったような気分です。皆さんの書き込みを読むと。
私も、「支持する」って言っちゃいそうだなあと思ってましたので。
でも、冷静に考えたら怪しいことだし、何もやってないうちから。
イメージだけなんですよね。で、失策したら叩くという繰り返しなのか。
ワイドショーだけで判断するおばさま方が有権者の何割かを占めてて
(そこに対象を絞ったのは賢いのでしょうが)、それで国の行方を決めて良いわけは
ないはずなのに。何年か前、「橋龍が格好いいから」と自民党にいれたおばさん達が、
彼を選んだがために経済失政のとばっちりを受けたことに気付いていないように。
田原氏の言葉、真理かも。結局自民党を延命させて、喜ばせてるんですよね。
国民が。
私も、予備選見てるときは結構わくわくしていて、地元の保守県が小泉氏を選出したときは
「やるじゃん」と思ったのです。久米氏はじめ何人かが「国民が地方ばらまきの政策を
拒否した結果だ」というようなことをいっていて、私も良い感じだなと思ってました。
でも、結局は国全体が浮かれてるだけで、この国の本質はなにも変っていないのかも
とやっと冷静になりはじめています。
せめて自分は自重しておこうと思います。



#1492 
五番街 2001/04/30 04:34
RE:危うさばかり

徹夜城さんと同様に、というか、一体これはなんじゃあー、というのが直接的に感じたことで、ふと、第一次世界大戦で打ちのめされたドイツにヒトラーが現れて、圧倒的な国民の支持を獲得したことを連想してしまいました。ただし、ヒトラーの場合は、経済政策が成功して、ドイツをよみがえらせたことも人気の原因だったのですが、小泉さんの場合は実績なにもないのに、こういう状態ですから、ひょっとしたら、かつての光ゲンジだとかSNAPの追っかけ人気のようなもんだなあ、日本のバブルってのは、こういう国民全体の意識が極端に一方に向いてしまう気質が生み出したもんじゃないだろうか、と考えてしまいます。

田中外務大臣についてですが、彼女の父親の角栄が、日中関係を回復した実績があるということは良く知られていますが、今回の「つくる会」の教科書に対する反発も、そのあたりが原因というように捉える見方もあるようですね。

何かの本で読んだ記憶では、角栄は一等兵(あるいは二等兵)として従軍し、そこで嫌なことを一杯体験したので、有力政治家になってからも、その考え方が続いていた、というそうです。どの程度信憑性があるのかは分かりませんが、こうしたハト派的思想が娘さんにも受け継がれて、今回の発言になったのかどうかが、興味があるところです。



#1491 
徹夜城(少々背筋が寒くなった管理人) 2001/04/30 00:53
なんだか怖くなってきましたね。

小泉内閣の支持率、78%〜88%。もちろん史上最高。

まだなんにもしてないのに、単純だなぁと呆れてます。いま執筆中の「史点」にも書いていることなんですが(以下の話は次回「史点」といささかダブります)、森内閣の支持と不支持をひっくり返しただけじゃないですか。僕も「期待」する部分はありますけど、これほどの数字が出ると危うさばかりが感じられます。
高支持率は予想していましたけど、8割から9割となるとかなり怖いです。参院選での自民党の圧勝も予想されだしてます。そりゃ民主党もイマイチはっきりしないところですけど、自民党自体の本質はほとんど変わってないのに、単純に「小泉だから」で勝たしちゃっていいんかいな、と思うところ。ジリ貧を続けていた自民党、これで相当延命しちゃうかもしれません。それも「解党的出直し」なんて無しで。

幹事長になったYKKの一角・山崎拓氏が改憲試案を自著で出したようですが、新聞サイトで見て予想以上で怖くなりましたね。軍隊保持、自衛権行使(もちろん集団的、の方)の明記は予想してましたけど、「国民の義務」に「国家の安全に寄与する義務」というのが入っているのには背筋が寒くなりました。それってどう考えても徴兵制しか想像できませんが。
「憲法・法律を順守する義務」なんてのをわざわざ書いているのも気になります。従来の「9条」の条文をほとんどそのままで「自衛権を行使する場合を除き、国権の発動たる戦争と武力による威嚇または武力の行使は永久にこれを放棄する」ってのも文脈が変ですし。歴史上、「侵略」と自分から明言してやった戦争はありません。

異様な「小泉人気」を背景に衆参同日選やって一気に多数議席確保、という話もチラチラしてきました。どうも小泉勝利でかえってキナ臭い空気を感じてしまってます。
「小泉勝利」確定前に書かれたと思うんですが、田原聡一郎さんが週刊誌で「橋本が勝った方が自民党が惨敗して政界再編、改革が進むかも」と書いていましたが、今になってみるとしみじみ良く分かるような。



#1490 
アール・ケイ 2001/04/29 22:06
じゅんいちろーサンは横須賀のひと

主義主張は違っても、ここは応援せねばなるまい。
と思わせてしまうのが、この方の美徳という奴でしょうか。
私も、いま世論調査の電話がかかってきて「小泉内閣を支持しますか?」とオペレーターに聞かれたら、イエスと答えてしまうと思います。
これって、ひょっとしてとても怖いことかもしれませんねー。
後ろに大勲位が控えているとこなんざ、きな臭くて仕方ないし(いい加減、「×ね」とは云いませんが引退して欲しい)、名前の通り純粋なところが後々災いしなければいいのですけど。

そのうち、絶対、不純一郎ってどっかのマスコミが書くでしょうねえ。

河野一郎→河野洋平→河野太郎、という流れでしたっけ。あと二郎とか洋太郎とか親戚にいそうですな(笑)。太郎といえば、麻生さんとこですが、やはり“茂”太郎とか茂一とかいるのかなあ…。

あ、そうそう。韓国の方の心理についてお答え戴きありがとうございました。明治時代(日本)の小説に、秀吉が朝鮮、明どころかインド、ヨーロッパと攻め上がり、ついには宇宙を支配しようとするという荒唐無稽なハナシがありますが、韓国にはそういう英雄譚、伝説はあるのでしょうか?
そういえば、仕事で見た韓国のあるメーカーの組織図に、韓国の人なのに「秀吉」という方の名前がありました。年齢的に戦前生まれの方ではない筈。何故かなあ…?

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#1489 
Q世代 2001/04/27 09:14
田中真紀子氏

こんにちは。小泉内閣確定しましたね。

さて田中真紀子さんなんですが、今のところ「近所の口うるさいけど面白いおばちゃん」という側面しか見えないので、不安もあります。
ひょっとして「内輪でのこき下ろしやリップサービスが周りの人間にはすごく面白いんだけど、その延長として外側の人間にとっては放言としかいいようのないコメントが飛び出す」という、ある意味、森前首相と同類の人だったらどうしようという不安です。

田中さんは確信犯的に暴言を吐いているようなところがあって、「天然」の森さんとは違うよ、という考え方もできると思いますが、確信犯的行為も繰り返せばクセになる恐れがないとは言い切れないとも思うんですよね。

いやまあ不安がってるだけでも仕方がないんですが、何かあったときに「初めからそういう危惧は抱いていたよ」と言い出すのもアレなので、今のうちに吐露しておきます(^^)。

もちろんこの不安が杞憂に終われば、それは日本のために喜ばしいんですが、一方で当たったら当たったで(決定的なカタストロフを招かない限りは)面白いかなあと<不謹慎



#1488 
徹夜城(意外にワイドショー好みの管理人) 2001/04/27 00:30
ワイドショー的と言えば

>おやかたさん
ワイドショー的、といえば河野洋平→田中真紀子という外相リレーはすっごく因縁深いもんなんですよ。知る人ぞ知る、という奴で。
小泉さんの方も離婚して独身のまま首相になる最初の人でありますな。

それにしてもやっぱり「目玉」は「田中真紀子」だったということですね…
一昨日「史点」書いている時点で「田中外相」というのは一つの可能性として感じていました。「もしやれば大受けだな」という程度のものでしたが。受ける対象は一般大衆、そして中国です(案の定大歓迎しているようで)。やっぱ「角栄の娘」というのは大きいのですよ、あちらでは…。「慎太郎の息子」も入閣してますけどね(笑)。まぁこちらも政治的立場はだいぶ父親と違うらしいですが。
まぁお手並み拝見というところですが、日本の外相ってインパクトの弱い人が多かっただけに、真紀子さんはこの点に関しては期待できます(笑)。日米外相会談なんてやったら、あのパウエルさんと並ぶのかぁ…オルブライトさんで無かったのが惜しい(笑)。
外相というポストは財相と並んで「将来の首相候補」とも言われるポストです。あくまで噂ですが、外相ポストは真紀子さん自ら望んだ…との話もあります。ひょっとするとひょっとする…かもしれません。なんだかどっかのヒラリーさんみたいな話だな。

竹中平蔵さんが入閣してますが、まぁ良くは知らないけど堺屋太一氏よりはマシじゃないでしょうか(爆)。

さすがに加藤紘一入閣という声はなかったようですね。YKK揃い踏みじゃ露骨というもんですし、一応昨年の「乱」の主犯扱いですからね、もうしばらく干されそう。しかしなんだかんだ言って留任組も多いですし、割と党全体および連立相手に気を使ったなという印象もあります。ただ首相が主導権をとったのは確かなようで、この点は評価しても良いんじゃないかな。

ニューヨークタイムスが社説で一定の評価をしつつ「夏には退陣?」とか書いているそうで。参院選の結果如何かな。

ところで小泉さんは第87代総理大臣となるワケなんですが、首相になった「個人」としては何人目になるんだろう?などと首相指名シーンを見ていて思いました。数えるのが面倒なので、誰か数えて(笑)。



#1487 
おやかた 2001/04/26 23:13
小泉政権

なっちゃいましたね。
大げさに言えば、史上最も公選制に近い総理。
過度の期待はしてないけど、世論は判官びいきが好きだから、
橋本派、江藤・亀井派の対立とか見てると、小泉さんの味方
するんだろうな。でもそれも参院選までだとしたら・・空しい。
マスコミもあおってるし。ワイドショー的ですものね、扱いが。
勝てば、自民党全体がまた浮かれるだろうし、負ければ小泉氏が
更迭されて逆戻りするかもしれないし。野党だって政権取れないだろうし。
野党もこれから大変ですね。今までは与党批判してるだけだったから。
この機に、まともな政策論争やってくれーと思います。
期待してないけど。
真紀子女史の入閣は絶句。したたかな人ですね。
Nステで白鴎大の教授が「亀井さんは持論が国民に届かなかったていってるけど、
国民が共感しなかっただけです。亀井さん、声大きいんだから聞こえてますよ。」
といったこと、笑えましたです。



#1485 
徹夜城(今回の史点は骨が折れたと思う管理人) 2001/04/26 00:22
本日、小泉政権発足

…ちゅうことになりますね。一週間前でもちと予想しなかったなぁ。
自民党の歴史を振り返ってみても、「天下人」になる過程は人それぞれですね。なりたくてもなれない人がいっぱいいる一方で、ヒョッコリなってしまう人もいる。
この人のパターンはやや三木さんに似てるかな、などと思っていたら田中派→橋本派から党三役を採用しなかったという点は一致してるんです。ついでに言うと「靖国」もやったの三木さんなんですよね。

ま、首相就任祝い(?)ということで漫画で描かせていただきました。
「サリーちゃんのパパ」とか「ドクターマシリト(つまり現ジャンプ編集長がモデルですな)」などと言われてきたこのお方、橋本さんよりは漫画向きかも。

>調久さん
いやぁ…参った(^^)。面白かったです。山藤章二さんが「ブラックアングル」で年末にやるパロディみたい(笑)。
今にして思うと、「本命」と言われた野中さんが結局逃げちゃったのは、事前に「小泉現象」を予測していたのでは…(汗)。



#1484 
調久 2001/04/25 19:51
政変百人一首

三度目の正直にて小泉朝臣が終に関白となりました今日このごろ、つれづれなるままに歌を作ってみました。

*あまり期待させると後の落胆が恐い小泉の朝臣のために
「森枯れて あとは 古泉ばかりなり?」
*名折れとなりし源三位入道橋龍を詠みて
「埋もれ木の 橋本君では 勝てまいに 身のなる果てぞ 哀れなりける」
*恩を売って政調会長留任のはずたった静香の臣のために
「このたびは 取るものは取りますよ カメハメ派 森派の錦 亀のまにまに」
*仲間に入れてもらった吉田茂の孫君を詠みて
「これやこの 浮くも沈むも 関係ない 知るも知らぬも 大磯の孫」




#1483 
徹夜城(練習中の次期首相の顔を変更した?管理人) 2001/04/22 00:31
小泉首相?

昨年の「加藤の乱」の前例もありますからね、土壇場まで気が抜けませんけど…
どうも予備選の途中経過を見て流れが一気に「変人小泉」に傾きつつあります。うーむ。
予備選での小泉有利は予測できましたが、勢いは予想以上だったようで。橋本派も徹底抗戦という手もあるんですが、ここで下手に構えると危ない…ってな思惑があるでしょう。
できれば次の「史点」のネタにしたいんで日曜日中にケリがついちゃうといいんですけどね(笑)。「「史点」のために総裁選やってんじゃねぇ!」と起こられますな。

ちなみに上のセリフはあさま山荘攻防戦の際に指揮官だった後藤田さんが、「突入」を催促するマスコミ陣に言ったというセリフをパロったものです。って解説してもつまんないな(^^;)。当時はビデオテープが高かったので中継しているTV局が長期化に悲鳴をあげていたのでした。

>ななさん
韓国人の「コンプレックス」については僕も思い当たるところはあります。ただ、それって「愛国心」が強い人にありがちなことでもあるんですよ。日本で最近妙に愛国心ぶちまける人達の発言とか見てるとどうしても「コンプレックス」とその裏返しとしての「強がり」が見え隠れします。

ところで韓国人が「強い指導者を求める」との話ですが、どうかなぁ。歴史的に見ると韓国人もやっぱり日本人と同様で基本はムラ社会的談合体質に思えます。「強い指導者願望」自体は日本でも最近出てますけど、それほど根強いとは思っていません。
よく言われることですが、遊牧民族にはその傾向があるとか言いますね。「求める」と言うより強い指導者が出てくると一致団結してしまい凄いエネルギーを発散するというもの。僕が読んだ「ケマル・パシャ伝」の作者はそんなことをケマル=アタチュルクについて書いてました。
ロシアなんかモロにそういう傾向があるような…やっぱり「モンゴル帝国の末裔」なんだろうか(^^;)。



#1482 
なな 2001/04/21 23:01
日本のIT革命はいまだ遠し

私の方こそ皆さんにレスをいただきながら返事が遅くなりまして、多謝多謝。
先日、インターネットで使った今月分の電話代を見、両方の目ン玉が飛び出し転がっていってしまいました。やっとこさ川から拾って戻り、洗ってはめ込んだところです。(T_T)

>五番街さん
直レスありがとうございます。
そういえば私、北斎ネタの続きを書きそびれてしまっていますね。実はあの後から推理・考証が急激に崩れていまして、やはりとても他人様に(しかもネット上で)お見せできるもんじゃあないナーと思い直しました。北斎についての小説や研究書を数々読んできましたが、どうも北斎には彼をネタにした書き手にタタリがあるらしい、とうすうす感じていました。そしたらなんと、拙作の脱稿十日前になって風邪でもないのに突如高い熱が出て四・五日寝込みました。今でも原因はまぁーったく、分かりません。北斎は90歳の晩年までとにかくパワフルに生きた人ですから、ひ弱な現代人ではなかなかその気力・体力と互角に渡り合えないんですね。それでどうにか作品を書き終える頃には意識が散漫、体力も消耗しており、事故や病気に遭いやすいのだと……こう解釈していますが。熱で貴重な知識をため込んだ脳細胞が死滅するんじゃないかと思いましたよ。
アジア諸国での日本人の振るまいですか……。知人の韓国人男性に日本人女性を紹介してほしいと頼まれ、ネットでいわゆる”出会い系”サイトを見てみました。「日本人女性に外国人男性を紹介するサイト」はないのに、「日本人男性に中国・韓国・東南アジアの女性を紹介するサイト」はいくつもありました。どうもね……これも「カネにものを言わせてる」図式を感じます。

>アール・ケイさん
彼と彼の友人(若い世代)を見ただけの感想なんですが、すごーく強い韓国民としての自尊心と、同時にすごーく強い外国コンプレックス(日本・アメリカ・中国への)の両方を感じます。
関係あるか分かりませんが、「強い指導者を求める」民族的特徴があると、何かの本で読みました。韓国でキリスト教が普及しているのも、北の個人崇拝も、根っこは同じなのかもしれないと思っています。



#1481 
徹夜城(このところ仕事始めで忙しい管理人) 2001/04/21 01:05
レス遅れまして…

えーと、読んではいたんですけどね、書く気力が失せていてレスが遅れました。疲れ切って夜遅く帰ってくる日が続いたもので…そうこうしているうちにタイミングを逸してしまったかな。

>ななさん
韓国人の反応はおおむね似たような感じではないでしょうか。僕自身は今度の件で韓国人とはまだ話してはいないんですけど…ともかく韓国の人にしてみればやはり過去の記憶と連動してイヤーな感触を持つのは当然だと思いますね。日本人だと「原爆肯定論」をアメリカ人がやるとカチンと来るところがありますよね。あれをもっと根深くしたような感じじゃないかと。
先日国会図書館に行っていたら韓国の国会議員が議員会館の前で抗議のハンストをやってました。アピールしたい気持ちはわからないではないんですけど、あんなひとけのないところでやるよりは新宿とか人出のあるところでやった方が…などと僕は思っちゃいましたけどね。日本の国会議員に呼びかけても反応はかえって鈍いでしょうし。

>五番街さん
東南アジアの話は僕も似たようなことを聞いたことがあります。札束で顔をはたくようなこともずいぶんしたようです。インドネシアとかとは賠償ビジネスもあっていろいろと余り感心できないような経緯はあったようですね。
近々「ムルデカ」という映画が公開されるんですが、「大東亜戦争」肯定論者には根底にアジア人蔑視の姿勢があるように感じちゃうんですよね。戦中でもあの辻政信なんかが現地の人達を「土人には期待はかけられぬ」などと言ってますし。だいたい日本政府は占領したインドネシアを独立させる気なんて更々なかったわけですし。
そういやぁ聞くところによると「プライド」の監督は今度は「アメリカによる押しつけ憲法」をテーマに映画を撮るそうで。はぁ…第三弾か。かつての東映の「二百三高地」「大日本帝国」は騒がれたものの今見るとかなりまともな内容でした。そう考えるとそういう意見が勢いを昔よりは増していると言えるかもしれませんね。

映画繋がりですが、
新映画宝庫「ミリタリーヒーローズ」力瘤映画戦場編(大洋図書)
というムックが出ました。戦争映画オタク必携の書と言えるでしょう。僕は「歴史映像」の一種として戦争映画を愛好するというスタンスですが、この本はどちらかというと戦史+兵器マニア的視点。映画に出てくる兵器の「本物度」にこだわった記述が多く、不勉強な僕にはなかなか面白かったです。
とりあげている映画もなかなか筋が良い。「ヨーロッパの解放」「戦争のはらわた」(独ソ戦)とか「独立愚連隊西へ」「太平洋の嵐」「太平洋奇跡の作戦・キスカ」「戦争と人間」など日本戦争映画にかなりの記述が割かれていて嬉しいですね。以前ここで話題にした「トラ・トラ・トラ!」の零戦の正体などについても書いてあります。「平成ガメラ」の特撮で知られる樋口真嗣氏が「日本のいちばん長い日」「沖縄決戦」など岡本喜八作品をお気に入りに挙げている辺り、趣味が合うなぁ、などと。

>アール・ケイさん
リクエストの件ですが、僕も面白がって採り上げるつもりでいます。もっとも報道されている以上のことは知らないので(いつもそうですが)、そのへんどうやって文章をつくろうか考えているところです。

>調久さん
朝鮮・韓国の「外征」はその対馬侵攻とあえていえば元寇だけということになりますかね。中国侵攻寸前でUターンしたのが李成桂で。
付け加えるならベトナム戦争にも韓国軍が派遣されてますね。韓国の人はあまり触れたくない所かもしれませんが、これについてはかなり加害の立場に立っています。



#1480 
ヒノマルCIA調久 2001/04/19 17:52
お久しぶりです

 拝啓 お久しぶりでございます。このところずっと出張続きで、通信を傍受することあたわず、無沙汰申し上げました。城主様。申し遅れましたが、替え歌の件、あいすみませんでいした。今から見ると、やっぱすれすれですな。ちいと気をつけなあかんわい。
 幹二様のHis StoryじゃなかったHistoryの御本、扶桑社じゃ実はシラーっとしてるそうですな。ほんとは検定落ちて、一般書として売りこむつもりだったみたいで、合格したのは、営業上「大失敗」だったみたいと、アエラに書いてありましたね。そういや昔、「検定不合格の教科書」っつータイトルで売りこんだ本ありましたっけ。キャンデイちゃんとは真反対の立場の方の本だけど。
 歴代朝鮮王朝の海外出兵、実はありますねん。1419年の対馬攻撃で、日本史でいう応永の外寇、韓国史でいう己亥東征です。当時の朝鮮王朝(李朝)は、対馬を倭寇の本拠地と見なして軍事攻撃をするんですが、全島占領することあたわず、短期間で撤退しております。その際、軍事行動を正当化する為、「対馬はもともと無主の地」ないしは「対馬というのはもともとわが国の領土だったが、倭人が不法占領して海賊の拠点としている」という理屈が登場し、そののち長く、「対馬は慶尚道の属州」という観念が維持され、現在にいたっておるとのことです。古い朝鮮の地図にはたいがい対馬が書きこまれているのはそのためです。



#1479 
アール・ケイ 2001/04/19 13:54
彼の国の不満のはけぐちとは+リクエスト

韓国・朝鮮って歴史を遡って見ても、自主的には他国を侵略したことがないんでしたっけ。中国各王朝からの圧迫と日本からの侵攻(古代、中近世(秀吉)、そして近代)と他国からの干渉に対応するのに追われてばかりで…。
さぞやフラストレーションが溜まるだろうと思うんです。もちろんいいことではないのですが、自国の運営に息詰まると、ホラ、他国を侵略して庶民の不満をそらすじゃないですか、為政者って。それが出来なかった国家、国民って、そのために鬱積、屈折しているような気がするんですが、いかが思われますか?

えっと今週の史点のリクエスト(笑)は、タイの旧日本軍財宝騒動です。首相まででできたくだりは、ほんっと爆笑ものでしたネ。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#1478 
五番街 2001/04/16 12:45
RE:教科書問題

以前に(というか、今日でもそうかもしれないのですが)、日本の防衛予算が増額されたニュースが報道されると、まるで、付き物のように、近隣諸国から「日本の軍国主義が復活」なんて過剰な反応が返ってきましたよね。
私なぞ、楽観的な性格だからかも知れませんが、何でこんなに神経質になるんだろう、と思ったりしたこともあります。

しかし、考えてみると、第二次世界大戦中の日本による悪夢のような体験を味わった近隣諸国からすれば、防衛予算の増加で、そうした体験を再び味わうことになる可能性があり、それを懸念しているのだと思います。第二次世界大戦を知らない私たちの世代は、彼らの過剰な反応が不可解に思えるのですが、このような過剰反応の原因をつくったのが私たちの父母や祖父母の世代なのです。そして近隣諸国からすれば、戦後もそうした可能性をなくすように日本は努力してこなかった、と考えていると思います。

日本からアメリカに事業のためにやってきたある中小企業のオーナーによりますと、日本人は東南アジアでは、好き放題のことをやっているそうです。このオーナーは、「どんなオンナでも、カネしだいなんですよ。カネさえやれば何だってやるんですよ」、「しかし、彼女たちをカネで何でもできる、と考えるのは、玩具なんかと同じだと思っているからですよ」、「つまり、まともな人間扱いをしていないからで、差別しているからですよ」などと話してくれたことがあります。・・・いまなお、金満国家「日本」に対する怨嗟の声が聞こえるのも、あるいは、日本人の意識の中に、こうした差別感情があるからなのかも知れません。

ただ、日本に住んでいる皆様からすれば、「つくる会」の活動や彼らの教科書が検定をパスしたことは大したことではないかもしれませんが、十数年前に私がアメリカに来る前には、こうした右派の活動はなかったのですから、日本では右派が以前よりも相当に勢力を伸ばしているように思います。



#1477 
なな 2001/04/16 01:40
教科書問題

先日2週間ぶりに韓国人彼氏とデートしました。
例の教科書問題に限らず、これまで歴史がらみ・政治がらみの話題は、お互いの語学力が乏しかったために無意識的に避けてきていたんです。ところがこの日は待ち合わせ場所で顔を合わせてすぐ、彼の方からこの話題をふってきました。
↓下で皆さんが指摘された通り、この問題は”日本国内においては”さほどの事件じゃない。
「つくる会」はずいぶん前に発足し、当初はその主旨に賛同した著名人も多かったのにいつのまにか櫛の歯がこぼれ落ちるように去っていって、今も残ってガンバってる人たちが(「つくる会」という名称の)メンツのためにも何とか形にせにゃならんと思って、今さらながらに作ったわけでしょう?
今やミョーに神懸かっちゃってる某漫画家や某教授の主張がこの国の主論になりうるとは思えないし、たとえ教科書を選ぶお役人があの教科書に賛同して採用したくとも、これほどいわくのついてしまった物をあえて採用するとも思えないのね。
私はこの2点を彼に強く言ったのですが、まったく耳を貸してはくれませんでした。
彼は日々本国のニュースをネットで見て情報を得ていますから、それはもう深刻な顔をしていました。日韓紛争でも勃発するんじゃないか、というくらいの。
彼が言うには、両国とも政府レベルでは大丈夫だ、多くの日本人と「つくる会」が無関係なことも韓国民は分かっている。(個人レベルで2人の関係が影響を受けることもないですね)
つまりは韓国を含む前戦争の被害者側は、「ああいった教科書が作られたこと」自体が問題であって、仮にあの教科書が日本国内でも極論扱いされていようが、強制排除されようが、日本での対応については無関心と言いますか……まったく別次元のところで憤慨していると感じました。いえ、これまでだって頭では分かっていたんですよ。分かっていたつもりだったんですが……。
待ち合わせ場所から焼き肉店まで歩きながら話しましたが、歩調は同じなのにこっけいなくらいに平行線をたどりました。彼はもちろん日本に理解がありますが、こと戦前の歴史についてはこれから時間をかけて話し合っていかなくてはいけません。それくらい2人の間に高い壁を感じました。日韓の歴史を自分の中で根本から洗い直そうと卑弥呼の時代から入ってるんですが、こりゃ「国民の歴史」と「徹底批判 国民の歴史」を読むのが先だなあ。

教科書問題でもうひとつ。
日韓国際結婚のサイトは前にこちらでも書きましたが、ひところやたらにサーバーが重くて開かなかった時期がありました。管理人さんが打ち明けてくださったんですが、例の韓国の集団ハッキングの攻撃対象にされていたそうで、管理人さんはその対処でかなりまいられたそうです。
日本のホームページの中ではもっとも親韓派であるサイトが、こうした事態が起こると逆に攻撃目標にされてしまうんですね。こうした現象を見るにつけ、日本も韓国もやってることはどっちもどっちだーと思ってしまいます。



#1476 
徹夜城(明日も国会図書館行き予定の管理人) 2001/04/16 01:02
こんにちは〜世界の国から〜

>アール・ケイさん
「史点」アップしてドタバタと本日の片づけをしている間に速攻のレス、恐れ入ります。
お引っ越しだそうで…いろんな方面での「同好の士」が離れてしまうというのはちょっとさみしいですね。
新天地でのご活躍を期待しております。

さてさて、久々に日曜ギリギリにアップした今回の「史点」ですが、実は泣く思いでボツにしたネタがいくつかありましたんで、こっちにサラッと紹介します。

「ケビン=コスナーがカストロ議長に面会」
先日、「キューバ危機」映画化として話題になった「13デイズ」がキューバで公開となりまして(時代の変化を感じますね、ロシアでも公開とか)、主演のケビン=コスナー(ケネディの側近の補佐官役)がカストロご本人に面会して一緒に映画鑑賞してました。カストロさん、映画中に出てくるアメリカ政府高官を見ながら「あれは誰、これは誰」と名指ししながら面白がっていたそうで(笑)。この直後には江沢民さんと会見してアメリカ批判で意気投合してました。

「霧社事件の英雄が硬貨の顔に」
台湾の新20元硬貨のデザインに、日本統治下でのタイヤル族の抵抗運動として知られる「霧社事件」の英雄モーナ=ルーダオが起用されたそうで。台湾でも先住民族に配慮しなきゃならないってことなんでしょうかね。中国でも紙幣で少数民族のデザインのものがありましたっけ。

「宇宙平和利用会議にアメリカ欠席」
ガガーリンの人類初宇宙飛行40周年を記念してロシアが宇宙平和利用の国際会議(200カ国以上が参加?)を開いたんですが、招待したアメリカが参加せずプーチンさんオカンムリとか。アメリカが進めていてロシアや中国、EUまでが反対しているNMDがらみだとのもっぱらの噂。

「現代の奴隷船!」
アフリカのベニンやトーゴの子供達250人を「奴隷」として売りさばくために乗せていた船が、カメルーンやガボンの港で「積み荷」を問題とされ追い返されたそうで。こうした国では親が貧困から子供を労働力として売ってしまう人身売買が依然として平気で行われているそうで…ま、日本も戦前まではけっこうあったんですけどね。

「ルーマニア最後の国王に城返還」
共産党系政権が復活したルーマニアのイリエスク大統領が、ルーマニア最後の国王でスイスに亡命中のミハイル1世に、かつて所有していた城(17世紀建設)と屋敷を返還することを決定。ミハイル1世の帰国と政治活動も制限しないことを表明したとか。確かブルガリアでも「元王族」が政党率いたりしているそうですな。



#1475 
アール・ケイ 2001/04/16 00:16
尺貫法ありて

ニュースな史点、拝見しました。
今朝の朝日の対談で、永六輔氏が梅原ものづくり大学長に尺貫法を認めるよう迫ってました(笑)。鯨尺を売買すると罪になるので、「そこに代金分のお金を落としていって」と、かつて抵抗運動をやってたのが永さん達でしたねえ。わたしゃ、年に1度のゴルファーですが(笑)、ヤードでなくメートルで距離を云われてもピンと来ません。あまり厳密なのもどうかなあと思います、が、アメリカ人の、いまだ、ガロンだ、ポンドだ、という測り方には(本職の職業柄)いい加減うんざりしています。日本と商売する時ゃあ、メートル法を使おうよね(笑)。



#1474 
アール・ケイ 2001/04/15 21:25
昭和は遠くなりにけり

はい、13日は金曜で仏滅だったんです。ほんとはこの日に引っ越す筈だったんですが、「縁起が悪い」と女房に拒否されたんです。
ということで、管理人さまのお膝元を離れ、相模の国に移住したアール・ケイです。
これからもよろしくお願いします。

このところ、訃報続きですね。
並木さんに、三波春夫さん、そして勅使河原宏さん…
特にファンというわけでもなかったんですが、ファンでなくてもよく知っている文字通り“国民的歌手”でしたね、三波さんは。大阪万博に深い思い入れのある私としては忘れがたい方です。ああいう人はもう現れますまい。

米=中、日=中、日=韓、米=露、米=欧、米=日。冷戦の再来を思い起こさせる軋みが世界中のあちこちから聞こえてきます。みんな一歩引いて相手の立場に立てばいいのに、自国のことしか考えられなくなってきているのでしょうか。まあ元からそうだといえばそうなんでしょうけど。否、自国のことすら考えられなくて、自党、自分のことしか考えていないみたいですけどね。自民党総裁候補も、ブッシュ氏もプーチン氏も。。。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#1473 
のよりん 2001/04/14 08:04
最近の国会図書館は…

一般研究室の利用時間が1時間繰り上がったのが痛いです…
8時までべったり利用したいのに困ったもんだ…
あと、コピーも時間かかるしなあ。
土曜日休みってのも…以前は開いていたんですがねえ。
あと、児童書の類の収蔵が少ないのも泣けて来ます…

愚痴ばっかになってしまう…

http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Cinema/5784/


#1472 
徹夜城(日本政界の中枢に行っていた管理人) 2001/04/13 23:37
13日の金曜日・仏滅

残りわずかとなりましたが、本日はこういう日だったのでありますね。
そんな日に、わたくしめは国会議事堂・首相官邸・自民党本部等々のある永田町界隈に出撃しておりました。
とうとう「史点」が激動の政界を直撃取材!?
…なわきゃないですね(^o^;)国会議事堂隣の国会図書館に出かけてました。二日連続で。
本・雑誌を申請してから早くて30分待たされるという、まぁ素晴らしいサービスを国民にしてくれています。ま、とにかく国内の印刷物がほとんど入っているわけで大変なのはわかるんだけどさ、もう少し早くならないもんかと思っちゃいますね。昼飯タイムは受け付けてくれないし。
いろいろと電子化なども進めているとは聞くんですが…

国会図書館に行くとどうしても国会議事堂が目にはいるわけですが、やはりデカくてそれなりに風格のある建造物ですね。
ゴジラに破壊されたり、キングコングに乗られたり、平成モスラに繭を作られたりと、様々な歴史的名場面が頭をよぎります(おいおい)。
自民党総裁選がスタートしたせいか、政治記者としか思えない連中も走ってました。



#1471 
徹夜城(今日は某所で飲み食いしすぎた管理人) 2001/04/12 00:33
敵の敵は味方?

昨日の「その時歴史が動いた」ですが、「小牧・長久手の戦い」でしたね。秀吉vs家康の唯一の直接対決として人気の高いこの一戦ですが、思えば大河やら民放時代劇やらで何度描かれたことでしょうか。秀吉役者・家康役者の数だけあるってことになりますね。

>Q世代さん
ご紹介のところ、見てきました。なーるほど、こんな話があったんですねぇ。
実のところ現在の中東、アラブ諸国の人達って方向としてはイスラエルとの共存を図っていくと思うんですよね。そこにああいう連中が変な期待を込めてワラワラと群がってくるのは迷惑この上ないでしょうな。
それにしても欧米、だけでなく日本の一部にも狂信的とも思える反ユダヤ思想家がいろいろといるものです。

「敵の敵は味方」という発想はよくあるものらしくて、日本の右派知識人で中国嫌いの方々に台湾やチベットに妙に入れ込む人を見かけます。もちろん良識的なチベット支援者・台湾支援者だって多くいるんですが、一部に「中国が嫌いだから」というそれだけの理由で関わっているとしか思えない人もいますね。いちどどっかのチベット支援団体の協賛者リストをネット上でみたら、ほとんど右翼の集会(笑)。あれはチベットのためにもよくないな、と思うところですね。
インドにも妙に期待をかける人もいるなぁ。「インド独立は日本のおかげだ!インドは日本に感謝している」と何か勘違いしている人も見かけます(「プライド」って映画はそういう趣旨でした)。
しかしどうもインドでは日本なんてそれほど意識している気配は無いようなんですけどね。最近じゃむしろ中国と連携して欧米に対抗しようと言う意図すら見えますし。

そうそう、米中軍用機衝突事件はとりあえず解決のようですね。明日にも共同の声明が出て乗員は送還されるようです。結果的にアメリカ側が頭を下げる形になってました。苦労したなぁ、と思わせる文面ですけど、まとめるとそういうことになるようです。
一部にこの事態にそれこそ変な期待をした人がいるようですけど(笑)。

>のよりんさん
レスはそちらに書きましたので。「偉業」がチラチラと見えてきて、楽しみです。



#1470 
のよりん 2001/04/11 19:13
御挨拶

徹夜城さまおひさしぶりです。
って、大河のほうでは昨日も石橋さんの話で…ちらっと継続レスしてしまいましたが。

えー、こたびやっとこさ自分のホームページを開設しました。
で、1日1サイトの挨拶まわりです。
歴史映像をたっぷり見ている管理人様故、現代史映像データ不足の当サイトへも御意見番として足をお運びください。
まあ、今公開しているデータで西郷隆盛あるんですが、初期の政府をはばかったネーミングセンスにはなかなか楽しいものがあります。

http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Cinema/5784/


#1469 
Q世代 2001/04/11 02:43
歴史修正主義者の目的って何なんでしょう

>歴史修正主義者 in レバノン
ありゃりゃ、私このニュースをてっきり「史点」で読んだものと勘違いして、この書き込みをしてしまいました。電網波乗りの最中に得た情報だったので記憶がごっちゃになってしまったみたいです。申し訳ありません。

で、さて何で読んだものだったかと探し回っているうちに時間が経ってしまいましたが、ようやく発見しました。
http://www1.jca.apc.org/aml/200103/21426.html

http://www1.jca.apc.org/aml/200103/21443.html
でした。メーリングリストをまとめたもので、レバノン政府の対応を批判している、歴史修正主義者の方の記事もありました(^^)。

タリバーンによるバーミヤンの大仏破壊などで、原理主義的傾向だけを取り出して、とかくな言い方をされることの多いイスラムですが、こういうニュースに触れると、そこに紛れもない文明人がいるなぁという気がします。

さて意地悪な見方で百歩譲って、レバノン政府の決定が政治的なものであり、ホロコースト否定論の真偽とは無関係なものであったとしてもです。
それを声高に唱える「外国」の反イスラエル主義者やネオナチが、イスラエルの脅威に直接触れる隣国に集まって気勢を上げる、というデリカシーのなさは眉をひそめられて当然かと。結局良識ある人々は、歴史修正主義者のこういう無責任で無神経な態度に我慢ならないのではないかと、そんなことも愚考した次第です。



#1468 
徹夜城(総裁選が少し面白くなってきたと思う野次馬の管理人) 2001/04/11 00:36
バトルロワイヤル

↑別に深い意味はないんですが、なんとなく(笑)
自民党の総裁選バトルですが、亀井さんちの静香ちゃんがまさかの出馬表明。堀内さんや麻生さんまで出馬に意欲を見せており、「変人」小泉純ちゃんは派閥を離脱して、その「変人」の名付け親・田中真紀子議員の支持までとりつけてしまった。終わってみると橋本さんだろうというのが現時点での観測ですが、それなりに面白くなるかもしれません。

>五番街さん
「小林vs西尾」のバトルですが、ひでさんも書かれているように、基本的に「正論」(産経のオピニオン誌でなぜか白人女優ばかりを表紙に使う雑誌)誌上で展開されてます。ま、展開といってもここ2、3号ぐらいですか。
ひでさんもお書きでしたが、論争は台湾に対する視点の相違から始まってます。台湾の(過激な)独立派と仲良くなっちゃって妙に偏ったラブコールを台湾に送る小林よしのり氏に対し、西尾氏は実際に行ってみて冷めた目で見た文を書いたんですな。これに小林が「あんたは冷たい!」と噛みついたわけで。
小林側だけの主張しか載ってませんが「SAPIO」の「新ゴーマニズム宣言」の少し前の号でも読めますよ。小林よしりん、漫画中で西尾氏に人民服を着せてまるで「中国の手先」扱いしちゃったそうです(実はこの号を直接は読んでませんで)。ほとんど名誉毀損のような気もしますねぇ(^^;)。
ご存じかもしれませんが、この直後に小林よしのり氏は「台湾論」を台湾で出版し、猛烈な反発を買って政治問題にまで発展し、一時入国禁止措置を受けてしまい(今は解除されてますけど)、やや立場が無いようではあります。

>ひでさん
うむうむ、と読んでました。うまくまとめてくださったと思います。
E=H=カーは歴史を志す学生はたいてい最初のうちに読まされるんですよね。「歴史とは現在と過去の対話である」と。歴史家もその時点の「時代の子」であるわけで、歴史研究もまたその時点での意識や関心と無関係ではいられないとでも言いましょうか。僕なりの解釈ですが。
例えば僕が「倭寇」を研究テーマにしたのも、やはり「現代」と切り離せないところがありました。もちろん初めからそのつもりでやったわけじゃないんですけど、のめり込んだ背景に現在のボーダーレス化状況があったことは否めませんね。それまでマイナスイメージでとらえられがちだった国境をまたぐゴチャゴチャした情勢というのに現代に繋がるプラスイメージの魅力を感じたと言いますか。その意味では現行の歴史教科書の倭寇関係の記述にはすっごく疑問を感じてるんですがね。

「歴史」の見方や事象や人物に対する評価が時代と共に変わるものだ、という意見に対し、それでいいのか?という疑問も持つ人はいると思うんです。だけどやっぱりそうなんです、と僕は応えるしかない。しかし都合の良いように歪曲や曲解をして歴史を構築して良いということではないわけです。ある評価や見解を出すまでに実証的・科学的な手続きは踏んで下さいね、ということですね。それでも議論百出で「定説」なんてなかなか出てこないと言うのも現実で、だからいつまでも歴史研究ができるわけなんですけどね(笑)。

 ただ、一連の歴史絡みの騒動を見ていて、プロ・本職の歴史研究者が世間の人々と断絶しがちであるということに憂慮を覚えますね。そんなあたりにも一因があるかもしれませんよ。



#1467 
ひで 2001/04/10 21:40
ここのところいろいろありますねぇ

>徹夜城さん
ちょっと話の方向は違いますが,歴史家の仕事,歴史学の方法に
関しては最近ですと小田中直樹さんの
「言語論的転回と歴史学」,『史学雑誌』109-9(2000年)80〜100
があります.論旨も理論系の論文の中ではわかりやすい論文ですし,
お勧めです.
まぁ,その内容自体は
・歴史学の目的を「妥当な歴史像の構築」に置く
・歴史学の方法として,E.H.カーに少し手を加えた
 「主体である歴史家が客体である事象を認識し,解釈する」点を採用する.
 (個々の歴史事象に意味を与え、他の事象と関連させ、特定の歴史像を
 つくり上げる作業を解釈として定義する)
・妥当な認識は複数存在してもよく,相対的かつ暫定的であれば十分である
・歴史像の妥当性は「歴史家コミュニティ内部」でコミュニケーションが
交わされることで,批判と再検討に開かれた動態的なものとして扱
 われるべき.(歴史について発言する人々という意味での集団を歴史家
 コミュニティとして定義する.別に専門家だけではない)
・歴史について書かれた一つのテクストを著者の名前や内容で判断するのでは
 なく,そのテクストが妥当性という観点からの批判,異論に誠実に解答する
 準備や能力が著者にあるのかということと,そのテクストの提示する認識や
 解釈の妥当性が歴史家の間で論じられているか.

といったことでして,言っていること自体はそんな過激なことではなく至極穏当な
ことではありますが(はたしてこんなまとめ方で良かったのかちょっと不安).

>五番街さん
たしか小林VS西尾の喧嘩って「正論」でやっていたような記憶があります.
台湾の認識を巡って喧嘩していたようですね.「台湾論」が出た後に,西尾氏
が台湾の独立派をバカにするようなことをいって,それにかみついたといった
ことが発端だったような・・・・・大分記憶があやふやですが.





#1466 
五番街 2001/04/10 13:39
不機嫌と、西尾Vs.小林

景気とナショナリズムの関係は、不勉強なのでなんとも言えませんが、願わくば内への不機嫌を外への攻撃衝動で埋め合わせることだけはありませんように。(Q世代さん)

レスをありがとうございます。そうですねえ。ちょっと思い出したのですが、随分以前から日本で「不機嫌」なんとかって本というか主張というか、あるいは見方っていうか、そんなものがあったようですね(確か、柄谷行人でしたっけ、ちがってるかな)。

ひょっとしたら、外への攻撃衝動が発揮できないから、内へむかってイジメとか、オウムの最終戦争の実行とか、「三国人発言」なんてことになるのかなあと、ふと思いますけどね(いえ、決して、外へ向かえ、なんて言っているのではありません)。つまり、ターゲットをを内外に設定して解決を図るという考え方を上回る思想をつくりだすことが必要なのだが、それはまったくない、ってことでしょうね。

最近「小林vs西尾」の激しいバトルが繰り広げられていて話題を呼んでます。(徹夜城さん)

あぁ、そうなんですか。このバトル、どの雑誌、あるいは月刊誌で繰り広げられているんでしょうか。野次馬的に読んでみようかと思うんで、紹介してくださいな。忙しいけど、ヒマをみつけて捜してみます。



#1465 
ほしむら☆てるき 2001/04/10 00:44
懐疑は踊る

私の意見ですが、
「今までの歴史」を疑うこと(もちろん否定ではない)で、
多くの歴史学者が、過去に埋もれていた歴史の真実を掘り起こしてきた、
という事はたくさんあるような気がします。
私の愚論ですが書かせていただきました。



#1464 
徹夜城(次の首相の似顔絵練習中の管理人) 2001/04/10 00:14
歴史とはなんじゃらほい

↑どこの方言じゃ(^^;)。
「史点」も「栄耀映画日記」も更新したし、一つ一つ参りましょうかね。

>がおがおさん
「歴史に対する不信」というのはある程度誰もが持っていると思うんですよ。特に「実証的・科学的歴史」というやつに対するある種の懐疑はわれわれ史学科学生の方が一般よりも強く持っているかもしれない。
ただ西尾幹二氏などがそうかというと、そうでもないんじゃないかと。がおがお氏も書いているが、むしろ「歴史は武器に使える」という考え方でしょうな。「歴史は物語である」と彼らが言うとき、それは「武器に使えるような都合の良い歴史」という意味で言っているとしか思えませんね。本人も案外自覚してるんじゃないかなぁ。「それぞれの民族・国家にとっての物語としての歴史」という言い方は、逆に言えば実証的にやると都合の悪い話ばかり出てくることが分かってるわけでしょ。
がおがおさんがタイトルにあげた「森林と石清水の文明」だけど、やっぱり申請段階の教科書記述に入っていたらしい。もちろん「四大文明よりも古い縄文文明」の主張も入っていたそうです。検定で蹴られたらしいですけどね。それを飲んじゃったというのも情けないが(笑)。

>アール・ケイさん
そうでしたか、三宅祐司の馬場のぼる…。記憶が曖昧になってました(^^;)。
馬場のぼるさん、藤子・A・不二雄の「まんが道」にもチラッとですが登場するんですよね。ドラマ化された際にはそのシーンは無かったと思いますけど。

>五番街さん
お久しぶりです。アメリカのケース、大変興味深く読みました。
不景気になると右翼と左翼がはやる(特に右かな…まぁ究極のところ似たようなことになるんですが)、というのは経験則としてはほぼ世界的な定説となっていると思います。要するに現状が行き詰まり、その行き詰まりを打開しようと極端な論理に人が飛びつきやすくなるわけで。
 不気味な話になりますけど、昭和ひとケタ時代の状況と現在はいろいろ似ているところがあるんですよね。やっぱり「日本文明論」を主張する変な歴史本が出てブームになったりしてましてね…もちろん当時の日本の貧しさ、経済構造の違い、さらには強大な軍部の政治介入があったことなどは考慮すべきで単純に同じとは言えませんが(やや希望的観測)。
 変なことを言っている人というのは常にいるんです。で、不景気になり危機意識が出てきたときにそれらに一定の支持がついてしまい、大手を振って動き始める、というプロセスではないでしょうか。
 戦後思い返してみても何度かあった動きではあるんです。ただ今回のケースは長期不況と戦後半世紀が過ぎて戦時を「歴史」扱いできるようになったこととのタイミングがあったために大きな動きに見えているのかもしれません。さらに言えば世界のグローバル化の進行に対する反発という世界的な動きの一つでもあるでしょうね。

 ところで、お名前をあげていた西尾クン、藤岡クン、小林クンの三人ですが、三人ともやたらに些細な違いをネタにしてケンカしあうという特性もあるようですね。最近「小林vs西尾」の激しいバトルが繰り広げられていて話題を呼んでます。

>Q世代さん
これまたお久しぶりです(^^)。
双方の陣営に人目を気にする心理と他人に言われることに逆ギレする心理がある、と言うことですかね。確かにトータルで見ると実に日本的ムラ社会型心理が見えてくるような気も。
ところですいません、歴史修正主義者のレバノンでの…って話は僕は未チェックでした。詳しい話を教えていただけますか?



#1463 
Q世代 2001/04/09 21:35
二つで一つ

どうもお久しぶりです。ROMは続けておりました。

歴史教科書をめぐる騒動を見ていると、子供が騒いでいるときには「ほらほら、怖いおじちゃんに叱られますよー」というたしなめ方をしながら、いざ実際に叱られてみると、「ウチのことなんですから放っておいてください」と逆切れする、よく見聞きする母親のメンタリティーを、双方の陣営がそれぞれに受け持っているように見えます。

両方を合わせるとまさに日本的なプロフィールが完成するのでは、と(^^;)。

景気とナショナリズムの関係は、不勉強なのでなんとも言えませんが、願わくば内への不機嫌を外への攻撃衝動で埋め合わせることだけはありませんように。

あと遅くなりましたが、歴史修正主義者の集会がレバノンで開催できなくなったというニュースは、「敵の敵は味方」という発想を一歩乗り越えたという点で、快挙だったのではないかと思います。



#1462 
五番街 2001/04/09 10:46
皆様の意見を聞かせてください

五番街です。久しぶりに投稿させていただきます。

日本では西尾クンとか、藤岡クンとか、小林クンとかが登場し、どういうワケか一部に人気がある理由については、10年以上まえのアメリカのようなモンだろうと思ってました。

当時、レーガン大統領が、「強いアメリカの復活」を掲げて登場し、旧ソ連に対抗するためにジャンジャンと防衛
および他の予算を拡大して財政赤字が巨額に膨張させ、にもかかわらず、日本に経済戦争でやぶれて、「アメリカの衰退」がアチコチでささやかれていました。

そして、貿易の保護主義が台頭するとともに、政治ではブキャナンなど白人優越主義を唱える右派が登場して、「アメリカから英語以外の言語を追放しろ」なんて叫んでいました。特に、ブッシュ大統領時代のリセッションの時期は、街にはホームレスが多くなり、私の耳にも友人がレイオフされた話題がひっきりなしに聞こえてきました。

政治・経済的衰退と右派・民族主義の台頭との関係について詳しく調べたことはないのですが、たぶん、相当の因果関係があるものと思っています。

現在の日本に関しては、私の場合、新聞やテレビ、雑誌などから景気が悪化しているという間接的というか、数字的な情報しか入ってきませんが、一方では、今年の海外旅行客が昨年よりも増加なんて新聞記事もあったり、たまに日本の両親の家に帰っても、街では大規模な道路建設が行われたり、以前とはだいぶ質が落ちているにせよ、新築住宅の建設も多く見られて、不況やデフレといっても大したことはないようだなぁ、というのが私の感じたことでした。それに、私の両親も、親戚にも、たとえば会社が倒産したとか、自分の事業がゆきづまったということもありません。

ところが、つい最近に、日本に長期滞在して、ひと仕事やってNYに帰ってきた友人によりますと、どの企業も、長い不況でやる気を失い、何をやってもどうにもならないや、というような沈滞したムードが強く漂っているということでした。・・・なるほど、やっぱりそうかも知れないなあ、自分の故郷の街を見ただけで日本を理解するってのも、無理なことだ、と思ったのですが、皆さんはどのように感じておられるのでしょうか?



#1461 
アール・ケイ 2001/04/09 01:56
御指摘

もう寝ますので(笑)、手短に。
替え歌には大爆笑。あんな教科書、というか歴史観は笑い飛ばすに限ります。
「恥の上塗り」という日本にはこういう場合たいへん適切な諺があることを御存知でしょうか、西尾さん藤岡さん…
もちろん、いちいち中韓に御注進を立てるマスコミも愚かしい限りですけどね。
日本ほど他国のことを気にするクニはないのではないでしょうか、他の方も書かれているように、イデオロギーの左右を問わず。

えー古谷一行版手塚伝記もので馬場のぼるさんを演じたのは、三宅裕司氏でした。
馬場のぼるさんにそっくりだったのは、これも故人の浜村純さん。手塚さんの生前、私は手塚治虫の伝記をやるのなら、馬場さんの役は浜村純さん(淳さんにあらず)しかないと思ってたほどです。
交友範囲が広い手塚さんでしたが、心を割って話が出来る親友は少なかったようです。馬場さんはそんな人間不信な手塚さんの数少ない友だちでした。。。
学生時代、合唱『十一匹のネコ』(元々の原作は馬場さん、そこから戯曲として書き起こしたのが井上ひさしさん)を歌ったこともある私としては二重に寂しい気持ちです。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#1460 
がおがお 2001/04/08 23:51
森林と岩清水の縄文文明

 タイトルに深い意味はありません(-_-メ)

 教科書問題ですが、確かにゆとり教育のほうも反響大きそうですね。
 人から聞いた話ですが、「ゆとり教育」みたいなのをアメリカはやっておおごけしてしまった、と。それゆえに、教育学会からも疑問の声というか、反対は大きいようです。
 伸びる子にはどんどん教えてほしいといわれても、能力別学級でもないし、難しいでしょうからね。平均的な学力は低下するのかなぁ。まあ、学力の測り方にもよるんでしょうが。
 何年後に、つめこみが大復活するのかは興味があるところです(^.^)

 「新しい歴史教科書を作る会」に関しては、いろいろ言われているのでとくに自分で言うこともないのですが、ただ思うのは、根底に「歴史」というものに対する不信があると思います。
 結局、「歴史」は過去の歴史の「創造」にすぎず、嘘なんじゃあというのは歴史学につきつけられた大きな課題なわけですが、そこから「嘘なら、都合ええようにすればいいがや。」という発想がすぐ生まれてくるのではないか、と。
 自分も結構「歴史」及び「歴史学」に対しては懐疑的なほうなので、難しい問題だと思っています。
 まあ、「嘘の歴史なんか覚えんでいいのや」という方向に発展しないのは、西尾幹二たちも「歴史は大事や」と思っていただいているということで、まだ飯のタネになるものなのだろうな、とも思いますが。

 うーん、なんかまとまらなくて、すいません。

http://www5b.biglobe.ne.jp/~gaokou/top.htm


#1459 
徹夜城(また史点の原稿を遅らせる管理人) 2001/04/08 23:50
毒がきついなぁ(^_^;)。

>調久さん
「替え歌」、大笑いしたのを白状した上で言いますけど、当伝言板のTOPにある「特定の個人・団体を著しく中傷」にひっかからないよう気をつけて下さいね。いやぁ、こういうの絡んでくる人もいるので。僕自身はこの程度「著しい」とは思ってませんが。

例の佐藤亜紀さんの文章、お読みでしたか。あの中で僕が大いに共感したのは結局「国粋主義者」なるものは自分が妄想するカッコいい「国家」と自分自身を混同している、という指摘ですね。これ、「国民の歴史」に対して指摘していた人もいました。あの本は「日本は…」という主語が多いんですが、あれをそのまま「私は」と置き換えてみるとそのまま読めるという(笑)。
「私は日本人である」+「日本人は素晴らしい」=「私は素晴らしい」
↑僕は民族主義者・国粋主義者の心理ってこの三段論法に集約されてると思ってまして。これほど楽な自己正当化はありません。
トンデモ歴史本をいろいろ当たっていくとこういうのが凄く見えて来るんですよね。
週刊文春ですが、本文記事にはヘンなのが多いんですけどゲスト執筆者はかなり良識的な人が多く、安心して読めます(いしいひさいちの漫画もあるし(笑))。週刊新潮になると本文もヘンだしゲスト執筆者はもっとヘンなのが多いですが(笑)。

今朝の「報道2001」で教科書ネタやるのは知ってましたが見ませんでした。まぁフジテレビとしてはグループ企業が本出す以上無視するわけにもいかずというところでしょうか。それでいて産経新聞みたいなメディアをあげてのバックアップはさすがに出来ないようです。経済的には産経よりフジの方がずっと優位ですしね。

ところで、訃報を。
終戦直後の風景を安易に再現するのに便利な小道具(笑)「リンゴの唄」の並木路子さんが亡くなったそうです。歌手の方は良く知らなくても、もはや歴史的名物としてあの唄は誰もが知ってる存在になってますね。
もう一つ。個人的に感慨に耽ったのが漫画家の馬場のぼるさんの訃報でした。手塚治虫と同世代の漫画家であり親友で、たびたび手塚漫画中にも登場しました(「W3」はあまりにも有名ですね)。その後はむしろ「11ぴきのねこ」など絵本作家として活躍されてまして、僕もこの人の絵本はずいぶん読んだもんです(おそらくほとんど読んでます)。
以前、古谷一行が手塚治虫を演じたドラマでは大竹まことが演じていたような…違ったかな?

「史点」は米中衝突事件と森首相退陣ネタで長文化が進んでしまい、なかなか上がりません(^^;)



#1458 
ヒノマルCIA調久 2001/04/08 21:08
新しい歴史教科書の歌

 拝啓 いやあ今日のフジテレビは露骨でしたな。ああいうのを見てると、つい、業田良家チックに替え歌を作りたくなっちゃいます。そこで尊敬措くあたわざる西尾幹二大先生に捧げる歌を作っちゃいました。さあ、みんなで合唱しませう(キャンデイ・キャンデイのメロデイでね)。

虐殺 なんて 気にしないわあ
慰安婦 だあって だあって だって 知らんぷり
ロシヤも シナあも だあい 嫌い
アメリカ 韓国 だあい 嫌い
わたしわあ わたしわあ 
わたしは 幹二い

ひとりぼっちで いるうとお
とっても さびいしい
徒党 組んで こう言うのお
鏡を 見つめてえ
「笑ってえ 笑ってえ 笑って 幹二い」
泣きべそなんてえ さよなら ね
幹二い 幹二い

自由主義史観とやらのおじさんたちのやってるこたあ、こんなもんでっせ。己の醜い面あ見つめて「鏡よ鏡、世界で一番美しいのがだあれ?」って言っているようなもの。自分の期待どおりの絵がでなけりゃ「自虐的だ、偏向だ」って騒ぎ立ててだ。ほんま、恥ずかしいでしょ?





#1457 
ヒノマルCIA調久 2001/04/07 19:54
西尾キャンデイ・キャンデイの教科書

 拝啓 文春のあの記事、読みました。珍しくまともな事のせてるなと妙に関心いたしました。ほんま砂漠の中年・西尾キャンデイ・キャンデイちゃんの教科書、あれ、一昔まえの保守の論客だったら恥ずかしくて公にできないものを、よくまあ「恬として恥じることなく」世に問うたと思っております。「♪虐殺・なんて、気・に・しないわあ」てか? ほんま負け犬ナショナリズムつうか、あとは都合のいいことだけを旧ソ連の軍事パレードよろしく行き行きて神軍してまんもんなあ。ほんま、これから問題は、あのキャンデーズの教科書の採用問題でしょうねえ。まあ、最終的には「この教科書では試験の役にたちまへん」で、あかんようになるのではないでしょうか。これ、楽観的すぎるでしょうか?



#1456 
徹夜城(史点スターの一人の退陣をやや惜しむ管理人) 2001/04/07 10:26
教科書問題

森さんは退陣して、あらたなネタ元はブッシュさんになるのかなぁ…潜水艦の次は偵察機、とよくモノがぶつかるものです(笑)。どうやら米中間の話はついちゃったみたいですね。アメリカ側の思いの他の低姿勢が目立つような気もします。さて、その背景は…

>がおがおさん
ついに来たか…この話題。個人的には注目してたんですけどね、わざわざ書こうとまでは思わなかったようなところで。
僕自身は教科書検定制度自体に疑問符なのであんな妙な教科書でも出版すること自体にはそれほどイチャモンをつける気はありません。ま、それに幸か不幸かかなりの修正を加えさせられたのも事実で、近代史に関してはそこそこ「骨抜き」にしたのも事実だと思います。「つくる会」は「我々の意図は貫徹した」とか言ってるようですが、今さら形にしないわけにもいかなかった「言い訳」に僕には聞こえますがね。また彼らの主張からすれば我慢のならないはずの修正もあっさり飲んだ辺り、大したこたぁねぇなと思うところもあります。
この教科書などに関して、週刊文春で作家の佐藤亜紀さんが「負け犬国粋主義はやめよ」となかなか痛快なことを書いております。「西欧コンプレックス丸出しの国史」とズバリ言ってましたな。

ところで、むしろ問題なのは採択に彼らが変な圧力をかけようとしているってことなんですよね。教科書採択のやり方に執拗にこだわってましたからなぁ。教科書決定権は各自治体の教育委員会にあるということをしつこく確認し、その委員に「つくる会」の本を送ったりしているそうですからね。自分達の教科書が採用されない限りそのシステムは不当だと言いたいようで。都市部じゃかえって不気味がられてるんじゃないかな。
教育委員会の委員は地方自治体の首長が任命する形式ですから、保守系首長の地域では有効な作戦だと考えてるんでしょうね。彼らは当初の目標を採択10%と掲げてますが、難しいんじゃないかなぁという予測(これだけ騒ぎを呼ぶと警戒する人も少なくないでしょ)。実現したら別の意味で怖いですけど。以前の「新編日本史」の前例もありますしね。

もっとも、「教育現場」の一端(塾ですけど)にいる人間に言わせてもらえば、教科書がどうだろうとそれに左右されて社会が変化するほど現代社会は甘くありません。アレ作った人達って結局戦前の国定教育が今どき可能だと思っているらしい(だから彼らは検定制度自体は批判しませんね)。教科書の内容をまるまる信じる生徒なんて今どきほとんどいませんし、結局は教師がどう言ったかを覚えているもんです。まぁテストなんかでは教科書に沿った形にするしかないですがね。入試ではアウトですけど。

実は教科書問題はこの「つくる会」の教科書のことだけではないです。算数で計算が簡略化され、円周率が「ほぼ3」になるとかが話題になってますが、歴史にも省略の波が押し寄せています。
四大文明は「黄河文明」以外はカットされるそうです。ルネサンスや宗教改革と言ったヨーロッパ近代の源も教えません。とにかく日本史を中心にしてそれに関係の深いものしか教えない方針ですね。世界史は高校でやってくれということです。
教育現場の一端にいるものとしては、これは今どきムチャです。結局塾産業で足りないぶんの教育をしていくハメになるでしょうな。結局文部省は国がやる領分を減らして民間にまわそうとしているんじゃないでしょうかね。

えーと、あと一つ。外交関係。
そりゃ変な歴史教科書が出てきたら批判はするでしょう。中国・韓国・台湾からは正式に抗議が来てますね。その程度ならまぁ良いでしょ、と言うところです。ただ一部に勘違いしている人もいてそれが日本国全体の総意、みたいに思ってる人も多いらしく、その辺は日本の教科書の実態をもう少し学んで欲しいと思います。一部の変な人達がやってる行動だってぐらいに見て欲しいな。
中国・韓国はいまだに「国定教科書」なんですよねぇ。中国の歴史教科書には「黄帝」が、韓国の歴史教科書には「壇君」が冒頭に来るんです。これじゃあ「つくる会」の教科書に「神武」が出てくるのにイチャモンはつけられませんね。

ワールドカップ共催ですが、いまどきこの程度のことでチャラにしちゃったら日韓共催で暴動が起きますぜ(笑)。



#1455 
がおがお 2001/04/07 00:00
新しい歴史教科書

 だれか「新しい歴史教科書を作る会」の検定の話を話題にするのではと待っているのですが、誰も持ち出さないので自分で書きます。

 はっきり言って、新聞等ではショッキングな部分しか抜き出していないので、全体の印象は読んでみるしかわからないとは思っています。

 まあ、問題は採択するところが出るのかという点と、対外関係の二点に絞られるとは思いますが。

 どうなりますかね?

 ワールドカップ共催中止まで行くんだろうか。

http://www5b.biglobe.ne.jp/~gaokou/top.htm


#1454 
徹夜城(次回の史点ネタは取材が大変と思う管理人) 2001/04/06 23:49
韓国・朝鮮・米国映画

>調久さん
「JSA」って、確か金正日将軍様(^^;)が「ぜひ見たい」と所望して韓国からとりよせたという奴ですよね。ちなみに「シュリ」もしっかり見ていたそうです。もちろん「あんな事が起こるなんて非現実的だ」とか言って批判したそうですが。
この人、いろいろとわからんところも多いし、感心しない部分も多々ありますが、こと映画マニアと言う点では話が合いそうですな(笑)。「プルガサリ」撮るためにわざわざ「ゴジラ」の特撮チーム呼ぶなんて普通考えませんもん。

そういえば「ユリョン」って潜水艦映画も日本で公開しましたよね。日本人にとってはちとヤバイやつ(「沈黙の艦隊」の影響があるような気もするけど)。うっかりして見逃してますが…まだやってるかな?

春の映画ではとりあえずフランスの名匠・ジャン=ジャック=アノー監督の新作「スターリングラード」に注目しています。ハリウッドがフランス人監督使って独ソ戦の名勝負を描くという(まぁ一人のスナイパーを中心にして描くらしいですが)妙な取り合わせ。演じているのもみんな英米俳優だもんなぁ。そういえば確かに「スターリングラード」ってまともに映画化されたことが無いかも知れない。ソ連映画で「スターリングラード攻防戦」というのがあるようですが、DVDのパッケージ見る限り、短く話を絞っていて本格戦争映画というわけではなさそうです。
それにしても「スターリングラード」「パールハーバー」と第二次大戦もの大作が続きますね。「プライベート・ライアン」と「シン・レッド・ライン」の時みたい。



#1453 
ヒノマルCIA調久 2001/04/06 10:56
映画話

 拝啓 お久ぶりです。最近あちこち他出していたので、しばらく通信を傍受することができませんでした。決勝戦は中国山地を走行中に聴きました。いいところでトンネルに入ってしまい、やきもきしましたが、9回裏の仙台育英の攻撃、もうちょっとだったので本当に残念でやんした。常勝学園は見事に逃げ切りましたな。
 映画話といえば、去年、韓国でえらく評判になった「JSA」が日本で試写会するとかいう広告を見ましたが、ついに日本に上陸するんですねえ。「シュリ」より凄い人気だったといいますから、見逃せませぬ。しかし主役のイ・ピョンホン(韓国軍兵士役)は、脇役のソン・ガンホ(北朝鮮兵士役)に、またしても食われてしまったそうです(昨年度の映画人気度数も、ハンソッキュを抜いて最高値を示してました)。ソン・ガンホは「シュリ」でも主役のハン・ソッキュを食ってしまってましたよね。それはそれで面白いのですが、昨年6月の劇的な南北接近後、暖かい太陽の温もりで北朝鮮が溶け出すと思いきや、むしろ韓国の方が妙に動揺しまくってる現況を念頭に置いてこの映画を見ると、より意味深なんだそうです。この映画でも、韓国軍兵士は北朝鮮兵士を「兄貴」と呼んでますし、最後に自殺するのは北の兵士じゃなくて南の兵士だそうですから。亡命をイ・ビョンホンに真剣に薦められても、「俺の夢はこのチョコパイ(韓国製)程度の菓子を祖国でも作れるようにすることだ」とかのたまって、意思堅牢にノーサンキューするシーンがあるとのことです。



#1452 
徹夜城(母校の仮想敵校に優勝されてしまった管理人) 2001/04/04 23:18
常勝学院!

↑ってなダジャレ見出しをどこのスポーツ紙が出すか注目(笑)。前もあったんだよな、これ。
私の母校での校内応援練習では常に「常総倒せ〜」で練習したもんです(笑)。その時の母校の野球部監督も今回近所の別の高校野球部を率いて甲子園行ってました。
常総学院の木内監督ももとは取手二高で全国制覇した監督。地元民としては当時の熱狂を思い出します。
…全然歴史話になってませんわな(^^;)。スポーツ掲示板というものも当サイトにはあるんですけどねぇ…弟など濃い高校野球マニア専用という雰囲気がありまして。

歴史話に強引に持っていきますが、今日の「その時歴史が動いた」は久々に面白く見ました。
映画「風と共に去りぬ」の制作秘話をプロデューサーのセルズニックと主演のビビアン=リーを中心に描いていました。いくつかの場面で合成特撮を使っていたというのは初耳でした。
だいたいこの映画、製作年代がビックリもんなんですよね。1939年公開!よくまぁこんな時期に、と思ったもんです。この時代にカラー映画のこんな超大作を作ってしまったってのは、なんだかんだいっても余裕あったのかな、ハリウッド。
…あれ、映画ばなしになっちまったかな?(^^;)



#1451 
徹夜城(ネタに困ると映画話に走る管理人) 2001/04/02 23:52
日本の黒い夏・冤罪

↑観てきました。いやぁさすがというか…力作です。ゾクゾクするような現代社会の怖さを感じますね。いずれ映画コーナーに感想アップしますけど、とにかく自分もこの事件の一端にいた(報道を受ける側として)わけで、言ってみれば観客のほとんどにとって自分自身の関わった話でもあるのですね。それだけに怖さが増す作品です。もっともそこは映画、エンターティメントとしても成立しているのは熊井啓監督の職人芸と言ったところです。
「歴史映像」に入れるのは時期尚早かな…

「史点」遅ればせながら先ほど更新しました。
一年前の「史点」も我ながら面白かったので見てやって下さい。ちょうど一年前のことだったのですねぇ…



#1450 
アール・ケイ 2001/04/02 00:06
四月馬鹿 VS 年中馬鹿

私が書きたいようなことを皆様に先を越されてしまいました(笑)。
コアないしいひさいちファン(因みに『ののちゃん』TVアニメ化だそうで)の私としてはかなりコソバユイ感じがしています。戯画化に長けたいしいさんですが、どんな人物でも可笑しなキャラにしてみせるいしいさんをしてモデルを越えられないのが長嶋茂雄だったりします。

『ムルデカ』の脚本を書かれたのが、私の面識のあるただ一人の脚本家、石松愛弘先生なもので、さしもの私も何もツッコめません(笑)。石松先生はファンに対しても実に親切で丁寧な対応をされる方なんです。(ご本人は自信作だとおっしゃってられるようです)

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#1449 
徹夜城(エイプリルフールネタを結局ふれなかった管理人) 2001/04/01 23:28
ウソならいいんですけどねぇ。

「史点」更新は明日を予定。一時今日付けで更新して全部四月バカで固めるという案も浮かびましたが、全部は思いつかなかったので見送りました。そうこうしているうちにユーゴの前大統領が逮捕されたりしてネタの変更も起こりましたし。

ところでかなり気になるニュースが入ってますね。
米軍機と中国軍機が公海上で接触、米軍機は海南島に緊急着陸しました。こちらは無事だったからまだいいのですが、一部情報によると中国軍機一機は墜落したらしいとのこと。ブッシュ政権になってからいろいろとこの両国関係はギクシャクしていますから、変な方向に流れなきゃいいんだけど、と思うところです。特に「墜落」が事実だとすると中国国民による反米運動が盛り上がる可能性もあります。例の「大使館誤爆」の時の再現になるかもしれない。中国政府自体はなんとか丸く収めたい気分でしょうけどね…。

ポケモンネタの続きですが、サウジアラビアでポケモンカードの禁止が布告されると聞いて、マレーシアでも「味の素」の時のようにイスラム教義にかなうかどうか検討するとのことです。やれやれ。



#1448 
魔術師 2001/04/01 00:46
考えすぎというか、イチャモンというか・・・

 ポケモンについてはイスラムの教義に反するとかで彼らの大好きな禁止という政策が
施行されそうですね。しかし日本はイスラム教のことなんかなーんも考えてないのに
宗教的な他意を訝しがられてもてんでおかど違いなのに・・。



#1447 
ほしむら☆てるき 2001/03/31 02:29
冗談速報(4月1日向け)

タリバーンが、中華料理レストラン・バーミヤンの桃のマークを破壊したいと言い出した。
しかし、経営者は徹底的に抗議、桃は破壊されずにすんだ。
代わりに破壊対象として選ばれたのが、
バーミヤンのCMに使われたとても下手な絵だった。
タリバーンは、そのY村T彦の絵を片っ端から破壊していった。
バーミヤンの悲劇の再来は無事、防がれた。



#1446 
徹夜城(講習中の管理人) 2001/03/30 23:50
漫画ばなしと映画ばなし

>調久さん
そういうネタは4月1日までとっておかないと(笑)。
読んでいて思いだしたのが、先週の「週刊文春」に載ったいしいひさいちの漫画。
いきなり1コマ目。自民党総裁選の会場で森ヨシロー首相がゴルフクラブで殴られて殺害されてしまいます(汗)。現場には五百人がひしめいていたのに誰も犯人を見ていません。
おなじみヒロオカ刑事が現場に来て言います。
「会場にいた五百人全員にアリバイがあり、動機がある」(爆)
オチは…ミステリー通の方向けに「オリエント急行」とだけ書いておきましょう。

ところで今日、仕事先の近くにあった古本屋で思わぬ発見をしました。
先日来話題の倭寇映画「忠烈図」の監督、キン・フー監督のロングインタビューを収録した豪華本を発見したのです。ちょっと高かったのでとりあえず立ち読みしたんですが、僕が以前LDで見たのと同じインタビューだと思われました。
キン・フー監督いわく、「「博多津」は実在の人物です。史料に何度も出てきます」とのこと。出てくる史料は「日本一鑑」一つだけなんですけどね。研究本に良く出てくるということなんでしょう。「博多津」「倭助」「才門」と分けちゃったのは中国人研究者ですからね。
倭寇が着けている日本の服が変なことについても弁解(?)はしていました。「倭寇」といっても日本人のフリをした中国人が多かったのだということを考慮して意図して多少いい加減にしたんだそうです。うーん。半分ぐらいホントかも。
エキストラ出演していた若き、というより幼きジャッキー=チェンについても言及していました。撮影中、監督に「おじさん、もっと撮ってお金を稼ごうよ」とか言っていたとか。「それがホントに凄いお金を稼ぐようになりましたねぇ」とフー監督は懐かしそうに語っています。

映画の話ついでに。ひょっとすると来年にかけて「現代史映画」ラッシュになるかもしれない。
今公開中の松本サリン事件周辺を描いた「日本の黒い夏・冤罪」もありますけど、どうやら「連合赤軍事件」の映画化の話も進行中とのこと。また、今週の週刊文春によると阪本順治監督により「金大中事件」の映画化も来年実現の運びだそうです。なんだか東アジア版「JFK」になるような気も。
今年はそういえば「ムルデカ」もありますねぇ…試写したら文化面で変なところをインドネシア大使館の方から指摘され修正しているとか。試写を見たある評論家の方はネット上で「今年のワースト1は決まり」と一言でした(^^;)。



#1445 
ヒノマルCIA調久 2001/03/30 16:55
童話「ナニバーン」

 もうすぐ4月1日。ビルの谷間のラーメン屋さんが倒れてはや1年が経ちました。しかしモリリンは未だ首相であらせられます。そこで、いしいひさいち風に以下のような童話を作ってみました。

 2000年4月1日、大阪の分離独立を目指す武笑過激派勢力「ナニバーン」が遂に決起。首相官邸に深く進入して森総理のゴルフバッグを奪取。鎌倉方面に逃走のすえ、高徳院に立てこもって以下の要求を政府に突きつけた。すなわち@「ナニワ民酒主義人民笑和国」独立の即時承認、A今後10年間のタイガース優勝の即時実現、B大仏とゴルフクラブの身代金としてチョコレート2000万円の即時入金;以上三項目を実行しない場合は、総理のゴルフクラブで鎌倉大仏を即時破壊する、というものであった。「大仏はともかく、俺のゴルフクラブだけは助けてくれ」と泣き喚く総理の訴えをうけ、政府で慎重な検討を加えた結果、@提示された「民酒主義」という国名は、酒販業界の利害と抵触する恐れがあるため、絶対に承認できない(「民主主義自民共和国」なら歓迎するが)、A実現不可能なので論外、Bカンボウ機密費を活用すれば比較的容易である、との結論に達し、ナニバーンと交渉した結果、総理本人が所定の銀行口座に振り込めば許してやる、との回答を得た。しかしパニクった森総理は、ついうっかり、というか、いつものクセで、自分の銀行口座に身代金を振る込んでしまう。いつまでたっても入金通知が来ないのに腹をたてたナニバーン勢力は、CNNの特別クルーの撮影のもと、総理のゴルフクラブを用いた鎌倉大仏の破壊工作を開始する。そして愛用のクラブが次々と折れ曲がっている様をテレビで見た総理は、ショックの余り倒れてしまう。おしまい。

(*登場する人物・団体等はすべてフィクションどす)



#1444 
ヒノマル 2001/03/28 17:02
これでいいのか? ターリバンバン

 さうでした。タリバーンの行為については、後ろ盾のパキスタンさえ憂慮の念を出しておりましたね。訂正いたします。御指摘のごとく、チェチェンの武装勢力だけが絶賛して、HPにラデイン師の顔写真を貼り付けた大仏の写真を流してましたっけ。しかしまあ、これから「遺跡テロ」が横行しないことを祈るばかりです。インドネシアのボロブドウールだって、危ないかもしれませんぜ。戦うおじさんたちが遺跡に立てこもって「我々の独立を承認しなければ、仏陀を一日に一体ずるぶっ壊す」とか声明したりしてね。破壊対象が生身の人間じゃないから、さほど抵抗がなく?、かつ表立って報復もできない、というのがミソでしょうか。そういやジェフリー・アーチャーの小説に、アメリカの独立宣言の原本が「誘拐」されてイラクのフセイン大統領の手に入るという話がありましたね。これを聞いた国務省長官が激怒して、「フセインが独立宣言書を燃やしたら、バクダッドを空爆してやる」とのたまっても、できっこないのでさあ困った、という話でして。あの小説は英国人でないと絶対書けないギャグだったけど、これからはマジで起こったりして。
 「オマエ、ニホンジンダロ」「チガウチガウ」 いい味だしてますねえ。中国映画の日本人像って、時々笑わせてくれるものがありますね。小生が覚えている一番の傑作は、ドラマ「末代皇帝」に描かれた日本軍人です。どういうシーンかと言うと、北京の日本の高級軍人が日本刀を振り回してるんですよ。自宅の床の間で(笑)。「ふんっ、ふんっ」って言いながら、格好は和服なんですけど、白い褌が垂れ下がるのもモノとせず、午後の運動?の一環としてリズミカルに振り回してるんです。真剣を真剣に。よく見ると、床の間にはなぜか植木鉢が並んでおります。そうこうしているうちに、障子の影から「閣下、客人であります」との催促があり、将軍は厳かに「そうか」とのたまって、白い褌で汗をぬぐいます。今おもいだしても、あれは凄かったです。ははは。



#1443 
徹夜城(むかしイスラム教徒(仮)に勉強を教えてもらった管理人) 2001/03/28 09:47
朝っぱらからちょっとイスラムネタ。

肩書きのところの話ですが、私の家の近くに住んでいた元教師の方は、某キリスト教系団体が勧誘活動にくると「ウチはイスラム教だ」と言って追い払っていたのでした(笑)。

仕事前に面白いイスラムネタを聞きましたので、書いておきます。
サウジアラビアでポケモンカードがイスラムの教義上問題があるとして禁止になるようです。なんでも「とばく」に当たる恐れがあるからだとか。また、ポケモンカードの一部に「ユダヤの星」ととれるマークがあるのも問題にされたらしいです。わたしゃポケモンについてはまるで知らないので詳しいことは分かりませんが。
ちょっと違うケースですけど、トルコではポケモンの登場人物になりきって空を飛ぼうと建物から飛び降りる子供が何人か出たためTVアニメの放映が中止になったりしておりましたね。
それにしても世界的にいろんな意味で多大な影響を与えてしまいましたね、ポケモンは(^^;)。日本発の世界的普遍的文化としては誇るべきではあるのですが。



#1442 
ほしむら☆てるき(イスラムというと頭に巻くターバンがあるが、ユダヤ教にも頭にかぶる物があるらしいと知って驚いた人) 2001/03/28 01:29
ムハンマドさんの顔は映してはいけないようですけれど・・・

タリバーンで悪いイメージだけが先行しそうなイスラムですが、
むしろイスラムは、征服した土地の他の宗教をある程度の条件付きで、
残している意外に寛大な宗教なんです。
 特に、昔からの同じ仲間というユダヤ教やキリスト教は条件がとても緩和されていたり、
また、あるところでは、ヒンドゥー教や仏教、
ゾロアスター教も信教の自由があったようです(!!)
 数百年から千年近く前当時という条件はあるにしても、
イスラムは、ある種の「グローバル・スタンダード」的な要素があった宗教なんです。
 すなわち、(過去の)イスラム諸国は、土地を支配していても、
「住民生活の安定」をより優先していて、
キリスト教信者を襲ったイスラムの人を、イスラムの支配層が鎮圧(!!)することまで
したこともあったそうです。
 まあ、これはイスラムに関する本を読んでいて得た知識で、
著者であるところの専門家の思い入れもあって、全部はうなずける物ではないですが、
 そのイスラムについて書かれた本で、
むしろ、アメリカを中心とした西洋諸国や
その影響を受けた所(わが日本も含む)が抱くイスラム感をだいぶくつがえされた、
すなわち、「目からウロコ」が落ちたということを私は感じたのです。
 必ずしも「イスラム」は暴力的ではないということのようです。



#1441 
徹夜城(明日から春期講習する管理人) 2001/03/27 23:44
島田陽子かぁ…

鄭成功の母親…ねぇ。まぁ別に固定したイメージはありませんけど。「ショーグン」の影響は多大だなぁ、などと…(^^;)。
僕も個人的には王直とか鄭芝龍の方がよっぽど劇的だとは思っているんですけどね。ただ彼らをちゃんと描くには2,3時間の映画では無理ってもんでしょう。大河ドラマにでもしないと。

タリバーンの大仏破壊の件ですが、反対を表明したのはエジプトが唯一というわけでもないです。各地のイスラム指導層の人達はかなり連携して非難をしていました。むしろ積極的に支持したのはチェチェン独立運動の人達ぐらいだったと思います。
ただ、そうしたタリバーンへの非難は非イスラム世界でのイスラムイメージの悪化を懸念するということもあるでしょうが、それぞれの国内にうごめく原理主義に対する恐怖もあるんでしょうね。エジプトなんか原理主義運動がチョコチョコとありますから、確かに刺激されてスフィンクスぐらい壊しかねない。

サモハン演じる「博多津」ですが、何だか幕末の侍みたいな真っ黒な和服を着て登場しました。江戸時代の日本人の考証しちゃったんじゃないでしょうか。本来は海賊ではなくて博多商人なんですけどねぇ。
「忠烈図」であと面白かったのが、倭寇の一人をつかまえて尋問するくだり。尋問する兪大猷の部下が
「オマエ、ニッポンジンダロ!」
と見事な(?)日本語で聞くんですよ。
「チガウチガウ」
とか下手な日本語で答えていたような記憶が…(爆)
いえね、実は以前通っていた某大学の図書館の映像ライブラリになぜかこの映画のLDがひょっこり入っていたんですよ。それで観賞する事が出来たのですが、それっきりかなり見ていませんので記憶がやや曖昧なんです。
LDの最後にキン=フー監督のインタビューがあるのですが、かなり史料や研究にあたったと言っておりました。それにしては…とツッコミを入れつつ見ちゃうんですが、細かいところで専門研究に目を通してないと描けないような個所もあるんです。倭寇にかなり中国人が入っていたとかいった部分ですが。でもやっぱり倭寇=日本海賊という固定観念からは抜け出せていない印象を受けました。
キン=フー監督作品は最近DVD化も進んでいます。他の代表作である「侠女」なんかも出てましたから、うまくいくと「忠烈図」も出るかもしれません。

なお、僕がこの映画の存在を知ったのは朝日新聞日曜版に連載されていた「世界名画の旅」(シネマの旅、だったかな?)にこの作品が採り上げられていたからです。



#1440 
ヒノマルCIA調久 2001/03/27 12:42
バーミヤン おシャカにしたら ターリバン

 あな無慚やな。けふの朝日1面を見て、かく思いました。シドイことしますねえ。しかし、心配なのは、アフガン以外に真似する連中が出るもしれんということです。イスラム圏では唯一、エジプトがタリバンの大仏毀釈を非難しているワケがわかりますねえ。自国の原理主義者とかが下の句を継いで「アッラーアクバル 次はエジブト」とかのたまって、スフィンクスを爆破したらたまらんですもんな。
 城主様 阿祥様 鄭成功映画につきいろいろとありがとうございます。島田陽子が国姓爺の母とは。どんな映画になるのでせうか。わたしとしては、鄭成功よりも鄭芝龍や王直の方が映画になると思うのですが。しかし作りやすいのでせう。鄭成功のセリフも、中国製作の場合は「祖国統一」、台湾の国民党製作の場合は「大陸反攻」、台湾の民進党製作の場合は「台独万歳」とか、それぞれの趣向に応じて置換可能ですから。
 「忠烈図」の義、これ、小生の知り合いからも「知らんか?」と聞かれたことがあります。たぶん城主様のサイトから聞知したのではないかと存じます。「博多津」がサホハンキンポウか。怪演しとるんでせうねえ。ううむ。見てみたい。



#1439 
阿祥 2001/03/27 01:39
鄭成功の映画

去る2月18日の読売新聞にこの映画の事が出ていました。「今春、中国で公開される鄭成功の映画“国姓爺鄭成功伝(仮題)”」とあります。鄭成功の母は島田楊子さんが演じるそうです。平戸にもロケで行ったともありますね。でも歴史物映画って期待はずれが多いから、あまり期待してないですが・・・。「宋家の三姉妹」はよかったですけどね。



#1438 
徹夜城(春期講習の季節になった管理人) 2001/03/26 23:23
倭寇映画のことなど

春期講習で小学生に社会を教えるんですけどね。
そのテキストを開けてみたら倭寇と勘合貿易について教科書どおりの説明が載っている。
「ちがうんだってば〜」などとつぶやいてしまうのですが、授業では「公式」どおりに教えています。混乱させたくありませんしね。

>ヒノマルCIA調久さん。
中国における倭寇に対するイメージが、秀吉や旧日本軍などの侵略行為と重なっているのは確かですね。秀吉があれをやるまでは中国でも倭寇の実態について冷静な判断とか情報があったはずなんですが(だから今日それが検証できるわけで)、秀吉の朝鮮侵略はまさに文字どおりの「倭寇」だったわけです(倭=日本とみるなら、ですが)。それでイメージが固定化しちゃったところがあるんじゃないでしょうか。「明史」日本伝にも秀吉の行動は王直の残党にそそのかされたからだというような記事がありますし。
映画「宋家の三姉妹」を見ていたら、劇中の蒋介石が倭寇についてしゃべってました。僕が見た映画の字幕ですと、こんな感じでした。
「明王朝は、日本の海賊をとりしまれないうちに満州族に征服されてしまったのだ」
これ、蒋介石が日本と戦う前にまず毛沢東の共産党軍を潰すべきだと妻・宋美齢に語るシーンで使っていました。ここにも倭寇観をチラッと見ることが出来ます。

歴史映画コーナーをご覧になったのでしたら、「忠烈図」という兪大猷を主役にしたカンフーアクション映画にお目が止まったはず。これ、なかなかの傑作ですし倭寇マニアとしては必見なのですが、LDしか出てませんで…
王直は残念ながら出てきません。王直の親分の許棟は出てきますけど。双嶼島も登場するんですが、字幕では「ふたご島」って訳してたなぁ(笑)。

鄭成功映画の話ですが、僕も以前明代史のさる有名な先生からかなり確実な話として教えてもらいました。調久さんが聞いたものと同じネタでしょう。残念ながらこれの話は完全に流れたようです。
しかしネット上の中国映画情報で聞くところによると中国側で「鄭成功」の映画がクランクインしたとか。注目は鄭成功の母を誰がやるんだ、ということですが。まぁどうしても台湾との絡みが微妙に出てくる題材なので変な作り方をすると困ったことになっちゃうんですけどね。

映画と言えば、「グラディエーター」が下馬評どおりアカデミー作品賞・主演男優賞を獲得しました。
個人的に注目していた「グリーンディスティニー」はなぜか作品賞ノミネートを受けてはいたものの結局外され、外国語映画賞でおちつきました。全編北京語なのに作品賞候補になったりするんですねぇ。




#1437 
ヒノマルCIA調久 2001/03/26 17:38
追啓(倭寇映画)

 映画といえば、昨年夏、所用あって平戸松浦資料館を訪れた際、「明日、ここで中国の映画ロケがある」との館員の方の会話を耳に挟みましたので、その詳細を聞きましたところ、鄭成功の映画で、幼少期、松浦法印に茶を献じるシーンを撮影するとの由を承りました。本春、資料館を再訪した際、「例の映画、どうなりました?」と聞きましたが、消息不明との由。この映画の噂を御耳にされたことはございませんか? 中国本土の映画資本みたいなので、愛国映画ですかねえ。鄭成功が「祖国統一」とか叫んだりして? 



#1436 
ヒノマルCIA調久 2001/03/26 13:45
王直と国防記念館

 拝啓 城主様 御状興味深く拝読。とりあえずミール成仏ナンマンダブナンマンダブ。
 中国における近年の後期倭寇の評価につき、一昨年に中国は寧波近辺の国防記念館(海防博物館だったかな?)を訪問いたしました小生の知り合いから、興味深い話を聞いたことがございます。なんでもその博物館には「我が国におかる三大国辱」とかいうコーナーがあり、一つは日帝による中国侵略、一つは大英帝国主義による鴉片戦争、一つは倭寇勢力による郷土侵略、だったそうです。っーことは、現在の江南地方における後期倭寇の一般イメージって、ジパング100パーセントのポン・ジュースなんでせうか? 昨年の中国旅行の際、ここには是非とも行きたかったのれすが、時間がなくて舟山に直行してしまい、ほんと残念。まあこれじゃ、五峰先生の銅像は建ちそうにありませんねえ(海禁打破の民衆英雄ならぬ、倭人に協力した漢奸かしらん?)。
 時に城主様。五峰先生を主人公にした映画は過去・現在・未来ないのでせうか。「海外史図書館」や「中国前近代史映画」のサイトも拝見させていただいたんですが、脇役の場合はあっても、主役はやっぱないんですねえ。映画になりそうな人なのに、もったいないですねえ。「日本じゃ文化人でも中国じゃ大海賊」っていうダイハツのミラパルコ的イメージは、主役を張っても十分おもしろいキャラだと思うんですが。とんでもないインテリヤクザのくせに、晩年「オカーチャンがないてるよ」と蒋洲に言われてヤスヤスと帰国してしまい、もっとワルいスーパー役人にバッサリ斬られてしまうあたり、いかにも任侠ものっぽくて宜しいのですが。



#1435 
タロイモ(一応 仏教系の学校出身) 2001/03/25 00:47
ミール、彼岸の彼方へ・・・

とりあえず、ミール落下による死者が出なかった事はなによりでした。
ところでお彼岸にお墓参りの話ですが、私も西方極楽浄土など仏教教義に
基づくものという話は聞いた事はありますが多分違ってるのだろうと思ってます。
大体浄土の一つにすぎない「西方極楽浄土」をことさら強調するのは
日本仏教だけですし、日本古来からの太陽信仰に基づくお祭りが
春分、秋分にあったことが大きいと思ってますが・・・
仏教の教義の基づくものならば、中国にもあってもいいようなものですが、
中国ではお彼岸に墓参りする習慣は無いですし・・・
中国だと旧暦三月の清明節に墓参りに行く習慣があるのですが
この習慣が日本に入った時に時期的に重なる春分の日の太陽への祭りと統合されて
しまったのではないかと私は考えてたりしますが。
で、春分の日に墓参りするなら日本では春分の日と同じ意味合いを持つ秋分の日にも
墓参りをしておこうか、ということになったのでは・・・
とあくまでも私の考えです。^^;
法徳寺のHP見ましたが、春分、秋分の日に仏教行事が1000年以上前から
行われていたのは「源氏物語」などにも彼岸の言葉が出て来るので間違い無いのですが・・・

ノーベル迷惑賞、私は森嘉朗内閣総理大臣を推薦します。
タリバン並みの聞き分けの無さでなかなか退陣表明しなかったことみるにつけ
この人はある意味で世界レベルの人かと・・・



#1434 
徹夜城(久々に福江に行ってみたくなった管理人) 2001/03/23 23:31
ミールはお星さまになってしまいました。

…ちょっと違うか(^^;)。
ところで日本のマスコミはやたらにミール落下で騒いでおりましたが(屋外に出るなという警告も出たし、自衛隊も一応待機したようですね)実際に落ちる場所に近かったニュージーランドとかフィジーはどんな騒ぎだったんでしょうかねぇ。
ところでロシアの宇宙技術をあれこれ言ってましたが、日本の技術関係もちょいとこのところ失点が続いててあんまり人のことは言えないんですがね(^^;)。

>ヒノマルCIA調久さん
はじめまして。いやー、実に面白い話を伺いました。
王直の銅像を建てちゃったという話は耳にしていました。お菓子もぜひ味わってみたいものです。僕がずいぶん前に取材がてらあのあたりを旅行した時は「倭寇で村おこし」とまではいかない感じでしたけどね。特に平戸市は王直については冷たいもんでした…「ワコウ」っていう喫茶店を見かけましたけど(笑)。そのころからすればずいぶん王直の認知度も高まったかな?「信長の野望」にまで進出しているそうですし(笑)。
韓国の方などで「倭寇」と聞くとまだまだ古い見方から離れられないかもなぁ。もちろんあんまり誉められたもんじゃない事も倭寇はたくさんしましたけど、現代的な国家・民族観でとらえてしまうと実態をつかむことはできませんね。
もっとも、王直集団が主体となって朝鮮半島南西部に大規模な襲撃をかけたことは確かなようなんですよね。「調久」というお名前をお使いなのはこの辺の絡みと推察いたします(部外者には全然わからないなぁ)。

中国での王直評価ですけど、今はどうなっているんですかね。兪大猷とか戚継光とかいった武将達の名は一般にも浸透しているようですが、王直となると…
学問レベルではもちろん有名人で、現代中国になってからは一時やたら高く評価されたみたいです。なにしろ反乱者は全て「革命戦士」みたいなもんなんですから(^^;)。そこまで大袈裟でなくても「反海禁闘争の指導者」として高く評価する傾向はありましたね。もっともやはり異民族の略奪活動に荷担した人物として厳しく見る見方も出てはいるようです。銅像を建てるなら一昔前の方が良かったんじゃないかなぁ。鄭芝龍の評価と似てきますかね、この辺は。



#1433 
ヒノマルCIA調久 2001/03/23 17:42
追啓(王直の宝)

 追啓 小生が五島福江市を出発した朝、同行者のリュウさん(台湾の方です)が「昨日、町中で<王直の宝>という御菓子を見つけましたよ」と仰せられ、是非とも購入したいと思いつつも船の時間が迫っていたため断念いたしました。なんでもこの御菓子は六角形(もちろん六角井戸をもじったものです)の赤い箱をしており、中にはさまざまな種類のキャンデーが入っていたとか。「王直の宝」と命名したからには、美味いに違いありません。皆様 福江にいらした時には是非とも「王直の宝」をお探しくだされ。



#1432 
ヒノマルCIA調久 2001/03/23 13:16
王直の銅像

 はじめまして 小生、王直の情報を朝鮮朝廷にチクッた対馬の調久(しげひさ)と申します。小生、昨日まで歴史系の方々を引き連れ、五島・平戸をめぐっておりましたところ、高麗からの参加者の方が、福江市の明人堂の「王直の肖像画」を見ていたく驚愕し、面白いから富江町の勘次ヶ城の「倭寇像」を見せたらますます動揺し、ついでに平戸松浦資料館の前に立つ「王直の銅像」を見せたら「ううむ。日本じゃ倭寇で村起こしするんですか。許せん」と湯気を立ててしまい、「国に帰ったら<アキバツを射殺す李成桂像>を建てるよう、政府に運動する」とのたまれました。わっはっは。ちなみに五島福江じゃねぶたの題材にもなる王直様ですが、祖国の中国じゃまだ銅像はできませんかねえ。こないだ舟山諸島に行ってきたのですが、やはりありませんでした。中国も村おこしに五峰先生の銅像を建てませう。



#1431 
徹夜城(原稿遅滞常習犯の管理人) 2001/03/21 13:42
ふああああ、史点更新。

ってなわけでつい先程「史点」の二週合併号を更新しておきました。8つとか言ってましたがすこしまとめて7つにしてあります。

>ななさん
お調べいただき有り難うございます。
なるほど、「西方極楽浄土」ってのが絡んでましたか。それと農作業との絡みですかねぇ。これってやっぱり日本仏教だけの現象なのかな?

>魔術師さん、ほしむらさん
そのバーミヤンの大仏のネタですが、面白い話が聞こえてきました。
インドのあるヒンズー団体がブッダゆかりの地に破壊されたものと瓜二つの大仏を建造しようと計画しているようです(ブッダもヒンズー教では聖者扱いされてるらしい)。ついてはタリバンに破壊した大仏の破片を素材に使うので譲って欲しいと要求するそうです。
仏教国スリランカもやはりバーミヤン大仏の破片が欲しいと言っているとか。何やら「仏舎利」みたいな扱いになってきました。
それにしても破壊のシーンTVで見ましたが、破壊の瞬間、タリバンの兵士が思わず「アッラーフ・アクバル(アラーは偉大なり)!」と声を上げていたのが印象に残りました。つまらんことにエネルギー使ってないで建設的なことに身を入れて欲しいもんです。



#1430 
ほしむら☆てるき 2001/03/21 03:08
註:ノーベル迷惑賞は徹夜城さんの発案です。

ちなみに、ノーベル迷惑賞の発案者は徹夜城さんで、
2001年度分第1候補にタリバーンを推薦したのは私です。
理由は、大仏破壊と、周囲諸国の声を受け入れなかったこと。
いくら自国が不利な立場でも、もう少しやり方というものはあるでしょう。



#1429 
ほしむら☆てるき 2001/03/21 03:04
ノーベル迷惑賞2001年度分第1候補決定

徹夜城さんが以前書いた「ノーベル迷惑賞」の2001年度の候補者が決まったようです。
(というよりかは、私が考えたのですが)

大仏破壊のタリバーンを「ノーベル迷惑賞」の候補に推薦します。



#1428 
魔術師 2001/03/20 22:50
バーミヤンがアウト

 1ヶ月くらい前だったか自宅で静謐な空気の中、焼酎を飲みながら新聞を読んでいると「反タリバン勢力が反撃!!」と書かれた記事を読んで「よっしゃ、いったれー!!−」などと思っていたのに何処吹く風でいつのまにやらタリバンに遺跡を破壊されてしまいましたね。
 釈迦も偶像崇拝はするなというようなことは言ってたみたいで原始仏教の教えからすれば、
別にどーということはないんだけど・・・・もったいないよなー。



#1427 
なな 2001/03/20 19:47
あれ…URLが出ない…(汗)

まちがっていたかな? ヤフー検索で調べてね。
「法徳寺」の「法話」をクリックして「平成12年9月の法話 ”もうすぐお彼岸”」と、
「梅窓院」の「行事」をクリックして「春彼岸大法要」の項をご覧ください。
こんなもんでいいでしょうか?



#1426 
なな 2001/03/20 19:35
私って…暇な人かも…

ごぶさたしてます。
別ネタで書き込もうと思っていた矢先、いつものお節介で「彼岸の起源」を調べました(^^;)。
http://www.baisouin.or.jp/gyouji/higan/higan.htm
http://village.infoweb.ne.jp/~fwjd7981/Houtokuji/b9houwa.htm



#1425 
徹夜城(墓参りの習慣がない管理人) 2001/03/20 14:27
カウンタ修正

>ほしむらさん
どうも、情報有り難うございます。おおむねこの辺だろうという数値に修正しておきました。

で、「史点」は今日付けで更新できればいいなぁというペースで書いているのですが…(^^;)
ちょいと所用があって車で近くを回っていたところ、あっちゃこっちゃでかなりの混雑。バス停にもやたらに人がいる。そう、お彼岸で墓参りに出かける人が多かったのですね。私なぞは墓参りという習慣がまるで無いので、こういう光景をみるとちょっと驚いちゃうんです。
ところでなんで日本人は春分・秋分を「彼岸」と言って墓参りするという習慣がついたのでしょう?このへん、ご存じの方に情報求む。



#1424 
ほしむら☆てるき 2001/03/20 00:12
カウンタ

徹夜城さん、今回のカウンタはおよそ67020くらいです。
多分、67030〜50で間違えてリセットされたようです。



#1423 
徹夜城(最近カウンタチェックを怠っていた管理人) 2001/03/19 23:49
カウンターリセット!

あらららら、さっき確認したら「史劇的な物見櫓」のカウンタがリセットされておりました。11時はじめごろのようですね。一桁になってしまっています。
ここ数日、カウンタを確認してなかったんですが…どなたか、直前のカウンタがいくつだったか連絡していただけないでしょうか?
確か66000は過ぎていたと思うんですけど…

以前にもあったトラブルなんですが(そのためいずれのコーナーのカウンタもやや不正確ではあるんです)、しばらくぶりに発生しました。やれやれ。

>ほしむらさん。
僕は王直についてはムチャクチャ高く評価している、というより評価したい(笑)という立場ですね。この辺はまだまだ追求していく余地がある世界です。
中国の研究者の論文なども読みますと、あちらでも王直の評価は時代と共にさまざまな語られ方をしています(あくまで学術的なレベルではあるでしょうが)。意外と同時代において彼を高く買う意見が見られるのも興味深いところですね。

そういえばここ数日、周辺の人に話しているネタを。
王直や徐海と戦い、あるいは交渉した倭寇討滅の最高指揮官とも呼ぶべき胡宗憲は王直が生まれた徽州歙県の隣、績渓県の出身なんですね。だから胡宗憲は王直と同郷と言って良いですし、かなり前に会っていたとする史料もあります(もっともあんまり信用できませんが)。
ポスト江沢民時代の中国最高指導者の最有力候補とみられている人物に「胡錦濤」という政治家がおります。ある本で読んでいたらこの人まさに績渓県の人なんですよ。同郷同姓の胡宗憲の子孫かどうかはともかくとして同族である可能性はかなり高いと思われます。



#1422 
ほしむら☆てるき 2001/03/19 03:59
王直

徹夜城さん、海賊(倭寇)の所を読んで、
王直やその周辺の人々に興味を持っています。
本当に凶暴なことしかしない海賊なら、
何で、役人が王直を頼りにしたか、
本当に王直は凶暴な海賊か、
それとももっと広い視野を持った行動的かつ、
海賊の群雄割拠の中、海上世界を統一したような人物か、
ますます興味がわいてきます。



#1421 
徹夜城(二日酔いがようやく直った管理人) 2001/03/19 00:31
これはどうも。

ゆうべは友人と会って酒飲みながら激論を戦わせていた(?)管理人です(笑)。今どき飲み屋で酒飲んで天下国家を論じている明治の書生みたいな二人でした(と、後から客観的にそう思った)。
おかげで今日一日物凄い二日酔いとなってまして…「史点」合併号(ネタは8つ揃えてます)はまだ書き上がっておりません。明日仕上がれば上出来(^^;)。

>名無しの探偵2さん。
どうも、初めまして。砂漠のオアシスの管理人です(笑)。
学者の(くだらない)サイトってのがどこだかは聞きますまい。まぁ僕としてはトップに掲げているああいうスタンスでいきたいな、と思っているわけでして。アカデミズムとアマチュアの橋渡しをしたいなということですな。「僕は今、橋になる〜」…←元ネタが分かる人は通です(笑)。

>海賊とか山賊を犯罪者や謀反の輩に仕立てたのは国民国家が成立して大分たった近代。

確かに仰るとおりの側面もあります。「国民国家」史観に毒されちゃってることが多い現代人は注意しなきゃいけないですね。また、歴史資料に「賊」と書かれていても実際はどうだったのか検証してみる必要というのは世界中どこにでもありますね。日本史だと「蝦夷」のこととか(小学生の時に読んだ大昔の漫画「日本の歴史」ではほとんど野蛮人の犯罪者集団に描かれててたもんです)、アメリカのかつての西部劇におけるインディアンのことにも思いを馳せることができるでしょう。
ただ倭寇の史料に実際に当たっているとどうみても「犯罪者」ってレベルの連中もいるんですよ。倭寇側に親近感を覚える僕ですが、中には目も当てられないような事を実際にしている連中もいるわけです。「倭寇」と一口に言ってもその中身はかなり広く深く、また複雑でして…ま、その混沌ぶりが面白いんですけどね。
ともかく、倭寇のコーナーの更新を急ぎたいと思います。



#1420 
名無しの探偵2 2001/03/18 19:39
学者の(くだらない)サイトから来て、

砂漠にオアシス。やっとまともな学問(の心得)のホームページに巡り合う。倭寇の章十分に
納得。海賊とか山賊を犯罪者や謀反の輩に仕立てたのは国民国家が成立して大分たった近代。
(社会学、まともな、でも現在禁制品とされる麻薬もずっと重要な交易品であったという)
今回は始めてなのでまた来ます。



#1419 
徹夜城(ノドが資本の商売している管理人) 2001/03/16 00:32
筆談。

風邪はだいたい直ったと言っていいんですけど、今回の風邪はノドに来ました。おかげさんでこの年になって声変わり(爆)。バイトはよく通る大声を大勢の人前で出すという歌手にも通じる商売なのですが、ここ数日はきついです。ってなわけでここでは筆談させて下さい(おいおい)

>アール・ケイさん
お見舞いどうもです。m(__)m
「タリバンの耳に念仏」…いやあお見事ですな、日経。その調子で株価も何とかしてほしいもんです(←こらこら)。
パウエル国務長官の「中華民国」発言については面白いネタだとばかりにアメリカのマスコミを覗きに行きました。このへんはアメリカの「対中あいまい外交」という奴の不安定さがチョロッと出た恰好ですね。パウエルさん、たぶん「うっかり」の部類だとは思うのですが深い配慮の上で言ったとしたら結構意味深です。ブッシュ新政権は政権発足後しばらくは前政権とは違うんだぞという姿勢を示すためにあれこれするでしょうし。
パウエル国務長官、なんでもそれに先立って「イスラエルの首都エルサレム」と発言してアラブ諸国から顰蹙を買ったりもしたそうです。「え?」と感じる方もいるかもしれませんが、少なくともアメリカの外交当事者が口にすると物議を醸す言葉らしいです。

>読書。
チビチビと読み進めていた宮城谷昌光「晏子」(上中下)読了しました。
春秋戦国はほとんど知らないと言っても良いんですよね、わたしゃ。ところどころ覚えのある話は出てきましたけど、「あー、あれ、こんな時代の話なのか」といった程度で。
専攻にしている明代なんかからしても気の遠くなるほど昔の話ですしねぇ。
それにしても日本の中国史趣味ってのは三国から遡る傾向ばかりが強いですな、相変わらず(宮城谷さんもとうとう「三国」を書かれるとか聞いてますし)。「三国」以外も開拓している努力は認めますけど、明ネタはほとんど見かけないので寂しい。あ、それでも明清交代期はいくつかありますね。

ところでもう金曜日になっちゃいましたんで「史点」は当然の如く二週合併号にします。といっても別に特別価格になるわけではありませんのでご安心を(笑)。



#1418 
アール・ケイ 2001/03/14 19:50
お見舞いがてら

管理人さま、お体の方、ダイジョブですか?
3月の今ごろになってインフルエンザがはやっているようですね。
管理人さまと私めの住む東北関東南端(笑)は、やたら降雪の多い年でした。
もう雪いいよ、いい加減にしろ、といった心境ですな。

さて、アフガンの仏像破壊についてですが、
日経に「タリバンの耳に念仏」と上手いこと書いてました。
まあ、先進国も開発の名のもとに自然や史跡を破壊してきたし、日本でも廃仏毀損運動でしたっけ、明治維新直後にそういうこともやってたし、あまり彼らだけを責めるのは酷なような気がします。もちろん、彼らのやったことは(現在及び将来の)人類に対する許されざる犯罪であることは疑いようもないことではありますが。

ゾンビのようにしつこい失言男が首相の座に居直っていますが(元からゾンビみたいなものだったし、ひとから色々云われて悩むほど−悩めるほど脳細胞もなさそうだし、つくづく政治家向きのカラダだと思いますよ、彼奴は−森という男については考え得る種類のあらゆる罵詈雑言を並べても圧倒的に云い足らないような気がしてます)、海の向こうからも失言が聞こえてきました。
>米国務省のバウチャー報道官は13日、パウエル国務長官が先の米議会での証言で
>台湾を「中華民国」と呼んだ問題について、中国側から抗議の電話があり、
>「台湾との非公式な関係を維持するという米国の政策に変更はない」と
>説明したことを明らかにした。報道官は「その呼称(中華民国)は通常使っているもの
>ではなく、今後使うとも思わない」と述べ、パウエル長官の言い間違いだったことを
>間接的に認めた。
名将パウエル将軍も、頭の中は結構古いのかもしれませんね。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#1417 
徹夜城(風邪から復活しつつある管理人) 2001/03/12 23:54
寝込んでました。

土日は寝込み、そして月曜はその余波を受け続けました。おかげさんで現時点でも「史点」は一文字も書いていません(汗)。明日もおぼつかないかも…いっそのこと次回と合併号かな。

これだけというのも何なので。
例の水撒き男・松浪議員が帰国されました。なんでもタリバーンの高官が言うことには
「日本には破壊された仏像を修復する技術があるのではないか」
とのたまったそうで。自分達でブッ壊しておいて何を言ってるんだか。
松浪氏を含む代表団は「それは無理だと思う」と返答したらしい(^^;)。



#1416 
徹夜城(どうやら風邪をひいたらしい管理人) 2001/03/10 23:34
???

永田町界隈では首相が辞めたとか辞めないとかよく分からない事になってますなぁ(笑)。

ところで、下に続く松浪議員のその後の消息でなかなか面白い話が。
松浪さん、タリバーンの外相と面会が実現し、「大仏の国外への移築」を勧めたところ、この外相が
「私見だが、大仏を移築するなら日本でなければならない」
と発言したんだそうです。
「日本でなければならない」というのが良くわからんなぁ。「大仏=日本」というイメージでもあるのかな、あちらでは。
ひょっとして「移築費用」として経済援助をしてくれってことなのかも(^^;)



#1415 
ほしむら☆てるき 2001/03/10 23:30
本人はどう思っているか、いっさい不明だが。

報道では「首相辞任の方針」と伝えられたことについて。
(http://www.asahi.com/0310/news/politics10009.htmlなど参照。)

そこで某CMの替え歌

 砂漠のバラよ 密やかに 
 幾千年の 月夜に抱かれ 
 出会いも 別れも 森喜朗(しんきろう)

本当に、蜃気楼、いや、森喜朗総理大臣は、
総理になった時も、総理をやめる時も、密室政治の典型でした。



#1414 
徹夜城(「ランボー」は一作目だけ観ている管理人) 2001/03/09 23:45
怒りのアフガン(笑)

ここはスタローンに行ってもらうべきでしょうな(笑)。
レーガン政権時代の「新冷戦」の中でソ連を敵役にした「ランボー3怒りのアフガン」。今観るともはや歴史ものになっちゃっているような気もします。
あの当時アメリカがアフガンゲリラに武器を供与して、それがソ連撤退後の内戦を経てタリバーン政権を生んでしまった、という裏事情もあるようです。このへんは昨年の米映画「マーシャル・ロー」(邦題)でもチラリと描かれていました。

松浪議員は以前アフガニスタンで武道を教えていたとか?の縁があるにはあるらしいですね。
誰もが連想するのが湾岸戦争の時の猪木議員(当時)のイラク入りでしょう(^^;)。



#1413 
アール・ケイ 2001/03/09 11:54
人身御供

>タリバーンが石仏を破壊するぞと表明しているアフガニスタンに、
>あの松浪健四郎議員が訪問します。
はい、私もその記事読んで思いました。
どうせ壊すなら、松浪議員の方をこわして欲しいですね(爆)。
ちょうど顔もどっかの仏像みたいだし。
これで松浪さんも「もって瞑すべし」でしょう。
なんてね(笑)。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#1412 
ほしむら☆てるき 2001/03/09 00:25
バーミヤン・松浪議員訪問

タリバーンが石仏を破壊するぞと表明しているアフガニスタンに、
あの松浪健四郎議員が訪問します。
どうせなら、頭に血が昇ってカッカしているとも言えなくもない、
タリバーンの指導者の方々の頭に、
「頭を冷やしてくれ!!」とでも言って、
水をかけていただきたい。




#1411 
かずさ 2001/03/08 13:02
泉州の謎^^

歴史的な話は徹夜城先生に足元にも及びませんので(笑)別の見地から説明しますと、
俗に「ジャンク船」と呼ばれる船(ジャンク船に限りませんが)やその昔の箱のような船
は非常に脆弱で、港は「海港」よりも「川港」の方が安全で利用しやすく、
虫食いも少ないので船の耐用年数も延びると聞いたことがあります。
また、地理的に大きな意味では東アジアの中央付近で、中継貿易に適し
小さな意味では天然の入り江の中の川港が、非常に良港となり、
陸の孤島ということは、陸からの干渉が少ない事も「中継貿易」港には適しているようです。


http://wind.page.ne.jp


#1410 
徹夜城(今日はちょっと妙な史料を見つけていた管理人) 2001/03/07 23:57
福建の謎

肩書きのところの話ですが、今日とある地方志を読んでいたら嘉靖大倭寇終盤時期のちょっとした「事件」を見かけたんですね。面白かったんだけどあまり役には立たないなぁ…
「嘉靖大倭寇」が勃発すると明の役人達は武勇に覚えのある者の募集をするんですね。そしたらいわゆる市井の無頼どもが町に集まって来ちゃった(こういう無頼連中が倭寇に入ってることもあったようです)。嘉靖38年というと倭寇もだいぶ収まってきているのですが、今度はこの集まった無頼どもが「鎮圧」されることになります。それを命令した高級官僚の輿(こし)が通るのを彼らが待ち伏せし、いきなり飛びかかってその役人の頬にビンタをしていくという事件があったんですね。いや、それだけなんですけど(笑)。

>阿祥さん
泉州の件ですが、僕もこれについては余り詳しくないんです。専門でやってる明代には完全に衰退してしまってますので。
歴史をひもときますと泉州の繁栄は唐代に始まり、宋、とくに南宋において広東の広州をしのぐ大貿易港となりました。なんで福建なのかというのは僕も興味のあるところで。陸路で輸送するのは確かに大変なので外国から泉州に集まった物資は海路で杭州なんかに輸送したんじゃないですかね。
元の時代にも泉州の繁栄は続きますが(確かマルコ=ポーロも書いてましたね)、明代になるとご存じの通り私貿易禁止が行われますから泉州の繁栄は完全に過去のものとなります。朝貢貿易は行われているわけですが、日本は寧波、琉球は福州、南海諸国は広東というふうに定められ泉州は外されちゃったわけですな。
しかし密貿易と言う形で私貿易が盛んになってくるとやはり中心となったのは福建人でした。「海賊」コーナーを見ていただければ分かりますが後期倭寇の関係者には福建、それもショウ[シ章]州出身者がやたらに多いのです。後期倭寇が長江デルタ付近で暴れた際もその構成員にショウ州人が多いことが報告されています。
泉州の話からやや外れるのですが、福建というのは海と山に挟まれてあまり良い土地とは言い難い地域が多いですね。それがまた人口を海外へと押し出す要因になったとも言われます。また米なども海路で運ぶしかなくショウ州・福州などに操船術に長けた人々がいたというのも確かなようです。そんなあたりが貿易の拠点となる地域が出てくる原因だったのかな、と思うところです。もっとも自分で書いてていろいろと疑問点がわいてくる説明ではあるんですが(笑)。

松浦党の件についてはまた別の機会に書くことにしましょうか。正直言えばすぐに書けるほどまとまった考えをもってないってことなんですが(^^;)。



#1409 
阿祥 2001/03/06 13:45
いろいろな本、紹介ありがとうございます

徹夜城さん かずささん、豊富な情報ありがとうございます。成功関係の本ってこんなにあるんですね。陳さんの小説は二作とも読みましたが、その他のものはまだです。白石さんの本は、ひところかなり評判になってましたね。芝龍の活動に力を入れて書いた、とあとがきにあったので、楽しみにしているのですが、ハードカバーなのでまだ手を出していません。面白かったですか。伴野さんの本は出版社に問い合わせたら既に在庫はないということだったので、図書館をあたります。たまたま近くの図書館にあるようなのです。中国語の本は神保町を回ってみましょう。運がよかったら見つかるかもしれないですね。
調べてみたら台湾の中央研究院にいくつかの古典文献を見つけました。台湾の始祖のような人ですからさすがにいろいろ揃えてあります。
http://www.sinica.edu.tw/ftms-bin/ftmsw3?ukey=-1010728918&tdb=%BBO%C6W%A4%E5%C4m%28%A4G%29

ところで、蒲寿庚の話が出てきたついでにちょっと伺いたいのですが。(あのシーン、僕も見ました)当時、泉州を始めとする福建の各都市が対外貿易の中心地だったようですが、福建がそのような貿易センターとなった理由は何なんでしょう。というのは、地理的に福建は中国の陸の孤島と呼ばれたりするように、中国の他の地域とは山脈によって厳しく隔てられた土地のようで、想像するにこの地に陸揚げされた商品は陸路で運ぶのには非常に不利だと思うのです。その点、杭州や広州などは平野のなかの街なので直接水運を使って運搬できると思います。このような不利を補って余りある有利な条件があったのでしょう。自分で勉強したところでは、この地には伝統的に船を使う人々が多かったので造船の技術が非常に進んでいた。又その材料になる木材も豊富に提供されたこと。農作物の生産には不向きな土地柄なので商品作物の生産が進み従って、商業に従事する人口も多かったこと。などが考えられますが、まだすべてを説明するには不十分なように思われます。徹夜城さん何かご存知ですか。
もうひとつ松浦党の人が出ているのにも僕は気になるのです。芝龍が日本にきたとき活躍したのは平戸松浦氏の城下でした。資料を見ていたら松浦氏というのは遥か8、9世紀の時分から名のある大名で、その間倭寇とは非常に深いかかわりをもっていますよね。津本陽の「天翔ける倭寇」にも海賊と一体になった松浦氏の様子が描かれていました。この家の人たちの事も勉強したいなと感じています。




#1408 
徹夜城(史点更新曜日がドンドンズレていくような気がする管理人) 2001/03/05 23:42
「史点」は明日…たぶん(^^;)。

ネタ三つまで書いてあと一つをどうしようかと迷っているところです。
イスラム関係で二つ、イギリス関係で一つときてあと一つ…スイスかタイかという勝負ですが。決定打に欠けてまして(笑)。
知る人ぞ知る台湾大騒ぎネタも考え無くはなかったのですが(ここんとこずっと台湾の新聞ネットで読んでまして)、もうちょっと様子をみないとなんともいえないところもありましてね。とか言ってるうちに旬を過ぎそうですし。

>おやかたさん、アール・ケイさん
「時宗」の黒人ですが、まぁ気にならなくは無かったです。ただイスラム商人がたくさん泉州まで来ていたのは確かなので、その中にアフリカ東岸出身者がいたとしても無理はないんじゃないか、そんなところです。もっともそこまで深く考察してあのシーンを入れたとも思えませんが。単純に「国際都市」の雰囲気を出したかったってことなんでしょうね。
「オセロ」は読んだことはなくてオーソン=ウェルズ主演監督の映画で見ただけなんですが、確かモロッコ出身のムーア人という設定ですよね。最近になって本物の黒人俳優主役版がようやく作られたと話題になったこともありますね。

(以下の内容、大河ファンBBSにも書く予定)
個人的に「おおっ」と思ったのは蒲寿庚が登場したことです。中国人にしては妙にバタくさいと思った方も多いはず。彼はアラビア系かペルシャ系だったと言われているようです。
蒲寿庚はあの時代の泉州で外国人の元締めみたいな男でして、海賊退治をやった功績で宋朝にとりたてられています。彼自身の海軍まで持っていたそうですから鄭芝龍・鄭成功の元祖といえなくもないです(歴史上こういう人は探すと結構みつかるんですよね)。あのあと彼は宋とモンゴルの両方から誘いをかけられ、結局モンゴルに与して宋朝の滅亡を決定的なものとすることになります。
以上、百科事典等から得ている知識です(笑)。

>かずささん
怒濤の列挙、どうも(^^)
ただ確かに芝龍一代記、みたいなものって見かけませんねぇ。どうしても息子さんの方が目立ってしまうようで。

>余談
今ごろようやく宮城谷昌光読んでます。「晏子」が最初になりました。
ちょっと司馬遼太郎と書き方が似てますね。なかなか面白く読んでますが。



#1407 
かずさ 2001/03/05 16:39
鄭成功・芝竜とあらば^^

出てこないわけには行きませんね(爆)
この時代にどっぷり浸っているかずさです(笑)

> 書籍
小説なら
陳舜臣「旋風に告げよ」「風よ雲よ」
伴野朗「南海の風雲児鄭成功」
芦辺拓「明清疾風禄1〜3」
中嶌正英「黄土の夢」
白石 一郎「怒濤のごとく」
高橋和島「朱帆」「怒帆」
またこの時代の小説に
井上祐美子「紅顔」(呉三桂が主人公)「海東青」(ドルゴンが主人公)
井上進「顧炎武」(檄文書きまくって抗清活動をした人物)
などもあります。
あと50年ほど遡って王直の小説に
津本陽「天翔ける倭寇」って本もあります。
・・・って学術本の話でしたっけ?

学術本でしたら、面白いのに
岸本美緒「明清交代と江南社会」(明末清初の地方社会の状況や北京陥落時の混乱の伝達などの論文)もあります。
最近はamazonとかネット上の書店がありますので、検索するとポコポコ見つかります(笑)

あと、駄文・恥作ながら、人物伝や未完の小説が私のHPにもあります。
ああ、ゆっくり仕事を休んで完成させたいね(^^;;;
ではまた^0^

http://wind.page.ne.jp/


#1406 
アール・ケイ 2001/03/05 12:25
南宋のアフリカ人

やはり、おやかた様と同じように感じられた方が多いようですね。
元代に入ると、世界各地から首都・大都にさまざまな人種・民族の人間がやってきていた、てな記述を読んだことがあります。まあ、南宋時代でもそうなんでしょう。
(この辺どうしても差別的と捉えられかねない表現が混じりますがお許しを)
その中には、どこから来たのか定かではないが、皮膚の色の黒い人間もいた、ということなのでしょうね。ただ黒っぽいと文字でいうだけでは、現在のインド・中近東方面の人でもそこそこ色が黒かったりしますので、黒色人種とはいえないでしょうが、当時の国際都市の往来の様子を描いた絵でも残っていて、その中にアフリカ系と思える人たちも描かれている、のでしょう、か?
シェークスピアの『オセロ』の主人公も黒人だし、ヨーロッパ・地中海世界においては白人たちにも黒色人種は知られた存在だったようです。
うーん、やはりこれは私の知識では答えられない内容でした(笑)。どなたかフォローしてつかあさいませ。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#1405 
おやかた 2001/03/05 00:37
質問

こんばんは。
大河話で恐縮ですが、今日の時宗で、中国の町に
多種多様な人種の人々が写ってまして、その中に
黒人らしき人々もいたと思うのですが、当時、
本当に彼らも中国にいたのでしょうか?
大航海時代前なのに・・・。
ご存知の方いらっしゃったら教えて下さい。




#1404 
徹夜城(海賊コーナー他あちこち更新をサボってる管理人) 2001/02/28 00:21
なんとかしないとなぁ。

>阿祥さん。
あ、これはどーも。「海賊」コーナーの更新がストップしてかなりになりますが…チェックしてらしたとは申し訳ないです。最近「史点」と「歴史映像名画座」「栄耀映画日記」ぐらいですからねぇ、このサイトで更新してるのって。コーナーを作りすぎた私がいけないのか(^^;)。

「海賊」の事件簿は文章だけならあれから二つぐらいは書いちゃってあるんです。あとは勢いとやる気と時間ですね(笑)。「双嶼港滅亡」を書こうとしたら史料調べが大変になってしまいましって、そこでつっかえました。熱を入れて書くと当初の構想の倍ぐらいに膨れ上がる恐れもありまして…「徐海戦記」なんてやたら長くなりそうだもんな。
ま、とにかく近いうちに何とかしたいと思います(こういうのをあちこちで言ってるんだよな、私は)。

ところで鄭芝龍とはお目が高い。実は僕も鄭成功よりこの親父さんの方が凄かったと思っています。まぁ「凄い」というのを何を基準にしているのかという問題がありますが。
鄭成功にはちょっと酷な言い方をさせてもらいますと、成功は父の遺産を引き継いだ上であの活躍をした部分が大きいわけです。対して芝龍は全くの一船乗りから東シナ海の王者にまでのし上がったとんでもない奴ですね。王直に匹敵すると言って良いでしょう。それと僕はやや教養と国家意識が入り込んだ成功より、徹底して海の親分という性格の芝龍の方に惹かれますね。

で、芝龍についての本ですが…
うーん、やはり意外と思いつきません。僕も中国本なんかで買っているのは専攻の倭寇時代ばかりですし。でも「中国海盗史」という中国の学者が書いた中国海賊通史を読みますと、やはり鄭芝龍は一代の英傑としてかなり大きく取り扱われています。この点に関しては成功以上に扱われますね。成功の方はやっぱり民族とか国家とかが絡んだ議論になりがちのようです。
広東の地方志『潮州府志』という史料には明末の広東近海の海賊達が列伝形式で並べられていて壮観です。マニラを攻めた林鳳なんかと並んで鄭芝龍がやはり登場します。少年時代のエピソードがチラッと載っていたような。なかなか美少年だったらしいですよ(笑)。

小説だと陳舜臣さんの「旋風に告げよ」「風よ雲よ」って二部作がありますね。どっちがどっちかうろ覚えなんですが(読んだはずなのに)、一方が鄭芝龍の時代で一方が鄭成功を主役にしています。鄭芝龍は残念ながら主役に近いが主役ではないという役どころでした。



#1403 
阿祥 2001/02/27 12:46
俺たちゃ海賊のつづきを読みたい

はじめまして。最近、鄭芝龍と成功の時代にはまっている者です。特に芝龍に関する資料は日本語のものが少ないので、困っています。中国語のものでもやはり成功が主体で、ちょっと芝龍についても書いてあるぐらいですものね。お勧めの書籍があったら教えてください。
「俺たちゃ海賊」で書かれている16世紀後半の話はよく知らなかったので、興味を持って読ませていただきました。是非最後まで続けてください。いつもチェックしてますよ。



#1402 
タロイモ 2001/02/25 19:39
台湾と鄭和

丁寧な説明有り難うございます。
私も多分まゆつばものなのだろうなあ、と思っていたのですが
小説やアニメの「一休さん」ぐらいならば鄭和と義満と一休さんの共演も
面白いかもしれない、などと考えたもので。^^;
その本には鄭和の艦隊が台湾島に立ち寄っていた話にもふれられていましたが
西洋下りの史料に出てこない事などから、これも民間伝承の投影にすぎないとの結論でした。
でも台湾の教科書では鄭和が西洋下りの途上台湾に寄港した、との記述があるそうで
もし本当なら大陸政権と台湾島の公式な接触は、これが最初になるのかもしれませんが・・・






#1401 
徹夜城(日中交渉史専攻と名乗ることもある管理人) 2001/02/25 00:21
鄭和来日説

>タロイモさん。
おおっ、私の専攻がらみのネタをどうも(^_^)。

「鄭和来日説」ですが、僕も以前に耳にしたというか目にしています。これを全く疑問もせずに受け入れて書いちゃった本に「大航海時代の風雲児たち」というのもあります。
タロイモさんご紹介の本も僕は目を通したことがあります。そしてやはり僕も鄭和が日本に来ていたとはとても思えないという結論に達したんですね。

「日本一鑑」とか倭寇対策のための日本研究本のいくつかに「鄭和が日本に行った」ととれる書き方をしているものがあるのは事実です。ただ、これはどうも当時の人達の誤解であるようです。原文は忘れちゃったんですが、鄭和について書いたある史料で漢文の「切り方」を間違えて読むと鄭和が日本へ行ったことになっちゃう文章があるのです。漢文の「切り誤り」による読み違えについては白文(返り点・句読点の無い漢文)を読んだ経験のある方はお分かりと思うんですが、漢文って中国人でも読み間違えることがあるんです。

明代の感覚では日本はかなり南に位置していると考えていたので、一般の人達の間では鄭和が行ったいくつもの国の中に日本があったとしても不自然ではなかったんでしょう。なにせ秀吉の朝鮮侵略が開始されたときに明国内ではシャム(現在のタイ)に頼んで日本を背後から攻めさせると言うとんでもない構想がまじめに検討されたようですし。明末清初に書かれたと思われる「水滸後伝」でもシャムに向かった梁山泊の生き残り連中の前に「関白」に率いられた倭軍が登場したりしてます。

まぁ確かに鄭和が義満と会っていたなんてのは想像するだに楽しい話なんですが…



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